映画の感想、スクリーン以外で鑑賞 2010年 2010/11/11 更新




採点基準
  ★★★★ :人類の宝(最高)
  ★★★☆ :絶対必見
  ★★★ :観るべき映画
  ★★☆ :観ても良い
  ★★ :中間
  ★☆ :観なくてもいい
  ★ :観る価値はほとんどない
  ☆ :作者もろともこの世から消えてなくなれ(最低)
  なし :あえて採点せず

ストーリーは、基本的にすべて書いています。当然、ネタバレの可能性あり。

文章などの内容には、時々変更や追加が入ることがあります。

タイトル・邦題 (原題) 採点 スタッフ/キャスト 製作年/国/カラー/縦横比 視聴日 メディア 作品の分類 更新日
チャイナガール 原題:"China Girl"、意味「中国の少女」 ★★ 【監督】ヘンリー・ハサウェイ 1942 米、モノクロ、1:1.33、光学モノラル、96分、英語&日本語(日本語字幕) 2010/12/08(水) HDDレコーダー(WOWOW) ドラマ系 2010/12/08
ストーリー 感想
 1941年11月、中国の広東の雷州半島。
 アメリカ人記者のジョニー・ウィリアムズ(ジョージ・モンゴメリー)は、当地を占領していた日本軍に捕らえられるが、同様に捕まっていた中国不正規軍のカナダ人のブル・ウィード少佐(ヴィクター・マクラグレン)の女フィフィ(リン・バリ)の手引きで脱走し、3人は飛行機を奪ってビルマのマンダレーまで飛んだ。
 そこのホテルで、ウィリアムズは中国の義勇軍に入隊することを請われたが、彼は国や正義のためでなく、あくまで自分のためだけに行動した。
 ホテルで美女を見染めて彼女に近づき、高価な壺を狙った暴漢から彼女と壺を守って、彼女の家まで行くと、彼女は中国人の娘で、父子で昆明に学校を作ることを考えていた。
 そして、大佐が日本のスパイであることをウィリアムズに告げた。
 そのころ、ウィリアムズが脱出したときに間違えて持ってきた手帳のようなものが、12月7日に日本軍が開戦することが書かれてあったため、日本軍の魔の手が彼に迫ったが、日本語が読めないために気づいていなかった。
eatrip 【監督】野村友里【出演】UA、浅野忠信、内田也哉子、他 2009 日、カラー、1:1.85、DTSステレオ、78分、日本語 2010/11/11(木) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) プロパガンダ系、宗教系 2010/11/11
感想
 ところで、私は子供に対する「食育」(ついでに「胎教」も)なんて相当胡散臭いし、本気でやる人の気がしれないと思う。
 子供を教育する方法は、状況を見たり聞いたりして、頭で考えて、言葉にするなどして自分の考えを言うのが王道だろうが、そうした真っ当なプロセスを面倒臭がって、食育などの直接的でない(そもそも教育との相関すら怪しい)ことをやって、教育している気分に浸っているのだと思う。

 『eatrip』という映画は、まず第一に「宗教映画」。
 食べるということを科学的な範囲で語ろうとすれば、栄養、食物汚染、心理学的なことなどについての提案になるだろう。
 しかし、この映画ではそこをさらに超えて精神論で語られるし、「食は宇宙のエネルギーとつながっている」みたいな発言も飛び出す。
 そして、語り口が「根拠を示して結論に至る」のではなく、「最初に食に宗教的な信念ありき」で、「それが正しいことが判っている私たちは素敵でしょう?」ということをひたすらひけらかしている感じ。
 実際、登場人物の中には、味覚が鈍感な人を蔑むような人もいた。
 主張を込めた映画なら、自分たちの主張を支持していない他者を最も意識しなけれなならず、そんな人の考えを変えることが最重要だと思うが、この映画は信者たちがいい気分になるための内向きな感じで、よって観る者との間の距離は縮まらず、「勝手にどうぞ。こっちも勝手にします。」という結果に落ち着くのが関の山。
キラー・ヴァージンロード 意味「殺人者のバージンロード」 【監督&脚本】岸谷五朗、他 2009 日(東宝)、カラー、1:1.85、、97分、日本語 2010/09/08(水) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) 感覚系 2010/09/08
感想
 ほとんどコメントすることはないんだけど、かろうじて面白いのが木村佳乃で、彼女が現れるまで30分もかかって、その時には既に失望しきっているというのが…。
 彼女は冒頭から出して、それ以前は回想にすればいくらかマシだったか?焼け石に水か?
ゲバラ! 原題:"Che!"、「チェ」意味:主人公ゲバラの愛称 ★★ 【監督】リチャード・フライシャー【原作&脚本&製作】サイ・バートレット、他 1969 米、カラー、1:2.35、光学モノラル、95分、英語(日本語字幕) 2010/08/30(金) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) 実録系 2010/08/30
ストーリー 感想
 キューバに潜入した反乱軍の中に、ゲバラ(オマー・シャリフ)は軍医として参加した、やがて自ら戦闘に加わるようになり、戦術家としての彼の才能を買ったフィデル・カストロ(ロバート・ショー)に隊長に任命された。
 反乱軍は2年で勝利し、ゲバラは多くの戦犯たちに死刑判決を下した。
 クーデターを防ぐための正規軍に代わる人民軍の創設と、アメリカに手出しされないためにソ連の核ミサイル基地を作ることをゲバラはカストロに進言した。
 しかし、アメリカの圧力で核戦争を回避したいソ連とカストロがミサイル基地を撤回したことで、ゲバラはキューバを出て南米で革命活動を行うことにした。
 ゲバラはボリビアの山岳地帯でゲリラ部隊を育成しようと入国した。
 しかし、ボリビアの共産党との革命の主導権争いがこじれて、ゲバラとキューバ人たちを含む部隊は党から妨害され、追い詰められて脱走兵が後を絶たなかった。
 略奪までするようになったゲバラによる、革命への参加の説得に応じる者はいなかった。
 ゲバラは、CIAから訓練を受けたボリビア軍に捕まり、彼を密告した農民は、ゲバラの部隊からも自由になりたかったと言った。
 死刑廃止のボリビアでの裁判を避けるため、ゲバラは撃ち殺された。
 冒頭、ゲバラが撃たれて捕まるシーンではじまり、以後関係者たちの回想形式で展開する、フライシャー監督のクールな作風による実話の映画化。
 出来事の因果関係が明確に描かれているので、一連の出来事を理解しやすいが、出来事中心で淡々と展開するので、見どころは少ない。
天はすべて許し給う 原題:All that Heaven Allows ★★ 【監督】ダグラス・サーク 1955 米、カラー、1:1.85、89分、英語(日本語字幕) 2010/08/27(金) HDDレコーダー=>PC(NHK-BS2) ドラマ系 2010/08/27
ストーリー 感想
 夫に先立たれて、2人の子供は親元を離れて大学に通っていて一人暮らしのキャリー(ジェーン・ワイマン)は、久しぶりにパーティにも出かけるようになったが、自宅の庭を見てもらっている若い庭師のロン・カービー(ロック・ハドソン)に惹かれ、彼の友人の労働者たちとも仲良く触れ合った。
 やがて、ロンに求婚されるが、年の差や身分の差などで噂になることを恐れ、実際にそうなって息子からは縁を切られた。
 キャリーはロンに、子供たちのために自分の生活に合わせてほしいと頼んだが、ロンは上流の生活はできないと言って、2人は結婚しないことになった。
 それ以来、2人ともふさぎ込んでしまったが、周りから結婚すべきだと諭された。
 キャリーがロンの家に行ったとき、留守で帰ろうとしたキャリーの姿を見たロンが駆け寄ろうとして崖から転落し、キャリーは気づかずに帰って行った。
 事故のことを聞いてロンの家に駆け付けたキャリーは、目覚めた彼に結婚すると誓った。
 ありがちなようで、古いようで、でも多分今でもありそうで古くない、身分を超えた恋愛ロマンス。
ハンコック 原題:Hancock (主人公の役名) ★☆ 【監督】ピーター・ハーグ 2008 米、カラー、1:2.35、92分、英語(日本語字幕) 2010/08/05(木) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) ドラマ系、感覚系 2010/08/05
ストーリー 感想
 空を飛び弾丸も跳ね返す不死身のハンコック(ウィル・スミス)は、犯罪者を見つけては退治するが、その度にロスの街を破壊して評判が悪かった。
 彼に命を助けてもらった男レイ(ジェイソン・ベイトマン)がハンコックの更生とイメージアップに乗り出したおかげで、ハンコックの評判は上がった。
 しかし、レイの妻メアリー(シャーリーズ・セロン)がハンコックと同じ能力を持っていて、2人は何千年も前から別れと再会を繰り返していた天使の夫婦だということが判った。
 2人が近づいたことで2人の力は弱まっていき、ハンコックを恨む犯罪者に襲われ傷つくが、ハンコックが去ることでメアリー共々命が救われ、ニューヨークでヒーローとして活躍し始めるのだった。
 最初は「ヒーローと社会の関係」の話かと思っていたら、中盤から何千年にも渡る天使たちの話になって、終盤は超能力が衰えてからの戦いという、テーマがコロコロ変わる映画。
 おかげで、観終わっても手ごたえがなくて、印象に残らない。
カフーを待ちわびて (沖縄県の方言、意味「果報を待ちわびて」) ★★ 【監督】中井庸友【原作】原田マハ 2009 日、カラー、1:1.85、121分、日本語 2010/07/31(土) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) ドラマ系 2010/08/01
ストーリー 感想
 沖縄の離島に住む玉山鉄二は、子供の頃に女手ひとつで育ててくれた母(高岡早紀)が駆け落ちして、残された小さな雑貨屋を惰性で営みながら、心の片隅では母が帰ってくるのを待っていた。
 そこに、彼がかつて本土の縁結びの神社で「嫁に来ないか」と書いた絵馬を見てやって来たというマイコが本土からやって来て玉山と暮らし始め、島の男たちは彼女に夢中になった。
 正体不明の彼女との仲も上手くいっていたところに、彼女は玉山の幼なじみで上京した尚玄が働くリゾート開発会社が、経済的に苦しい島をリゾートとして開発するための土地を玉山から買収しやすくするために送り込まれた女だとの憶測が巻き起こり、玉山は他の女との結婚が決まったとマイコに嘘を言って、落胆した彼女は島を去っていった。
 彼女が残した置手紙に、彼女は玉山の母の駆け落ち相手の連れ子で、父亡き後育ててくれた継母もいなくなって、さびしくなったところに偶然絵馬を見て島に来たと書かれていた。
 玉山は神社に行ってマイコと再会することが出来、再び彼女との島での生活が始まり、島の人々の日常も過ぎていった。
 沖縄が舞台の映画の中には、沖縄のローカル性にあやかっているだけのひどい映画がいくつかあったのだが、この作品は危惧していたようなことは無かった。
 だからといって、ドラマとしての力強さも弱い。
 マイコ演じる女はずっと正体を隠しているのだが、それは彼女にとって何の必然性も無い。
 彼女が島に受け入れられようとしたら、まず自分の正体を明かしたうえで真摯な関係を築こうとするのが筋。
 正体を伏せているのは、最後のどんでん返しを狙ったのだと思うが、そんなことのために登場人物の設定がおろそかになって、結果的にドラマの求心力も弱くなっている。
 結局、一言で言えば可もなく不可もない映画。
砂漠の鬼将軍 原題:The Desert Fox (意味「砂漠の狐」、主人公のロンメル元帥の俗称) ★☆ 【監督】ヘンリー・ハサウェイ【原作】デスモンド・ヤング 1951 米、モノクロ、1:1.33、88分、英語(日本語字幕) 2010/07/27(火) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) 実録系 2010/07/30
 ドイツの元帥でありながら、前線の状況を無視したヒトラーの命令に不満を抱き、暗殺計画にも加担していたということで、連合国側からもナチスとは別に一目置かれていたロンメルを描いた映画で、彼を上記のようないいイメージの人物としている。
 現実の戦闘の記録フィルムも用いて実録調の映画になっているが、そのせいでぶつ切れのエピソードが流れるような面白味の無い展開になっている。
魔法遣いに大切なこと ★☆ 【監督】中原俊【脚本】山田典枝 2008 日、カラー、1:1.85、100分、日本語 2010/07/22(木) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) ドラマ系 2010/07/22
ストーリー 感想
 旭川の牧場で母と暮らすソラ(山下リオ)は、16歳になって魔法使いとしての国家公務員になるべく、研修を受けるために上京した。
 同じく研修生の豪太(岡田将生)と共に、魔法使いの原(田中哲司)と白石(木野花)のところにホームステイして、マンツーマンで実地研修を受けることになった。
 研修に気乗りしない豪太にみんなは手を焼いたが、ソラの助けで前向きになって精神的に成長していった。
 突然倒れたソラは、驚いて心臓発作を起こすと1年以内で死んでしまう、魔法使いに特有な病気であることが判った。
 研修が終わって旭川に帰ったソラは、幼いときに彼女と同じ病気で亡くなった父が残した依頼である、花嫁姿を両親に見せるために、豪太への恋心の助けを借りて、魔法で願いを叶えながら息を引き取った。
 苦難にぶつかる10代の物語で、中原監督は丁寧に演出している。
 しかし、ただでさえ魔法使いが公認されているという非現実的な設定なのに、フワフワした軽い感じの展開で、全体的に作り物っぽくて手ごたえがない映画になってしまって、真摯な青春モノの要素と相性が悪い。
パール・ハーバー 原題:Pearl Harbor(ハワイの戦場になった地名、日本名「真珠湾」) ★☆ 【監督&製作】マイケル・ベイ【製作】ジェリー・ブラッカイマー 2001 米、カラー、1:2.35、183分、英語&日本語(日本語字幕) 2010/07/20(火) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) ドラマ系 2010/07/20
 前半の1時間半は、幼なじみの戦闘機乗り2人と1人の従軍看護婦の三角関係が、第二次大戦に翻弄されるメロドラマで、戦争はドラマチックを盛り上げるための材料に過ぎず、戦争映画とは言えない。
 次の40分間が真珠湾攻撃で、ここも戦争映画というよりは、見せ場のための「戦闘映画」。
 残りの45分ぐらいが、東京の爆撃を目指す米空軍と、それに参加した2人のメロドラマが平行して展開する。
 結局、何を描くことを目的とした映画なのか、解らなかった。
 恋愛がドラマチックにこじれればそこにドラマらしきものを感じ、大勢が戦死するさまを見せつけられれば、悲しみや怒りや悲惨を感じさせるという、そのレベル止まりの映画。
 人生に例えれば、人は生まれて、食って、出して、痛かったら痛いと叫び、ちょっといいことがあれば笑って、そして死ぬ、というものとして見るか、単なる喜怒哀楽を超えてもっと豊かな情緒やエモーションのあるものとして見るか、二つに分けられるとしたら、この映画は完全に前者の世界の映画ということになる。
 こんなことなら、せめて一方的な偏見やわがままにまみれた作り手の意図が感じられたら、その歪みに「人間」を感じられる逆説的な映画になったかも、と思うくらいの、まともにコメントするのがバカバカしいくらい中身のない映画。
ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 【監督&脚本】佐藤信介、他【製作】亀山千広、他 2009 日(東宝)、カラー、1:1.85、98分、日本語 2010/07/11(日) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) アニメ 2010/07/12
ストーリー 感想
 高校生の遥(綾瀬はるか)は、幼い頃に死別した母と「大切にする」と約束していた手鏡がどこに行ったか判らなくなって探すうちに、昔よく行った神社に行った。
 そこで、しゃべるキツネ”テオ”と出くわして後を追って行くうちに、”ホッタラケの島”へと通じる穴に入り込んだ。
 そこは、人間がモノの大切さを忘れてほったらかしにしていたものが、人知れず集められている世界だった。
 遥はそこでテオと共に手鏡を探すが、人間の世界に攻め込もうとする支配者の男爵に捕まり、鏡は兵器の部品にされた。
 テオは男爵の企みを止めるために、人間に反感抱いているホッタラケの住人たちを説得し、みんなで飛行機を作って、テオが乗り込んで遥の救出に向かった。
 遥とテオは手鏡を取り戻して男爵を倒し、遥は人間の世界に戻って、気持ちを新たにした。
 まぁ、一言で言って「ファンタジーごっこ」みたいな映画。
 架空の世界、しゃべる動物やモノ、勧善懲悪みたいな対決、ちょっとした道徳的メッセージなど、それらをとりあえず一通り揃えてパターンをなぞっただけ。
 結局、作り手の「魂」や「覚悟」がなければ、「ごっこ」にしかならない。
バス停留所 原題: Bus Stop ★★ 【監督】ジョシュア・ドーガン【原作】ウィリアム・インジ 1956 米、カラー、1:2.35、95分、英語(日本語字幕) 2010/07/08(木) HDDレコーダー=>PC(NHK-BS2) お笑い系、ドラマ系 2010/07/09
ストーリー 感想
 21歳のカウボーイのボー(ドン・マレー)は、フェニックスでのロデオ大会に出場するために、生まれて初めてモンタナの牧場の外に出た。
 ボーの子供の頃から同じ牧場にいた老カウボーイのヴァージルが付き添い、この機会に女性とも触れ合って知るべきだと言った。
 フェニックスに着いた夜に酒場に行ったボーは、ハリウッドを目指して西へとドサまわりをしながら各地の酒場で男の相手をしながら歌を歌チェリー(マリリン・モンロー)に一目ぼれする。
 世間知らずで他人の気持ちを察することの出来ないボーは、一方的にチェリーとの結婚を決め、嫌がるチェリーがバスで街を去ろうとしたところを、投げ縄で捕まえてモンタナ行きのバスに乗せる。
 雪で道路が封鎖されたことで、乗客たちは休憩所に足止めされ、ボーの暴走を止めさせようとした運転手(ロバート・ブレイ)と喧嘩の末、負けたボーがチェリーを諦める約束に従う。
 チェリーは、ボーの優しさに気づいて、フェニックスに戻るのを止めてモンタナに行くことにし、ヴァージルはボーのことはチェリーに任せてバスを降りて新天地を目指すことにした。
 いくらコメディとはいえ、ボーの世間知らずやKY振り以上に、自己主張できずに他人の言うがままに不本意な行動をしたり、嫌いだった人と簡単に結婚を決めたりする、マリリン・モンロー演じるチェリーの設定が、現在では全く通用しない映画。
 そのせいか、苦悩に表情をゆがめるマリリン・モンローの芝居が、芝居がかり過ぎにも見える。
七福星 (原題:夏日福星 / Twinkle Twinkle Lucky Stars / Seven Lucky Stars) ★☆ 【監督&出演】サモ・ハン・キンポー【出演】ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、リチャード・ン、倉田保昭、エリック・ツァン、アンディ・ラウ、他 1985 香港、カラー、1:1.85、90分、広東語&英語&日本語(日本語字幕) 2010/07/08(木) HDDレコーダー=>PC(NHK-BS2) お笑い系、感覚系 2010/07/08
ストーリー 感想
 サモ・ハン・キンポーら5人は、女刑事と共にパタヤに旅行に来ていたが、彼女がマークしていたマーが、倉田保昭ら殺し屋3人組に殺され、香港に戻って、マーが死ぬ間際に送った手紙を送り先の女ウォンの家で待ちうけ、彼女は5人の所にかくまわれることにした。
 麻薬捜査官のジャッキーとユン・ピョウが捜査していたボスが殺し屋3人組に襲われ、そして、ウォンのところにも現れ、5人やジャッキーと乱闘になり、殺し屋たちは倒された。
 感想は『五福星』のとほぼ同じ。
 加えて本筋以外のエピソードが多いんだけど、それらはしゃべっているだけのシーンが多く、しかも本筋に全然無関係なので、本筋が物足りなく感じる。
五福星 (原題:奇謀妙計 五福星 / Winners and Sinners / The 5 Luckey Stars) ★☆ 【監督&脚本&出演】サモ・ハン・キンポー【出演】リチャード・ン、ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、他 1984 香港、カラー、1:1.85、100分、広東語(日本語字幕) 2010/07/08(木) HDDレコーダー=>PC(NHK-BS2) お笑い系、感覚系 2010/07/08
ストーリー 感想
 サモ・ハン・キンポーら刑務所仲間5人は、釈放後に清掃会社「五星」を始める。
 偽札を捜査する刑事のジャッキー・チェンは、仕事熱心な余り問題を起こしては降格され続ける。
 ファーストフード店の強盗の現場に居合わせたサモ・ハンとジャッキーが協力して犯人たちを逮捕する。
 偽札組織の取引のブツが入ったアタッシュケースがひったくられて、知らないうちに五星の車に紛れ込む。
 五星が偽札組織のボスの屋敷と知らずに清掃し、その夜の屋敷でのパーティにもぐり込むが、ボスが感づいてアタッシュケースを返せと脅し、人質を取られて5人がケースを取ってくることになる。
 ケースの中身が偽札と原版だと気づいた5人はボスのところに持っていくが、5人の中の1人が潜入捜査中の警部で、組織はかけつけた警官隊に逮捕された。
 サモ・ハン・キンポー演出作は、ギャグのネタはあっても、それを膨らますとかは無いから頻繁にスベるし、アクションの見せ方も工夫が足りなくて決まったパターンだし、見せ場やギャグをストーリーに絡めていないから全体から浮いてるしで、ジャッキー演出に比べて、やっぱりかなり見劣りがする。
続・菩提樹 (原題:"Die Trappe-Familie in Amerika"、意味「アメリカでのトラップ一家」) ★☆ 【監督】ヴォルフガング・リーベンアイナー【原作】マリア・フォン・トラップ 1958 西独、カラー、1:1.33、97分、独語&英語(日本語字幕) 2010/05/05(水=祝) HDDレコーダー=>PC(NHK-BS2) 実録系 2010/05/06
ストーリー 感想
 アメリカに渡ったトラップ一家は、米国各地を巡業するが、思うように人が集まらず、契約を解除されてニューヨークに戻ってきた、
 狭いアパートに住むことになったが、隣人たちなど様々な人々に歌を聞かせては、協力してくれる人たちが増えていった。
 また、マリアも人に感想を聞きまくって、どうすればお堅い歌がアメリカ人にウケるかを研究し続けた。
 故郷のオーストラリアに似た風景のバーモント州で見つけた空き家をマリアが買いたいと言い出し、その直後のコンサートから次第に客の入りも反応も良くなっていった。
 買った家の手入れをしているところに、役人が来てビザが切れたとのことで一家をオーストリアに送還させようとして連行するが、一家を金銭的に支援していた有力者が働きかけて送還は取り消された。
 『菩提樹』の続編。
 ニューヨークロケをしている1958年の西ドイツ映画なので、エンパイア・ステート・ビルの屋上のシーンがあったりして、観光映画っぽいノリもある。
 実話が元だからしょうがないかもしれないけど、賛美歌などの堅い演目が中心の一家の音楽がアメリカに受け入れられたポイントがハッキリ描かれていないのが物足りない。
菩提樹 (原題:"Die Trappe-Familie"、意味「トラップ一家」) ★★ 【監督】ヴォルフガング・リーベンアイナー【原作】マリア・フォン・トラップ 1956 西独、カラー、1:1.66、97分、独語(日本語字幕) 2010/05/05(水=祝) HDDレコーダー=>PC(NHK-BS2) 実録系 2010/05/06
ストーリー 感想
 オーストリアのザルツブルグ。
 修道院内でもははしゃぎ回っていた修道女のマリアが、第1次大戦の英雄のトラップ大佐の7人の子供の家庭教師として派遣される。
 大佐が子供たちを規律でがんじがらめにしていることに反発したマリアは、子供たちを外で遊ばせたり、音楽を教えたりした。
 外出先でこのことを知った大佐は急いで戻るが、楽しそうな子供たちを見てマリアの方針に従うことにした。
 妻に先立たれた大佐の再婚相手候補のイボンヌが大佐の家に来たときに、大佐のマリアに対する恋心を知ったイボンヌがそのことをマリアと大佐に言ったことがきっかけで、大佐とマリアはお互いの恋心を確認しあい、結婚した。
 しかし、世界大恐慌のあおりを受けて、オーストリアの銀行が次々破産し、大佐も全財産を失ったが、マリアが屋敷をホテルにするアイディアが当たった。
 子供たちが勝手に応募した合唱コンクールで一家の歌が評判になり、会場にいたアメリカの興行師に誘われた。
 オーストリアがナチスドイツに併合され、愛国心が強い大佐に危機が迫り、一家はハイキングに行くとみせかけて家を出て、そのまま興行師を頼ってアメリカに渡った。
 しかし、興行師の上司が出費を渋って身元引き受けをしなかったため、一家は入国できずにいたが、そこに現れた上司に歌を聞かせて、実力を認めてもらって入国することが出来た。
 『サウンド・オブ・ミュージック』でもおなじみの、トラップ一家の実話。
 邦題の『菩提樹』は、劇中でアメリカ入国を認めさせるために歌ったシューベルトの歌。
 ストーリーは概ね同じで、映画が始まって30分後に大佐がマリアの教育を認め、50分後に結婚するという、『サウンド〜』よりも先走った感じの展開。
 でも、この話はマリアの奔放なキャラが魅力的なので、そこそこ面白い。
枯葉 (原題:"Autumn Leaves"、「秋の葉」) ★★ 【監督】ロバート・アルドリッチ 1956 米、モノクロ、1:1.85、107分 2010/04/19(月) HDDレコーダー(WOWOW) ドラマ系、感覚系 2010/04/20
ストーリー 感想
 父の看病をしていたために恋人もいない孤独な中年女のミリー(ジョーン・クロフォード)は、レストランで相席を頼んできた若い男のバート(クリフ・ロバートソン)と親しくなる。
 海水浴デートをしたりで楽しんだが、年の差を気にして2人の関係に消極的なミリーに対し、バートは別れようとはせず、ついに2人は結婚した。
 しかし結婚して間もなく、バートは結婚前に話していた出身地や出征先と食い違うことを言い出し、ついには彼の元妻のヴァージニア(ヴェラ・マイルズ)が家に来て、バートがある日突然家を出て、1ヶ月前に離婚が成立し、またバートには虚言癖があると言った。
 ミリーは、ロサンゼルスのホテルに泊まっていたバートの父親(ローン・グリーン)に会いに行くと、バートを心の病気から救って欲しいと頼まれた。
 その夜、ミリーはバートに事実を知ったことを話し、翌日嫌がるバートをホテルで父親に会わせようとすると、そこで2人は父とヴァージニアがいちゃついているのを目撃した。
 バートを施設に入れようと家に来た父とヴァージニアをミリーは追い返したが、バートの精神は混乱してミリーを傷つけた。
 ミリーが相談しに行った精神科の医師は、長期入院させて治療することを勧め、一緒にいるべきだと思っていたミリーも、好転しない状況からついに入院を決意し、バートはミリーを裏切り者呼ばわりしながら家から連れ出されて行った。
 時が経ち、ミリーのところにバートが間もなく退院するとの知らせが届き、ミリーは恐る恐る面会に行って、バートにこれからは好きなように生きていいと言って去ろうとすると、バートはミリーを追って彼女の手を取り、2人は抱き合った。
 日本劇場未公開作品。
 邦題の『枯葉』は、有名なフランスの曲「枯葉」(原題"Les Feuilles mortes"、意味「落ち葉」)の英語版(原題:"Autumn Leaves")からで、劇中でも使われている。
 前半は恋愛モノで、後半になって途端にサスペンス映画になると、アルドリッチ監督のシャープな演出が冴える。
ラスト・ブラッド (原題:"Blood: The Last Vampire"、「血。最後の吸血鬼」) 【監督】クリス・ナオン【原作】Production I.G 2008 香港=仏、カラー、1:2.35、91分 2010/04/18(日) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) 感覚系 2010/04/18
ストーリー 感想
 戦国時代から、人間とオニとの戦いが続いている。
 1970年の日本で、オニゲン(小雪)率いるオニたちが活動を初め、オニと戦い続けていた一族の末えいのサヤ(チョン・ジヒョン)が、CIAの手引きで在日米軍基地に高校生として転校し、人間に化けたオニを見つけては斬り殺していき、オニゲンと対決が始まった。
 アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(2000 日)を元に、似たストーリーで作られた実写版リメイク。
 ストーリーは単なる方便みたいなもので、刀による斬り合いが大半の映画。
 『タイタンの戦い』(2010 米)などの最近のアクションと一緒で、早いカット、スローモーションの多様、CGによる映像の味付けなどで、画面を早く派手にすればいいと思っているような発想だが、それが何のメリハリも無く延々と続くと、すぐに何も感じなくなって、そんなアクションに頼っているほど、作品自体の価値が無くなる羽目になる。
 だがら、最初から最後まで動きっぱなしのチョン・ジヒョンより、やたら薄ら笑いをして動きも出番も少ない小雪の方が儲け役みたいに見えてしまう。

 あと、原題は"Blood: The Last Vampire"なのだが、人の血を吸う登場人物は全く出てこない。
 このいい加減さが、万事いい加減なことの象徴かな?
密会 ★★☆ 【監督】中平康【原作】吉村昭 1959 日(日活)、モノクロ、1:2.35、71分 2010/04/17(土) HDDレコーダー(WOWOW) 感覚系、ドラマ系 2010/04/18
ストーリー 感想
 年の離れた教授の夫(宮口精二)との夫婦生活に味気なさを感じていた紀久子(桂木洋子)は、梅が丘の自宅の屋敷で開かれていた討論会のメンバーだった学生の郁夫(伊藤孝雄)と恋に落ちた。
 ある夏の夜、自宅近くの人気の無い林の中の草むらで2人が抱き合っていたいたところ、タクシー強盗犯がタクシーを乗り捨て運転手の遺体を放り投げたのを目撃した。
 2人ともショッキングな出来事が頭から離れなくなり、悩む日々が続いた。
 郁夫がついに正義感にかきたれられて警察に証言しに行くと言い出し、不倫関係が明るみになるのを恐れた紀久子は、駅のホームで誰も自分たちを見ていないことを確認して、通過する急行列車めがけて彼を線路に突き落とした。
 紀久子が駅から自宅への道を歩いているときに、真上から目撃していた電気工事人が追って来て、紀久子を連行した。
 冒頭の2人のネットリした会話のラブシーンといい、その後のサスペンスの無駄の無いシャープな演出といい、中平監督はやっぱりいい。
緑の館 (原題:Green Mansions) ★☆ 【監督】メル・ファーラー【原作】ウィリアム・H・ハドソン 1959 米、カラー、1:2.35、100分 2010/02/21(日) HDDレコーダー=>PC(NHK-BS2) ドラマ系 2010/02/21
ストーリー 感想
 ベネズエラの革命の暴徒に父親を殺されたアベル(アンソニー・パーキンス)は、ジャングルに逃げて、そこにあると言われている黄金を見つけて復讐しようと思っていた。
 彼は部族に捕らえられるが、酋長(早川雪舟)の金の首飾りを見て、彼らにと親交を持つことが出来た。
 酋長の長男を魔術で殺した女がいるということで入ることを禁じられて森の中に入ったアベルは、そこでミステリアスなリマ(オードリー・ヘップバーン)を目撃する。
 村に戻ったアベルは、酋長にリマを殺しにいくように命じられ、森で毒蛇に噛まれたところをリマに救われる。
 彼女は祖父のヌフロ(リー・J・コッブ)と森の中で暮らしていて、子供の頃に死んだ母の想いを抱いていた。
 アベルとリマはお互い惹かれ合ったが、2人で話すうちに、リマが自分が子供の頃にいた村「リオラマ」が近くにあったことを思い出し、そのことを隠していた祖父に不信感を抱き、ヌフロはアベルに森から出て行くように言った。
 村に戻ったアベルは、唯一言葉が通じた酋長の次男のクァコ(ヘンリー・シルヴァ)が長男を殺してリマに濡れ衣を着せたことを感づいたが、酋長たちには通じず、クァコ率いる村人たちがリマを殺しに行くことになった。
 脱出したアベルは、リマとヌフロを連れて森から逃げて、リオラマへと向かう。
 途中、ヌフロがアベルに、自分はかつて村々を襲っていた盗賊団の一員だったが、仲間の無法ぶりに耐えかねて抜け出し、逃げていたリマと瀕死の母を救ったことを話し、それを立ち聞きしたリマが一人リオラマへと向かった。
 リマと後を追ったアベルは、廃墟と化したリオラマを目の当たりにした。
 ヌフロが1人森に帰ったところをクァコに殺され、戻ったリマに隠し持った金の袋を渡して息をひきとる。
 しかし、リマもクァコに殺され、アベルはクァコと戦って殺し、リマへの想いと共に森の奥へと進んで行った。
 メル・ファーラーが、当時妻だったオードリーを主役にして監督した映画。
 傑作が多いオードリーの出演作の中では例外的に、どうでもいいとしか思えないほどつまらない。
 象徴的なのが、悪い意味で素朴過ぎるベージュのワンピース(子供の頃から森から出たことがないという設定なので、天然素材で手作り。)姿で終始しているということ。
 ジャングルでロケもしているようだが、ほとんどが風景のみのシーンのため。
 ドラマ部分の大半はスタジオのセットや合成、ジャングルとは言えない程度の南国でのロケなど。
桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール ★★☆ 【監督】小原宏裕【原作】橋本治【出演】竹田かほり、亜湖、他 1978 日(日活)、カラー、1:2.35(1:1.33トリミング版)、モノラル、86分 2010/02/12(金) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) ドラマ系 2010/02/11
 それまで大人っぽかったロマンポルノが、主役を高校生に設定して軽いノリの映画にして、アイドル路線のさきがけになった。
 確かに、この軽さと青臭さとが絶妙のバランスで混じった、軽やかな作風はかなり魅力的。
手錠のまゝの脱獄 ★★☆ 【監督&製作】スタンリー・クレイマー【出演】トニー・カーティス、シドニー・ポワチエ、他 1958 米、モノクロ、1:1.85、モノラル、96分 2010/02/12(金) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) ドラマ系 2010/02/11
 1958年当時は、黒人と白人が手錠につがれた状態で脱走して、いがみ合いからやがて友情が芽生えるというストーリーは、今とは違って意義が大きかっただろう。
 それでも、主役二人の体を張った芝居が緊張感たっぷりに描かれているのが見どころ。
TOMORROW 明日 ★★☆ 【監督&脚本】黒木和雄【原作】井上光晴「明日・1945年8月8日・長崎」 1988 日、カラー、1:1.85、105分 2010/02/11(木=祝) HDDレコーダー(NHK-BS2) ドラマ系 2010/02/11
 1945年8月8日から9日の原爆投下までの、長崎の人々を描いた映画。
 終戦間近の非常時でも庶民の生き生きとした生活があった、というドラマだが、明日にはこの人たちが全員死んでしまうというネタバレ付きなのが特別。
 でも、その「特別」無しでも成立するようなドラマのレベルは当たり前で、だったら「特別」って何?というのが正直ひっかかる。
 つまり、「死ぬ」という設定に依存してるんじゃないか?ということ。
新・監禁逃亡 ★☆ 2008 日、カラー、1:1.85、67分 2010/02/10(水) HDDレコーダー(WOWOW) ドラマ系 2010/02/11
 愛する妻が出産で死んだために娘を愛せない社長と、社長を愛して彼の心の中に生き続ける妻に嫉妬する秘書がメインのストーリー。
 トラウマとか嫉妬とか、内面のことを映像などで上手く表現するには、いくつもの難題がありそう。
波の塔 ★★ 【監督】中村登【原作】松本清張 1960 日(松竹)、カラー、1:2.35、モノラル、99分 2010/02/09(火) HDDレコーダー=>PC(WOWOW) ドラマ系 2010/02/11
ストーリー 感想
 夫の結城康雄(南原宏治)との恋が冷めている頼子(有馬稲子)は、劇場で気分が悪くなったところ、隣の席の小野木(津川雅彦)と知り合って恋仲になる。
 夫の留守中に2人が出かけた旅行先で、1人旅をしていた田沢輪香子(桑野みゆき)と知り合う。
 後日、2人が泊まった山梨の温泉宿が大雨で交通が途絶え、夫が帰る前に家に帰る必要があった頼子を連れて小野木が山道を歩いた。
 しかし、泥だらけだった頼子のコートを見た康夫は、駅で彼女が男と会っていた目撃証言と合わせて、妻に内緒の仕事である政治ブローカーの勘と捜査力で、小野木との不倫をつきとめた。
 若手の検事である小野木は、康夫と輪香子の父が関わっている汚職事件を担当し、康夫の逮捕に踏み切った。
 康夫は不倫の証拠を捜査の取引材料にし、マスコミに公表され、小野木は検事を辞めた。
 小野木と頼子は東京駅で待ち合わせて旅立つ約束をしたが、頼子は行かずに富士の樹海の中へと入っていった。
 面白いのは、康雄が手がかりを追って妻の浮気現場の温泉街まで行って、そこで浮気の事実を突き止めるまでの一連の展開ぐらい。
 恋愛モノとしては物足りない。

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