Tシャツ英語

 いつだったか、電車に乗っていて、向いに座っている若い女性のTシャツを見てぎょっとした。そこに書かれている英語がいわゆる「放送禁止用語」に類するものだったからである。それを作った業者が悪ふざけのつもりで作ったことは明らかだ。こういうTシャツは街でときどき見かける。「禁止用語」まで行っていないにしても、かなりきわどい表現のものはよく見かける。それを着ている人が理解したうえで着ていれば問題ないが、英語が書いてあってなんだかかっこいい、というだけで着ているとすれば、悲惨な感じがする。
 あるネイティヴの先生が、学生の着ているTシャツの英語を話題にして、「来週の授業に、もし英語の書いてあるTシャツを持っていればなるべくそれを着てきなさい」と指示したと聞いたことがある。その先生にも腹に据えかねる思いがあったのだろう。
 こういうTシャツを作る業者への憤りを抑えることができない。
 それはともかくとして、英語ならかっこいいという考えは捨ててもらいたい。もし英語の書いてあるシャツを着るなら、とりあえず辞書で意味を確かめてもらいたい――英語教師の切なる願いである。

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