三つ子の魂

 何年か前に小学校のクラス会があったので参加した。
 私たちの小学校は六年間クラス替えがなく、担任の先生も同じだった。私たちの先生は理科が専門だった。クラス会の時にはもう先生は亡くなっていたが、ご遺族の方が、遺品の中にあった私たちの小学校一年の時の「りかのきろく」というノートを届けてくださった。
 それを見ると、さすがに私のノートだけあって、何が書いてあるのか分らないところがたくさんあるが(とにかく字が汚い!)、ようやく読めるところに兎の観察記録がある。えんえんと同じような文章が載っているが、一例をあげれば次のような一節がある。

 うさぎはめがとてもおもしろい。うさぎのめはちいさくてめのまんなかがあかくてまんなかのまわりがしろで、めのいちばんはじっこがはだいろです。これでめのけんきゅうはおしまい。
 こんどはくちのけんきゅう。うさぎさんのくちになっぱをつけるとたべないときはおなかがいっぱいになっています。よろこんでたべるときはおなかがすいているときです。これでくちのけんきゅうはおしまい。

 これを読むと、私の文章はこの頃から全然変わっていないなあと思う。これも三つ子の魂というものだろうか。
 これでこのはなしはおしまい。

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