要約能力

 トシをとると、どうしても話が長くなる(反省……)。聞いている側からすれば、「要するに何なんだーっ!」と言いたくなる。あれは「要約能力」とでも呼ぶべきものが失われた結果なのだな。要点をかいつまんで話す、というのは偉大な能力で、若い人でも個人差があるが、誰でも若いうちにぜひこれを鍛えておく必要がある。鍛えておかないと、衰えるのも早くなる。
 例えば入学試験の問題などで、一定量の文章を読ませておいて、これを何字以内に要約せよ、というのがあるが、あれはとても良い問題だ。しかしそれがあまり出題されないのは、採点が大変だからだろう。また、採点者によって採点基準が変わってくる、ということもあるかもしれない。
 それなら、本を読んだあととか、映画やテレビドラマを見たあとで、その内容を簡潔に説明できるように訓練しておくといい。こういう習慣が身につけば、卒業後にどの方面に進んでも立派にやってゆける。
 私はそれが少し足りなかったようだ。自分の話がくどくどしているので、いつも苛々する。
 まあ、学生は、私の話を聞いていても、苛々する前に眠ってしまうので、いいようなものだが。

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