いつだったか、電車の駅の構内でのこと。
プラットホームからの下りのエスカレーターを降り切ったところで、高齢の男性と若い女性が睨み合って立っていた。男性が「とっとと歩けとはなんだー!」と怒鳴ると、女性が「みんな急いでいるんだよー!」と怒鳴り返した。
恐らく、下りのエスカレーターで男性がじっと立っていたら、後ろから来た女性が歩くように要求したのだろう。
しかしこの口論でこの女性に勝ち目があるとはとても思えない。たとえ幅の広いエスカレーターであっても歩いてはいけないことになっている。まして幅の狭いエスカレーターではなおさらである。もし女性が急いでいるのだったら、彼女は階段を使うべきだった。
それにしても最近の女性は強くなったなあ、と年配者の私は感心してしまう。女性が男性に「とっとと歩け」と言うなんて、時代の進歩を感じないわけにはいかない。
女性が強くなるのはとてもよいことだ。大いに頑張ってもらいたい。しかし、どうせ頑張るんだったら、もう少し別の状況で頑張ってよ、と言いたい気がしないでもない。