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『'97珠洲トライアスロン』   レポート
run:23km
< スイム >

オープンウォーター(海)のレースは初参加で恐怖心も有って集団の最後尾からスタートしたが遅い集団が後方で壁を作ってしまい追い抜くには大外へ行くしかなく、体が暖まってきた500mあたりから大回りして抜きにかかった。 集団を抜き去ったのは1キロ地点。折り返しで時計を見ると37分。「ゲッ!」目標タイムより10分も遅い。後半はバラけたことも有ってマイペースでフィニッシュ。時計を見ると1時間1分。後半は24分で泳いだことになる。 クラゲに刺されたのも痛かったが、スタートのポジショニングミスがもっと痛い。シャワーを浴び計測地点へダッシュ!
呼吸を整える意味も有りバイクのトランジッションはゆっくりとし、クーラーボックスで冷やしていた カーボショッツ入りのスタミナジュースと烏龍茶の薄めたものをバイクにセットし、VAAMと大福餅を食べて腕時計が1時間10分を指したところでバイクのスタート。

< バイク >
前夜珠洲に到着後調整はしたものの「しっくり」と馴染まないままのスタートとなる。少しばかり不安である。ポイントは10%から16%の勾配を待つ10km地点の山伏山、20km地点の木浦(きのうら)峠と、30km地点の大谷峠である。 この50kmのコースを2周回。前日の下見で地元の「大江山」の山岳練習コースよりも楽そうに思えたので少し安心。マイペースでスイスイと無事1周終わり。時計を見ると1時間50分。「いいぞ!」と内心ほくそえみ 山伏山へ向かう。・・・やはり100kmは長丁場で普段の山岳練習は70kmのコースなこともあり、ジワジワと足に未体験のダメージが蓄積されてくる。1周目は楽に登れたダラダラ坂の木浦がつらい。下り坂はタイムロスを取り戻そうとダッシュ! 本日の最高速度66.5km(トップ選手は85km程出すそうです)をマーク。後から思えば下りは足を休めるべきだった。次の大谷峠の最初の坂でいきなり右足がプルプルと・・「いかん、痙攣しそうだ」なんとか最初の坂を蛇行して登り 「痙攣止め」にウエストバックから梅干しを1つ取り出しほおばる。しかしながら80km地点で足への疲労は残り3kmの上り坂には非常なまでの仕打ちであった。あえぎながら85km地点の峠を越えてからの残りは、次のランに備えて 足を休めるため惰性で進んだ。バイクゴールで時計を見れば5時間ジャスト! なんと予定通りである。予想外のタイムに「いいぞ!」とまたもやほくそえむ。

< ラン >
ランのトランジッションでストレッチを含め9分間体調を調える。ウェットスーツをたたみ袋に入れる。いつもならスイムパンツのままランに望むが今回はわざとランパンに着替えた。ワセリンも脇の下と太股に塗り直し余裕である。 トイレに寄っていざスタート。ストレッチが効いたのか、いつもラン最初の2〜3kmでおこる膝上のピクピクが来ない。調子が良く1時間で11km地点まで来る。1kmに6分掛っていない。この時私はバイクの疲労と炎天下のダメージが 背後から迫りつつあることは知るよしもなく、傷めたアキレス腱もテーピングが効き何ら不安要素はなかった。折り返しの12kmで7分/kmかかり「そろそろペースダウンかな」と思った直後から膝が上がらなくなった。 体重調整がうまくいかなかった事と、アキレス腱の故障で3ヶ月ランニングをしていなかったので練習不足から来る多少のペースダウンは仕方が無いにしても予想外のペースダウンである。14km地点のエイドステーション(AS)までが長く感じられた。その後全てのA.S.に立ち止まり頭から 水をかけてもらう。脱水症状だけは防がねばと水分補給し梅干しを食べ帽子の中に氷を入れ頭を冷やしたが、膝は上がらない。長いレース経験の中でワースト3に入るほど情けない状態であった。これもバイクの疲労を考えスローペースで臨むべき前半を調子がいいものだから 思わず力が入ってしまった「経験」の無さが招いたことでは有るが「歩くことだけは避けよう」とそればかりいいきかせ走った。残り1kmで腕時計は7時間24分15秒であった。是が非でも7時間30分は切りたいとの一念でラストスパートをかける。13km地点から7分36秒/km掛っていたので、残り1kmを5分45秒で走りきるという自信は無かった。ハーフマラソンの自己ベストが1時間24分(4分/km)の私にとって普段なら何でもないタイムであるが、最後の1kmの形相はすごいものであったろうと推測される。来年はもう珠洲に来たくないという思いも頭をよぎった。運動場に入るとゴール地点の電光掲示板が7時間29分10秒。残り100mを最後の力を振り絞りダッシュ!
7時間29分24秒。「よっしゃー!」低レベルながら最後1kmの自分の頑張りを誉めよう(有森みたい?!)。しかしこの屈辱はきっと晴らすぞと芝生の上で大の字になりながら誓った。    朝7時にスタートし14時30分にゴールイン。長い1日であった。
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