びょうきのにっき その1
2.005.12末
ゆずが左手首に怪我をしていた。
ヒーターの低温火傷だろうか?
ちょっと大きい傷だけど、いつものように
自然治癒するものと思っていた…


←こんな、よくある傷だった…

1.18水
傷が悪化してしまい、手に負えなくなって病院へ。
痛みで機嫌が悪いので、じっくり観察できなかったが、傷は外見も酷く、深さもかなりまで達していた。腱が露出するほどだった。 病院でももちろん暴れたし、先生には「飼うのには勧められない動物だ」といわれた。(TへT)
診療時間後に手術するとのことで即入院。化膿した部分を掃除して縫うとのこと。 病院の先生は、術後に電話してきて下さり、状況を丁寧に説明してくれた。
患部を切り取って、結局10針くらい縫ったようだ。 ゆずはやせっぽちなので皮が足りず、手首が内側に90度近く曲がった状態になっている。このままふさがって、皮が伸びればいいのだが。。。
もっと早く医者に連れて行けば、こんな事態にはならなかった…ごめんよ。ゆず

1.19木
ゆずを迎えにいった。麻酔から醒めて元気が出たので、包帯を替えるのに5人がかりだった;手首の怪我は深く、病院では、かなり凹んでいて、何も食べなかったそうだ。帰宅するとすぐにモリモリ食べたので。一安心。
包帯は、あっというまにはずしてしまった。痛そうだ。傷が開いてしまったらどうしよう。でもひどく興奮していて手に負えない。 私も胃が痛くなってきた;
液体の抗生剤をシリンジで、毎日0.6ml与える。
1.21土
術後はじめての診察。傷口は開いていなかった。順調と言われ一安心。
このまま何事もありませんようにと祈る気持ち。。
1.23月
診察の結果は、かなり悲観的なものだった。皮膚がはがれ、手術の糸も外れてしまっていた。健康な皮膚移植・切断…。ゆずはかなり弱って、ストレスもひどい。
ゆずのために何がいちばんいいのか、よく考えたい。
1.25水
家で、ゆずの包帯を変えた。手術した左腕の手先には、まったく生気がなく、もう絶望的に見えた。小さな親指は完全に壊死しているのが解った。
これ以上引きずっても、いいことは何も無いと思い、すぐに病院に連絡して、手を切断してもらうことにした。先生は予定を空けてくれて、明日手術をしてくれるそうだ。
ゆずには本当に申し訳ないことした。私の判断ミスだ。

両手のあるゆずと一緒に、写真を撮って、
膝の上でいっぱい毛づくろいをした。

涙がいっぱい出た。
1.26木
朝一番で病院へ。名残惜しいけど、アッサリした見送りになった。
仕事中も、電話がかかってくるのではないかと、気が気でなかった。
ゆずはお昼に【左前肢断脚】という手術をした。夕方には家に帰ってこられた。
麻酔も醒め、思ったよりもしっかりしていた。
痛いだろうし、もちろん元気がないけれど、
これからは多分快方に向かうばかりだと思うと、少しほっとした。
夜中にはご飯も食べて、トイレしに巣箱から出てきた。逞しいなぁ…ゆずは。
1.30
トイレとご飯以外で、ほとんど小屋の外に出てこなかったゆずが、今朝は少しだけ元気そうに動き回っていた* 病院では、経過良好とのことで絆創膏もとれた。でも家に帰ったら縫合跡から血が出ていてちょっとブルー;
些細なことで、ほっとしたり、へこんだり。もう〜なんだかなぁ〜
2.3金
節分の豆まきをした。ゆずも歳の数くらい食べた。 好きなものは食べるけど、ずいぶん痩せてしまった。背中を触ると、肩甲骨と肋骨がゴツゴツしている。
2.7火
手術から2週間。ゆずは抜糸できました♪腕の治療は終わり。でも、抵抗力と体力がすっかり落ち、かなり痩せてしまい、650g。(もともと750-800位とかなり小さい)
皮膚病が治らないので新しい抗生剤(2種類目・白いシロップ)に変えてくれた。
今度はいい匂いがして、やや美味しそうだ。
今度は1日に1mlを2回。餌も薬も確実に食べさせたいので、特製練り餌を作ってスプーンで与えることにした。
(内容:ペレット粉・オートミール・アイソカル・豆腐・ペットのクッキー・ひまわりetc)
今までは、薬をシリンジで無理やり与えていたが、不信感が増すのでスプーンで自発的に食べさせる方がいい。最初からそうすればよかった(とまた後悔;)
2.11土
餌はそこそこ食べているが、火曜以来ウンチがでていない。
整腸のために、アメリペットも食べさせることにした。
腸閉塞か?巣財が詰まったか?と気をもむ。もし腸閉塞なら、また手術だ… そんなの無理っ;
悲観的になり1日中メソメソしていた。
夜も心配で寝付けない。私
様子を見に行くと、ウンチが3個でていた!
よかった〜脱力;
2.13月
腕の手術の経過はよい。今度の目標は、お腹全面にできた皮膚病だ。
首から股まで、身体の内側が瘡蓋の塊のようになっている。
りす科の動物は、身体の異物をかんでしまう習性があって、怪我をした手足さえも食べてしまう。このままお腹に穴が開いたら取り返しがつかない。
心を鬼にしてエリザベスカラー装着を決意。先日一度試したが、のた打ち回って
大騒ぎ、弱った身体への負担が怖くなって、はずしてしまったのだ。
2.14火
ガリガリに痩せたゆずの背中。今日は、微かに皮が厚くなっているように感じた。
潰したひまわりもあたえているから、皮下脂肪がついてきたのかも。
この調子ならきっと大丈夫。眠っているところを狙って、手製のエリザベスカラーを装着。「コレさえつければ元気になる。コレさえつければ」と呪文のように繰り返し、自分をはげましつつ、3回挑戦して上手にはめることが出来た。
サイズはピッタリ!オートクチュールだもんね!
ゆずは、嫌で嫌でのた打ち回っているけど、豆腐を与えると全部食べた。
深夜までカラーをガリガリやっていたが、このまま、なんとかイケそう…。
2.15火
ペットボタニクス社の「アイオニックシルバー」という強力な抗菌剤をネットで購入。
少し高価だが、傷の回復に対してとても評判が良いし、無味無臭なのでゆずには合っていると思う。飲ませても点眼しても良いので全身の皮膚病にスプレーしている。どうか化膿しませんように。。
ゆずは、カラーの部分をお碗を伏せたような形にして寝ている。なんか変だー
2.16木
エリザベスカラーにはずいぶん慣れたみたいだ。でもまだ諦めきれないようで、手足でガサゴソ引っかいている。だから、周囲がベラベラになってしまった。
右目の周囲が痒いみたいで、そこだけは右手が届くので掻き壊している。
なので、ひとまわり大きなカラーに交換。爆睡中に変えたら意外にもうまくいった。
カラーが大きくなったのでやや不機嫌だが、最初ほど暴れることはないようだ。
明日から帰省するので、来週まではけんちゃんがお守りする。
ゆずよ。カラーはずすなよ。元気にしていてね。
2.20月
夕方、4日ぶりに旅から戻る。カラーは無事だった。ウンチもいっぱい出ていた!
カラーが邪魔で動きづらいようで、トイレ以外でも用を足していたけど、
そんなの気にすんな!
目やにで右目が開かなくなっていたし、顔も身体も瘡蓋いっぱいで、あいかわらずブチャイクだったが、先週より明らかに食欲が出ていて、安心した。
目は、消毒液で濡らしたらちょっと開いた。まぁ大丈夫だろう。
ゆずは掻けないので、寝ている時にいっぱい毛づくろいした。
取れそうな瘡蓋がいっぱいあって、剥がしたい気持ちをググッと我慢;
飲み薬がなくなったので、明日は病院にいかなくては…。いやだな…病院;
2.21火
病院へ。仕事帰りだったので、家へ戻りゆずを連れて行く時間がなかったので、抗生剤だけもらってきた。
昨日はよくわからなかったが、お腹側をじっくりチェックしたら、皮膚病の状態はあまり良くなっていなかった;股の部分にも変な腫れ物が出来ていた。
ひたすら凹む私。手足が冷たくなって、胃が気持ち悪くなってしまった;
餌だけは食べているのが唯一の支え。
2.22水
朝、首の部分をチェックしたら、やはりエリザベスカラーが擦れて傷ができていた。
仕事から戻って、カラーを改良。首の部分にクッションを入れて、さらに厚くした。
よーく寝ていたので、交換は思いのほか簡単だった。
もし、カラーが使えなくなったら…どうしたらいいんだろう。。。(T△T)
なんでこんなことになっちゃったんだろう;なんで良くならないだろう;
最初のカラーが小さくて、右耳の周辺を引っかいたから、耳ダレも起こしている。病院へも連れて行かなきゃ;
2.23木
病院の先生が、皮膚病の菌の種類を調べるために、背中の瘡蓋をはがした。
当然痛いので、キッキと鳴いて暴れるゆず。押さえつけながら、その声を聞いていたら、すぅーっと気が遠くなりそうになった。…やっぱ病院ダメ;
薬が粉に変わった。今日も、食欲だけはかなりあるが、また痩せてた。 540g。
いっぱい食べて太れ〜!
水は、食後にシリンジで与えている7-10ccくらい一気に飲む。こぼさすに飲めるし、飲んだ量もわかるので便利。咬む力が強くて、シリンジが割れた;
2.24金
お見舞い(私への陣中見舞い)として、プレ飼いの大先輩ころりんが、お菓子をもって職場のロビーまで来てくれた。とても忙しい人なのに。
ちょっと(私が)弱っていたので、話を聞いてもらって心強かった。
人前でめったに泣かない鬼の私も、この人の前だとウルウルしてしまう。
ほんまありがとね。
2.25土
驚くほど食欲がでてきた。2回与えていた特製練餌を、今日は5回食べた。
お腹がすくと小屋から顔を出しソワソワしてる。やる気が感じられるぞ!
激痩せしたので、体力回復のためセーブせずにどんどん食べさせている。
新しい薬が、ゆずに合っていたのかもしれない。
何度もトイレに出てきた。(少し前は小屋の中でしてしまうこともあった)
餌鉢のなかの砕いたペレットや大豆も、自分から食べていた。
2.26日
もりもり食べるので、ウンチもいっぱい出ている。数えてみたら30個以上あった。
2cm級の特大もあった。先々週は5日間全く(糞が)出なかったことも
あったから(食欲に関してだけは)すごい進歩だ。
鼻先・背中あちこちで、でっかい瘡蓋がボロっと取れた。瘡蓋はひとまわり小さくなるが、下はまだジクジクなので消毒。右耳のジクジクも寝てるときに面棒でイソジン塗りたくった。痛くないのかなーと思うが爆睡中は眠気が勝っている。
2.27月
朝も夜もご飯の後興奮してギャーギャー暴れてる。どこか痛いのかも。
オシッコもトイレでできたり〜できなかったり。今日も敷き布を洗濯。
撫でているとおとなしくしているから、ずっと傍らに居たいけどそうもいかない。
(ゆずはいいこだね。ゆずは悪くないよ。がんばれー)と撫でながら繰り返す。
背中は瘡蓋でカメのようだ。不憫でならない。
右耳のまわりのカピカピを、綿棒とイソジンで掃除したらかなりハゲてしまった。

2.28火
朝起きても。仕事から帰っても。真っ先にゆずの様子を見る。
寝ても醒めてもゆずのことばかり。仕事から早く家に帰りたいけど、
何か起こっていたら…と思うと、家に戻るのが怖い。
座椅子の背に乗って見張りするゆずの姿が見たいよ。



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