あるじの部屋

心に染み入る冬の蝉

〜第4号(98.5.16)〜


筆者:蝉と 宮島のゴマちゃん♪

 

いやー久しぶりに書いています。
最近、書くネタが無かったのでご無沙汰していました。

 

数年前まで広島のローカルニュースでは、
「…の核実験に抗議して平和公園で座り込みをやっています」
といった映像がよく流れていました。
こんなに世界中で核実験をやって大丈夫なのかな〜、と思っていました。

 

しばらくはCTBT(包括的核実験禁止条約)により核実験は行われなかったようですが、2年前のフランスに続き、この2、3日でインドが核実験を行ったようです。
広島以外のかたはあまり知らないと思いますが、インドでは2、3ヶ月前に広島原爆展が開催され、多くの方がその惨劇の記録を見られました。その直後だけに広島にとっては悲しい出来事になってしまいました。

 

すこし前、中学生がナイフを持ち歩いていることが問題になっていました。

ナイフを持ち歩く理由は、「いじめに対抗するため」「喧嘩の時、脅かすために」といったことでした。自分がナイフを持っていれば誰も自分をいじめたり、喧嘩をしたりしないだろう、という"ナイフによる抑止力"の為、持ち歩いているのです。これは核保有による抑止力と同じ考え方ではないでしょうか。

自国(インド)が核を持っていると脅かせば、「隣国(パキスタン)は攻め込んだりしないだろう」という考えです。中学生が喧嘩をした時、相手がナイフを持っていたらどうなるでしょう?多分、次の喧嘩の時は自分もナイフを用意しますよね。

 

インドの核実験に対して各国は経済制裁などを行っています。これは平均年収が日本の5、6分の1の国に対して非常に痛手だと思います。

ただ、インド国民の8〜9割が核実験を支持しているという事実からすれば、危険な道を選んでしまった事への代償としては当然なことかもしれません。
また、我々日本人は「アメリカに習え」ばかりしているのではなく、世界最初の被爆国としての役割を再考する時ではないでしょうか。

 

☆追記

アメリカ、ロシアなどの既核保有国も自分がナイフを持ちながら、他の国がナイフを持とうとすると非難する。これも卑怯な考え方ですよね。
ただ、核を無くしていこうという基本的な考えは崩して欲しくないものです。

 

平和記念公園のリポートもみてね♪


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