FreeBSD システム関連ソフト 紹介

Last Update (1999/05/10 07:33:58)

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システム関連ソフト紹介

ntpdate システム標準
ネットワーク経由で時計サーバーにローカルマシンの時計を合わせるプログラム。
マシンの時計(RTC)は放置しておくとだんだんずれていくものだ。 時には ntpdate を使って、時計をあわせてあげよう。 私の使い方は以下の通り。
  1. ダイアルアップIP接続する。
  2. suコマンドでrootになる。
  3. ntpdate clock.nc.fukuoka-u.ac.jp として時計サーバーを指定して ntpdate コマンドを起動。
    余談だが、Public NTP Primary Time Serversには、時計サーバの一覧が載っている。
数秒後には、時間の設定が終るだろう。 Ethernet等で、常にIP Reachable な状態になっているマシンでは、cronに指定しておくと良いかもしれない。
mtools-3.8.tgz FreeBSD 2.2.5R
mtools-3.6.tgz FreeBSD 2.2.2R
mtools-3.0.tgz FreeBSD 2.1.5R
MS-DOSフォーマットや、Win95のVFAT形式のフロッピーを読み書きするコマンドのセット。
MS-DOSの時のファイル操作コマンド(dir, mkdir, copy, del等)が先頭にmを付けたコマンドとなってunix環境に移植されている。 フロッピーディスクのディレクトリをみるときは、
mdir a:
	
のようにする。 VFATなファイルをアクセスする時に重宝する。

a:(Aドライブ)やc:(Cドライブ)がどのデバイスに対応するかを記述する設定ファイルは、/usr/local/etc/mtools.confである。 私の場合は、IDEにWin95、SCSIにFreeBSDが入っているので、

# First SCSI hard disk partition
#drive c: file="/dev/sd0s1"

# First IDE hard disk partition
drive c: file="/dev/wd0s1"
	
のように設定して、c:ドライブが /dev/wd0s1 になるように設定を変更した。 設定ファイルの記述方法は、man 5 mtools と入力すると表示される。 (man mtoolsだとコマンドの利用方法しか出てこない...(^^;))

デフォルトの状態でmcopyなどのコマンドを使ってフロッピーに書き込みを行う場合、rootしか書き込みできない。 毎回suするのが面倒な場合は、以下のようにすると良いだろう。

  1. suでrootになる。
  2. chmod g+w /dev/rfd0として、wheelグループに属する人にも書き込み可能にする。
    FreeBSD 2.2.5Rをインストールした直後の状態では、
    $ls -l /dev/rfd0
    crw-r--r--  9 root  operator    9,   0 Feb 19 10:29 /dev/rfd0
    	    
    のように、rootしか書き込めないようになっている。
    ここではchmodコマンドで属性を変更し、
    $ls -l /dev/rfd0
    crw-rw-r--  9 root  operator    9,   0 Feb 19 10:29 /dev/rfd0
    	    
    のようにoperatorグループに属するユーザーも書き込み可能に設定している。 私の場合、普段使っているユーザー名(george)は主にshutdownコマンドを利用できるようにoperatorグループに属すように設定しているので、上の設定でフロッピーに書き込みできるようになる。
    同様にして、HDに対して普段利用しているユーザーで書き込み可能にする方法を設定することもできる。

amd (オートマウントデーモン) システム標準 FreeBSD 2.2.5R
amd(オートマウントデーモン)は名前の通り、設定しておいた特定のディレクトリを最初にアクセスした時に、自動的にマウントしてくれるプログラムだ。 また、長時間(デフォルトでは2分)利用しなかった場合は自動的にアンマウントしてくれる。

amdを使った場合の御利益は、下のようになる。

ここでは、FreeBSD 2.2.5Rでの私の設定方法を示す。
  1. /etc/rc.conf の編集
    /etc/rc.confのうち、amdに関係する行を下記のように変更した。 (単にamd_enable="YES"にしただけ。)
    amd_enable="YES"		# Run amd service with $amd_flags (or NO).
    amd_flags="-a /net -c 1800 -k i386 -d my.domain -l syslog /host /etc/amd.map"
    	    
    amd_flagsには、さまざまなオプションを指定している。 オプションの詳細については man amd を参照して欲しい。
  2. /etc/amd.map の編集
    つづいて、どんなディレクトリ名でアクセスされたらどんなコマンドを実行するかを指定する amd.map ファイルを記述する。 私の設定は下記のようになっている。
    #
    # /etc/amd.map
    #
    cdrom           type:=program;fs:=/cdrom;\
                    mount:="/sbin/mount mount -t cd9660 /dev/cd0a ${fs}";\
                    unmount:="/sbin/umount umount ${fs}"
    floppy          type:=program;fs:=/fd;\
                    mount:="/sbin/mount mount -t msdos  /dev/fd0 ${fs}";\
                    unmount:="/sbin/umount umount ${fs}"
    dos		type:=program;fs:=/dos;\
                    mount:="/sbin/mount mount -t msdos  /dev/wd0s1 ${fs}";\
                    unmount:="/sbin/umount umount ${fs}"
    	    
    記述方法は見ての通りで、1行のなかに「アクセスファイル名 変数名:=内容;変数名=内容;....」 と書く。 行の途中で改行するには、行の最後に \ を書く。

    個々の変数名の内容は、以下の通り。

    fs
    実際にマウントするディレクトリ名
    私の場合、手動でマウントする時には、CD-ROMは/cdrom, FDは/fd, MS-DOS領域のHDDは /dos にマウントしている。 そこで、上のように設定した。
    mount
    マウント時に実行するコマンド
    mountコマンドを引数付きで全部記述している。 ${fs}と書いてある部分は、上で指定した実際にマウントするディレクトリ名に展開される。 私のマシンでは、CD-ROMは /dev/cd0a, FDは /dev/fd0, DOS領域のHDDは /dev/wd0s1 でアクセスできる。 マシン構成が異なる場合は、各自でこの部分を変更しよう。
    unmount
    アンマウント時に実行するコマンド
    mountの時と同じく、${fs}と書いてある部分は、上で指定した実際にマウントするディレクトリ名に展開される。 この部分は特に変更する必要は無いだろう。
    単に、アクセスファイル名以下のディレクトリにアクセスされたら、ここで指定されたmountコマンドを実行してからアクセスしているだけという気もする...。(^^;)
  3. リブート
    上の設定を有効にするため、一度 shutdown -r now としてリブートするか、rootになってから
    amd -a /net -c 1800 -k i386 -d my.domain -l syslog /host /etc/amd.map
    	    
    としてamdを起動する。
  4. amdを利用する
    FreeBSD 2.2.5Rの/etc/rc.confのamd_flagsをそのまま利用した場合や、amdのコマンドラインオプションで上のように指定した場合は、 /host/アクセスファイル名/ 以下のファイルにアクセスすると、自動でマウントされてアクセスできる。
    たとえば、 ls /host/floppy/ とすると、フロッピーディスクへアクセスしにいくはずだ。 同様に、 ls /host/cdrom/ や、 ls /host/dos/ も可能だ。
  5. 手動でアンマウントする
    デフォルトでは2分間アクセスしないと自動的にアンマウントされるが、FDをすぐに取り出したい場合など、手動でアンマウントを指示できると都合が良い。
    この場合は、amqコマンドを利用する。

    amq -u /host/アクセスファイル名 とすると、手動でアンマウントを指示することができる。
    例えば、 amq -u /host/floppy で、フロッピーディスクがアンマウントされる。

    ちなみに、 amq とだけ入力すると、現在自動マウントされているディレクトリの一覧が表示される。

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