セッション#2:「魔術師ギルドの財宝を探せ」その2



果たして依頼の内容は?

魔術師ギルド


ということでハーリー君の捨て身(笑)の調査を元に魔術師ギルド(賢者の学院)に乗り込む・・・もとい、依頼を聞きに行くことになりました(笑)
で、みんなでゾロゾロ行くとジュン君が迎えてくれます。

ジュン「えっと、噂では少しぐらい知ってるとは思うけど・・・
 実は魔術師ギルド間で定期的なアイテムの交換をしてるんだ。
 で先日、その商隊のパーティーがモンスターに襲われたんだ。
 幸い人的被害はなかったけど、盗まれたモノがモノだけに一度は捜索隊を出したんだど・・・
 で、砦まで追いつめておきながら逃がしてるんだよ(笑)」
ラピス「それで、盗まれたモノって何?」
ジュン「 盗まれたモノですが、探して欲しいモノを除けばごくありふれたモノです。魔晶石とか魔力のかかった武具とか。
 金額にすればそこそこなんだけど、それも何度も捜索隊を出して人的被害を出すほどでもないんだ。」
ラピス「ふむふむ、そこまでして探したい物ってなに?」
ジュン「そ、それは・・・秘密なんだよ。
 あははは・・・・(頬から汗がタラリ)
でも大丈夫。これぐらいの小さな木箱でちゃんとカイゼル髭マークが入ってる奴だから(笑)」
アキ「それって・・・
 一度は見つからなくてもいいって思っていたのは・・・
 レベル10のハードロックがかかってる・・・から?」
というとジュンはウンってうなづきました。
ラピス「ふーん」ちょっと残念そうに
アキト「・・・開けたいとか思うなよ」
ユリカ「やだなぁ、そんなこと思わないよ(でもうずうずしてる)」
ジュン「・・・難易度13なんてライ太老師でも連れてこない限り奇跡でも起きなきゃ開かないよ(苦笑)」

ハードロックとは古代語魔法レベル3の魔法です。
レベル1のロックの親戚ですが、こちらは魔法のかかったものを鋼鉄並の硬度に変化させます。だからロックと違ってドアや箱ごと壊す・・・って事は出来ません。
ちなみに同じくレベル1のアンロックという魔法で解除可能ですが、目標値は当然ロック、ハードロックをかけたときの達成値が使われます。
この場合、かけたのはレベル10のユリカパパ。
ソーサラー技能10+知力ボーナス+3=13のボーナス値がつきます。
ということは目標値は最低でも20以上・・・6ゾロ以上を出さなければ無理です。

ジュン「後で捜索に出したパーティーも結局は砦まで追いつめて目的のモノを見つけられなかったんだ。
 だから今度はこの杖を持っていってくれ。あの箱にはこの杖に付いていたルビーが一緒に納められてるからちゃんと箱の場所までたどり着けるだろう。
 報酬は・・・申し訳ないけど前金で提示した3000ガメルとさっき話したアイテムで見つけたモノをいくらか融通しよう。
 場合によっては買値の7割で引き取るってことでどうだい?
 これでも予算ギリギリなんだ」
GM「ということです。
 あの杖に関しては知名度13でセージ判定どうぞ」

アキ『(ブラインドで振って・・・ギリギリ成功してる(汗))』
ラピス「ん・・・・
 うん、知ってる」
アキ「その杖は導きの杖っていってね。
 杖に付いてるルビーをはずされるとその杖は必ずルビーの方角に倒れるっていうアイテムなんだよ。」
ラピス「うんうん」←アキの知っていることを自分も知っているから嬉しい♪

アキト「普通は前のパーティーみたいに調査して探すものだと思うよ。実際前のパーティーは杖を使わずに砦を探し当てたし。
 杖に頼らなきゃならない状況って、前のパーティーより劣ってるって事だし(汗)」

いや、全部杖に頼って解決してもいいんだけどね(苦笑)

ジュン「そうそう、見つけたアイテムだけど、冒険に必要ならその場で使っちゃって構わないからね。
 相手はレベル2の冒険者を手玉に取ってる奴みたいだから。
 とにかく小さい木箱を見つけるためならそのぐらいOKだから。
 詳しい話は前のパーティーに聞いて。
 口止めしていたけどギルドの名前を出せばちゃんと協力してくれるように頼んでるから(苦笑)」とジュンは念を押します。

ハーリー「依頼の目的は紋章の付いた魔法の掛けられた小箱、1つの回収のみですね?」
ジュン「そうです。ただ一緒に盗まれたアイテムもそれなりに役に立つから余裕があれば探してみて。
 どれだけ残ってるかわからないけど(苦笑)」
アキ「でも・・・レベル10の魔術師がわざわざ封印したものをレベル2の冒険者に運ばせたり探させたりしている時点で矛盾があるのよねぇ〜〜ハテ?」

ハーリー「それで、砦はいつ頃作られたんでしょうか?」
ジュン「ゴメン、それはよくわかんない。
 そのあたりは我が世の春亭のパーティーに聞いてくれる?
 だいぶ古いって事だけは聞いてるんだけど。
 なんか彼らもあそこでいろいろ苦労したみたい(苦笑)」・・・こいつら、結構官僚体質かもしれません(笑)
ハーリー「古代王国期に作られたんですか?」
GM「少なくともギルドが関心を寄せていないということは100年ぐらいしか経過していないはずです。
 まぁそれも調査対象ということで」
アキ「というか、調査報告書とかいうシロモノは作ってもらわなかったの?」
ジュン「・・・そのときはここまで大事になるとは思っていなかったからね」
アキ「大事?」
ジュン「ミゲル界隈で魔術師が襲われているみたいなんだ。コボルトとかゴブリンに」
アキ「何でまた・・・」
ジュン「たぶん・・・開けたいんだろうねぇ、あの箱」
アキ「ああ、それでね。」

ハーリー「期間の区切りはあるんですか?
 何時までに戻らなければ行けないとか・・・」
ジュン「区切りは特にないです。
 けど、今起こっている襲撃事件の解決も期待しているので、長引いてもらっても困る?
 まぁ前金で活動できるぐらいの期間は粘ってくれると嬉しい。
 もっと早く解決してくれるとなお嬉しい(笑)」
ハーリー「建築物の調査かぁ・・・。
 ドワーフが居れば建築様式とか詳しいからなんとかなるんですけど。
 あと100年程度ならば、オランなりアノスなりが公式に作ったならば分かりますよね。
 砦についてセージ技能で判定してみて良いですか。」
GM「前回のパーティーに話を聞いたときならいいです。」

ジュン「念のため、言っておくけど、
 ユリカ、間違っても箱を開けようなんて思うなよ」
ユリカ「え〜、そんなことしないよぉ」←しそうな顔
アキ「開けたらどうなるんですか?」
ジュン「・・・・いや〜命に別状はないよ。でも奴らがほしがってるぐらいだから騒動の種にはなるね(汗)」
ハーリー「ひょっとしてマジックアイテム「謎の箱」だったりするとか?」
ジュン「箱はただの木箱です。ウイスキーとか入ってそうな。
 でもハードロックがかかっているので鋼鉄並みの堅さです(笑)
 大切なのは中身ですよ。」
ハーリー「箱の外から中身は推測できるんですか?
 ゴブリンが開けようと躍起になっている様ですけど」
ジュン「お酒とかが入っている箱ぐらいですよ。
 中は見えないけれど、つまりはそのぐらいの大きさのものが入るぐらいの代物です。」
ハーリー「中の物はどれくらい丈夫ですか。
 場合によっては箱を回収した後に戦闘等もありますし。
 箱は無事でも中の物は壊れた、では困りますから。」
ジュン「ワレモノ注意です。
 緩衝材は入れてますが、2階から落としたりしないで下さい(笑)
 割れてると思ったら開けずに中身が漏れ出さないように持ち帰って下さい。
 まぁ決して死んだり怪我したりとかはしませんが・・・まぁある意味困ったことになるでしょうねぇ(苦笑)」
ハーリー「中身が洩れ出すという事は液体の壺か何かかな?
 ふとラブ・パッションな気がした。」

えっと・・・GMヒント出しすぎです(苦笑)
まぁハーリー君の推理が当たっているかどうかはその次のセッションのお楽しみということで(笑)

アキト「このパーティーって、ゴブ語が分かる人はいないんですよね。解る人がいれば一匹ぐらい捕まえて尋問できるのに。とりあえず、正式に依頼を受けて、前回失敗した人たちから情報を聞きますか。」
GM「ご一行様、我が世の春亭にご案内〜〜」



前任者の体たらくとは(笑)

我が世の春亭に行く前に


GM「依頼を引き受けたアキト達は導きの杖と前金3000ガメルをもらいました。
 前金で装備を調えるでもよし、今すぐ分配するでもよいので冒険の準備をしてください。
 とりあえずは我が世の春亭に行くってことにするんですよね?」
ハーリー「そういえば消耗品を買っておかないといけないんですよね。
 砦まで往復で7日くらいの、探索に最大10日として17日分、各人51食。
 ・・・2142ガメルぐらいですか(笑)
 その間のたいまつとランタン用の油も要りますし、テントもあった方が良いでしょうし。
 前金の3000ガメル、全部経費で無くなりそうですね。」
GM「たぶんミゲルの村でも入手できるから今から抱えるように買わなくてもいいような気もします。」
 ちなみにさっきセージ判定した人は、ミゲルはオランからブレード方向に向けた街道沿いにある小さな村だということを知っています。」



我が世の春亭


ということで、一行は前回捜索にあたったパーティーがいる冒険者の店「我が世の春亭」に到着しました。

アキ「ちわぁ!魔術師ギルドから派遣されてきました〜♪」
GM「アキが店のマスターらしき人に挨拶するとマスターは事情を知っているのか苦笑して前回のパーティーを指さしてくれました。
 ・・・それはそうと、ハーリー君って女装ばらすの?(笑)」
ハーリー「ばれてないはずだから黙ってます(汗)
 そういえばあの人達、まだ酔っぱらってるんですか?」
GM「アキト達が来てマスターが目配せすると、酔っぱらってた冒険者達はそれまでのが演技だったかのように素面に戻りました(笑)」
冒険者その1「えっと・・・私たちの後釜の方ですよね?(苦笑)」
ハーリー「・・・実はプリースト3レベル?」
GM「キュアー・ポイズンを使ったんじゃないです(笑)」
冒険者その1「いえいえ、酔ってはいますが酩酊するまでは飲んでませんよ。前回の任務が失敗しちゃったんでそのお詫びの意味も兼ねて私たちに接触してくる怪しい者がいないかチェックしてたんです。」
冒険者その2「そういえば、さっきの女の子は可愛かったなぁ。なんか怪しかったけど(遠い目)」
冒険者その3「そうそう。やたら触らせてくれたし(遠い目)」
GM「ってことらしいです(笑)」
ラピス「・・・」←笑いをこらえてます

GM「じゃ、アキが確認の意味でさっきハーリー君がしたような質問をして・・・
 冒険者達はこれまた同じような回答をします(笑)
 それ以外に聞きたいことがあったらどうぞです(笑)」
ハーリー「えーと、砦の場所と地図なんかあるとうれしいです。
 あと砦の規模とかトラップがあるのかとか。
 あと、敵がどのぐらいいるんですか?」
冒険者その1「場所はミゲルから少し山側へ入ったところ・・・」

GM「といって地図を書いてくれます。」

冒険者その2「砦はそんなに大きくない。でも兵士が十数名人程度は詰めて寝泊まりして武器とか食料とか貯めておけるスペースはあるけどそれだけだ。がんばれば半日もかからない」
冒険者その3「えっと・・・確かあの砦は昔夜盗が組織的にはびこったときにその前線基地として・・・作られたんじゃなかったっけ?」
アキ「なかったんじゃなかったっけって・・・んな自信なさげな(汗)」
冒険者その1「なんかミゲルの村長の自慢話が長かったからどこが要点だったか忘れかけたんだよ(苦笑)」

GM「ってことでミゲルと砦の関係を知りたい人はセージ技能を振って欲しいです。
 目標値は少し難しめで12です。」
ハーリー「確認した範囲で罠は無いんですね?
 では、コロコロ・・・あ、失敗してる」
ラピス「ラピスも振る!
 ・・・・12ちょうど」
アキ「じゃ、私も・・・
 (う、こ、これは・・・フリをしなくても判定してないぞ(苦笑))」
ユリカ「んじゃ、私も・・・14です♪」
GM「ということでユリカはよくわかりました。
 砦とミゲルの関係ですが、もともとミゲルは砦をたてるために発展した飯場なんです。
 で、砦が建った後、そのまま現場責任者がその村の村長になってしまったんだそうで。
 でも街道沿いにあるとはいえ、少し歩くと比較的大きめの街があるので宿場としては流行ってないです。
 まぁ砦自身は村長一族が細々と管理しているらしいです」

ハーリー「あと砦の大まかな構造とかも知りたいです。
 まあ普通の砦ですから、建物の回りを四角く壁で囲んで、四角形の頂点に櫓。
 面の1つに櫓付きの門がある、といった所でしょうけれども。
 バリスタとかカタパルトとかがあると、恐いなんてもんじゃないですから。死にます。」
冒険者その1「砦はそっちの坊主が言った感じだ。
 ほぼ正方形で城壁は高かった。
 真ん中に城門がひとつあってそれ以外には出入り口はなかったな。
 まぁいっぱいあったら守るのが大変だし」
冒険者その2「弓矢ぐらいは櫓から打ってきたけど、矢が切れたか、攻撃がなくなって正門から押し入ったんだけど・・・
 ゴブリン達、どこにもいなかったんだ!」
冒険者その3「罠は見渡す限りは調べた。
 たぶん・・・もうないと思う(汗)」

アキ「・・・・いなかったの?さっきまで弓矢で射ってて?
 一つしかない出入り口から入ったのに?」
冒険者その1「ええ・・・なぜか」
冒険者その2「入った中はすぐ吹き抜けの広場になってるんですけどもぬけの殻なんです」
冒険者その3「隅々まで探したんですけど、ゴブリンどころか、盗品すらないんです。で、すごすごミゲルに帰ると翌日にはゴブリンがでた!って(汗)」
冒険者その1「で、もう一度砦に行ってゴブリンのいることを確認してまた砦に乗り込むと・・・」
アキ「またいないと?」
冒険者その2「で、それが何日か続いて・・・あきらめて帰ってきたという(汗)」

ラピス「その砦に抜け穴か、隠し部屋でもあるのかなあ?」
冒険者その1「調べたぞ!我らの希望の星、知力ボーナス1のレベル2シーフが調べたんだから(汗)」
冒険者その2「そうだぞ!最近1ゾロづいてるけど(汗)」
冒険者その3「大丈夫、抜け道とか罠を調べたときは1ゾロは引いてない!1ゾロは・・・・(汗)」

みんな、『ああ、達成値低かったんだかなぁ、だから依頼を失敗したんだなぁと』と感じる・・・よねぇ(笑)

ルリ「・・・バカばっか」
アキ「まぁまぁ、ルリちゃん。
 明日は我が身かもしれないし、依頼を成功してから笑いましょ?(苦笑)」

アキ自身もここで聞くよりかは、ミゲルに行った方が早いと感じました(笑)

ハーリー「抜け道があるんだろうな、間違いなく。
 砦ですからなぁ、包囲され籠城している時に外部とコンタクトが取れると強いですから。
 でも砦の機能は完全にゴブリンの集団に奪われているんですよね。陥とせるのかなぁ?
 砦って同時に複数の櫓から弓攻撃を受けるんだよなぁ・・・。
 まあ弓と矢の数があんまり無いらしいから、大丈夫でしょうけど。」
ラピス「このとろそうなヒトたちが攻めてきただけで隠れるくらいなら、今度もすぐ隠れるんじゃない?」
アキ「にしても・・・この人達から砦のこと聞いても当てにならないんじゃないの?(苦笑)」
ユリカ「他に誰か詳しい人いないんですか?」
GM「さっき達成値14を出したユリカが言うかな、その台詞(汗)」
ハーリー「なんだかだんだん、このパーティに話を聞いているのが無駄な気もしてきましたが。
 最初の輸送隊護衛を行ったパーティに話を聞きたくなりました。
 後はミゲル村村長に話を聞くのが一番詳しく分かりそうな気もしてきました。
 でも立てこもられるとつらいなぁ」
ラピス「話によると、矢を撃ち尽くしたらゴブリン達、とっとと退散しているみたいだし、あんまり気にしなくてもいい気がするよ。

GM「えっと、最初のパーティーは戦士達がミゲルで長期療養中です(笑)
 魔術師達は・・・ギルドで謹慎中。たぶん取り合わせてくれないと思います
 今会ってるのは2番目のパーティー
 そしてアキト達が3番目のパーティーです。」
ラピス「情報はこんなもんかな?」

ということで一同はミゲルへ出発することに。
とりあえず前金でもらった3000ガメルの中からテントと5日分の保存食を買い込みました。10日分ぐらい必要でしょうけど、ミゲルでも補充できると判断しての数量です。

ちょっと今回は短めですが、キリがいいのでここまでです♪


※注意!:この作品はソードワールドRPGに準拠しておりますが、一部ハウスルールを交えている部分があります。
実際にプレイされる場合は必ずルールブックを参照するようにして下さい。

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