黒プリTRPG(仮)セッション#0


魔法を使う場合

引き続きアキの部屋


ユリカ「しつも〜ん。魔法どうやって使えばいいんですか?」
アキ 「ああ、艦長はソーサラー技能とったのね。
 ちょっと魔法に関してはここで全てを教えるのは難しいけど、基本だけは覚えてね」
ユリカ「はーい」
アキ 「まず魔力+2Dを振って下さい」
ユリカ「魔力?」
アキ 「魔力とは魔法技能レベル+知力ボーナスのこと。
 たとえば艦長なら・・・いっぱい魔法技能とったのね(汗)
 ソーサラー技能レベル1+知力ボーナス3=4
 プリースト技能レベル1+知力ボーナス3=4
 シャーマン技能レベル1+知力ボーナス3=4
 となるの。
 もしソーサラー技能がレベル2にあがったら魔力は5になるの」
ユリカ「ふむふむ」
アキ 「でも注意が必要なのは魔法をかけるときに必要なのはその魔法が所属する技能の魔力なの。仮にソーサラー技能がレベル2の時でもキュアー・ウーンズというプリースト技能に属する魔法を使う場合、魔力は4を使わないといけないの」
ラピス「ラピスは簡単。一個しかないから」
アキト「ユリカ、覚えてられるのか?」
ユリカ「大丈夫だも〜ん」

アキ 「で、魔法をかけられる側はその魔法にかかりたくない場合は抵抗しなければいけません。
 抵抗するためには精神抵抗値+2Dで出した達成値がかけた側の目標値を上回ればいいの。
ユリカ「精神抵抗値って冒険者レベル+精神点ボーナスだよね?」
アキ 「そうよ。でも・・・」
ユリカ「でも?」
アキ 「抵抗が成功したとしても攻撃みたいに回避できるとは限らないの。
 不完全なかかり方をするっていうことになるわね」
ユリカ「なんか曖昧な表現ですねぇ」
アキ 「うん、抵抗したときの効果の軽減は魔法によって違うの。
 全く効果がないこともあれば、ダメージが軽減されるだけのこともあるの。
 ちょっと全ての魔法に関して説明するのは無理だからこれはその都度覚えましょう」

ラピス「しつも〜ん」
アキ 「はい、ラピスちゃん」
ラピス「1ゾロと6ゾロを振ったらどうなるの?」
アキ 「はい。まずかける側が1ゾロを振ったら自動失敗。相手が抵抗するまでもなく魔法は効果を現しません。
 ここを勘違いしないでね?たとえ抵抗してもダメージ軽減にしかならない魔法だったとしても1ゾロは効果がないの。」
ラピス「攻撃側の6ゾロは自動成功?」
アキ 「・・・とは限らない。なぜなら抵抗した側が6ゾロだしたら抵抗したことになるから(笑)」
ハーリー「武器攻撃と同じで同じ自動成功は防御側の方が強いんです。」
アキ 「そういうこと。で、抵抗側の1ゾロは・・・言うまでもないよね(笑)」

ルリ 「質問」
アキ 「はい、ルリちゃん」
ルリ 「抵抗をしない場合は?回復魔法なんか抵抗はしないですよね?」
アキ 「そうですね。魔法をかけられる側が抵抗しなければまず魔法はかかります。
 でもかける人は抵抗する場合と同様に2Dを振って下さい」
ユリカ「・・・なんでです?
 かかったも同然なのになぜわざわざさいころを振るんですか?」
アキ 「だって、1ゾロなら自動失敗じゃない♪」
ユリカ「あ・・・」
アキ 「魔法をかけるときは必ず2Dを振って成功しているか確認する必要があるのを忘れないでね♪」

ユリカ「・・・なんかわかったような、わからないような」
アキ 「じゃ、ダメージ系の魔法をサンプルに見てみましょうか」
ユリカ「はーい。」
アキ 「まず、エネルギーボルトをゴブリンに使ってみましょう。
 まず目標値を決めて」
ユリカ「は〜い。コロコロ・・7。だから目標値は・・・11です♪」
アキ 「ゴブリンの様にモンスターの場合は精神抵抗値9点で比較します。」
ユリカ「わ〜い♪かかりました♪♪♪」
アキ 「ということでゴブリンは抵抗に失敗したので魔法の効果は完全にかかります。
 で、エネルギーボルトはダメージ系の魔法で打撃力10のダメージを与えられます♪」
ユリカ「打撃力ってことは・・・武器戦闘と同じ?」
アキ 「そう。2D振ってレイティング表10の欄で調べて」
ユリカ「クリティカルあります?」
アキ 「あります」
ユリカ「サイコロの目が8だから・・・4♪
 で、ボーナスはないんですか?」
アキ 「魔力を足して下さい」
ユリカ「足しました、8です〜。
 でもダメージたいした事ないなぁ。ダメージ3点じゃ・・・」
アキ 「違う違う!魔法のダメージは防御点で防ぐんじゃないよ!」
ユリカ「え?」
アキ 「冒険者レベルまたはモンスターレベル分しか減点出来ません。
 もちろん防御ロールもなし。
 だからこの場合、ダメージ6点を食らいます」
ユリカ「・・・マジですか?」
アキ 「うん。だから打撃点8の魔法を食らったら、抵抗に失敗した時点でアキト君も艦長もルリちゃんもレベル2だからみんなダメージ6点を負います。ここが武器攻撃と違うところですね。」
アキ 「ちなみにクリティカルもあります(10以上)。もちろんここで1ゾロ振ったらダメージを与えられないの」

ルリ 「ちなみに抵抗されたらどうなるんですか?」
アキ 「そのときはクリティカルはなしとしてR0で判定して」
ユリカ「・・・途端にしょぼくなりますね」
アキ 「それでも1ゾロ振らない限り魔力−モンスターレベル分はダメージ与えられるけどね」
ユリカ「強いんですね、魔法って」
アキ 「そうね。じゃ、魔法を使ったら精神点を減らしておいて」
ユリカ「え?何点ですか?」
アキ 「えっと・・・5点よ」
ユリカ「5点・・・って私の精神点が15点だから・・・3回しか打てないんですか?」
アキ 「うん。でもレベル1ではね」
ユリカ「レベル1では?」
アキ 「そう、レベルが上がれば同じ魔法でも簡単にかけれる様になるの。
 さっき言った5点っていうのは基本精神点って言って、
 レベル1の時に使用する精神点なの。
 で、実際に使用する精神点は「基本精神点÷技能レベル(端数切り捨て)」ってことになるの。艦長がレベル2になればエネルギーボルトは精神点3でかけれるようになるの」
ルリ 「質問」
アキ 「なに?ルリちゃん」
ルリ 「レベル4魔法のシェイプチェンジが基本精神点20点ってなってるんですけど、これってユリカさんは永遠に使えないんですか?」
アキ 「そうじゃない、そうじゃないよ。ルリちゃん」
ルリ 「何がです?」
アキ 「使用する精神点は「基本精神点÷技能レベル」って言ったでしょ?
 でもその魔法を唱えられるって事はソーサラー技能レベルは4よね?
 だから20÷4の精神点5点消費ってことになるのよ。」
ルリ 「そうだったんですか!」
アキ 「間違いやすいけどね(笑)」

イネス「あと、魔法の発動条件ってのもあるのよ」
ユリカ「どんなのですか?」
イネス「まず古代語魔法をつかうには
『メイジスタッフを持たないといけない』
『動きを制約されてはいけないので鎧はソフトレザーまで』
 の二つの条件を満たしてないといけないの」
ルリ 「精霊魔法は?」
イネス「『金属の鎧をつけない』『片手が使えなくてはいけない』『使用する魔法に相当する精霊力がその場で働いていないといけない』ってものです。」
ルリ 「具体的には?」
イネス「鎧はハードレザーまでしか着れないってことね。
 次に両手武器や盾は持てないわね。しまったりして片手を空けないといけない。
 そして一番大事なのは精霊がいないと魔法はかけられない。精霊の力を使うからね」
ルリ 「・・・精霊っているいないってどうやってわかるんですか?」
イネス「シャーマンならセンスオーラで一発でわかるわよ。
 たとえば火の気のないところにサラマンダーはいないし、
 水のないところにウンディーネもいない。
 風が吹かない屋内だとシルフもいないし、
 地面がむき出しになっていないところにノームはいないわ。
 という具合に精霊魔法は場所によっては使える魔法に限りがあるというとを気を付けてね♪」
ラピス「・・・神聖魔法は?」
イネス「呪文さえ唱えられれば特に制約はないの」
アキ 「だから魔法戦士とかは少なくて、神官戦士とかが多いのよね。装備に制限がないから♪」
ラピス「ラピスもアキを見習ってファイター取った♪」
アキ 「・・・無理しないでね、ラピスちゃん(汗)」



その他知っておいた方が良いこと

生命点の増減


アキ 「じゃ、幾つか基本的なことを教えておきます」
ルリ 「は〜い」
アキ 「まず、生命点がゼロ以下になったらその時点で生死判定行わなければいけない。方法は既に話したわよね?」
ルリ 「ええ。」
アキ 「もう一度おさらいすると、目標値7として生命力抵抗値+2Dで抵抗ロールを行うこととなるの。もし生命点がマイナスになったらマイナス分を目標値に上乗せすること」
ルリ 「1ゾロと6ゾロはどういう扱いになるんですか?」
アキ 「1ゾロは自動失敗、即死亡です。」
ルリ 「アキトさんがなってましたね(笑)」
アキト「ぐ・・・」
アキ 「6ゾロは・・・なんと生命点1点となり生命点1点となって息を吹き返します♪」
ルリ 「おお!」
アキ 「もっとも、ここで抵抗に成功して死を免れても瀕死の状態じゃないから生命点がプラスにならない限り1時間毎に再度抵抗ロールを繰り返さないといけないの。」
ルリ 「・・・それっていつかは1ゾロ出しそうですね」
アキ 「出さなくても抵抗に失敗したら死ぬね(苦笑)」
ユリカ「この時攻撃を受けたら?」
アキ 「回避するまでもなく当たるね。
 ・・・一応防御ロールや抵抗はありかな?
 回避失敗としてダメージ判定して下さい。」
ユリカ「死んでいるのに?」
アキ 「だから生命点はどんどんマイナスになっていきます。つまり生死判定の目標値はそれだけ高くなっていくって事ですね」
ルリ 「回復させるには?」
アキ 「まずキュアー・ウーンズの様な回復魔法ね。これは生命点がマイナスでも有効よ。
 次にレンジャー技能かヒーラー技能の応急処置を使えば生命点ゼロ以下の状態を生命点1点までに回復させられるわ。それ以上にはならないけど。
 そして、安静にしていれば毎日1点ずつ回復します」
ルリ 「それじゃ、安静にさせていればいつかは治るんですね?」
アキ 「治るけど・・・24回の抵抗ロールに成功しないといけないけどね(苦笑)」
ルリ 「・・・つまり、まとめると、一度生命点がゼロになったら大急ぎで応急処置か回復魔法を使って回復させろ・・・ってことですね?」
ラピス「アキは私がお手当てする!(キッパリ)」
ユリカ「アキトは私がお手当てするの♪」
ルリ 「・・・ヒーリングを覚えるまでの我慢です(泣)」
ハーリー「・・・あの・・・僕は?」
アキ 「あははは、私が回復させてあげようか?」
ラピス「それはダメ!」
ユリカ「それはダメ!」
ルリ 「それはダメ!」
アキト「それはダメ!」←なぜかアキトも(笑)
ハーリー「ひーん」
アキ 「よしよし」

精神点と回復に関して

アキ 「(気を取り直して)魔法は精神点分だけ自由に使えます。
 ただし、精神点が0になったら気絶します」
ルリ 「気絶から回復するには?」
アキ 「神聖魔法のトランスファ・メンタルパワーを使って精神点を+1以上にするか、ぐっすりと6時間以上寝ること(ただし24時間に1回のみ)」
ハーリー「あと、精神点がマイナスになるような魔法の唱え方は出来ないんです。」
ルリ 「残りの精神点が2点の時に消費精神点3点以上の魔法は使えない・・・ってことですね?」
ハーリー「ええ、魔晶石っていう精神点の込められたアイテムを使用しない限りそうです(笑)」
ルリ 「魔晶石?」
ハーリー「ええ、精神点が何点か込められているのでその点数を使用して魔法をかけることが可能です。」
ルリ 「なるほど・・・」

魔法の拡大

アキ 「後、魔法は精神点を余分に消費することで効果を拡大することが出来ます。」
ユリカ「拡大?」
アキ 「ええ、いろいろあるけど、一番わかりやすいのは対象の複数化ね。
 たとえばキュアー・ウーンズは1度に一人しか回復できないけど、精神点を2倍消費することで二人にかけることが出来るの。3倍なら3人ね。」
ユリカ「へぇ〜」
アキ 「まぁ他にもいろいろ出来るけど、それは使うときに教えましょう(笑)」

行動順位の変更

イネス「次に戦闘の行動順位は敏捷度の順番に行なえるけど、行動を遅らせることも出来るの。」
ルリ 「遅らせてどうするんですか?」
イネス「例えばアキさんがエンチャント・ウェポンを艦長にかけて欲しい場合、どうなる?」
ルリ 「えっと・・・アキさんの方が行動順位が早いから・・・あ!」
イネス「そう、攻撃してから艦長に魔法をかけてもらう事になるわね?
 だからわざと行動を遅らせるの。そうすると魔法をかけてもらってから攻撃することが出来るの」
ルリ 「でも遅らせるって・・・具体的にどうなるんですか?」
イネス「具体的には行動順位が0になるの。つまり一番最後になるわけね。」
ルリ 「モンスターよりも遅れて行動しちゃいますね」
イネス「でも、行動を遅らせることによって戦いが有利になる場合もあるのよ」
ルリ 「確かに」
ハーリー「ちなみに最初に宣言した行動を中止する(あるいは対象がいなくなったためにその行動が出来なくなった)場合はそのターンの行動は何もできずに終了になります」

移動に関して

アキト「次に移動能力だけど・・・
 全力疾走で1ターン毎に敏捷度×3メートル進めるんだ。」
ハーリー「僕なら63m、アキトさんなら45mかな?」
アキト「でも全力疾走だから防御はおろそかになって敵からの攻撃が命中しやすくなるんだ」
アキ「まぁ大体、回避−4ってところかな?」
ラピス「戦闘できないの?」
アキト「うん。出来て武器の持ち替えとか、その程度かな?」

アキ 「戦闘しながらだと通常移動になるの。その場合は敏捷度×1mだけね」
ラピス「戦闘は出来るの?」
アキ 「出来ます。移動して攻撃が出来ます。
 つまりアキト君なら15m先の敵に近づいて攻撃をくわえることが出来るの。
 また移動しながら武器を持ち替えたりも出来るの」
ハーリー「そうそう、飛び道具の使用と魔法をかけたりは出来ません。
 また集中していないと解除される魔法を使っている場合も走れませんね」

イネス「ということで制止している状態で魔法と飛び道具は使うことが出来るわ」
ルリ「移動は出来ないんですか?」
イネス「3mだけ移動が出来ます。」
ルリ 「・・・ほんのちょっぴりだけですね」
イネス「当然、戦闘とか問題なく出来るわよ。
 あと、転んでいるとか眠っている状態から起きた場合も静止と同じ状態ね。
 起きて3m動いて終わりかな?
 地面に落ちているのを拾うっていうのも静止しているのと同じ状態ね」

アキ「大体こんな感じです。あとは実際やりながら覚えていきましょう」
一同「は〜〜い♪」

ということで、次回からは簡単なシナリオをやっていくことにしましょう。


※注意!:この作品はソードワールドRPGに準拠しておりますが、一部ハウスルールを交えている部分があります。
実際にプレイされる場合は必ずルールブックを参照するようにして下さい。

ver1.01

Special Thanks!
・赤目の四十八滝 様