懲りずに買いました、シグマリオン2(爆)
こちらのインプレはぺろぺろさんちの日刊!火魅子NT5.0勝手屋XPぷろふぇっしょなるに投稿した黒プリ外伝(なぜ黒プリかは不明(笑))を参照してください。
でも今のところはJornada720の方を主に使ってたりします。
理由は特にありません(爆)
ってことでいきなりですが、(株)システムソフトがJornada720とシグマリオン(1&2)で使用出来るのでその方法を解説しよう!!というコーナーです。
物書きにとって辞書という存在はなかなか重要で時に『この文字を当てていいの?』とか迷ったりするわけです。
欲しい辞書は国語辞書と英和、和英辞書です。
CASSIOPEIA-A55Vには簡易版ながらもこれらが最初からついていて重宝していたのですが、Jornada720は英和、和英辞典がなんとか、シグマリオンには辞書なしといった状態でした。
これは結構辛いものがありました。
しかし、市販の辞書はシステムソフトがCFで出している高価なもの(しかも上記のセットってないんですよね)、フリーの辞書はあっても辞書そのものは自分で構築しないといけないといったものがあり、一長一短でした。
ですがシステムソフトがパソコン用で出しているハードディスク格納型の辞書がWindowsCE版の辞書ソフトでも使用出来る裏技がありました。
現在は広辞苑とデイリーコンサイス英和・和英辞典を運用しています。
今回はこの方法を紹介したいと思います。
※本コーナーの方法はメーカーが保証しているモノではありません。
実行に際しては自己責任で行なってください。
筆者の環境では実使用上問題のない程度に動いていますが、必ずしも全ての機能を保証するものではありませんし、試した際に発生する金銭的、データ的なダメージの責任も負えません。
また、当然のことながら本件に関してメーカ様への問い合わせは行なわないでください。
さて、事前に用意するモノですが、次のものをご用意を。
■パソコン辞書ソフト
システムソフト製の電子辞書シリーズならなんでもいいのですが、
私は「家庭の辞書セット」を\17,000ぐらいで手に入れました。これには前述の辞書が入っており一度に揃うのでお買い得でした。英和辞書を強力にしたい場合は広辞苑とリーダーズ英和を個別に買われてもいいかもしれません。
■コンパクトフラッシュ128MB程度
これは入れる辞書データにもよるのですが、辞書データが広辞苑だけでも44MBもあるので64MBのCFでは結構辛いものがあります。他のソフトも入れるつもりなら(英和にリーダーズなどの重い辞書を入れるなら)なるべく大きめなCFを選びましょう。
128MBのCFは1万円せずに購入出来ると思います。
■レジストリ編集ソフト
これはWindowsCE用ですが、レジストリの編集が必須となります。
自身のない方、ここまでの出費が出来ない方はここで引き返しましょう(苦笑)
でも方法そのものは難しくありません(笑)
私はTascalRegEdit for Windows CEを使用しました。(Jornada720はARM用、シグマリオン1、2はMIPS用をDLしましょう。)
■WindowsCE用辞書検索ソフト
これがないとWinodwsCE上で辞書が見れません。
システムソフトのダウンロードページからそれぞれソフトをDLしましょう。
※なぜかシステムソフトのトップから辿っていった場合に正しく辿り着くのは難しいのでこのリンクから飛んでください(苦笑)
Jornada720の場合
そのものずばりのアップデートはないのですが、広辞苑用のWinCE
HPC ARM版があるのでこれを使用します。辞書は広辞苑でなくても後述するレジストリの操作で使えるようになりますので気にしないでください。
DLするプログラムは 「広辞苑第五版POCKET」アップデータ」内のKojien5_HPCPro.ARM.CABです。
シグマリオン1、2の場合
こちらは素直にシステムソフト電子辞典POCKET
Ver1.2のEDViewCE211.HPCPro_MIPS.CABをDLしてください。シグマリオン2も一応このCABで使用出来ています。
まずは一旦、パソコン側に辞書をインストールします。
これは辞書データを引き出す為です。
インストール後はプログラムフォルダを開き、辞書の存在を確認します。
※デフォルトではC:\Program Files\SystemSoft\EDViewer\DICにサブフォルダがあります。
次にこの中の辞書で欲しい辞書をCFに転送します。
私の場合は広辞苑とコンサイスの英和和英を抜き出しました。んで必要なファイルは次のとおりです。
(まぁ容量に余裕があるならサブフォルダの内容全てを保存してもいいのですが)
■広辞苑第5版
\DIC\KOJIEN5F\
名前 | サイズ | 種類 |
GA16FULL | 184,320 | ファイル |
GA16HALF | 6,144 | ファイル |
HANREI.CNT | 1,741 | CNT ファイル |
BHINDEX.DIC | 3,920,185 | DIC ファイル |
BHTITLE.DIC | 60,328 | DIC ファイル |
BKINDEX.DIC | 4,013,716 | DIC ファイル |
BKTITLE.DIC | 36,943 | DIC ファイル |
FHINDEX.DIC | 3,751,531 | DIC ファイル |
FHTITLE.DIC | 60,469 | DIC ファイル |
FIGURE.DIC | 4,562,797 | DIC ファイル |
FKINDEX.DIC | 3,755,677 | DIC ファイル |
FKTITLE.DIC | 37,375 | DIC ファイル |
HONMON.DIC | 26,379,076 | DIC ファイル |
HANREI.HLP | 334,382 | ヘルプ ファイル |
KOJIEN5F.IDX | 1,624 | IDX ファイル |
DICPROF.INI | 819 | 設定ファイル |
EXINFO.INI | 147 | 設定ファイル |
■デイリーコンサイス英和・和英辞典
\DIC\DAILY\
名前 | サイズ | 種類 |
GA16FULL | 5,120 | ファイル |
GA16HALF | 4,096 | ファイル |
HANREI.CNT | 677 | CNT ファイル |
BHINDEX.DIC | 2,048,188 | DIC ファイル |
BKINDEX.DIC | 871,414 | DIC ファイル |
FHINDEX.DIC | 1,803,622 | DIC ファイル |
FKINDEX.DIC | 864,175 | DIC ファイル |
HONMON.DIC | 5,855,233 | DIC ファイル |
HANREI.HLP | 215,172 | ヘルプ ファイル |
DAILY.IDX | 1,096 | IDX ファイル |
DICPROF.INI | 525 | 設定ファイル |
EXINFO.INI | 65 | 設定ファイル |
※システムソフトさんの使用許諾としては辞書データの使用は一つの端末でしか認めてないらしいので、辞書を取り出したらアンインストールしておいてください。
(っていうかそういう建前で(汗))
辞書ソフトのインストールは簡単です。
まずDLした辞書ソフトをWindowsCEにコピーし、WinCE上からCABファイルを実行します。
ただ、このインストールではあくまでもセットアッププログラムがセットアップされる(?)だけですのでもう一度展開されたセットアッププログラムを実行する必要があります。(この方式には疑問がありますが)
んでセットアップが完了すればセットアッププログラムそのものは不要ですので削除しましょう。(笑)
でもこのままでは辞書データがプログラムにセットされていないのでレジストリをいじって辞書を指定してやる必要があります。
レジストリ編集プログラムをインストールして、レジストリを開いてみてください。
まずレジストリキー「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\SystemSoft\SSDictionary\Dic\」が存在しているかどうか確認してください。
なかったら新規キー作成で作成していきましょう。
次に「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\SystemSoft\SSDictionary\Dic\」の下に辞書の数だけキーを作成します。キー名は6桁の数字です。
例えば私の例で言えば広辞苑の場合
「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\SystemSoft\SSDictionary\Dic\000012」です。
最後の数字は適当でかまいませんが、後述にて出てくるので覚えておきましょう。
次にこのキー内に次の値を作成します。
名前 | データの型 | 内容 |
---|---|---|
DicID | DWORD(16進) | 00000012 |
SRCINFO | 複数文字列 | 株式会社岩波書店 広辞苑第五版 |
DicPath | 複数文字列 | \メモリ カード\Dic\Kojien5F\Kojien5.idx(実際には半角カナ) |
DicName | 複数文字列 | 広辞苑第五版 |
DicIDは辞書のキー「\Dic\000012」の数字6桁部分と同じものを指定してください。
SRCINFOとDicNameは表示用に使用させる文字なので適当でもかまいません。
一番大事なのはDicPathでして、これは実際にWindowsから抜き出してCFに保存した辞書データのパスを指定します。指定するファイル名は「xxxxx.idx」という拡張子「idx」のついたファイルです。
これは実際に保存したフォルダによって変わるので適宜変更してください。
これで辞書ソフトを立ち上げた際に広辞苑のアイコンが新たに現われればもう検索出来ます。
同じような調子でDicIDを変更したキーを作製し、別の辞書のidxファイルを指定すれば次々と辞書を増やせます。
特に複雑な事はさせていませんが、特に問題ありません。
検索時間は200MHzのCPUではさすがに気になりません。
結構快適です。(これで誤字が減れば・・・(汗))