邦題 |
ダークビヨンド/死霊大戦 |
原題 |
Unnamable II |
製作年 |
1993年 |
製作国 |
アメリカ |
制作社 |
ザ・アンネイマブル・プロダクション |
製作 |
ジャン・ポール・ウーレット |
監督 |
ジャン・ポール・ウーレット |
脚本 |
ジャン・ポール・ウーレット |
原作 |
ランドルフ・カーターの陳述 |
出演 |
マーク・キンシー・ステファンソン |
映像情報 |
104分/カラー |
【ストーリー】 静かな学園を襲った惨劇の後、モンスターの正体が魔導師ウィンスロップの娘アライダに悪魔がとりついてしまったものだと知ったランドルフ・カーターは、悪魔を分離させてアライダを元の姿に戻すことに成功する。しかし二人が恋に落ちたのもつかの間、悪魔の力によって数百年を生き長らえていたアライダは、悪魔が滅ぶとともに自身の体もまた崩れ落ちてしまうのだった。 |
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【コメント】 「ヘルダミアン/悪霊少女の棲む館」の続編なのですが、チープな学園ラブコメスプラッターであった前作とは異なり、ストーリーに厚みを持たせてまずまずの仕上がりになりました。ランドルフ・カーターとアライダの悲恋を中心に据えることで、感情移入もしやすくなり、ストーリー展開が散漫になることなくまとまっています。 もっとも、原作そのものが少々断片的な雰囲気の短編ですからこのような大きな脚色は必然なのでしょうが、ラヴクラフト独特の恐怖の根源をはっきりと描きつつもじわっとした雰囲気は、やはり影を潜めてしまいますね。 今回は出ずっぱりのモンスターですが、特殊メイクの都合なのか動きが小さく、ほとんどのシーンが手をこまねいてうなり声をあげているだけというのが惜しまれます。また、翼を持っているのになかなか飛ばないうえに、やっと飛んだと思ったらただ吊り下げて動かしましたといった程度の、なんとも情けないものになってしまいました。大きな動きが不可能なのであれば、なかなか姿を見せない前作のほうが緊張感があってよかったですね。 |