邦題 |
マウスオブマッドネス |
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原題 |
in the Mouth of Madness |
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製作年 |
1995年 |
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製作国 |
アメリカ |
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制作社 |
ニュー・ライン・シネマ |
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製作 |
サンディ・キング |
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監督 |
ジョン・カーペンター |
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脚本 |
マイケル・デ・ルカ |
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原作 |
オリジナル |
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出演 |
サム・ニール |
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映像情報 |
95分/カラー |
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【ストーリー】 サター・ケインのホラー小説は世界的なブームとなったが、未完のままにケインは姿を消してしまった。捜査依頼を受けたジョン・トレントは、ケインの小説が現実になることを知ってしまう。邪悪なものの解き放たれた世界は、狂気の様相を呈していく。 |
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【コメント】 ラヴクラフトファンでもあるジョン・カーペンターによる、ラヴクラフト風の作品。タイトルからスペースを少し外すと、「inthemouth of madness」となりますが、これは考えすぎでしょうか。 ネタとしてはピックマン・ホテルという名称が出てくる程度ですが、いかにもラヴクラフトの描きそうな静かで落ち着いた不気味な街、ホブズ・エンドの雰囲気のがいいですね。やはり異形の街、インスマスをモチーフにしているのでしょう。ちなみにホブズ・エンドはハマープロの「火星人地球大襲撃」からの引用ですが、こちらの作品は「狂気の山脈」のようなプロットでした。 「遊星からの物体X」で見せた得体の知れないクリーチャーも健在ですが、この作品ではトレントの心理描写に重点を置いているためか、ちらっと垣間見る程度にとどまっています。正面切ってとても言葉では表現できないような邪神を登場させるのもラヴクラフトの特徴ですから、これは少々残念ですね。蛇足ながら、モーテルのテレビでロボットモンスターを放映しているというB級らしい小ネタがあります。 ところで、カーペンターの作品全般にいえることですが、あまり女優の容姿にこだわっていないのが残念です。この作品でも、狂乱したリンダ・スタイルズがジョン・トレントに無理矢理キスをするシーンはあまりいい感触を受けません。 余談になりますが、ジョン・カーペンターはほかの作品でもラヴクラフトの作品から名称を拝借していまして、配役では「ザ・フォッグ」のブレイク、「パラダイム」のダンフォースがあります。さらには「ゼイリブ」の脚本をアーミティッジ名義で書いています。 |