2002.9.30

今日は、団長とKさんが来る日です。はっきり言ってかなり不安なんですが.....。
授業はいつもどおりですが、終わったあとはしばらくインターネットで検索やメールなどしてから3人で帰宅。はじめに部屋をみてもらったら広いと感動された。
そうか、広かったのか。比較するものもないので、よくわかりませんでした。しばらく緊張のひと時が続きましたが、Jimが来たあたりで一気に雰囲気が和みました。ディナーもおいしかった!谷口さんも木村さんも大変感動してくれたので、ほっと一息。会話も、EveとJimの明るい性格のおかげで大変スムーズで、楽しい雰囲気で過ごすことができました。わたし自身も大変うれしくて、「あたりじゃんこの家!」と言われるとうれしくなりました。
今までのコンプレックスが吹き飛ぶような感じがしたのです。木村さんたちはもちろん、EveもJimも楽しんでくれたようなので、良かったなぁと思います。終わったあとは二人を送りにいった家に残ってお片づけを多少しました。これくらい、しないとね。

合う・合わないはあるにしても、変なコンプレックスを持つのはやめようと思った日でした。

2002.10.1

今日から10月だよ。早いなぁ。
今日も学校です。ディスカッションが入るような難しい内容の授業が続くので、脱落者がちらほらいます。日本語でも難しい討論内容なので、大変なのかもしれません。
帰り道で、服を少し買いました。洗濯が思うようにできないのはなかなか不便です。
帰ったら、Eveがショッピングに行くぞというので、明日の予習をしたいと言ったのですが、有無を言わせない感じ。うーん、わたしには選択権はないじゃん。ま、モールで用事をすませて、ご飯を食べて、そして帰宅。買ってきた服をチェックしたら、げ!穴が開いている。これはひどい。ということで明日変えてもらおうと思います。

 

2002.10.2

今日はワシントン研修です。現場の人の話はかなりおもしろかったのですが、いかんせん自分の分野以外のことは当然ながらわかりにくい。

朝のバスも順調だったのでほっと一安心。ただ、午後の講義が長引いていらいらしました。服のクレームをしにいくつもりだったからです。終わったあとはダッシュで店に行きました。なんとか変えてもらえて一安心。
バスの中で関西人らしき日本人を見たのですが、迷った末何も話しかけませんでした。あっちにはわたしは日本人に見えているのかな?韓国人に見えていたりして。(アメリカ人には見えないだろう.....。)

 

2002.10.3

今日も朝からワシントン研修。少し面倒くさい場所が最初の会場だったので、バスを1本早くして家を出ました。これが大正解!なんでこんなに混むんだ?と不思議なくらい道が混んでいて、バスは大変遅れました。良かった、早くして。
目的の駅についたらちょうど他のみんなもついたところで、迷うことなく会場まで行くことができました。それにしても今日の研修内容はハードだった!午前は4人、午後は5人の講義なのです。ひとつひとつは短くとも、質疑応答が入るとかなり疲れます。終わった瞬間はくたくたでした。
でも、今日は家でご飯ではなくて、みんなと飲みに行く日です。
まず、ポトマックリバーでクルージング。これは想像以上に楽しかったです!ジョージタウンからオールド・アレクサンドリアまでの船旅なのですが、夕方の景色や飛行場の様子など、思い切り楽しめました。あまり期待していないツアーで楽しめるといいですねぇ。
それからオールドタウンのビアレストランへ。これは、うちのファミリーが推薦するおいしいビールの店で、ビールはもちろん、お料理も大変おいしかったです。でも、わたしはバスの時間があって遅くまでいることができず、少し残念。ハンティングトンの駅のバス待合場所は、最終なので人がいないのではないかと心配でしたが、結構待っている人がいてこれも一安心。
アメリカでは人がいる(普通の人ですが、もちろん)ことはずなわち安全につながります。日本もそうですけれど、アメリカの切実さはもっと上です。
無事家に帰る事ができてほっと一安心です。かなり疲れたので、レポートも書けず、そのまますぐ寝ました。

 

2002.10.4

今日は学校の日なのでかなり気楽。英語も必死という感じではなくて、学校が楽だと思えるなんて、少しは進歩しましたねぇ。相変わらず話す英語は文法も何もあったものじゃないですが。

ここ最近思ったのですが.....。日本人は学力が高いので、日本語をそのまま難しい英語の単語に置き換えようとするので、話が出来ない部分もありますね。自分が使える単語を使って、Something like that(そんな感じ)で表現したほうが、会話もスムーズだし理解してもらえるような気がします。単語力はあるに越したことはありませんし、重要な要素ですけど、少なくとも日常会話では中学生レベルの単語を駆使するのが、Nativeのアメリカ人でも普通です。ですので、スピードと発音に慣れてしまえば、会話にはついていけます。この聞き取る、というのがかなり難しいのですが.....ゆっくり話したからといってわかるものではないのです。読めない、発音できない(またはイメージしている発音と違う)場合には、どんなにゆっくり話しても、はっきり発音してもらっても頭に入りません。また、疲れたりすると耳がブランク状態になり、何を聞いても(日本語でさえ)聞こえなくなります。まず聞こえた英語を理解できること、それに対しわかるように(難しい単語なんか使いません)話すことが、キーなんですね。文章でよく難しい表現なんか見ますけど、あんなの話す人はいません。少なくとも日常ではいません。

また、今日はAmyとのミーティングです。明日は、ボルチモアに行くツアーがあったのですが、わたしはファミリーのパーティがあるので断念。もう二度といかないだろうなぁ。残念。でも、アメリカ全土に行けるわけではないですからね。
来週でいよいよこの生活ともお別れです。はっきり言ってホームスティが終わるのは大歓迎だけど、これから先はまったく英語のみの対応が待っています。通訳の人もいませんし。覚悟がいるなぁと思います。

来週の最終研修では、通訳なしでスペシャルリクエストです。大変だけど、がんばらないとなぁ。

今日はEveが夕食を作る気力がなかったみたいで、初めてデリバリーのピザになりました。.....やはり、オイシクナイ。Eveのお料理はおいしいのね.....としみじみしてしまった。わたしの顔がひきつっているのを微妙に感じ取ったのでしょうか、Eveも申し訳なさそうでした。夕食のあとVTRを借りて映画鑑賞です。今日はインドの映画でモンスーン・ハネムーンです。これは、ちょいとまたハードでした。英語だけならまだしも、ヒンドゥー語のところにだけ字幕が入るのです。(もちろん英語で)これは、どこから英語だったのかわからないことが多くてまいりました。ストーリーはだいたいわかったけど。肝心な部分がなぁ〜、一ヶ所ぜんぜんわかりませんでした。

 

2002.10.5

みんなはボルチモアツアーに行ったのですが、わたしはワシントンです。くすん。いいかげん、スミソニアンも見てしまったので、今日はまたホロコーストに行きました。前回見ることができなかったVTRとユダヤ人を助けた日本人の名前を確認するためです。
VTRは、すごかったです。すごいというか.....あれがフィクションであるというのが信じられないです。人間がゴミのように捨てられていくさまは壮絶です。開放された直後の収容所の様子とか、人体実験にされた死体の写真とか。ショッキングな映像ばかりなので、お子様は当然見れないでしょう。もちろん繊細な人も。わたしは、なんとか全部見れました。でも夢に出そうです。このVTRは、筒のように丸く壁を作った下のほうにおいてあるのです。子どもがすぐ見ることができないようにでしょう。

日本人の名前も見つけました。オスカー・シンドラーの名前もあり、他にもたくさんの救済者の名前が載っています。

さて、この後はのんびりしょうと、ナショナル美術館に行きました。美術館自体は2回目なので、好きな絵画だけぶらぶら見ます。そしたら、なんと生でオケの音が聞こえるではありませんか!ナショナル美術館で行われるコンサートのリハーサルだったようです。思いがけず聞いたのがフォーレのペレアスとメリザンドでした。なんだか少し得した気分でした。それから、折り紙を買いにサックラー美術館へ。
折り紙だけではあまり喜ばれませんが、折り紙で鶴を折ったり何か折ったりするのは大変喜ばれます。目の前で作ったりしたら尚更。みなさん、どうぞお試しください。重いお土産品もってくよりずっといいですよ。

夕食は、Eveの友人とディナーです。7日が結婚記念日なので、それをお祝いしてのようです。でも、友人のジョーは、娘さんがドラッグで逮捕されて大変落ち込んでいるようです。ジョーはその話題になるとやはり落ち込んでいることが伺えるのですが、それ以上に「とにかくやっちまったもんはしょうがないや」みたいな開き直りも感じられ、なんともたのもしい限りです。ジョーは明るいとてもいい人なので、なんでこんなことになったんだろう、とEveもJimも嘆いていました。5人を無差別に殺した犯人(ここいらへんを逃げ回っているようなのですが)もつかまっていないし.....アメリカにきてから悲壮感がないだけで随分深刻な事件を見たような気がします。しかも、身近に。

 

2002.10.6

今日は迷った末に家にいて宿題をすることにしました。とにかくやることが多い。木曜日のスペシャルリクエストがわたしの山なので、質問できるように文章を考えるのがとにかく大変。朝からもくもくとパソコンに向かいます。
お昼ごろになったら、Eveが「息抜きしよう」と声をかけてくれました。Eveのお母さんがナーシングホーム(老人ホームですね)に入っているので、そこに行こう、というのです。

こちらの老人ホームは、基本的には日本とあまり施設内は変わりません。Eveはにおいが嫌だと言っていますが日本の特別養護老人ホームよりずっとましです。これは、湿気が少ないせいかもしれませんが。
お年寄りがつたないのは同じなのですが、みんなきれいにお化粧しています。これが日本と違いますねぇ。Eveのお母さんは92歳ということで、自分の足では動けず、そのせかボケも進行していてるようです。Eveは「黒人スタッフはいやだ」といますが、これはなんでなんだろう。どうも、働かないということみたいなんですが。
帰りにスーパーに寄って買出しをした後、家に帰って今度は外でお勉強。おかげで、随分はかどりました。夕食には、前にも一度会ったEveの友人のサリーが来ました。でも、サリーとディナーはとても静かです。サリーが高齢だからというのもあるのでしょうけれど、昨日会ったジョーとはまったく違います。夕食のあとはTVタイムなのですが、これはとにかく勉強が気になってしまって、早々に席を立ちました。帰り際に、サリーが「また会おう」と言ってくれてうれしかったです。

思ったのですが.....確かに多少居心地が悪い部分もあるけれど、EveもJimも家族としてわたしを向かえてくれてるんだよなぁ、と。

昨日も、わたしが飲まなかったワインをJimが飲んじゃったりしてますからね。普通は抵抗あるものだと思うのですが、そういうことを平気でするあたりが。
わたしは、ホテル感覚というか民宿感覚が抜けませんから、どうしても線を引きたいと思ってしまう。ホームスティは、素直にその生活に溶け込むのが一番楽だし、キーなような気がします。わたしみたいに一回構えてしまうとなかなか難しいです。