2002.9.9

今日は、朝からアレックスの授業。白板にTさんが「切腹」と書いていたのですが、それを見たアレックスは苦笑い。
「これは、マサアキから聞いたのかい?」
「そうです!」
日本人にしか受けないネタだけど、おもしろい。わたしたちのクラスは日本人が多いので、休み時間などどうしても日本語で会話してしまうのですが、今日Trish(うちのクラス担任)に注意されました。
「あなたたちのためにも、英語すらできないエリックのためにも、英語で話しなさい」
なるほどなぁ、確かに、ブラジルから来たエリックはわたしたちよりもずっと英語ができません。明日から、英語を話そう。そしてエリックに漢字を教えようかな。

今日は珍しく宿題もないし、いい機会なのでFBIを見に行きました。新聞にツアーがあると書いてあったからです。ところが、門前払い状態。テロの影響でしょうか、「ずっとやっていないのか?」と食い下がってみたのですが、どうもだめみたい。しょうがないので、写真だけパチリ。

時間ができたので、スミソニアンに行きました。航空博物館のIMAXが見たかったのですが、時間があわなくて断念。代わりに、フリーア美術館を見に行きました。平日だということもあるのですが、メジャーな建物ではないのですいているしゆっくり見れます。お土産やさんもシックなものが多くて満足。時間がなくて全部は見ることは不可能だったので、次の機会にまた行きたいと思います。

TVを見ていると、9・11のテロ一周年話題で特集が多い。新聞もテロの関係のニュースが必ずあります。やはり、記念日もしくは2・3日後くらいまでが危険期間とみなしているようです。怪しい人物も随分警戒されているらしい。映像は、NYのものがほとんどです。民間人がたくさんなくなった関係だと思いますが.....ここワシントンDCでも、ペンタゴンを始め標的になる建物が大変多いですから、当日はもちろん、少し警戒したほうがいいのかもしれません。

でも、なんだかわたしはこのメモリアル・デイにはなにもないような気がします。これだけの警戒をかいくぐってテロというのは実際難しいし、来るならまったく思いもかけないときと場所のような気がします。

アメリカの中枢部がテロのことを事前に知っていたはずだ、わざと泳がせていたんだ、その証拠に見ろ、経済界の大物はテロ当日になぜか誰もあのビルにいなかった.....こうした話は本当かどうかわかりませんが、一面ではあるような気がします。だとすれば。メモリアル・デイには、余計なにもないような気がするのです。

 

2002.9.10

今日も、何事もなくお勉強。新聞をみると、メモリアル・デイ当日には何もないだろうと関係筋は思っているようです。どちらかというと、過ぎてからが危ないか?という感じ。それよりも、アメリカがイラクを攻撃する可能性のほうが高そうです。

明日の授業中に飛行機がつっこんだ時間になるので、黙祷でもするのかと聞いてみたら、特にしないとのこと。どこかではやっているのだと思いますが、学校は授業中だから、という考えのようです。

明日のテレビ番組は、コマーシャルをしないと宣言している局が多いようです。今日あたりから、特集番組一色になります。

今日は、郵便局に行ってみました。アメリカでは朝8時30分から5時までやってるんですね。船便の小包の値段を確認して、ダンボールを買って帰ってきました。つめてみたら、おみやげで結構いっぱいになった。大量配り関係のおみやげはもういいかなぁ。これからは、少し値段のはるものを買えそうです。

 

2002.9.11

メモリアル・ディです。ほとんどの建物にアメリカ国旗が掲げられ、さまざまな式典が開かれています。ここアレクサンドリアは、ワシントンDCに近く、有名なアーリントン墓地がある関係で、やはりいろいろあるようです。新聞上では、アメリカの国以外の犠牲者の方の国の国旗も掲げよう、という考えもあったようですが、実際にはアメリカ国旗しかみませんでした。そして、よく聞いたのがコープランドの「市民のためのファンファーレ」。戦勝記念のために作曲したというこの曲、アメリカを讃える曲として本当によく聞きます。

授業もいつもと何も変わらず行われましたが、今日はさすがに2時で学校はおしまい。先生方も式典に参加するようです。

マスコミの報道を見ていると、アメリカは強い国なのではなくて、気が強い―意思が強い国なのかなと思います。メモリアル・ディであろうがなかろうが、みんな普通に仕事をし、いつもどおりに一日が過ぎていく。日本ではどんな感じに報道されているのでしょう?足元から見たアメリカは、何も変わりませんでした。ただ、警備はさすがにレベル4(5段階のうちの4)だけあって厳しさを感じました。わたしたちもさすがに今日はまっすぐホテルに帰りました。宿題をして、洗濯をして、これから絵葉書を書こうかなと思います。

今は熱心に自炊をしているのですが、アメリカの食材について。

今日はなまずを食べてみました。これはCatfishと書いてあります。なんでCatなんだろ?日本では食べたことがありませんが、東海岸ではメジャーな食材のようです。生臭いです。でも焼いたらまずまずでした。こういう魚は、栄養価も高そうなので我慢我慢。安いし。水や牛乳がガロン(4リットル)で売っているのは、本などを読んで知っていましたが、実際に見るとなかなか迫力です。でも、水はガロンで買ってみました。肉もでかいです。多いです。おまけに品質が結構めちゃめちゃ。肉類はすごくあるのに、魚類はあまりありません。そして、海草をとにかくみません。調味料はたくさんそろっているけど、普通の家庭で使ってるのかなぁ。たまねぎ、レタスなどは日本と同じだけど、じゃがいもはなぜか何種類かあります。あと、ぜんぜんみたことない野菜や、でかいナス、でかいきゅうりがあります。みんな、大味なんだろうなぁ.....。ほうれんそうなんかは、洗って袋に入って売ってます。ほうれんそうに限らす、サラダにできそうな野菜をあらかじめ切ってパッキングしてあるものも種類が多いです。生のほうが新鮮なのになぁ。

冷凍食品はものすごく充実してます。なんか、すべてがコンビニエンス、と言う感じ。日本のお母さんはまめですね。

わたしは、できるだけしょうゆや味噌を使って調理しているので、日本に近い食材を使って料理してます。親子丼とか、ひたすら味噌汁。でもそれが体にあっているようです。もともと食事に興味がないから、少しでも味が自分に合わないと、もう食べることができません。でも、日本にいたころよりも熱心に自炊しているので、健康的かも.....。

でもここ最近は朝起きるのが辛いので、ある意味日本にいたころの体調にもどったなぁなんて思っています。ホームスティ先が学校から遠いので、通学が心配。ホームスティ先の食事も心配。

 

2002.9.12

あぁ、今週は長く感じる。毎朝送ってくれる運転手さんが、賭けで勝ったらしく「$2」と駅前で叫んでいた。.....。明日は授業でプレゼンテーションがあるので、宿題はなし。
放課後はそろそろ着るものを秋のものに切り替えようと、買い物に行きました。このまえはJ−CREWという日本にも支店がある店でGパンを買ったのですが、こんどはGAPというカジュアルの店に行きました。ちきしょー、こっちのほうがサイズが小さい!安い!こっちでGパン買えば良かった。XSサイズは本当にちょうどで、いつもぶかぶかを着慣れている自分には堅苦しい感じもしたので、今回はMに挑戦。3枚買っても9000円くらいなので、満足。
帰ってきてから着てみたら少し大きい。袖長い。うーん、サイズは難しいです。でもまぁ、安いからいいか〜と割り切ることにしました。とにかく、長袖を持ってきてないし、これから先はアイロンがないので、綿シャツなどはかったるいのです。毎回クリーニングなんて、嫌だしね。これで、余計な服はもう日本に送り返すことができそうです。

 

2002.9.13

やっと1週間すぎた〜。今週は長かった。今日は、Amyと会合の日です。事前に連絡を取って、ホテルの団長の部屋で会合をした後、軽いパーティになりました。みんなでかわりばんこに話したので、疲れただろうなぁ。気の毒なことをしてしまった。

明日はWilliamsbergという町に行きます。学校のレクリエーションです。来週をすぎたらホームスティですから、自由な時間をもてるのもあとわずかです。

 

2002.9.14

今日は朝からWilliamsbergです。7時50分に集合して地下鉄へ。そうそう、地下鉄といえば。ワシントンでは「メトロ」で親しまれていますが、NYは「サブウェイ」なんですって。ここいらへんは、変な対抗意識があるんですねぇ。ちなみに、システム・安全性ともにワシントンのほうが最先端だと言われています。

ところが〜、ここはアメリカ、土日は朝早くは走っていないんですよねぇ。待ち合わせ先に着いたときには10分遅れでした。でも、先生も遅れてきたから大丈夫。でも、Trish、朝からHighだな〜。「I’m Superman〜!!!」ってあんた女だからスーパーウーマンじゃん。でもいいかえされたら反撃できないので乾いた笑いだけにしてあげました。そのHighなTrishの運転で一路目的地へ。高速道路を使って南に2時間半ほどです。みんな、昨日の飲み会の疲れで車の中は爆睡。

さて目的地のWilliamsergですが、いわゆるテーマパークというやつです。建物も、その当時のものを復元しているようです。イギリス植民地時代の服装をした人が建物の中にいて、いろいろ説明してくれます。.....英語で。大変、勉強にはなるんでしょうけど、早いし、頭がついていかない(休みの日だし)。というわけで、昼食を食べて自由行動になったときにはほっとしました。みんな、けだる〜く歩いてけだるい雰囲気の町を散策します。おもしろいのですが、顔も頭もけだるいけだるい....。写真も、撮る気になかなかならないくらいです。それに、午後から3回も激しい通り雨があり、そのたびに建物の中に非難して英語を聞かされたので、なんか疲れました。もともと、テーマパーク系はあまり好きではないのです、わたし。まぁ、今回はいい機会だと思ったから行ったけど、やはり休息は必要だったかもね。

さて〜、帰りもTrishの運転です。彼女は、昼にビール飲んでたぞ。おまけに車まで戻ったら、あ、電気ついてる〜!!!まさに「Oh!My God!」祈る前になんとかしろ状態です。幸いバッテリーは上がっていなかったし、運転も大丈夫だったみたい。無事、解散場所まで着くことができました。この日も飲み会だったのですが、わたしは腹がすいていたのでこっそり食べてから参加。みんな、激しく飲んだようです。

 

2002.9.15

今日も朝からスミソニアン。何回行ってもまだ見たりない。すごい場所だ。今日は、航空宇宙博物館のIMAXを見ました。3Dの映像は、恐竜とか宇宙とか、あまり現実味がないものは結構平気なのですが、意思が飛んできたり砂利が飛んできたりチョコボールが飛んできたりするのは、思わず反応します。本能で。
その後、わたしは一人でホロコースト博物館に行きました。これは前々から行こうと思っていたのですが、ナチスのユダヤ人大虐殺の記念館なのです。無料の券をもらってから、まず4階に上ります。エレベーターを降りてすぐの写真が、いきなり黒こげの人の山。インパクトあります。博物館の中は、そうした衝撃的な内容から始まり、なぜこんなことになったのか?を理解できるように、ヨーロッパにおけるユダヤ人の歴史とか、ナチスの台頭の様子、ユダヤ人のナチスへの批判、そして虐待へというふうに移り変わっていきます。ここは、とにかく説明を見ないと来た意味がありません。とにかく、読む読む。電子辞書片手に読むのですが、だんだん頭が朦朧としてきます。内容が迫力あるうえに、新聞に出てくるような単語も平気(新聞単語って難しいのです)で出てきますから、頭を使うのはもちろん、館内は非常に暗い上に字は細かいので、読むのに目が疲れる。みんなじ〜っと見てから次に行きます。子供は当然ほとんどいませんし、じっくりと考えながらみる博物館でした。IMAXですでに目がぼろぼろだったのに、ここでさらに疲れたし、いろいろと考えたので、知恵熱が出そうでした。でも見て良かったと思います。アウシュビッツにも記念館があるようですが、そちらまで行ける事はほとんどないでしょうし.....。この展示を見て一番驚いたのは、あんな厳しい統制下で、抵抗する勢力があったことです。「シンドラーのリスト」のように、なんとかユダヤ人を助けようといろいろと画策したというのは何人かいるのですが、そのほかに、収容所の中で抵抗してみたり、ドイツ人が秘密結社を作ったり.....他の国でもユダヤ人迫害はありましたから、ドイツだけではなく、ドイツ統制下にあった国の中でも反対勢力はあったのです。これは、すごい勇気と責任感がいったと思います。残念ながら、みなさん亡くなってしまうことが多いわけですが、どんなときでも最後まであきらめなかったその意思の強さが一番心に残りました。悲惨さは、十分いろんな展示から感じ取れたのですけれど、一番心に残ったのはそうした人たちでした。

なんにせよ、とてもすごい博物館だと思います。ワシントンに行くことがあったら、みなさんぜひ!スミソニアンの近くにあります。

 

忘れないうちに。アメリカ人のゼスチャーとか、いろいろ。

ジェスチャーや決まりきった言い方など、本などにいろいろ書いてますが慣れるまでなかなか大変です。でもすぐ慣れますけれど。

たとえば、くしゃみをすると「BRESS YOU!」と言われますが、これは「神のご加護を!」という意味で、なんだったか、昔くしゃみで移る病気があったとかないとか。全く知らない人からも結構言われます。これに「THANK YOU!」と答えればいいわけですが、とっさになんて出てきません。
同じくドアを押さえてもらったときの「THANK YOU」、ありがとうをいわれたときの「YOU ARE WELCOME」など。出ませんよ、頭でわかってても!結局、難しい英語を話すより、相手の言ったことにテンポ良く当たり前のことを話せることが一番スマートのようです。だから、英語は「慣れ」に近いような気がします。

また、日本語のカッコにあたる“”(Quatation Mark)ですが、これを会話の中ではさみたいときに、耳の辺りで二本指をちょいちょいと動かす動作があるのです。むさい親父も、これをやります。意味は固有名詞だよ〜とか会話だよ〜という部分なのですが、なんともおかしいです。