2002.8.23

21日の飲み会の後遺症で、22日はひどい二日酔い.....。それでも、とにかく部屋の掃除は完成。さっさと就寝。二日酔いで助かったのは、前日なのに緊張せずに寝れたこと。

早めの就寝のおかげで、今日は朝から快適。洗濯機を3回回して洗濯物を干して.....。取り込みは両親がしてくれる予定です。両親へのメモを机の上に置いて、もう一度部屋の中を確認して出発。ここにもどってくるのは3ヵ月後なんだよなぁ、としんみり。
新幹線−成田エキスプレスを使って空港に無事到着。荷物の受け取り、待ち合わせの場所へもスムーズでここまでは順調。

ところが!
荷物検査に気をとられて、肝心の手荷物を運搬用のカートの中に置き忘れるところだった.....。その後はすべて順調(手荷物のパソコンもハンドチェックで大丈夫!)無事機上の人に。フライト自体は快適で、背もたれがなぜかもとの位置にもどる癖があることを除けば、何もなく進みました。一人1台液晶テレビが見ることができたのも快適。眠れないのは初めからわかっているので、映画をのんびりと楽しみました。

無事ニューヨークに到着してからは、入国審査であまりに長い滞在期間ゆえに怪しまれましたが、それも研修機関の証明書でクリア。

アメリカへの入国審査、出国審査など、かなり厳しいという噂でしたが、今までの審査とあまり変わりがないように思えました。国内線はどうなのかな。

迎えに来てくれたニューヨーク事務所の方にホテルまで案内され、夕食を食べにいくもの、散歩に行くもの、部屋に倒れこむもの(わたしはこの組)など思い思いに過ごしました。

 

2002.8.24

結局寝れずに、時差ぼけ続行中。

でも、このままゴロゴロしたのではボケがひどくなるばかりなので、がんばって観光です。

今日は、まず最初に「自由の女神」見物。フェリー乗り場まで、「危険」の代名詞のように思われているニューヨーク地下鉄初体験です。ちょいと怖かったのですが、乗ってみると案外大丈夫だし、快適!
夜の単身利用は難しいですけど、普通に足として使って大丈夫なような感じでした。また、一日フリーパス券は非常に便利です。バスにも、乗れるしね。

さて、自由の女神ですが、有料フェリーで足元までは行けるようですが、やはりテロの影響か(これは随所に出てきます)セキュリティのために上に上がれない。そこで、遠くから無料のフェリーで眺めるだけにしました。それでも十分でしたが。

その後は、まずミュージカルが見たい!ということで「オペラ座の怪人」のチケットを予約。ビジターセンターというところで半額券をくれるので、それを持って直接劇場にGO。運良く、午後の公演に席があったので早速観劇することができました。わたしは大満足だったけど、ほかの二人はミュージカル初めてだったので、ちょいと辛かったようです。冷房もきつかったし。

その後は、聖ジョン・デバイン大聖堂を見学。これは、世界最大のゴシック建築だそうで、100年以上もくもくと建築中で、現在も完成していない。とにかくでかい!石というかコンクリというか、重々しい。ここでは、ミサの時間に誰もいないのに静かに笛を吹いて説教をする神父?牧師?さんが印象的。

くたくたになったあたりで今度はバスを使ってホテルに帰って、夕食。

程よく疲れたために、今日はさすがに眠ることができました。

 

2002.8.25

せっかく眠れたのに、偏頭痛で朝4時ころ起床。薬を飲んで観光に出発。

今日は、あのワールド・トレードセンター跡地に行ってみました。足はもちろん地下鉄。ここは、現在「グランド・セロ」として観光化しています。

そこに行くまでに、NYで一番古いトリニティ教会に寄りました。はじめのうちは静かなミサの雰囲気だったのに、いきなりどかどかと観光客の集団がやってきた。中国か、韓国の人のようだが、『ここはどこ?』など、失礼な質問を連発してバシバシ写真だけとってさっさと出て行く。最高に、見苦しい!
ツアーは楽だけど、こんなふうに現地の人には見えるんだなぁと思うと参加するのがちょっと嫌だなぁ、という感じ。

さて、ワールド・トレードセンター跡ですが、すっかり何もなくなっており、跡地から伺えるテロの面影は、周りのビルに残る傷跡です。

ここで、いきなり外国の記者にマイクを向けられ「なぜここに来た?」「第一印象は?」と質問されました。わたしはさっさと逃げていましたが、一緒にいたTさんが答えるはめになり、うんうん考えたあとにマイクに向かって説明。すごーい!
近くに教会があるのですが、そこには追悼のためにたくさんのメッセージが柵にくくりつけられていました。中には、記念落書きみたいなものもありましたが.....。

その後は、メトロポロタン・ミュージアムにいくために、セントラルパークを通ったのですが、公園内はきれいで、野生のリスとかもいます。夜にはかなり危険な場所になるのですが、大都会の中のオアシスとして、みんなに利用され親しまれ、大事にされている感じがしました。

メトロポリタン・ミュージアムは、とにかくでかい!ゆっくり見ようと思ったら、1週間くらいかかりそう。有名な作品も多いのですが、とにかく広くて迷路のようなつくり(特に2階)で、今自分がどこにいるのかわからなくなります。

ここのシステムは、12ドル払えば館内どこでも見れるというもの。簡単なバッジが入館料支払済みの証明になります。これをつけてうろうろします。インフォメーションコーナーには日本人の方もいます。でもあまりの広さにわたしはみんなからはぐれてしまいました。あわてて館内を探したのですが、とにかく広いしみつからない。泣く泣く格好悪いけど背に腹はかえられない、館内放送だ〜!とインフォメーションコーナーにかけこんだら、館内放送はしてくれないとのこと。メッセージは預かってくれるというので頼んで、自力でホテルまで帰るために帰り道も教わりました。わたしはみんなに頼りっきりだったので、路線図も持っていない状態だったのです。よし!と覚悟を決めて歩き出したら慌ててかけよってくるみなさん。よかった!今度は安心してみることができました。

それにしてもすごい作品数で、見てるうちにだんだん、有名な絵もそうでないものも一緒になってしまう。ここは、駆け足で見る場所ではないなと感じました。

帰りはバスに乗って帰り、今晩の夕食はデリに初挑戦。これは、なかなかいいです。店で食べるとそんなにおいしくないのに高いし量も多い。毎回まずいものに2000円近くかかるのです。その点デリは、自分で選べるし、量も加減できるし安い。日本で言うと、ミルキーウェイのサラダバーのテイクアウトという感じです。店によって品数が違います。

明日から、とうとう研修開始です。なんだか、観光気分が抜けません。

 

観光しながらのニューヨーク印象

・地下鉄、バスは怖くない!〜ただし、やはり注意は必要です。女性の夜中単独は確実にやめたほうがいいでしょう。柄悪い人は乗ってきます。

・食事はまずい、高い、多いの原則〜日本食が恋しいです。

・デブ多し!〜あきれるほどみんな太ってます。すごいっす。やせてる人を探すほうが大変

・みんな雑把〜これもちょっとあきれます

・だいたいのものはあるけど、日本ほど清潔じゃない〜スーパーとか行くと、日本の田舎の場末のスーパーを思い出します。

 

2002.8.26

今日からいよいよ本格的な研修開始です。今日も朝早くに目が覚めたので、着替えてから朝食を買いに外に一人で出てみました。一人で歩くのは初めての経験です。
ホテルの近くのスターバックスが目標だったのですが、閉まっていたので途中にあったデリに挑戦。「ホットチョコレート」が通じなくてちょっと苦労しました。発音がわからないようです。

朝食を食べた後は研修会場へ。

開会・ニューヨーク所長のあいさつのあと、今回の研修内容をアレンジしてくれたDr.Wynneによるちょっとしたオリエンテーションが入ります。これが英語。来たぞ〜という感じです。一人一人英語でプレゼンテーションをしたあと、Drより全体的なプログラムについての説明があります。ところどころ、ジョークを飛ばしているようなのですが、つっこめるほどの英語力は、わたしたちにはナイ。Drが一人で笑っていることが多く、ちょっと恐縮。ここまでは、半分くらいは言っていることがわかりました。

次に、所長から日本語でアメリカの制度全体像についての講義。これからの基盤になる部分なので、きちんと聞きます。かなり日本とは違うので、制度が頭の中に入るまで大変だと思います。

昼食をはさんで、今度はアメリカと日本の文化の違いについて英語の講義。ここからが大変です。かなりゆっくりな英語だとはわかるのですが、理解が.....。ディスカッションをしながらの講義なのですが、単語が出てきません。疲れました。話の内容は、半分以下しかわからなかったと思います。講義の内容は、日本人・アメリカ人の考え方、文化の違いをキーワードをランダムにあげながら考えるというもので、最後に「声を大きく、自分の考えをはっきりと!」「相手の個性を否定しないこと」「文化を評価しない」の3つが大事である、という締めくくりでした。

講義が終わったあとはニューヨーク事務所の方々によるレセプションがあり、少しほっとする時間。

ホテルに帰ってきたらかなり疲れていたのか、ちょっと横になるつもりで、ぐっすり寝てしまいました。

 

2002.8.27

今日は英語の講義が2本もある。やはり朝早く目が覚めたので、昨日の分の日記を書きながらゆっくりと準備。コーヒーをスターバックスで買ってから研修会場へ。

今日は朝から英語の講義です。昨日のゆっくりの英語でさえ四苦八苦だったのに、今日の方はもっと早い。おまけに、例えをたくさん出しているのですが、それが抽象的というか、「どうしてこの項目を説明するのにこの例えなんだ???」という感じで意味も不明。英語もわからなきゃ、意味もわからないという感じで完全にお手上げでした。

午後も当然英語。早いです。でも、かなり聞きやすい発音だったので午前中よりは内容を把握できました。淡々と資料に沿って話しをする方なので、筋も追いやすかったからだと思います。

英会話ですが、「話す」については、とにかく単語が出てきません。「何か話さなければ!」というあせりもあって、文法以前の問題です。単語が浮かぶと、次に文法を考えてなんとか話すという感じです。なので、言葉が浮かばないと下を向いてうーんと考え込むことになります。

さて、辛い英語の講義の後は、安全対策についての講義です。これは日本語です。

ニューヨークの物価が東京よりも高いというのは驚き&安心。そうなんです、高いんです!アメリカは絶対安いと思っていたので、それが一番首をひねったところだったのです。レストランなんか行くと、簡単な料理一品ですぐ2000円近く行くんです。たとえば、スパゲティ1品で1800円くらい、と言う感じ。これに税とチップがつきますから、やってられません。計算にうんうん悩んで、おまけに味は大味&量ひたすら多し。食べた気がしません。だから、デリが発達するんですね。なんでも、ニューヨークが異常なんだそうで、マンハッタンの家賃は30万円だし(!)、物価もほかの地方都市の4〜5倍なんだそうです。犯罪は、随分減ってはいるようですが相変わらず多いですし、危険な国であることには変わりがない。くれぐれも気をつけて、という話でした。

さて、ニューヨークでの研修が無事終わり、事務所のみなさんに挨拶してから、女性陣はエンパイア・ステートビルとミュージカル「フル・モンティ」を見にいきました。日本食のレストランでご飯を食べた後、ビルまで地下鉄で移動。エンパイア・ステートビルでは、テロ対策なんでしょう、荷物検査があります。エレベーターを乗り換えながら86階まで。市内を一望できます。あそこに二本ビルがあったはずなんだよねぇ、と言いながら見学。
それから歩いてミュージカル会場まで。ミュージカルはなぜか始めから観客がハイテンション。なんでやねん???と思ったら、始まってみて納得。脱ぐ!とにかく脱ぐ!おでぶさんも!いや、そういうミュージカルなんですけどね.....わたしは映画は見たことあったけど、映画と同じくらい脱ぐとは思っていませんでした。ストーリーは台詞がわからなくても大丈夫だったけど、みんなが受けるところで、わからない(台詞がわかんないんだもん.....)のはなんだか損した気分。でも、おもしろかったです!最後はみんな(物理的にも人数的にも)脱いじゃってまぁ。見えないんですけど、すごいミュージカルだ。

今日思ったのですが.....平日は、普通の体型の人が多いです。土日は観光客が多いからデブなのか?