2002.10.12

今日から、オースチンに移動します。朝早くにまずEveとJimの写真を撮ってから、空港までJimに送ってもらいます。予想どおり、淡々とした別れでした。まぁ、慣れてるからね。
空港でみんなと落ち合って、NYで会いましょうと励ましあって二つに分かれます。これからが勝負と言う感じです。

空港でのセキュリティチェックは予想以上に厳しく、靴を脱いで足の裏まで見せろとか、カバンの中もくまなく調べられます。なんだか、どういう基準なんだか知らないけれど、外国人とか荷物が大きい人とかだったみたいです。なんとか無事乗れましたけど。
ヒューストンで乗り継ぎなのですが、アナウンスを聞き逃して、危うく乗り遅れるところでした。ぎりぎりで飛行機の中に飛び込んで、やっと一息。あとはオースチンです。

オースチン空港では、コンタクト・パーソンのLizが迎えてくれました。とても親切な方で、いろいろと滞在期間中コーディネートしてくれるとのこと。中には、日本に興味があるから一緒に食事をしたいという人がいるという話もあって、少しびっくりしました。

夕方からLizに聞いたギリシャ教会の70周年記念パーティに行ってみました。地元の人ばかりだったけど、ダンスがあったりしてかなり楽しめます。みんなで汗だくになって踊ったりして。かなりおもしろかったです。

さて、ここのホテルはインターネット使い放題なので(なんとロング・ディスタンスもOK)、また元のネット環境に戻ってこれました。幸せ〜。
オースチンは南の州なので、また8月のころに戻ったような暑さです。しかも、湿っぽい。なんだか、日本を思い出します。

 

2002.10.13

今日は午前中休みだったので比較的のんびりしました。日記を書いたり、インターネットをしたり。そうそう、メールも書かなくては.....。随分たまっているし、ワシントンから移ったことも報告しなければ。ワシントンは相変わらず無差別殺人犯が大変なことになっているようです。早くつかまるといいです。

午後から、ドロシーとディブがホテルにやってきます。ドロシーはLiz同僚で、ディブはドロシーの知り合いらしい。ディブは大学で日本語を専攻していたとかで、日本語が少々話せます。二人とも大変親切です!

まず、大学女子サッカーの試合を見に行ったのですが、今日のオースチンは珍しいことに曇りの日でおまけに寒い。昨日は夏に逆もどりだと思ったのに。早々に観戦は切り上げて、湖の途中のカフェに寄った後、Mt.Bonnelに行きました。久しぶりの観光で、なかなか楽しい。

夜は夜で、メアリーというボランティアの方のおうちにご招待です。迎えに来てくれた車に乗ってでかけるのですが、すごーい、こんなとこに人が住んでいるのか?今日登った山のような道なのです。延々と約1時間ほどドライブのあと、森の中の家に着きます。400エーカーの敷地(すごすぎて想像できない)の中には、小川まであるのです。家自体も、ご主人が建築関係に興味あるからなのか建築家なのか(聞き取れない)、自分で作った部分がある大変素敵な家で、東洋の絵とか調度品がたくさんアレンジして置いてあります。暖かい雰囲気の素敵な家です。

みんなで外を歩いて小川のあたりを探検したら、映画の「ディア・ハンター」に出てくるようなハンター小屋まで敷地内にあるのです。小川が野生の鹿の水のみ場になっていたのだそうです。川の周辺の石には化石が含まれているものもあり、森林浴を楽しんだような気分です。探索を楽しんだ後は夕食。ローストビーフとマッシュポテトのおいしい料理とメアリーの暖かい心遣いにリラックスして会話を楽しむことができました。夕食の後はドミノゲームを楽しんで、満足して帰宅。ホテルまで送ってもらったので、少し待ってもらい、あわてて部屋までおもやげを取りに戻りました。大変楽しい思いをしたからです。

こちらに来てから会う人会う人とてもやさしい人が多くて心が和みます。

 

2002.10.14

今日は祝日なのに仕事です。なんか、損した気分だ。

午前中にLizが迎えに来てくれて、まずMansionを見学。ここは州知事が実際に使用している邸宅です。歴代の知事も使用しているので、会談の手すりに子供が滑り落ちた時の傷とか、いたずらしてつけた爪あとなどがあります。1階部分は公開されていますが、2階部分はプライベートで実際に現在の知事が住んでいます。豪華なシャンデリアなどが下がる1階部分は公式のパーティなどに使われているようです。ここのガイドのお姉さんの説明がすばらしく早い英語で、半分も聞かないうちに「こりゃ、だめだわ」とわたしにしてはかなり珍しくさじを投げてしまいました。

次に会った秘書さんは、テキサスの概要について話てくれる筈が、すばらしく忙しい人だったので、簡単に時間切れ。

その次のキャピタルのガイドツアーは、案内してくれた人がかなり親切で大変有意義でした。オースチンは、会う人会う人みんな親切で感動します!

午後からの訪問先の方も親切だった。「お前話聞いてないだろ?」と言われてもおかしくないような基本的な質問を連発するわたしたちはかなり失礼だったと思う.....。そんなわたしたちの質問に丁寧に答えてくれて、助かりました。

でも大混乱だった聞き取りに、ホテルに帰ってきてから思わずみんなで確認。

 

2002.10.15

今日は朝から少し観光気分です。まず、ヒストリー・ミュージアムでテキサスの歴史について見学。ここではテキサスに特化していろいろと展示しています。白人が住むようになり、スペインとメキシコに支配され、そして市民レベルで独立したという意識が強いテキサスは、独立精神が強い州です。広大な土地には農産物やオイルなど天然資源がたくさんあり、比較的裕福な州という感じを受けます。その一方で、NASAなどの最新の施設などもあり、世界で初めての人工心臓の開発など、いろいろとおもしろい展示物もありました。ここではIMAXとミニシアターを見たのですが、IMAXはたいしたことはなかったけどミニシアターは体感できる(席が震えて風が吹き、へびが噛み付いて雨が降ってくる!)もので、かなりおもしろかったです。

午後は観光関係の部署と外交関係の部署を訪問しました。観光部署では日本の方に通訳していただき助かりました。でもわたしたちの意識はどちらかというと、おすすめ観光ポイントに。外交関係部署では、おみやげにバッチとシールをあげたらえらく喜ばれた。あんなんでもいいんだなぁ。

そのあと、日本庭園があるというので連れて行ってもらいました。庭園を造ったのが団長と同じ苗字なのです。でも、オースチンの植物で作られたというその庭園は、純粋に日本庭園を知っているわたしたちから見るとなんともビミョウなしろものでした。

夜は、日本に興味があるというジェフという男性とディナーです。何でも1年日本にいたこともあるということで、日本的な男性でした。そしてとても親切だ!TEXMEX(テキサスのメキシコ料理)を食べに行ったのですが、おいしかったです。その後、オースチンミュージックを聞きにテキサス大学へ。ギター演奏でしたが、これが馬鹿ウマ!途中で打楽器のようにギターをたたくのですが、これがうまい。打楽器奏者顔負けです。感心しました。指もおもしろいくらいに動いて、感心。楽しく過ごすことができました。

 

2002.10.16

だんだん、疲れがたまってきました。毎日緊張の連続ですからね。

今日は、LizからStevenにスタッフが変わります。彼はびしっとした感じの人なので、みんな緊張して過ごしました。うーん、いまいち良くまだわからないのでなじめないですね。Lizが大変ソフトだっただけに。

それはともかく今日はまずプレジデント・ミュージアムからです。ここは、JFK亡き後大統領になったLyndon Baines Jhonson大統領の資料が集められているのですが、はっきり言って、よく知らない。彼はなんとなく映画の中で疑惑の人として描かれていますしね。でも、昔先生をしていたころの経験からマイノリティの権利に関して積極的に拡大策を取るなど、いろいろと重要な法案を作った人でもあるようです。「市民の権利」などは特に有名なようですが.....そういうことをやれる人が、なぜベトナム戦争拡大策をとるのかなぁ。いまいち理解できません。

しかし、自分の勉強不足を実感。歴代大統領の主な仕事くらい勉強しとくべきですね。

この後、少し大学構内を案内してもらいました。テキサス大学は理系と法学部がとにかく有名なようで、かなりレベルが高い公立総合大学です。キャンパスはダウンタウンの真ん中にどーんとあり、学生たちも夜遅くまで学校内で勉強したり、雑談を楽しんだりしている様子。のんびりとしていて大変素敵でした。

お昼は、アシスタントマネージャーとの昼食会だったのですが、なんだか嫌に高級そうなところにつれていかれます。トイレとかもすごい調度品だ。なんで?ランチ自体はセルフなのですが、食材も高級だし。緊張しているところに、チャン氏登場。いろいろとまじめな話をするのでおいしいランチも味半分って感じでした。

その後は次のアポイントまで間があったので、大学生協に連れて行ってもらいました。わたしは下着をスティ先に置いてきてしまったものがあったので、おみやげもかねてテキサスマーク(角の長い牛と茶色)のタンクトップを購入。ブーツとかテキサスハットの店にもつれていってもらったのですが、大変高価なので、ただ見るだけ。やはり、伝統的なものは高いですねぇ。

その後、環境関係の部署を訪問です。これは、説明も上手だったし、お話自体興味あるものだったので楽しく受けることが出来ました。帰り際に写真を撮ろうと外に出たら、ガシャンというすごい音。何事かと思ったら、目の前で車が事故っていました。幸い、けが人はなかったようですが、びっくりしたぁ。

この後はホテルに帰って、ドロシーとデイブとディナーです。二人に会うのは2回目なので随分リラックスして会うことができました。最後に「二人は恋人か?」という話題をどうにかふってみたら、前は恋人どうしだった、と言う返事。でもいい雰囲気なのでもしかしたらまた付き合いはじめるかもしれません。

 

2002.10.17

今日は朝からハードだった。とにかくすごい情報量にはっきり言って飽和状態。レクチャーを途中でギブアップしたのは今回で2回目です。時間も大幅にオーバー。あぁ、もう。でもお昼を食べた後は、モールに買いものに行くことが出来ました。

シアトルと冬のNYに備えて、結構本格的なコートを購入。会計のときにカードを使ったら、サインをタブレットでしろと言われてびっくり。でも、漢字なんて絶対書けないぞ!四苦八苦してしまいました。ハイテクも考えものです。

ディナーは仙台に来たいという学生?とハーフの方と一緒に食べました。もうテキサス料理はいいや、という感じだったので逆に日本食の店にGO。二人ともえらく日本語が上手でした。でも、こちらが日本語を話すときには思わずゆっくり、きれいな日本語で!と思って話してしまうので、なんだか日本語がぎこちない。おかしかったです。アメリカの人がわたしたちに話しかけるときにもこんな感じだったんだろうなぁ、と思いました。

 

2002.10.18

今日でオースチンも終わり。すごく早かった。この分でいくと、終わりまであとは本当に一直線なんでしょうな。お昼に、Lizとドロシーにも会うことができました。本当に名残がおしいです。別れを惜しんでから、お昼を食べに行ったのですが、ここではStevenがおごってくれました。実は昨日、団長がカードで払ったらなぜかおごるはめになっていたのですが、これで一応帳消しでしょうか?
どうやら、誰かと一緒に食事に行ったときにカードで切るのはおごりのサインになってしまうようです。午後の授業も興味深くて、あっというまに終わり。郵便局で荷物を送ってからホテルでStevenともお別れです。彼ともやっと打ち解けたと思ったのに。あぁ、おしまいなんてつまらない。やっと、街の中がわかったところでお別れという感じです。

オースチン全体の印象は、これから発展していく田舎街という感じで、大学が街の真ん中にどんとあるだけあって、若い人も多い。料理は重いものばかりだけど、太っている人はあまりいません。そして、かなりみんなのんびり親切でした。新しいアメリカの魅力を発見できたような気がします。

最後のディナーもおいしくいただき、ジャズの生演奏を聴いて帰ってきました。明日はシアトルです!