◆はじめに

　TV映像はデジタル技術の進歩により、多重合成による画質の劣化が避けられるようになり、クオリティの高い合成画面を手に入れられるようになりました。
番組制作上も、これまでと違った手法による表現（高度な演出、ショット）が求められるようになってきました。
そこでカメラワークを伴う多重合成を可能にするモーションコントロールカメラクレーンシステムを開発致しました。

　また、それに付随する、モーションコントロール化されたモデル台の製作など、特殊撮影に関するあらゆるニーズにお答えできるようにスタンバイ致しております。

　単なるモーションコントロールのオペレーターにとどまらず、長年養ってきた特殊撮影の現場と、演出方面からの多数のハイビジョン合成作品への参加などの経験を活かし、合成ショットの要素の組み立てから、撮影方法の立案、ポストプロダクションに至るまで一貫した合成ショットの管理もお引受できるよう、番組制作のスタッフとしてご準備申し上げております。
（技術協力：NHK/特効）
　　

　　　　
◆基本用途

1. カメラワークを伴う多重合成用映像素材の撮影

2. C.G、合成用実写素材の撮影

3. カメラワークとCPU制御による動的被写体との正確な連動を要求する撮影

4. カメラワ-クに繰り返しの再現性を要求する撮影
　　　　　　　

　　　　
◆本機の特徴

1. 制御コンピュータにタイムコードリーダ＆ジェネレータを搭載しそれらとの
　 同期可能

2. カスタムプログラムによりスムーズな動作データの入力
　（ティーチング）

3. ステッピングモーターはすべてハーモニックギヤヘッドにより高い位置決め
　 精度を誇る

4. 動作中のスピード変更がプログラム可能なので新たな表現領域が拡大

5. 撮影現場にて組み立てる可搬性のあるシステム

6. 15mまでのレールを積載しても2tトラックで運搬できるほどシステムが
　 コンパクト

7. 垂直移動はボールネジ駆動なので伝達部が破断しにくい

8. 万一の場合の脱輸を未然に防止するため水平・垂直移動にはメカスイッチを
　 用意

9. 外部から各種信号を受けて、駆動システムプログラムと連動する事ができる