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ふと、御手洗で思ふたこと

ふと思ったのだが、トイレの手洗い場で見かける手専用乾燥機(温風式ドライヤーというらしい)。
この機械、手を乾燥するのではなく、ただ単に風の力で水滴を吹き飛ばしている気がしてならない今日この頃。

手を洗って、乾燥機に手を入れると…センサーが感知して風が手に吹き付ける。
この風が温風ならいいのだが、冷風だと確信をもって
「風力で手に付いた水滴を吹き飛ばしてます」と言わんばかりの状態。
なかなか濡れた手が乾かない。
しかも、大抵の物が乾燥機に手を入れてもすぐに温風が出るわけではなく、冷たい風が徐々に生温くなり、そして暖かくなる。
それまでの時間が凄くじれったく感じるわけでして。
これじゃぁハンカチで手を拭いた方が早いじゃん(爆)
いったい、なんのための乾燥機なのだろうかと、その機械の存在意義を問いたくなる瞬間。
しかも、温かくなるまで待っているんじゃ、じぇんじぇん省エネルギーじゃないじゃん。

近年では「ジェットの風で」と詠っているM社の商品があり、他社の商品に比べるとまともに乾くわけですが…。
これが凄い商品で、手に温風ではなく冷風を強力に吹き付ける訳で、
乾燥していると言うより、水滴を吹き飛ばしているという言葉が正しい状態。
まあ初めて見たときは驚きましたよ。
で、その商品
『5〜6秒のスピード乾燥』…と詠っているのですが。
『5〜6秒』で、乾燥したためしがない。
洗った手を完全に乾かそうと思ったら、早くて10秒、酷いと40秒ほど掛かるわけですが…。
よーく見ると、このM社の製品。強弱スイッチが付いているではありませんか。
そして、時間が掛かる場合のほとんどは、スイッチが弱の位置。
これでは、ハンカチで手を拭いた方が…。

ちょっと昔を振り返ると、殺菌灯付きの乾燥機をよく見かけたのですが、
「殺菌灯が入っています。目を痛める可能性があるので、殺菌灯を直接見ないでください」という注意書きと、
温風と共に手を照らす青白い光がいかにも「殺菌しているなぁ」という雰囲気。
いつの間にか最近このような注意書きが書かれている乾燥機は見かけず、普通に温風が吹き出すタイプばかり。

さて、殺菌という文字はどこ消えた?

特に気になるのは、飲食店系のトイレ。
こういう店って、やはり衛生面には気を遣ってもらいたい訳でして。
石けんで洗面台で手を洗う→風の力で水滴を吹き飛ばすという流れで考えると、肝心な除菌という部分を忘れているような。
確かに、石けんで手を洗うからある程度の除菌はされるだろうけど…。ちょっと心配。

話は変わるが、最近ダスキンのロール式手拭きタオルを見かけないなぁ。
あれはあれで、味のある機械だったのだが。
あの、ミスタードーナッツのトイレですら、見かけないしなぁ。
やはり、コストが掛かるからなのかな?

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