月 


 月は昔から身近な天体でした。「かぐや姫」だの「うさぎの餅つき」だのと人々は空想を楽しみましたし、日にちの区切りの「月」も、もともとは月にちなむものです。また、現在のところ、地球人が実際に訪れたことがある地球以外の唯一の場所が月です。

基礎知識

 ご存じでしょうけど、月は地球の周りを公転しています。地球のような、太陽の周りを公転する天体(惑星)の周りを公転する天体は「衛星」といいます。月は、地球のただひとつの天然の衛星です。
 ではここで問題です(^^)b。この地球儀は直径13cm、実際の地球の1億分の1の大きさになっています。この縮尺だと、地球と月の距離はどのぐらいになるでしょう。…半径3.8m、つまり、この教室の真ん中にこの地球があると、月の公転軌道は教室におさまるか、ちょっとはみ出るか、というぐらいです。実際の距離で言うと、38万kmです。前回の太陽が1.5km離れたところでしたから、宇宙の中ではすぐそこ、ということになります。
 公転周期は1か月です。正確な数字はあとで出てきます。先ほどちらと話した、日にちの区切りの「月」は、月の公転周期なんです。なぜ昔の人がそれを知っていたのかは、あとで種明かしをします。
 ではここで問題です(^^)b。地球と月の距離は、この縮尺で3.8mですが、では月の大きさはどのぐらいでしょう。…直径3.5cm、つまり、ピンポン玉ほどの大きさになります。実際の大きさでは3500km、つまり地球の4分の1ほどです。この大きさのモノがその距離にあると、伸ばした手に持った5円玉の穴ぐらいの大きさに見えます。意外と小さいと思うでしょ?


ビデオ視聴

 ではここでビデオを見てもらいましょう。要点の確認はあとでやりますので、メモを取ったりしなくてよいですから、普通に一生懸命見ておいて下さい。ちょっと前までテレビ朝日でやっていた「科学館」の、「月」の回です。 (主な内容)
 ・クレーターは隕石の衝突痕。
 ・満ち欠けと、地球と月と太陽の位置関係。
 ・「海」と「高地」…色の違いは岩石の違い。
 ・潮汐


表面のようす

 月の表面には、丸くへこんだような地形がたくさんあります。「クレーター」(*1)と呼ばれます。隕石が衝突したあとです。地球にはクレーターは
 (*1)英語のCratorは「丸くへこんだ地形」全般を指しますが、カタカナで(にほんごで)「クレーター」と言う場合には、たいてい隕石の衝突跡を指します。


公転と満ち欠け

自転周期、二つの公転周期(27.3日と29.5日)、昼の長さと夜の長さ


潮汐

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