Story01
The Burning Plague
熱病

マスター 「ここが皆さんのいる場所です」
アイザック 「この赤い点ですね。火打石の丘(Flinty Hills)はどんなとこなんですか?」
マスター 「火打石の丘の南側はNyrondという国に属しておりまして、銀鉱があるといわれています。北にちょっと行ったとこなんかEttinという頭の二つある巨人の集落があるので有名です」
トッシュ 「ぎゃー」
アンラスタ 「国の情報とかそういったものはどれくらい知ってるんでしょう?」
マスター 「この地図にあるところのNorth Kingdom、Ahlissa、Nyrondの三国は互いにとても仲が悪いです。とくにNorth KingdomはかつてIvid the Undying(不死のイビッド)と言う王が治めており」
アイザック 「Undyingですか;;;」
マスター 「そうそう。Undying(笑)で、今の王様は、イビッドの正当な後継者と称しております。」
全員 「ぎゃー;」
マスター 「で、Nyrondなんですがここんところ山賊は横行するは内紛はあるはなにやらで、財政がたいそうひっ迫しておってですね。」
アイザック 「ここの鉱山の開発はとおーっても重要だったりするわけですね。そこでボクの父上が一旗上げようとここに・・・」
マスター 「そうそう。」
トッシュ 「おれはなんでこの辺にいるのかな。んー、やっぱ借金取りから逃れてかなー。このAdri Forestってなにかあるんでしょうか?」
マスター 「は。噂では、エルフの古代文明の遺跡があるといわれています。」
トッシュ 「おお!それだあ!そこに行って一攫千金で借金をパーンと」
マスター 「が、それを見つけたものはいないそうです」
トッシュ 「う・・・んじゃー、借金を返すだーと森に入ったものの何もないわモンスターに追われるわで泣きながら『やっぱり一人じゃダメだあ』と(笑)」
マスター 「そうそう。んで、森をうろうろしているせいでRangerのレベルが上がる(予定)」
トッシュ 「生きのびる事が出来ればね(TT)」
アンラスタ 「私はー、そうですねえ。Nyrondの首都からこの地区に派遣されてきたという事にしましょうか」

 夏至の前の日。
 ニロンドの国、火打ち石の丘のエイブラム男爵はここ数日、熱病で床についていた。男爵夫人ドロテはまま子のアイザックを呼んで命じた。
 「夏至の前の日の真夜中に森のまん中で咲くというしだの花を取っておいで。それを煎じて飲めば万病に効くのです。おまえには物知りの老婆を一人と、二人の腕ききをつけてあげるから」

 そこでアイザックは森のなかへ出かけていった。老婆が言うには、しだの花が咲くというのは本当のことで、ユニコーンのエリアンデルがこの森にいたというのと同じくらい本当のことだ、なにしろ私が若い娘のころ、おばあさんから聞いた話だものと言った。やがて老婆は足が疲れたといって森のなかで休み、アイザックは供のもの一人だけを連れて森の奥へ入っていった。
 森のなかの沼のへりに燐光を放つ8本の花のようなものがあった。手をのばすと花はうねうねとうねって伸びてきた。
トッシュ 「8本の触手・・・ま、まさかなー。」
マスター 「ではイニシアチブふりましょうか。d20+Dex修正(+持っているならFeat)の数字を言ってください。キャリオンクローラーは10です。」
トッシュ 「19。くーがんばれ!少年」
アイザック 「ボクはこの事あるを予測してImproved Initiative取ってるですよ・・・って9
トッシュ 「ぎゃおー!」
マスター 「では、この戦闘は毎ラウンド _トッシュ>キャリオンクローラー>アイザック_の順番で行動します。トッシュどうぞ」
トッシュ 「『にげろーーー!!』クロスボウを撃つ!射撃はd20+3で・・8くあー」
マスター 「キャリオンクローラーのACは17ですから8では足りません。外れました。キャリオンクローラーのターンです。アイザックを触手で8回攻撃を」
トッシュ 「生きててね。って無理かなあ(T_T)」
マスター 「おお、よかったですねーたったの2回命中です」
アイザック 「ダ、ダメージは・・・?」
マスター 「ありません」
アイザック 「へ」
マスター 「そのかわり、耐久セービングスローを2回振ってください。目標値は13です。失敗すると麻痺してしまい」
トッシュ 「そーなんだよなああ。がんばれー(T_T)」
アイザック 「耐久のセービングスロー修正は+3なのだ!はーっ。2回とも成功」
トッシュ 「Con+3か!受けのくせに」
マスター 「ではアイザックのターンです。その時、突如あなたの中の秘められた能力(ルビ:ちから)が沸き起こった」(一同爆笑)
アイザックは思わず叫んだ。
 「ぼくに触らないで!」
 (Sleepの呪文を唱える。)
マスター 「キャリオンクローラーの意思力セービングスロー修正は+5です。d20+5を振ってSleepのセービングスロー目標値以上を出せば、キャリオンクローラーは眠りません。」
アイザック 「げ。ス、スリープの目標値は・・・10+呪文レベル+Cha修正だから、
10+1+3で14でし・・・どきどき」
トッシュ 「ううう;そーなんだよなあ。1版のスリープは寝るヤツは問答無用で寝たけど、3版のは敵がセービングスローするんだ;;;」
 キャリオンクローラーはどでんと眠ってしまった。
アイザック 「いやぼーん!・・・あ、そうだそうだこれを言わねば。
『こ、この能力(ルビ:ちから)は・・・一体・・・!?』」(一同爆笑)
アンラスタ 「いやぼーんすばらしい!わたしは間に合わなかったがまあ良しとしよう。」
トッシュ 「そらそーと、いやぼーんの演出の為だけにえらいもん出しますな。」
マスター はじめて出会うモンスターはやっぱりキャリオンクローラーでなきゃあと思うのですが」
(全員) ちがう!断じてちがう!(by古代進)」
 翌朝、アイザックとトッシュの二人は、森の中の道をやって来る僧侶アンラスタに会った。彼はきのうの晩に城に着き、話を聞いてあぶないと思ってやって来たということだった。
 城に帰って歓待を受けた(ドロテは何か残念そうな顔をしていたが、三人は気づかなかった)。しかし男爵の熱病はおさまらなかった。しかも南東の鉱山村で、これと同じような熱病がはやっているという話が聞かれた。
 そこでアンラスタはアイザックとトッシュを連れ、教区のためということで原因究明に出かけた。家令が止めて
「せめてわたしの息子で強い兵隊のクロムが帰ってから、クロムを連れて行ってください」と言ったが、それでも三人は出かけた。
 鉱山村に着いて話を聞いた。
 鉱山村は以前オーク鬼の一団に襲われたが、村で雇った遍歴の騎士が、オークの首領を打ち倒した。
 しかし今度は熱病がはやり、そのすきにコボルトとよばれるトカゲのような小人族が鉱山をのっとってしまった……ということだった。
 三人は鉱山に乗りこみ、コボルトの仕掛け罠をくぐりぬけ

マスター 「簡単だったのになあ〜。トッシュは、一時間耳が聞こえなくなります。Listenチェックが出来ません。くわえてイニシアチブに‐4」
トッシュ 「こ、これは;;ローグの俺が聞き耳出来ないのはひじょーーーにまずい!あ、あのー、皆さん、一旦ここ出ませんか?」
アンラスタ 「うむ。そうしよう」
マスター 「といってるとき!皆さん、聞き耳チェックをしてください。気がついた人は、坑道の奥からトカゲの頭をした生き物がクロスボウをかまえて・・・」
コボルトの首領を呪文で眠らせ、首領を説き伏せて他の連中といっしょに去らせた。
その後で地下深くに潜ると、そこには骸骨の群がおり、ジャックと名乗る大きなオーク鬼がいた。
 「ジャックはこの村を一度襲い、そして遍歴の騎士ニコラスに負けた。しかしオークの悪い神の加護を得て、恐ろしい病を持ってここにやって来た。病はジャックの体をもむしばんだが、ジャックは二度と負けない。ジャックが死ぬまで病は人を倒しつづける。かかって来い」
 アンラスタは言った。
 「わかった、わしと一騎討ちしよう。かかって来い」
 「おまえ一人でジャックに勝てるか。束になってかかって来い」
マスター 「・・・ちょおーっと待って下さいね。戦略を考えてます
アイザック 「あっ、マスターマジだ
マスター 「ジャックのいるらしいあたりでなにやら呪文の詠唱が聞こえます。Spell Craftスキルチェックに成功すればどんな呪文が唱えられたのかがわかりますが」
アイザック 「誰か持ってる?」
アンラスタ 「誰も持ってませんな」
トッシュ 「げげ;魔法使うのか!いっぺん帰ったほうが良くねえ?」
アンラスタ 「うーん、微妙だな。スリープはスケルトンには効かないし、ジャックがClericタイプだったら、さっき出会い頭に当てた弓のダメージも回復されてしまうやもしれん。こっちはまだターンアンデッドもヒールも余裕がある。このまま行こう
マスター 「では、洞窟の奥の部屋に入ったところで、あなたたちはこのようなものを見ます」
マスター 部屋の1部が暗闇になっており、明りすら通しません。ジャックの姿は見えません」
アンラスタ 「ぐわああ、Darknessの呪文だったのかあ!」

(イニシアチブ決定するも、プレイヤーは皆スケルトン(Improved Initiativeを持っている)のスピードに負ける。)

マスター 「スケルトン1がアンラスタを攻撃してはずれ、2がトッシュに・・・はずれ。残り1体がアイザックに」
アイザック くるんかーー!
マスター 「攻撃・・・2回命中で7ダメージ。生きてますか?
アイザック 「ばったり。HP-2ザンス(T_T)病気に感染してHP減ってなきゃマイナスにはいかなかったのになあ」
トッシュ 「くぬー!見えてるスケルトンに攻撃だ!ロングソードで命中!7ダメージ!!」
マスター 「まだ生きてます。・・・スケルトンは打撃武器(メイスや棍棒)以外の攻撃ダメージは半分になるんですよ」
トッシュ 「くはー(T_T)アンラスタ!ターンアンデッドよろしくうううー」
アンラスタ 「私の番ですな。では、『亡者どもよ、土に返るがよい!』・・・で、どーすんですっけ;」
マスター 「えーと、まずどれくらいの強さでターン出来るかを決めます。d20+Chaボーナスを振ってP140の表を見てください。高いほうが良いです 」
アンラスタ 「ふんっ!15!Cha+3なので18。ということは、3HDまでの強さのアンデッドに影響を与えるんですな。しかも1HD以下のヤツは破壊されます。」
マスター 「はい。次は何体に影響を与えるかです。2d6+Cleric Level+Cha修正のHDまでターンできるんですが、スケルトンは2分の1HDなのでダイスを振るまでもなく全員破壊されました
トッシュ 「よーし!後はボスだけだ!!」
マスター 「次はジャックのターンです。暗闇がずいっと動いて(ジャックは自分にDarknessをかけていた)トッシュは飲みこまれ、巨大な斧をブウン!と」
トッシュ 「暗闇でも攻撃できるですか!?」
マスター 「出来ます。ただ、普通の人は命中した後50%でさらに外れる可能性があるのです。ちなみにジャックはBlind FightというFeatを持っており、50%ではずすと再度振りなおせます。75%で当たるですね。」
トッシュ 「・・・考えましたね」
マスター 「はあ。考えました。そりゃそうと当たりです。ダメージは・・・10」
トッシュ 「ちにまちた。」
マスター こりゃまずい!
(全員) 「おいおい(T_T)」
アンラスタ 「むううう。どっちを回復すべきか・・・そもそも回復するヒマがあるのか?」
アイザック 「あにょー。HPマイナスの時って毎ラウンドさらに1ダメージはいるんでしたっけ?」
マスター 「そうです。1点でもCure呪文がかかるか、誰かがHealスキルに成功すれば止血され、ダメージ減少は止まります」
トッシュ 「あ、自然に血が止まるルールってなかったっけ?あったような気がする!いやある!」
マスター 「おお!すばらしい!ありました。毎ターン10%の確率で血が止まりますよ!」
アイザック 「じゅ、じゅっぱーせんとですか;いいっす。ふりますよ。んじゃd20で1か20〜」
(全員) おおおおおお
アンラスタ 「しかし危機的状況には変わりないんだよなあ。次のラウンドですか」
マスター 「はい。次のラウンド―はートッシュ。は寝てるから アンラスタ」
アンラスタ 「これで心置きなくトッシュにCure Light Woundsを。よし!8点回復」
トッシュ 「ういいーよく寝た。HP5でふっかつー」
マスター 「ジャック『このClericめがあああ!』と アンラスタに行くんだろうなあ。命中・・・す、すいません;じゅ、じゅうさんだめーじ・・・」
アンラスタ 「がはああ。HP9なのでダメです;」
(全員)
アイザック ヒールする人がいませんが・・・」
マスター 「・・・・・・・・・・・トッシュには『見捨てて逃げる』という選択肢もありますが・・・」
トッシュ 「うーーー。ジャックはまだぴんぴんしてます?」
マスター 「いや、結構きつそうではあります。弓のダメージもあるし、さっき言いましたがこいつも病気にかかってるんですよ。」
トッシュ 「・・・うむ!やりましょう。後1撃かそこらで逝くとみた。」
i息詰まる数合の後
 トッシュの最後の一撃がジャックの息の根をとめた。
トッシュ 「よっしゃー!!・・・で、アンラスタは!?」
アンラスタ 5回目の止血チェックしてよろしいでしょうか(T_T)」
マスター 「どうぞ!」
トッシュ 「がんばれ!次のラウンド俺も応急手当を試みよう。スキルないけど(T_T)」
アンラスタ 「では、d20の5か6で!」
(全員) 「おおおおおおおおおおおお(T_T)」
 人々の病は癒えた。三人は財宝と魔法の外套を手にして鉱山を出、村に戻って歓待を受け、城に戻ってまた歓待を受けた。城のエイブラム男爵も、やっと意識を取り戻したということだった。
 そこで三人は、今度は南の町Innspaに行って、この財宝で魔法の薬を買い、魔法の外套を鑑定してもらおうと思った。
アンラスタ 「薬やアイテムを扱えるような大都市というと、このInnspaですな。」
トッシュ 「そーだ!俺はInnspaの金貸しに200gpをたたき返しに行かねばならんのだあ」



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