AGAT−18K




生産国 ベラルーシ共和国
タイプ 35o ハーフ(18×24o)サイズ・コンパクトカメラ 
レンズ INDUSTAR-10428mm F2.8
絞り&シャッター 開放F2.8、1/60 〜 最小 F16 1/500
メーカー BelOMO
写真で見たときは、以外と洒落たデザインで悪くはないなあ〜との第一印象。手にとっての印象は、玉石混淆・プラモデル?そんなイメージのカメラだ。新品なので、当然箱入りだが、そのハコは画用紙ほどの厚さの紙でボロボロであり、中にある説明書兼、検査証兼、保証書?は、懐かしきワラ半紙だ。普通の人が見たら@軽いA安っぽいの二語に尽きると思う。でも、装着されているレンズは紛れも無くインダテュールなのだ。これは、印象で言えばコンパクトカメラにテッサーの名が付いたレンズが着いてるようなもんである。なんとなく写りだけは期待が持てる。
でも、何故か妙に愛着が湧く、それはこいつを頼んでから手元に届くまでのワクワク、ドキドキと似てるかも?例えるならば初恋の?(いつのことだか?^^)このカメラをして「ロシア製写るんです」と評した人もいるが、僕にはむしろ「写るんかな?」って感じだった。可愛いなあ、でも、この先うまくいくのかな?うまくいって欲しいなあという気持ちである。
動作確認をしてみると、シャッター、絞りともにキチンと動作してるようだ。補償対象外のストロボ同調もOK後はちゃんと写れば「当たり」である。ただ、ファインダーの中はゴミだらけだったので、外して中を綿棒でお掃除してやった。こいつは、ハーフミラーになっており、外見上の高級感?を醸し出している。さて早速フイルムを入れてみると、それほど装填がし難いということはなく、慣れればどうってことはない。屋内、屋外と撮りまくるがハーフ版というものは撮りでがあるもんだ。
操作上の印象は、巻き上げの感覚が今一だ、ちょうど防水型の写るんですを巻き上げる感じに似ている。軸にゴムパッキンが着いていて逆回転を防止してるのか?そんな感触である。ゆえに速写性は無い。レリーズは見た目通りの写るんです的感触。絞り環は、以外に重くちょっと爪を立てて回さないと回らないが、勝手に回らないのでこの方が都合がいい。でも、逆に距離環はゆるゆるで、もうちょっと節度があって欲しい。そのためにパンフォーカスで撮りたいのだが、ついつい距離目盛りを確認してしまう。ファインダーにはブライトフレームがある(一応近距離補正マークもついてる)のだが、これが全く意味が無い事に気付いたのは現像上がりの写真を見た時である。実際に写る範囲はフレームよりもずっと広い(特に縦方向)。そして肝心の描写だが、どう見てもインダステュールのそれとは違う。きっとトリプレットの玉ではないかと思う。周辺光量の低下はある程度あるが、多少絞れば気になるレベルではない。一番気になるのは開放時の周辺画像の流れである(この個体のみの現象かもしれない)。それと、同じく開放時に逆行でもないのに画面に白くフレアーの様なものが映り込む。露出の方は説明書通りにお天気マークに合わせて撮ったのだが、露出不足が目立った。ASA400を入れて、絞りF8固定で写るんです風に撮った方が良いのかも知れぬ。
一応、作例を写真のページに掲載したので参照して欲しいが、写るんですの方が良い描写を見せるかも知れぬ。