Hidemaru Q and A

第I部〜秀丸エディタQ&A集
 質問番号順Q&A(基本機能編)


前へ:[HME0001A]〜[HME0050A]


[HME0051A]

●漢字コードの使い分け

Q. 秀丸で複数の漢字コードを使い分けたいのですがどうすればいいでしょうか?

A. 秀丸は Ver.2.15 以降では S-JIS 又は Unicode に関しては自動的に判別するので、何の設定も必要ではないです。JIS 又は EUC を使う場合は種々の方法が存在します。
  1. Ver.2.16 以降では自動認識されるようになりました。
    「その他→動作環境→編集」の「EUCコードとJISコードを自動認識する」をONにして下さい。
  2. ファイルを開くときに明示的に文字コードを指定する。
    メニューの「ファイル」→「開く」等のダイアログで、「文字コード」で正しい文字コードを指定します。
  3. NIFTY SERVE の「Windows 実用ソフトフォーラム(FWINAL)」の19番ライブラリに登録されている下記のマクロ
     987 CHARCHNG.LZH 秀丸マクロ 文字コードの変換ver.2
    を利用して表示文字コードを変えてやる。
  4. バッチファイルを作る。
    以下のようなバッチファイル
    rem ----------------- EUC.bat ---------------------
    start hidemaru.exe /fe %1
    rem                ^^^JIS の場合は /fj です。
    rem ---------------- cut line ---------------------
    
    を秀丸をインストールしたフォルダに作り、このファイルのショートカットを Windows フォルダ内の SendTo (NT4.0以降の場合は同フォルダ内の Profiles\username\SendTo )の中に作る。これで「送る」に EUC で開く秀丸が追加される。更にファイルのプロパティの「プログラム→実行時の大きさ」において「最小化の状態」を選択しておくと良いでしょう。
    ※ 但し起動が遅いです。
  5. 起動オプションを付ける。
    マイコンピュータ又はエクスプローラの「表示→オプション→ファイルタイプ」で目的のファイルを選択し、[編集]「アクション」「open」を選択して[編集]で「アプリケーションを実行するプログラム」の欄の行末に「 /fe」(EUC の場合) 「 /fj」(JIS の場合) を記入して [OK] を選択していく。
    ※ 拡張子毎に漢字コードが違う場合にのみ有効。
    ※ HMSETUP.EXE を使って関連付けをやり直す度にやり直さなければならない。
    ※ 秀丸の開くでは漢字コードを明示しないと相変わらず文字化けを起こすが、ファイルのダブルクリックで指定したオプションでファイルを開くようになります。
  6. (EUCコードの場合のみ)保存するフォルダを決めておく。
    秀丸の「その他→動作環境→パス」にある「EUCコードの指定ドライブ」の欄に適当なフォルダをフルパスで書き、EUC コードのファイルはそこに保存する。

[HME0052A]

●テキストファイルは常に秀丸で開きたい

Q. ファイルマネージャーやエクスプローラなどでテキストファイルをダブルクリックしてもメモ帳が起動してしまいます。秀丸で開くようにしたいのですが?

A. 秀丸がインストールされているフォルダ内の「HMSETUP.EXE」(秀丸3.1は「HMREGIST.EXE」)を実行し、「秀丸を関連づけする/関連付けを抹消する」を選択し、「次へ」を押します。続いて「追加」を選択し、拡張子「TXT」を入力します。以上でテキストファイルと秀丸が関連付けられます。

[解説]
「HMSETUP.EXE(HMREGIST.EXE)」を実行する時は、念のために(常駐秀丸も含めて)全ての秀丸を終了しておいて下さい。また、テキストファイルと秀丸の関連づけは、エクスプローラを使ってもできます。


[HME0053A]

●「常駐秀丸の終了」がわかりません

Q. 「HMSETUP.EXE」を実行すると「常駐秀丸を含めてすべての秀丸を終了させろ」と言われてしまいました。「常駐秀丸の終了」って、どうやれば良いのですか?

A. タスクバーの右端に秀丸のアイコンが表示されていますね。そのアイコンをマウスで右クリックし、一番下にある「常駐秀丸の終了」を選択します。

[HME0054A]

●他のエディタと同じキー操作を再現したい

Q. 他のエディタと同じようなキー操作に出来ないでしょうか?

A. 「その他→キー割り当て」ダイアログボックスで可能です。

[手順]

  1. 「その他→キー割り当て」ダイアログボックスを表示。
  2. 「キー」リストボックスと「Ctrl」チェックボックス等をONにするなどしてキー割り当てしたいキーを設定。
  3. 「コマンド」コンボボックスとリストボックスで割り当てたい命令を選択。
  4. 「1」〜「3」を必要なだけ繰り返して下さい。
  5. 「OK」ボタンを押して下さい。(これで完了です)

[解説]
自分で設定しなくても、秀丸を他のエディタと同じようにするためのキー割り当てファイル(拡張子が「KEY」のファイル)やマクロファイル(拡張子が「MAC」のファイル)が、NIFTY SERVE の「Windows 実用ソフトフォーラム(FWINAL)」の19番ライブラリに登録されています。

  1. NIFTY SERVE FWINAL LIB19 1127 (2001/07/01確認)
    REDL109 .LZH 秀丸マクロ集 REDライク Ver1.09
  2. NIFTY SERVE FWINAL LIB19 411 (2001/07/01確認)
    MLIKE142.LZH 秀丸 MIFES風にカスタマイズ V1.42
  3. NIFTY SERVE FWINAL LIB19 291 (2001/07/01確認)
    HMACS111.LZH 秀Macs(秀丸をEmacs風)V1.11
  4. NIFTY SERVE FWINAL LIB19 270 (2001/07/01確認)
    VZLIKE11.LZH 秀丸用VZライク・マクロ集

[HME0055A]

●複数マシンに同じ「キー割り当て」をしたい

Q. 複数のマシンで、同一のキー割り当てを使用したいのですが、1台ごとに設定すると大変です。便利な方法はないですか?

A. 最初にキー割り当てを設定したマシンで、「その他→キー割り当て」の「保存」ボタンを使用してファイル(拡張子が「key」のファイルです。名前はmybind.keyとかmey970101.keyなど自由に指定できます)を作り、そのファイルを別のマシンの秀丸がインストールされたフォルダにコピー後、「その他→キー割り当て」の「読込み」ボタンで可能です。

キー割り当て以外の各種設定を含めて移行したい場合は、[HME0078A] ●各種設定を移行するためファイルに保存したいを参照してください。


[HME0056A]

●画面の色を変更したい

Q. 画面の色を自分好みの色に変更したいのですが。

A. 「その他→ファイルタイプ別の設定→フォント」の「文字の色」等を変更することで可能です。

[解説]
文字の色を変えたい場合は、文字の色の右側に表示されている色をクリックして下さい。色の指定ダイアログが出ます。そのダイアログで、自分が変更したい色をクリックして、OKボタンを押せば、色の変更が出来ます。色の作成ボタンを押す事で純色以外の色も設定出来ます。


[HME0057A]

●純色以外の色を使いたい

Q. 「その他→ファイルタイプ別の設定→フォント」で、純色以外の色を設定しても純色にしかなりません。

A. 純色以外の色を使用する時は、ディスプレイの表示色を3万2千色以上にして下さい。

[解説]
256色しか表示できない環境で純色しか表示しないというのは仕様です。


[HME0058A]

●1行の長さをそろえたい

Q. カーソル位置が特定の位置(70文字目等)にきた時、自動で改行を入れることは可能でしょうか?Mail等の作成で利用したい機能なんです。

A. 現在、そういった機能はありません。改行のあるなしは、見た目ではそれほど変わった感じは受けませんが、文字列としては全く違った意味を持ったものになるので、注意する必要があります。

[解説]
NIFTY SERVE の「Windows 実用ソフトフォーラム(FWINAL)」の19番ライブラリに文章を整形する便利なマクロがいくつか登録されていますので、そちらをお使い下さい。


[HME0059A]

●行と行の間隔を変えたい

Q. 画面表示での行間の調整はできないのでしょうか? 表示容量の制約からだと思いますが、多くのソフトではとかく行間を詰めて表示する傾向があるようです。行間が狭い場合には、表示された文章を読みとること自体に努力を要し、編集作業や書かれた内容の理解に集中できなくなります。秀丸で行間を自由に調整できると助かります。

A. 可能です。メニューの「その他→ファイルタイプ別の設定→詳細」タブを選択し、「行間」のリストボックスから、設定したい行間を選んでください。

[HME0060A]

●カーソル行を下線で強調表示したい

Q. カーソルのある行を強調するために、下線を引きたいのですが。

A. 「その他→ファイルタイプ別の設定→フォント」タブを選択し、「カーソル行の色」を変更することで可能です。

[手順]
「カーソル行の色」の右側に表示されている、「色」のボタンをクリックして下さい。色の指定ダイアログが出ます。下線を引くためには、このダイアログ内の「下線」のチェックボックスをONにします。


[HME0061A]

●空白行を削除したい

Q. 空白(全角、半角)とタブだけの行を削除したいんですが?

A. 「検索→置換」で、以下の内容(文字列の入力は「」に囲まれた部分)を入力して、置換を実行して下さい。
  • 検索文字列: 「^[  \t]+\n」
  • 置換文字列: 「」(何も記入しない)
  • 「正規表現」のチェックボックスにチェックをする
※ 検索文字列の"["と"]"で囲まれた部分の空白には、半角空白と全角空白が一つづつ入っています。

[HME0062A]

●空白行を改行だけの行にしたい

Q. 空白(全角、半角)とタブだけの行を改行だけにしたいんですが?

A. 「検索→置換」で、以下の内容(文字列の入力は「」に囲まれた部分)を入力して、置換を実行して下さい。
  • 検索文字列: 「^[  \t]+$」
  • 置換文字列: 「」(何も記入しない)
  • 「正規表現」のチェックボックスにチェックをする
※ 検索文字列の"["と"]"で囲まれた部分の空白には、半角空白と全角空白が入っています。

[HME0063A]

●行頭の空白を削除したい

Q. 行頭にある空白(全角、半角)とタブを削除したいんですが?

A. 「検索→置換」で、以下の内容(文字列の入力は「」に囲まれた部分)を入力して、置換を実行して下さい。
  • 検索文字列: 「^[  \t]+」
  • 置換文字列: 「」(何も記入しない)
  • 「正規表現」のチェックボックスにチェックをする
※ 検索文字列の"["と"]"で囲まれた部分の空白には、半角空白と全角空白が入っています。

[HME0064A]

●行末の空白を削除したい

Q. 行末にある空白(全角、半角)とタブを削除したいんですが?

A. 「検索→置換」で、以下の内容(文字列の入力は「」に囲まれた部分)を入力して、置換を実行して下さい。
  • 検索文字列: 「[  \t]+$」
  • 置換文字列: 「」(何も記入しない)
  • 「正規表現」のチェックボックスにチェックをする
※ 検索文字列の"["と"]"で囲まれた部分の空白には、半角空白と全角空白が入っています。

[HME0065A]

●改行だけの行を削除したい

Q. 改行だけの空行を取り除きたいのですが、可能でしょうか?

A. 置換ダイアログを使用する場合は、「検索→置換」の「検索」エディットボックスに「^\n」、「置換」エディットボックスに「」(空白にする)、「正規表現」チェックボックスをONにして全置換を実行します。
マクロを使用する場合は、
replaceall "^\\n", "", regular;
で出来ます。

[HME0066A]

●漢字だけを探したい

Q. 半角の英数文字と漢字が混ざっている文書で、漢字だけを検索したいのですが、どうしたらいいのでしょうか?

A. 正規表現で「[亜-]」を検索して下さい。この指定で、「亜」から「」の間の文字コードをもつ文字が検索できます。つまり、すべての漢字が検索できるわけです。

[解説]
なお、最後の漢字は区点コードで次のようになっているようです。

体系 最後の漢字(区点コード、漢字)
新JISのための変更 8406
98拡張漢字 9278

[追記]
 秀丸95 ver.2.15/秀丸 ver.1.48 に付属の JRE32.DLL/JRE.DLL で「[亜-]」を検索すると、半角カタカナの一部もヒットしてしまいます。
 この不具合は、JRE32.DLL/JRE.DLL リリース1.17.1d(97.6.10〜97.6.11の日付)以降で直っており、以下の URL から DLL 単体を入手できます。
 http://www.softbank.co.jp/thewindows/editors/kaz/spec/jre/

 旧バージョンの DLL のまま検索する場合は「[亜-滌]|[漾-]」を検索するようにすると回避できます。


[HME0067A]

●ある文字列を含むファイルと存在する位置を知りたい

Q. 複数のファイルの中にある特定の文字列のある位置をぜ〜んぶ知りたいんですけど…。

A. 秀丸に備わっている「grep」という機能で実現できます。詳しくは「●grep/タグジャンプ」を参照してください。

[HME0067B]

●ある文字列を含むファイルを見つけたい

Q. 複数のファイルの内から、ある特定の文字列を含むファイルだけ選別したいんですが…。

A. 秀丸に備わっている「grep」という機能で実現できます。詳しくは「●grep/タグジャンプ」を参照してください。

[HME0067C]

●編集中の文書中から特定の文字列をすべて見つけたい

Q. 現在編集中のファイルの中にある特定の文字列のある場所を全部知りたいんですが、可能でしょうか?

A. 秀丸に備わっている「grep」という機能で実現できます。詳しくは「●grep/タグジャンプ」を参照してください。

[HME0068A]

●「grepの実行」って何ですか?

Q. 「検索」メニューの一番下に何気に入っている「grepの実行」って、一体全体何をする物なんでしょうか?ダイアログを眺めていてもさっぱり分からないんですが…???

A. ある文字列を含むファイルをハードディスクやフォルダの中からすべて見つけだすための機能です。たとえば、ハードディスクのどこかにあるすべてのテキストファイルから「grepの実行」という文字列を含むファイルを漏れなくリストアップすることがたいへん簡単に実現できます。詳しくは「●grep/タグジャンプ」を参照してください。

[HME0069A]

●規則性のある文字列を検出したい

Q. "富士山"とか"東京"とかのような固定的な文字列ではなく、"交響曲第○番"とかNIFTYのID(AAAnnnnn:3桁英字+5桁数字)のように、規則で表される文字列に対しても検索や置換はできるのでしょうか。

A. 可能です。正規表現という文字列を表す一般的な規則がありますが、その正規表現で目標とする文字列の規則を指定し、それを使って検索や置換を行うことができます。
たとえば、NIFTYのID(3桁英字+5桁数字:半角文字のとき)は、正規表現では
[A-Z][A-Z][A-Z][0-9][0-9][0-9][0-9][0-9]
というようになります。詳しくは、「●正規表現について」を参照してください。

[HME0070A]

●正規表現の設定はどうやるの

Q. 正規表現の検索とはどうやればできるんですか?

A. 検索や置換のダイアログには「正規表現」というチェックボックスがあります。正規表現を使用したい場合は、ここにチェックをいれてください。すると指定された文字列は正規表現として解釈され、それに対応した検索や置換が実行されます。

[HME0071A]

●正規表現による置換をしたい

Q. 正規表現の検索が可能なら、正規表現による置換というのもあると思うんですが?

A. 検索側でマッチした文字列を置換側で引用するためのタグ付き正規表現の機能が ver.3.00から実装されました。

Ver.2.xx以下の秀丸ではタグ付き正規表現はサポートされていません。正規表現は検索側でのみ使用可能となっています。
なお、置換のダイアログにおいて「検索」で指定した正規表現にマッチした文字列を「置換」で指定した固定文字列に置換することは可能です。


[HME0072A]

●「その他→ファイルタイプ別の設定」で設定した内容が反映されない

Q. 「その他→ファイルタイプ別の設定」ダイアログで設定した内容が、別のファイルを開いた時に無効になる場合があるのですが、なぜでしょう。無効にならない場合もあります。

A. 「その他→ファイルタイプ別の設定」ダイアログの内容は、拡張子ごとに設定できるようになっているためです。無効になるのは、設定した拡張子と違うファイルを開いた場合です。通常は、すべての拡張子で「共通」の設定になっているのですが、何かのタイミングで拡張子別の設定をしてしまったのではないでしょうか。

[解説]
拡張子ごとに設定したくない場合は、「???の設定」コンボボックスを「共通」にしておくとよいでしょう。(デフォルトでは「共通」になっていますので、自分で変更した拡張子のファイルだけでかまいません)


[HME0073A]

●拡張子別や、grepの結果で秀丸の設定を変更する

Q. 拡張子別や、grepの結果で秀丸の設定を自由に変更できると聞いたのですが、本当でしょうか。

A. 変更したいファイルを開いた状態で、「その他→ファイルタイプ別の設定」ダイアログで可能です。

[手順]

  1. 設定を変更したい拡張子のファイルを開いて下さい。
    (grepの結果を変更したい場合は、適当なものをグレップして下さい。)
  2. 「その他→ファイルタイプ別の設定」で「設定」ダイアログを開いて下さい。  
    (拡張子が「TXT」の場合は、左上に「.TXTの設定」、grepの場合は、「grepの設定」と表示されます。これで拡張子別の設定を行う準備が整いました)
  3. 「設定のリスト」を押して下さい。  
    (新たな設定を作ったり、すでにあるものをコピーしたり出来ます)
  4. 「新規」を押して、新規設定をしたい名前を入力後、「OK」を押して下さい。  
    (リストの中に該当するものがある場合は必要ありません。既にあるものの設定を一部だけ変更して使用する場合は「コピー」を使うといいでしょう)
  5. 「閉じる」を押して終了して下さい。
  6. 「設定のリスト」の左隣にあるコンボボックスから該当する設定(「4」で作成したもの)を選んで下さい。
  7. 「フォント」「詳細」「その他」タブで必要な項目を設定後、「OK」を押して下さい。(これで完了です)

[HME0074A]

●特定のファイルを開くと文字化けする

Q. 秀丸やメモ帳で作成したテキストファイルのうち、ある特定のファイルを開いたときに、文字化けしてしまいます。

A. 秀丸95の「その他」−「動作環境」の「編集」タブの中に、「EUCコードとJISコードの自動認識をする」というオプションがあります。
これをONにすると、ファイルの中に半角カタカナが先に含まれている場合に、SHIFT-JISコードをEUCコードとして誤認識する場合があります。
この問題は「EUCコードとJISコードの自動認識をする」オプションのチェックを外すと回避できます。

[HME0074B]

●ファイルがなぜかEUCコードとして開かれる

Q. SHIFT-JISコードのファイルを開いているはずなのに、なぜかEUCコードとして開かれてしまいます。

A. 秀丸95の「その他」−「動作環境」の「編集」タブの中に、「EUCコードとJISコードの自動認識をする」というオプションがあります。
これをONにすると、ファイルの中に半角カタカナが先に含まれている場合に、SHIFT-JISコードをEUCコードとして誤認識する場合があります。
この問題は「EUCコードとJISコードの自動認識をする」オプションのチェックを外すと回避できます。

[HME0075A]

●VirusScan併用時の問題

Q. McAfee VirusScanでVShieldを常駐させていると、秀丸の右クリックメニューやダイアログボックスを表示させたときに、マウスカーソルの動きが極端に遅くなるんですが…。

A. この問題は、秀丸 ver.2.25以降で修正されています。なるべく最新バージョンの秀丸を使うようにしてください。
 ちなみに旧バージョンの秀丸を使う場合は、VShieldのプロパティで「設定」−「除外」に秀丸をインストールしたフォルダを指定すると回避できます。

[HME0075B]

●Windows98にしてから右クリックメニューが遅い

Q. Windows98にアップグレードしてから、秀丸の右クリックメニューを出そうとすると極端にマシンが遅くなるんですが…。

A. これは、Microsoft PLUS!98 付属の McAfee VirusScanでVShieldを常駐させていると、秀丸の右クリックメニューやダイアログボックスを表示させたときに、マウスカーソルの動きが極端に遅くなる現象です。
 この問題は、秀丸 ver.2.25以降で修正されています。なるべく最新バージョンの秀丸を使うようにしてください。
 ちなみに旧バージョンの秀丸を使う場合は、VShieldのプロパティで「設定」−「除外」に秀丸をインストールしたフォルダを指定すると回避できます。

[HME0076A]

●Windows98でウィンドウがアクティブにならない

Q. Windows98で「次の秀丸も続けて検索」のときや、バックタグジャンプのときに、秀丸ウィンドウをうまくアクティブに変更されないため、正しく動作しません。
 また、マクロのsetactivehidemaru等も誤動作する場合があるようです。

A. この問題は、秀丸 ver.2.25以降で修正されています。なるべく最新バージョンの秀丸を使うようにしてください。

[HME0077A]

●BOX範囲選択の方法

Q. 秀丸でBOX範囲選択をするには、どうしたらいいのでしょうか?

A. マウスで範囲選択する方法と、キーボードで範囲選択する方法があります。
  1. マウスで範囲選択する方法
    [ALT]キー、または[CTRL]キーを押しながらマウスでドラッグします。
  2. キーボードで範囲選択する方法
    「BOX選択開始」コマンドを実行してから、カーソルキーを押します。
    デフォルトでは、BOX選択開始は [SHIFT]+[f6] キーに割り当てられています。

[HME0078A]

●各種設定を移行するためファイルに保存したい

Q. 秀丸エディタの各種設定を、他のマシンでも同じように設定したいのですが、 ファイルに保存されるので移行や複製が可能な項目と、レジストリに保存されるので同じ設定にしたくても1から設定しないといけない項目を教えてください。

A. 秀丸のver.2.x以降は各種設定をレジストリに保存しているので、ファイルに設定を書き出すことができるもの以外は移行できません。

ファイルに保存できる項目は以下のものです。

  1. キー割り当てとマクロ登録の保存
    「その他」→「キー割り当て」の [保存...] ボタンで行います。ファイルは秀丸をインストールされたフォルダに保存されます。
    なお保存時の「マクロ登録の内容も補完しますか?」のメッセージ対し[はい] を選択すれば、マクロの登録内容も保存することが出来ます。
  2. 強調表示 (※ver.3.0以降)
    「その他」→「ファイルタイプ別の設定」の「強調表示」タブから、[保存...] ボタンで行います。ファイルは秀丸をインストールされたフォルダに保存されます。
  3. 上記を含めたほぼ全ての設定 (※ver.3.06 以降)
    秀丸をインストールしたフォルダに存在する HMSETUP.EXE で行うことが出来ます。
    • 常駐を含めて全ての秀丸を終了後 HMSETUP.EXE を起動させ、「秀丸の設定情報をファイルに保存/復元する」→[次に]→「設定情報をファイルに保存する」→ [次へ] の順で選択します。最後にファイルの保存場所・名前を決め [保存]→[完了] を選択します。
    • 次に保存した設定ファイルが正しく保存されたか確認をします。これは希に読み込みに失敗するファイルを作成する事があるためです。秀丸は Windowsに標準で付いているレジストリエディタ (regedit.exe) を呼び出しているだけなので、そちらに問題があるかもしれません。
      具体的な方法は、再度HMSETUP.EXE を起動させ、「秀丸の設定情報をファイルに保存/復元する」→[次に] →「設定情報をファイルから復元する」→ [次へ] の順に選択します。最後に保存したファイルを追加、つまり読み込んで良いかの確認があるので、[はい] を選択してください。問題なければ、読み込みに成功します。失敗するようなら再度ファイルの保存をやり直してください。
    なお送金したかどうかは保存されませんので、暗証番号は、別途紙に書き留めるなどして保存しておいてください。
    また各々の拡張子「key」「hilight」「reg」は、付いていなければ自動的 に付加されます。

[HME0078B]

●設定を他のマシンに移行したい

Q. 秀丸エディタの各種設定を、他のマシンに移行したいのですが、移行先マシンでの作業手順を教えてください。

A. まず、[HME0078A]●各種設定を移行するためファイルに保存したいを参考に設定ファイルを作成し、新たに設定し直すマシンの秀丸をインストールしたフォルダにコピーします。
  1. キーの割り当て+マクロの登録内容
    「その他」→「キー割り当て」の [読み込み...] ボタンを押し、設定ファイルの読み込みをします。
  2. 強調表示 (※ver.3.0以降)
    「その他」→「ファイルタイプ別の設定」の「強調表示」タブから、[読み込み...] ボタンを押し、設定ファイルの読み込みをします。
  3. 上記を含めたほぼ全ての設定 (※ver.3.06 以降)
    秀丸をインストールしたフォルダに存在する HMSETUP.EXE で行うことが出来ます。常駐を含めて全ての秀丸を終了後 HMSETUP.EXE を起動させ、「秀丸の設定情報をファイルに保存/復元する」→[次に] →「設定情報をファイルから復元する」→ [次へ] の順に選択します。最後に保存したファイルを追加、つまり読み込んで良いかの確認があるので、[はい] を選択してください。

    なおこの機能は、本来マシンの構成が同じである事を想定しているので、マシンの構成が異なる場合、加えて次のことを行った方がよいです。

    1. [HME0052A]●テキストファイルは常に秀丸で開きたいを参考に、関連付けをやり直す。
    2. 再度 HMSETUP.EXE を起動し、「秀丸を別のフォルダにインストールしなおす」「動作環境の最適化を行う」を行い、使用しているマシンの設定に合わせる。
    3. 送金したかどうかは、元々保存されませんので送金登録は[HME0003A]●「送金登録作業」の手順を参考に別途行う。
    4. 「その他」→「動作環境」→「パス」の各々の設定も場合によっては設定し直す。

[HME0079A]

●.hilight に \t や \n は使えるか?

Q. 強調文字列(Ver.3.0からの機能)に、タブ文字や改行文字は使えますか?

A. .hilight の\n に関してはダメとヘルプに書かれています。タブ文字 \t もだめです。

 強調表示文字列の中では\tは意味が無いです。秀丸エディタがタブを空白に変換して、その変換された文字列を元に検索処理されるので、タブ文字には何もヒットしません。

 強調文字の処理を行う上で内部的には、タブ文字は表示上の桁数分の空白に変換されます。例えばタブの桁数が4桁なら、タブ文字1個は1〜4個の空白に変換されます。


[HME0080A]

●grepが動作しない?

Q. あるマシンでgrep の検索するファイル名を(現在の内容)にすると、何も実行しないで終わってしまうか、デフォルトの*.*と同じ状態で動いてしまいます。
別のマシンだと同じファイルに対しても、(現在の内容)で、ちゃんと動くのですが?

A. 「その他」→「動作環境」→「ユーザーインターフェース」→「ダイアログの種類」の「grep のダイアログ」を、「普通タイプ」以外の2つのどちらかに変更してみてください。

[HME0081A]

●秀丸でハイパーリンク

Q. 秀丸には Internet Explorer や Netscape Navigator といったウェブブラウザのようなハイパーリンク機能が有りますか?。有れば、使えるようにするための設定方法を教えてください。

A.
  1. マウス操作で行う場合
    各々ハイパーリンクを行いたい機能について、「その他」→「ファイルタイプ別の設定」→「表示」の「Email,URLのカラー表示」「ファイル名のカラー表示」を ON にしてください。
    この設定をすませれば、「その他」→「動作環境」→「ユーザーインターフェース」の「ホームページURL、Emailのマウス操作 (カラーの時のみ)」の設定に従って、マウスによるハイパーリンクが行えます。
    ただし URL file:///... 形式はウェブブラウザで開くとは限らず、ファイル名の場合と同様関連付けられたアプリケーションで開きます。
  2. キーボードから行う場合
    キーボードから行う場合は、上記設定に加えて、「...を開く」[HME0054A] ●他のエディタと同じキー操作を再現したい を参考に適当なキーに割り当ててください。
    この設定をすませれば、URLの上にカーソルを移動して、割り当てたキーを押すとハイパーリンクが行えます。
    また関連付けられたアプリケーションやファイルが見つからないなどの理由で失敗した場合のメッセージが異なりますが、「ダイレクトタグジャンプ」も同様のことが行えます。
    なお「...を開く」は「その他」→「コマンド一覧」と「ファイル系」でたどれ、「ダイレクトタグジャンプ」は「その他」→「コマンド一覧」と「その他」でたどれます。また、「ダイレクトタグジャンプ」は標準で、[Ctrl]+[F10] に割り当てられています。
  3. カラー表示されない場合の操作
    何らかの理由でカラー表示をしたくない場合や、URLにスペースや日本語などが含まれるといった理由でカラー表示されない場合は、上記の方法が使えません。
    この様な場合、ハイパーリンクを実現したい部分を範囲選択し、「...を開く」「ダイレクトタグジャンプ」を利用してください。
    マウス操作の場合、この方法はデフォルトの設定では使えませんので、「第II部〜知っていると便利な秀丸の機能 秀丸のカスタマイズ」 の【6】キー操作 を参考に、「選択中右ボタン」に機能を追加すると便利だと思います。

[HME0082A]

●設定変更後に「やり直し」が効かない

Q. 「その他→ファイルタイプ別の設定」、「その他→動作環境」で設定を変更すると、「編集→やり直し」、「編集→やり直しのやり直し」が効かなくなる場合があります。

A. 「折り返し文字数」、「禁則処理」のようなワープロ行(見た目での行数)が変わる可能性(実際に変わらなくても)がある設定を変更した場合は、秀丸内部で情報の再配置が必要なため、「編集→やり直し」、「編集→やり直しのやり直し」が効かなくなります。
マクロ命令も同様です。[HMM0040A] ●config "w"[HMM0040B]●マクロ実行後に「やり直し」が効かない を参照して下さい。

[HME0083A]

●検索/置換の「選択した範囲内のみ」の動作

Q. 検索/置換の「選択した範囲内のみ」の動作がちょっと変な感じがしますが?。時々、ダイアログの「選択した範囲内のみ」チェックボックスがグレーになって変更不可になったり、選択した範囲より少し外側まで検索/置換されたりするようです。

A. 現時点(秀丸 ver.3.08)では、検索/置換の「選択した範囲内のみ」の機能は秀丸内部の構造上、論理行(改行までを1行と数える)単位になっています。
例えば、選択範囲の始まりが行頭でない場合、検索/置換の開始場所は選択範囲の始まりの場所の行の行頭になります。また同様に、検索/置換の終わりは選択範囲の終わりの行の行末になります。

また、「選択した範囲内のみ」チェックボックスが選択できるのは、複数行を選択している場合だけです。
単一の行の中を選択した場合は、選択した文字列が検索/置換ダイアログの検索文字列に取り込まれます。(※文字列が長いと取り込まれません)

[補足]
マクロの「inselect」オプションは、複数行の選択でなくても有効です。


[HME0084A]

●行をソートすることは出来ませんか?

Q. 行をソートすることは出来ませんか?

A. 秀丸(32bit版)はコマンドラインアプリケーションの出力を取り込むことが出来るので、その機能を利用すると良いでしょう。具体的には、ソートしたい範囲を選択しておいて、「その他」→「プログラム実行」で「sort < con > con」を入力し、[OK] を選択します。

※注意

  1. Windows95 の場合、この機能を使用すると、Windows 終了が上手くいかない場合があるそうです。この様な状況に陥る機体では、Windows を終了する前に常駐を含めた全ての秀丸を終了後、[Ctrl]+[Alt]+[Delete] で「プログラムの強制終了」のダイアログを表示して、残った全ての hidemaru を終了すると、正常終了するようになるとの事です。
  2. Windows95/98/Me ではソートするデータ量が 64KB (半角で、約64000 文字) までしか出来ません。

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