柴田よしきの日記です。2005年2/1-2/28分です。それより前の分はこちら
この日記はお読みになる皆様の便宜をはかるため、随所にリンクを貼ってあります。個人のHPなどに貼る場合はできるだけリンクの許可をとるつもりでおりますが、検索によって探しているので、気づかずに個人のHPに貼っていることもあるかと思います。
リンクを貼られると困る、はずして貰いたいという方は、ご遠慮なくメールにてお知らせください。
なお、リンク先のURLは日記作成時点のものです。その後、HPの移転や閉鎖によってURLが見つからなくなることはあると思います。過去の日記分の訂正は基本的にはいたしませんので、リンクが切れていてもご了承ください。
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2005.2.28 今日で2月が終わりとは……しくしくしく。今月は体調が過去最低でした。とにかく、からだが動かない。起きられない。起きてもまっすぐ歩けない。外に出たくない。パソコンに向かっていても、5分と気力が続かない。。。明らかな更年期障害だと思うんですが、ホルモン価だけみれば、さほど減少していないらしいんです。結果的には花粉症でもなかったみたいだし。やはり、心療内科の分野なんですかね。知人の医師からは鬱病の初期の可能性もある、と言われてしまいました。これまでも、突発的な鬱症状が出ることはあったんですが、どちらかと言えば、自分では自分を鬱だと絶対思いたくない方で、鬱っぽくなった時にはわざと外出したりしていたんですけど……風邪に似た倦怠感も、鬱病の初期にはよくあるらしい。でも「疑似鬱」というのもあって、こっちは逆に、自分は鬱だ鬱だ鬱だと周囲に宣伝したがる傾向にあり、ネットで薬の自慢をするのも「疑似鬱」の人が多いとか。「疑似」というと、なんか仮病みたいでイメージが悪いですが、これも立派な心身症のひとつだそうで、決して、鬱のふりした嘘つき、という意味ではないそうですよ。対症療法としては鬱でも疑似鬱でも出される薬は似たようなものなので、疑似鬱の人もますます、自分は鬱だと思いこむのでしょうね。ただ、決定的な違いは、鬱病の人は自分が鬱病だ認めたがらない、対して疑似鬱の人は、とにかく自分が鬱病だと周囲に認めさせようとする、という点なんだとか。まあしかし、これらのことは、医師からの聞きかじりですが、実際には、どちらの場合でも例外や個人差は大きいと思います。わたしとしては、今の状態を鬱の初期とは考えたくないんですよねー。まあなんらかの適応障害が起こっているのは間違いないと思うのですが、つきめてみればそれは、小説を職業とすることへの適応障害なのかも。本来は、書くのが好きで好きで、とにかく小説を書いていればそれで幸せが感じられていたのに、十年商業出版でやって来て、刊行されても売れないとか、ネットでボロクソにけなされるとか(あれって、本当に深く傷つくものですよ、作家はすべて。知人でも、インターネットから足を洗ってしまった人までいます。匿名の攻撃者、それも、悪意を感じる存在に対しては、誰しも恐怖を感じますし、無力感にも苛まれるものです)、昔から知っていて友達だと思っていた人に嘘をつかれ、逆ギレされて罵倒されたとか(つい最近、そういうこともありました)、なんやかんやと、ストレスの谷底にいる感じ。ぴー太もいないし……
唯一、息子の学校でのトラブルが、息子に合った学校が選択できたことで激減した、というのはあり、今の学校に対しては本当に、心の底から感謝しています。でも息子には息子で考えていることもあるようで、親が思うほどには自分の置かれた状況に対して納得していない。思春期ですからね、当たり前ですけど。
マンションのローンもあるし、国民年金だけでは不安なので年金基金にもかなりお金を払い込んでいるし、本代は湯水のごとくかかるし、エンゲル係数は高いし(笑)、とにかく小説を書いて本を出さないことには生きていかれない。正直、しんどいなぁ……、と溜め息も出ます。
大長篇の詰めに苦しみ、冒頭から書き直しになりました。もうとっくに締めきりは過ぎています。700枚を書き直します。気が遠くなりそうだけど、乗り越えないと信頼してくれている担当さんを裏切ることになるし。でも納得のいかない本を出すことはできない。雑誌の連載の他に、毎日50-60枚分のリライトです。2週間続けても、本の刊行に間に合うかどうかわからない。
泣き言が多くなりました(^^;;; こういうのがいかんのだ。また明日から、ほりえもんウォッチングでもしてがんばろう(笑) あの人の全部を肯定する気はないし、なんか女性差別とかしそうなイヤなやつっぽさも感じるんだけど、とにもかくにも、大フジ・サンケイグループに正論だけで戦いを挑み、もうだめだとか、もう退場だとか言う「経済に詳しい見識人」の偽者連中の期待を裏切って、まだ頑張ってる。寄らば大樹の蔭、長いものにはしっかり巻かれようのこの日本で、猪突猛進する姿には、「あたしも45歳で引退ばばあになっちゃったら、人生、おもろくないよなあ」と思わせてくれる。そう、まだまだ、面白いことや楽しいこと、たくさん体験したいもんね。
●今日の晩ご飯● パパ製作。イカとフグの空揚げ。マカロニグラタン。サバの塩焼き。豆腐とワカメのお味噌汁。ほうれん草のおひたし。白飯。本当においしかった。パパ、ありがとう。
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2005.2.27 体調は最悪でしたが、明け方まで仕事して、サンデープロジェクトでほりえもんウォッチングしてから寝ました。別に見たくて無理に起きていたわけではない(笑)んだけど、この頃、ちょっとタイミングをばすすと、昼まで寝られないということもあります。そろそろ諦めて、睡眠薬を処方してもらわないとならないのかなぁ。さんざ叩かれたので、今日のほりえもんはスーツみたいの着てた。けど、靴下、穿いてなかった?(笑) やっぱスタイリストをつけた方がいいなあ、彼は。でも着てるものひとつずつは、かなりお値段の張るそこそこのブランドもんばっかなんですけどね。5万円のTシャツなんて、あたしには買えない。Tシャツは5000円でも「たかっ」と言ってしまう……500円だとちょっと嬉しい。お腹が出ちゃってんのは、不規則な生活で食事の時間が遅くずれこんでいる証拠かと。ジムに通う時間がないなら、仕事しながらでも使えるEMSがおすすめですよー>ほりえもん。腹筋が異様に弱くて(小さい頃に断裂を起したことがあるらしく、以来、腹筋運動をしても筋肉がつかないんですよね)、すぐにお腹が出るわたし、最近、EMSを使いはじめました。痛いのが嫌いなので、根性なしの弱電流ですが。筋肉がついたのかどうかは、まだ脂肪の方が多いので不明ですが(笑)、ジーンズのサイズは一サイズダウンしました。まんざら無駄でもないか?
午後から家族揃って銀座へ。松屋の七階、遊びのギャラリー一角で開催中の、前田マリさんの個展「横丁の猫たち」を鑑賞に。とてもかわいらしい小さな個展ですが、もう猫好きにはたまらないっ、かわいらしさ。どの絵もよくって、全部買い占めて持ち帰りたい誘惑にかられました。お金がないので実現せず(笑) それでも我慢できなくて、三ヶ月分のお小遣いで、正太郎のリトグラフと、うちのちびりんそっくりな毛色の子の絵(いちばん小さいもの)を購入。本当は、昭和30年代風の街並みの中に猫がいる絵が欲しくて仕方なかったんですが、いちばん気に入ったのはすでに売約済みだったし、他のは、描かれている猫がうちの子と似てなかったので断念。前田さんの個展は年に何度か開かれるので、毎回行きたいな。きっといつか、ぴー太そっくりの子も描かれると思う。そしたら、高くても買っちゃう。前田さんご自身もとてもすてきな女性です。美人だし、すっと涼やかな立ち姿で、憧れてしまう…… 光文社・ジャーロ編集部のKさんもいらしてました。個展は3/3(4?)までです。銀座におでかけのついでに、猫の好きな方はぜひ、遊びにいらしてみてください。正太郎のTシャツとか、ポスターなどもありました。前田さんから、ちびりんにお土産をいただいてしまいました。猫用おやつセット。わーい。
アップルストアに寄ろうとしたら、ものすごい混雑。iPod人気は衰えることを知らず、今や完全に持ち直してしまいましたね、アップル。アミューズメント・ツールには、いかにデザインが大切か、というところかな。iPodのクールさ、って、似たような他のメーカーの後発物と比べると、なんか、ランクの違うクールさなのよね。それはいいんだけど、あれだけアップルストアが混んでると、マイナーなものを愛好しているという、被虐的な悦びが薄れてちょっとつまんないかも(笑)
インウルエンザがうつるとイヤなので断念して、いつも行く串揚げ屋さんの「磯むら」へ。とてもおいしい串揚げ屋さんで、銀座の食べ物屋さんとしては決して高くない(12本セットのご飯つきで3500円くらい)んですが、おまかせで食べると、わたしでも12-3本は食べてしまうので、そんなに安いお店というわけでもなく、家族で行くには微妙(^^;;;; でも息子はここの串揚げがすごく好きで、食べるわ食べるわ食べるわ……25-6本は平らげて、まだ不満そうでした。ひとりで七千円分くらい食われてしまった……(涙) もう次の印税支払があるまで、贅沢はできません。明日から、緊縮財政じゃ(←絵を買ってしまったことは棚にあげ)!
帰宅して、お土産の猫用おやつをあげてみたら、大興奮のちびりんでした。
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2005.2.26 朝方まで仕事してました。なので、午後は半分うつらうつら。ここのところ料理をしていないので、夕方から料理三昧。今日は「おうちで中華」の日。
12月くらいまで戸外でほっぽらかしてあったスパティフィラム(ミニメリー)を室内に入れたら、今年になって、花穂が何本も立ってます。すでに六本目の花が。白くて大好き。それにしてもほんと、スパティフィラムって丈夫。息子を妊娠中に、ダイエーで、一株980円(当時はスパティフィラムがけっこう高くて、これでも安売りでした。今は300円くらいで買えます) を買って、それから14年。毎年、株分けして友人に配り、ここ数年は株分けも面倒なので、ひたすら増えるにまかせているんですが。仕事場には「センセーション」という巨大な種類のもあります。そっちは横溝賞をとった時に友人から贈られたもの。10年で、2株が、9株まで増えました。三鉢がいっぱいで、もう置くところがない〜
●今日の晩ご飯● カリカリパリパリ中華風フライドチキン(骨つきの鶏モモ肉を醤油と日本酒につけておき、小麦粉を軽くまぶして、低温の油でゆっくり揚げて、仕上げに魚焼きローストに入れてさらに皮をぱりぱりにしたもの)。肉しゅうまい。はまぐりの中華蒸し。スナップエンドウとブロッコリーとプチトマトの炒めもの。ひき肉とジャコのチャーハン。
●今日の読了● 「スクールガール殺人事件」 コリン・ウィルソン 再読(39・翻訳10)
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2005.2.25 久しぶりのお弁当作り。その後仕事して、午後から、息子の制服の採寸に出かけました。今年までは私服だったんですが、この春から、「標準服」という呼び方で制服ができることに。着ても着なくてもいいんだけど、行事のたびによそいきの服を買うよりは作った方が簡単なので、作ることに。と言うか、息子はなぜか、制服を喜んでいます。やっぱ価値観の世代差だなぁ。あたしたちが「生徒」と呼ばれた時代は、公立の中・高校で先進的と言われるところが私服通学を許可するのが流行りで、中学が下町の公立で、その当時ですら時代に遅れつつあったセーラー服だったので、私服通学に憧れたけどなあ。セーラ服ってね、幻想を抱いているおじさんたちにはお気の毒ですが、ものすごーく不潔で最悪ですよ、あれ。何しろ、自分ちでは洗濯できないし、ひだが多いのでクリーニングに出すと高いから、必然的に、休みに入るまで一度も洗濯しない、という、おそろしい状況になります。でも白線のとこだけは洗ったりするんですよ。そで口なんか汚れでてかてか。って、そうか、妄想したい人にはその方がいいのか……?(^^;;;;
それはともかく。紺色の上下、という、リクルートスーツみたいなのに、縞のネクタイ、白シャツ。こんなもの、紳士服のコナカとか洋服の青山に行けば半額で買えるぞ、というようなもんですが、替えズボンだのなんだので、ぎょえーっ、というくらいかかりました。しくしくしくしく。ああ、お金がかかることばかり……
●今日の晩ご飯● 戻って来て頭痛がしたので横になったら寝過ぎて、ご飯をつくる時間がなくなったので牛角。
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2005.2.24 しかし昨夜は、ライブドア騒動でなかなかサーバに入れず(笑) ブログはアップロードの手間はいらないけど、親玉のサーバが落ちたりすると使えなくなりますね。
アメリカ在住の弁護士さんからメール。ライブドアの騒ぎは向こうでも、けっこう関心を集めているらしい。でも「やっぱり日本市場は投資対象にならない」という意見でした。こんなに閉鎖的で、しかも、護送船団がついていたのでは、日本の市場でまともな経済活動をするのは無理、と。今度のことで、海外の投資家からはますます見放され、国際競争力は失われていくんでしょうね。そして日本の金融市場は、円を操作して金だけかすめとればそれでいい、という、猛禽類のような「マネーゲーマー」に食い荒らされる、と。この分だと当分、日本の不況は終わらないだろうと言われてしまいました。しくしく。本が売れるように不況は終わってほしいんだけどなぁ。
いっそ鎖国するなら、それはそれでいいのかも知れない。一億数千万人がみんな貧乏になり、畑をたがやして自分の食べ物は自分で作り、字も読めず、テレビゲームなんてなし。そして自分たちの丸い空の下だけを楽園と信じ、時間の流れを無視して同じ場所にいつづける。最後の瞬間まで。なんだか甘い香りのする生き方ではありますね。この地球にはそうして生きている人たちは実際に存在するのだし……
ところで、日記は、どうやら、元に戻すことができました。でもブログ版は継続いたします。
リモコンの「8」に×印をつけて遊んでいたら、「トリビアが見られなくなるからやだ」と息子に言われました(笑) 仕方なく、トリビアは必ず録画して、CMを徹底的にカットして追っかけ再生で見ることを許可(笑)。民放なんて、中身よりCMを見て欲しいのが本音なんだろうから、今度のやりくち(ってか、ひ●ださんは、過去にもいろいろ噂のある人ではありますが……)にうんざりした視聴者は、「うちはフジテレビ見る時はCMは徹底的にカットします」と言い切ればいいわけです。それなら、お気に入りの番組も見られるよん(笑)
でも、いい機会なので息子に株式の基礎を説明。アメリカでは、中学生くらいで疑似トレーディングを通じて資本主義の原則を学ぶのは当たり前のことのようですね。日本は、やっぱり自由に株が売り買いできるようになってからの歴史が浅い。ついこの間まで、インサイダー取引が合法だった株式後進国ですから(^^;;; わたしにしても、固定相場制の社会で育った旧人類だし。今や、小口投資も当たり前のことになり、息子のお年玉でけっこうな株が買える時代。「どうぶつの森」でもカブリバさんが蕪を売りに来て、価格の変動で差益を儲けられるくらいだし(笑) 株の取引きと言えば「マネーゲーム」とバカのひとつ憶えみたいに軽蔑するだけでは、到底、世界経済を生き抜ける社会にはならない。鎖国をするか、それがいやなら、学ぶか、ということでしょうね。
それとは別に。わたしは割と、気分で行動するミーハー人間なので、み●たにの厚顔無恥ぶりに呆れた時から、楽天では買い物していないのですが(除く・石鹸百貨)、今度はじめて、ライブドアで買い物してみました。結論。もうちょっと親切に商品紹介してくれよ>ライブドア・デパート。来るのは早かったけど、商品の説明不足で、思っていたのとは少し違うものだったよ。本も、アマゾンから乗り換えてみようかと思ったんですが、送料がタダになる単位が2900円は高いぞ。他と揃えて1500円にするか、それ以下にしないと、本では勝ち目はありませんね。まあ本は利幅が薄いので、あんまりリキが入ってないんだろうけど。楽天は商品がとにかく豊富。なのでライブドアも、これからは、特化した商品構成を考えてほしいな。わたし的には、もっと、自然派の化粧品類とか、一点もののアーティスティックな人形や絵なんかのラインナップが欲しいところ。ま、仮処分が却下されたら、あまり突っ張らずに撤退して、とりあえずは本業で楽天を抜いて世界的な会社になりましょうよ>ほりえもん。既存のテレビメディアなんて、そのうち倒れます。フジだけじゃなくね。うちだってもうここ数年、地上波はほとんど見てない。ケーブルとネットがあれば、それなりに楽しく生活できます。日本には、もともと地上波なんて届かないとこもあるんだし。それより、ヴァージンがやったみたいに、新しい趣向のレコード会社を作ってがんがん音楽配信するとか、動画テレビでドラマとかも作るとか、旧人類がついていかれないレベルで、メディア改革すればいいと思う。息子たちの世代ために。そして、インターネットを中心に、本当のバリアフリー社会を目指してくれれば言うことないっす(^^)
今日は37枚書いて12枚削りました。ううう。
●今日の晩ご飯● 雑誌分があがったところで飲みに出ようとしていたら頭痛。薬でおさえたけど、お酒は諦めて、宅配ピザ(悲)
●今日の読了●(敬称略) 「ぶたぶた」矢崎存美 徳間デュアル文庫で再読(38・国内29) 息子が大好きなんです、ぶたぶたシリーズ。なので、久しぶりに再読。
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2005.2.23 昨日もだめでした。ブログの方で21日からの日記はお読みになれます。しかしこう書いていても、これもまただめかも。
と、昼過ぎにプロバイダのサポートセンターに連絡、結局、仕様が変わったFTPサーバのミラー機能に障害が出ているようです。向こうの問題なので、直るまで待つしかありましぇん〜 緊急措置として、ホームページからのリンクも、ブログの方に張りました。FTPサーバの不具合が解消したら元に戻します。テキストの方が読みやすいもんね。
締めきりなので必死でキーボードを叩き続けておしまい。外では春一番が吹いたそうな。ブログのアバターにスキー服なんか着せて遊んでしまったんですが、春らしいかっこに変えてあげないとな。
ニッポン放送とフジテレビ、もうなりふり構わず、って感じになって来ましたね。商法違反でしょう、どう考えても。だけど裁判所だって所詮は……。うーん、つまらん、これで終わりなら、二度とニッポン放送は聞かないことにいたします(笑) 30数年前のオールナイトニッポン以来、聞いてなかったけど(笑) カメちゃんも、ああなっちゃおしまいだ。フジも、考えたら、ほとんど見てないんだ、うちでは。見なくても人生に影響はなさそうだし。どっちが勝つか、とかそういう問題じゃなくて、時代の流れに対してどんな反応を誰がするのか、が興味の対象でしたが、底の浅い保守固執ばかり目につき、最後はやっぱり「金のある方の勝ち」。資金力にモノ言わせて禁断の手に打って出た以上、生涯二度と、フジとニッポン放送の関係者には「金の力でなんでもできると思うのはいかがなものか」とは口にしてほしくない。堂々と、「やっぱうちは金があるからねー、ははは」と言いなはれ(笑) それこそが資本主義〜
●今日の晩ご飯● すべてパパ製作。豚肉のしょうが焼き。トマトとブロッコリーのサラダ。わかめとしらすの酢の物。マーボー味春雨。豚汁。白飯。
●今日の読了●(敬称略) 「ららら科學の子」 矢作俊彦 文藝春秋 読了(37・国内28) 一昨年の三島賞受賞作なので、今頃読んで「おおおっ」と思うのも遅れてるんですが、奇しくもほりえもんが玉砕(?)した日に読了すると、「この30年の意味」といのを考え直してしまう、そんなタイミングでした。いろんな視点で読み解き、いろんな解釈が可能な作品ですが、とにかく、読んでいる時間、本当にいろいろなことを考えることができて、よかった。
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2005.2.22 昨日はやはり、UPできませんでした。今日はどうかな?
一日中、仕事と読書しかしていなかったので、書くことがないなぁ。息子のお土産の酒まんじゅう、あまりにも酒臭いのでよく見たら「新酒まんじゅう」となってました(^^;;;; もしかしてこれ、ふつーの饅頭にあとからお酒をふりかけた?「酒まんじゅう」って、酒種をまんじゅうの皮に使うことで酵母発酵させて、弾力性のあるおいしい皮にする知恵なのに。「ホシノ天然酵母」はこの酒種を元に作られた酵母なので、ホシノ酵母でパンを焼くと、ほんのりとお酒の風味が焼き立ての時だけ漂いますね。そう言えば、一ヶ月くらいパンを焼いてませんでした。明日はパンでも焼くかな。
えっと、プロバイダがどうなるかわからないので、日記を、ブログで公開することにしました。中身はこれと同じにするつもりです。
http://blog.livedoor.jp/c_nagatsu/ に置いてあります。まだ暫定的なので、手のこんだことはしていませんし、コメントも受け付けていません。でも、こちらが読めない時は便利だと思います。アバダーなんか作っちゃったよ(笑) ミーハーなわたし。
●今日の晩ご飯● メバチマグロのステーキ(外側だけ焼いて中は生。醤油と日本酒のソースで)。野菜炒め(キャベツ、ほうれん草、人参、きのこ、もやし、ネギ)ぽん酢で。白飯。豆腐とわかめのお味噌汁。以上すべて、パパ製作。ごちそうさま〜
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2005.2.21 この日記をUPしているDTIのFTPサーバが全面的にメンテナンスに入ります。メンテ終了後、もしかすると、今使用しているFTPソフトが使えなくなる可能性があるようです。その場合、いっそのこと、DTIそのものを使うのをやめようかと考えております。メールアドレスだけはまだしばらく使用しますが。もしそうなった時、日記をどこに、どんな形で引っ越しさせるかは検討中です。ブログをどこかで始めるか、shibatay.comが置いてあるところに今のテキスト版で引っ越しするか。流行りとしてはブログだと思うのですが、テキスト版はいつ、どんな状態でも自在に加工できるので捨て難いものがあるんですよね……いずれにしても、メンテの間はFTPサーバが使えなくなることもありますので、日記のUPがしばらく止まるかも知れません。あしからずご了承ください。
体調は戻らず、しかし仕事はもくもくと続けました。あんまり進まないけど(涙) 情けないのう。強い倦怠感のせいで、キーボードを打ち続けることができないんです。休み休みやってはいますが。
ほりえもんのおかげで、経済のお勉強をしつつ、あちらこちらの掲示板等を見たり、テレビもつい見てしまうようになりました(笑) わたしみたいな経済音痴が、こうやって興味を持ったってだけでも、彼が突撃した価値はあったと思う。
それはそうと、先週末から、テレビ中心のほりえもん叩きが熾烈を極めて来ましたね。ただフクロにするだけなら、敵対的買収なんて、日本人の浪花節メンタリティにまっこう勝負を挑むようなことする以上、覚悟しないとならなかったものだと思うけど、どうも、テレビの「遣り口」がすごく卑怯でだんだんイライラして来ました。同じように感じている視聴者は、ネットの反応を見ている限りは多いみたい。ほりえもん嫌い、フジ擁護だった掲示板が、さっき見たら、形勢逆転していました。それも、ほとんどの書き込みが、テレビ報道の偏向ぶり、女子アナのバカさ加減、経済評論家の醜態等々、「まともに見られるショーに演出してくれっ」という苛立ちのようです。わたし的に今日、もっともむかついたのは、経団連の奥田さんのコメントに対する報道。最初にカットされたものだけ見て、「何を言ってんだ、奥田氏ともあろうもんが、ついにボケたか老害かっ」とびっくりしましたが、後でコメントの全部を別の番組で見たら、ものすごくまともで公平な意見を述べておられました。すみません、奥田さん。別に知り合いではないけど(笑) あれはひどい。
ほりえもんが仮に玉砕しても、ネットとテレビの相互互換は時代の流れ。今日の奥田発言のようなものは、今後、ネットで「まるごと」見られるようにどんどんなって行くと思います。そうなれば、どの局がどんな「編集」をし、どんなふうに視聴者に誤認させようとしているのか、その実態はもっと見えて来るんじゃないかな。そして、実は、テレビ局が本当に怖れているのは、そういうことなのかも知れない……と考えてしまった夜でした。
息子が無事帰還。とは言え、二日目の午前中に軽い捻挫をしてしまい、そのせいであまり熱心にはすべれなかったもよう。詳しくは語らない息子。男の子ってどうしてこう、外で何があったか親に言うのをめんどくさがるのだ。それでもかわいいことに、お土産に酒ケーキと酒まんじゅう、ライスチョコレートを買って来てくれました(^^)
●今日の晩ご飯● 息子のリクエストにより、豚しゃぶ。豚ロース、豚バラ、クレソン、菜ばな、くずきり、豆腐、きのこ、それに平打ちのきしめんみたいな麺。ぽん酢で。
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2005.2.20 息子がスキー合宿に出かけているので、なんか気が抜けてます。体調、相変わらず悪し。ぽつぽつと仕事。それだけの一日。
●今日の晩ご飯● 息子もいないし、近所のイタリアンレストランで、いろいろつまみ系を頼んで夫婦水入らず。
●今日の読了●(敬称略) 「荒野の戦士 グイン・サーガ2」 栗本 薫 再読(36・国内27)
●今日の映像● 「中国の鳥人」(映画) 録画で
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2005.2.18 今夜の深夜、関東地方では、民放で「バベットの晩餐会」を放映するようです。まだ御覧になったことのない皆様、録画のご用意を。この映画、わたしが今までの生涯で見た映画の中でも、ベスト3に入るほど好きなんです。
体調がまた悪化。キーボードを叩くのが大変になっています。プロット通りに文字を打つだけの作業でも、いつもの数倍の時間がかかっています。とほほほ。明日から息子がスキー合宿、お弁当を作らないとならないので、明日は五時起き。今夜はもう寝ます。
●今日の晩ご飯● わたしは起きあがれず、パパがデリカテッセンをいろいろ買って来てくれました。キッシュとかローストビーフ、サラダ等々。
●今日の読了● 「ゴミと罰」 ジル・チャーチル 創元推理文庫 再読(35・翻訳9)
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2005.2.17 一日、仕事していました。でもあんまり進んでいません…… 午後、産経新聞からインタビューを受けるのに、自宅もより駅の喫茶店へ。一時間ちょっと喋りました。
ほりえもんがまたいじめられてる〜 がんばれ〜
●今日の晩ご飯● すべてパパ製作。エビフライ(いつものように、大量に。わたしは三匹しか食べないんですが、父と子ふたりで、冷凍のブラックタイガー大袋いっぱい分、ぺろっと食べます)。グリーンサラダ(キャベツ、ベビーリーフ、ブロッコリースプラウト、プチトマト)。黒豆の煮豆。イカの塩辛。白飯。
●今日の読了●(敬称略) 「I'm sorry,mama.」桐野夏生 集英社 読了(34・国内26)
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2005.2.16 徹夜仕事していたら、明け方、地震。けっこう大きく揺れました。自宅周辺は震度四。慌てて息子と猫の無事を確認したけど、配偶者の無事を確認するのは忘れた(笑) まあ、自分で起きて来ましたが。息子はあかん、まるで起きない。あれでは逃げ遅れるなあ。それにしても、「あっ、地震やっ」と思った瞬間にしたことが、たった今まで打っていたテキストを慌てて送付することでした(笑) だってバックアップとるより送付しちゃった方が早いもーん、と思ったけど、考えたら、編集者のパソコンが無事という保証などどこにもないのであった。。。なんか、編集者って、地震でも生き残ってしぶとく原稿の催促とかしそうなイメージ、ありませんか?ないですか、そうですか、すみません。
午後、仕事場まで車で行って、物置きにしている部屋からスキー用品を回収。金曜日から息子は、学校行事でスキー合宿です。なんか知らないけど、滑るのは苗場で泊まるのは越後湯沢だって。なまいき〜、ってか、あたしもついて行って温泉入りたい。。。説明会でも、保護者から、まじな顔で「親も行ったらだめですか」と質問が出ていたらしい(笑) 気持ちはわかる。
偏頭痛がひどいので、今日は早寝します。起きてまた仕事だけど。
●今日の晩ご飯● 息子のスキー合宿の用意でばたばたしたので、買い物ついでに定食屋さんでしらす丼。
●今日の読了● 「キッチン・コンフィデンシャル」アンソニー・ボーデイン 新潮社 読了33(翻訳8)
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2005.2.15 昼夜逆転に近い状態になって来ました。あうう〜。睡眠のリズムが整わなくて困っています。
最近、ふとしたきっかけで、某ソーシャル・ネットワーキング・サービスに加入。入ってみてびっくりしたことに、同業者が山のようにいました(笑)
あまりにも行き過ぎた「言論の自由=暴力」を増長させるネットの匿名主義に、ほとほと嫌気がさした人々が、なだれをうって流れ込んでいる感じですね。今年中には、大部分の作家とかクリエイターなど、ちょっと本音を吐露しただけで揚げ足をとられ攻撃にさらされる宿命の人々が、そっちに移行しちゃうんじゃないかな。もちろん、宣伝効果としてのインターネットの力はあなどれませんから、商売用の「あたりさわりのない日記」または、「それらしく作った日記」ぐらいは公開され続けるでしょうけど。
正直なところ、わたしも、さほど露出趣味があるわけでもないので、公開されている日記では、日常生活の何十分の一も描写していませんし、意図的にまったく触れない出来事だの、会ったけど内緒にしている人だの、そりゃたくさんいます。当たり前です(笑) 仮にわたしの日記を分析してタイムテーブルを綿密に調査とたとしても、めんどくさいので「ま、いっか」と時間をごまかして書いたり、適当に書いたりした記述が多々混じっている以上、わたしの日常を詳細に再現することは不可能ですし、アリバイも成立しないでしょう(笑) んじゃおまえは、なんでこんなことしてるんや、と怒られそうですが、単純に、本を買ってくださる読者さんに、気楽な読物として楽しんでいただければいい、と考えています。その意味では、買った人だけにパスワードを教えます、的なノリでもいいんだけど(笑) そこまでたいそうなもんか、ただのおばはんの、何食って何読んだって話だけやんけ、と罵られるのがオチなので、そこまでしていないだけで(笑)
ソーシャル・ネットワーキング・サービスは、昔のパソコン通信の世界に似ていますね。登録する時になんらかの身元保証をとるので、匿名主義が通用しない。パソコン通信の場合は、料金を自動引き落としにする際の本名登録その他がその保証でした。わたしが参加しているところは、登録する際に誰かの紹介が必要、という、いわば連帯責任が身元保証になっています。しかも、自分で自分が情報を発信する範囲が限定できる、つまり、輪を広げたくなければ閉鎖空間として利用できる、というシステム。インターネットで嫌な思いをした人たちが、どんどん移行してしまうのも、時代の流れだな、という気がします。
ある意味、さびしいことではありますが。インターネットにもまた、匿名主義にも、利点や、弱者にとって武器となる素質はあったはず。それがいつのまにか、弱い者いじめが横行し、モラルハザードの元凶となっている…… 十数年前、パソコン通信からインターネットへと足を踏み入れた時の、目眩のするような新鮮さ、開放感、そうしたものが今、薄汚れてひび割れた残骸へと変貌しつつある。
けれど、ネットビジネスは日々前進しています。その意味で、わたしはまだ、インターネットには「アカルイミライ」が存在していると信じたい。だからほりえもん、がんばれ(関係ないか・笑)
息子が昨日、今日と、代休だったので、日曜日っぽい二日間でしたが、昼夜逆転してしまっているダメ母は、昼はうつらうつらして過ごしてしまいました。体調は相変わらず絶不調。それでも仕事しないと、ご飯が食べられなくなる……
●今日の晩ご飯● 買い物に出かけた配偶者が、やけに嬉しそうに帰って来たので何を買ったのかと思ったら、いつも行く安売りスーパーで、「長崎産本マグロの解体販売」をしていたそうな。切り取ったばかりの中トロのさくを買って来ていました。確かに安い。本マグロの中トロとしては異様に安い。しかし、普通のお刺身として考えると、決して安くない(笑) そんなジレンマに陥った配偶者は、「刺身として食べるにはちょっと足りない量」だけ買って来ていました。で、鉄火丼に。凝り性の男なので、ナメコと豆腐の赤だしに、中華風酢の物、三度豆とほうれん草のごまあえまで作ってくれちゃった。料理のできる男と暮らす、これぞ極楽。
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2005.2.14 バレンタインデー。毎年、担当さんにさしあげていますが、今年はすみません、とりやめました。混雑の中をチョコの買い出しに行く体力がなくて……。
父も子もチョコはあんまり好きじゃないんで、毎年、わたしがあげたチョコは冷蔵庫の中で冷たくなるばかり。最後はわたしが食べるハメに。なので、もう今年は買わないよん、と宣言。そのかわり、今夜はちょっといいお肉でも買って来てステーキにしようか、と提案。父も子も同意し、るんるんと買い物に行ってくれました。で、お肉と一緒に、チョコシフォンケーキも買って来てくれちゃった(^^) 息子が「最後の2個だったんやでーっ」(←そろそろ微妙に関東弁が混ざって来たような……)と嬉しそうに。最後の○個、早いもの勝ち、みたいな煽りに弱い息子、さすが関西人…… いつもならシフォンケーキなんか見向きもしないのに(笑) ステーキのあと、息子と仲良くいただきました。悪くないかも、バレンタイン。今年はお金もかからなかったし。
三月出しの短編集、ようやくわたしの手を離れました。はあ、ぎりぎり間に合った。次は四月出しの長篇の残りじゃ。あああ〜 体力が続かない…… あっ、雑誌もあったんだっ、しかも今月はあと長いのが二つも……
ここ数日、ライヴドアのほりえもんがお気に入りです。近鉄騒動の時は、楽天よかいいなぁ、くらいの感じだったんだけど。ニッポン放送の株持ってたら、バレンタインのプレゼントに六本木ヒルズまで株券持って行ったのにな(笑) 「乗っ取り」とか「敵対的買収」とかって、なんでそう仲間はずれにするかなあ。ネットとAMラジオのメデイア融合のアイデアがあるって言うなら、やってみればいいじゃないの、業務提携。少なくとも、社員にとっては損はないと思うんだけど。なんでフジテレビの社長、あんなにぎすぎすと青筋たててんでしょう。ま、経済のことはなんにもわからないので、面白いドラマでも見ている感覚なんですけどね。それにしても、800億円。そもそも、お札にして積み上げるとどのくらいの分量なのかさえも、想像できません。わたしがほりえもんの年齢の頃、億のお金を自分が動かすなんてこと、考えたこともなかった。今だって考えてないけど(笑)
宝くじにあたっても、マンションのローンを返すことしか思い浮かばない。いいのさ、どうせびんぼー人。
●今日の晩ご飯● 牛ステーキ、つけあわせはマッシュポテトと人参のグラッセ。マカロニサラダ。オリーヴのアンチョビ漬け。キャベツ、きゅうり、セロリ、人参のピクルスサラダ。ステーキはパパ製作。サラダ類は、デリカテッセンで購入したそうな。
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2005.2.13 来月出しの著者校がぎりぎりなのに、今日は息子の学校行事でした。ううう。「表現発表会」というやつで、まあ、学芸会みたいなものです。会場が新横浜だったので、朝からばたばた。集合時間よりだいぶ前に新横浜に着いたので、ビックカメラでケータイに使うSDカードを購入したりして時間潰し。午後から行事に参加。と言っても、親はただお客さんで見ているだけなので楽ちんですが。基本的には付属高校の行事で、中学の子らはおまけみたいなもの。息子も、歌で一曲参加しただけでした。でも曲目がオレンジレンジの「花」ってんだから、いいなあ、今の子は。わたしらの時代、ロックが好き、ってだけで不良みたいに見られましたけどねー、公立中学でしたが。クラスにビートルズ好きの子が二人だけいて(男子だった)、その子たちとしか音楽の話ってできなかったもんなぁ。他は歌謡曲かフォークソング、たまに洋楽も聞きますって子でもカーペンターズ。カーペンターズも日本のフォークソングも嫌いじゃないけど、あの頃は、エイトビートにノレない子たちと音楽の話はしたくねえや、みたいなつっぱり感もあったりして。今は学校行事でラップですか。そうですか。
四時前に終了、解散になったので、親子三人、ふらっと電車を乗り換えて中華街に出てみました。横浜中華街に来たのって、いったい何年ぶりだろう。結婚前は友達が横浜に住んでいたので、遊びに行くというと横浜、だったこともあったんですが。石川町から中華街まで、朧げな記憶をたどって歩きました。息子は、神戸元町に連れて行ったことはあるんですが、規模が違うのでびっくりしたみたい。たまたま旧正月の飾りも残ってるところでもあり、連休の最終日でもあり、すごく賑やかできらびやかでした。目当てにしていた飲茶の店まで行き着く前に息子の腹の虫が悲鳴をあげてしまい(笑)、そこそこ大きな飲茶屋さんに入って夕飯。お土産物屋さんや食材屋さんをひやかしながら帰りました。蒸し器とジャーレンと、2000円の福袋を購入。ぐるっと歩いて、元町の裏通りを抜けて石川町に戻り、帰宅しました。福袋の中身は、パンダのぬいぐるみと、小さなクッション、小物入れ、写真たて、鍋敷き、サンダル……配偶者いはく「どこからどう見ても完全無欠の売れ残りを適当に詰めたゴミ袋やんか」。いいんだもん、息子もわたしもそれなりに楽しんだんだから。ふーんだ。ただひとつ、陶器の鍋敷きに、キャラメルみたいなもんがくっついていたのはさすがにがっかり。売れ残りを詰めたっていいけどさぁ、汚れてるのくらいはちゃんと綺麗にしてよね。店頭で、非常識なガキがくっつけたもんなんだろうけど。陶器だからゆるしますが、布製のもんについていたら、電話して文句言ってやるとこだったぜ。まあそれでも、中華街は楽しいです(^^)
●今日の晩ご飯● チャイナタウンで飲茶。エビシュウマイ、餅米シュウマイ、春巻、大根餅、小龍包、フカヒレ蒸餃子、五目あんかけおこげ、汁ワンタン、ネギそば、ごま団子にマンゴープリン、それに飲み物もお代りして、一人3000円未満だったので、まあまあ?最近は中華街も、飲茶は食べ放題が主流で、回転飲茶なんてのもあるのね〜 でも食べ放題でも2600円くらいだから、飲み物を入れるとそんなに変わりません。小食の人は損かも。
●今日の読了●(敬称略) 「マダム小林の優雅な生活」小林聡美 幻冬舎文庫 読了(32・国内25)
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2005.2.12 五十肩予防の肩甲骨体操をしています。ごきごき。
郵便物の回収と実家に寄るといういつもの用事のため車で東京へ。連休の中日、都内はもうすっかすかに空いていて、車でぴゅーんと到着。自宅から仕事場まで、電車では一時間半かかるんですが、空いている時に車を使うと、40分しかかかりません。東京もこのくらい車が少ないと、毎日快適だろーなー。
●今日の晩ご飯● というか、このところ、体調が悪くて長時間台所に立つ元気がなく、配偶者も忙しいので、また外食であります。とほほ。ま、仕方ないですね。無理は禁物。
●今日の読了●(敬称略) 「時効を待つ女」 新津きよみ 徳間文庫 読了(31・国内24)
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2005.2.11 体調不良のため、ほとんど寝ていました。起きると仕事。辛くなると横になり、読書して、そのうち寝てしまう、の繰り返し。
●今日の晩ご飯● 昼に、残りものを寄せ集めて、大阪・自由軒風カレーを作りました。べたーっと水気の多いドライカレーもしくは、水気があんまりない普通のカレー。どっちが近いかな?ぐっちゃぐっちゃした食べ物なので、親しみやすい味に仕上げるのがコツ。冷凍してあったカレーに醤油やらヨーグルトを混ぜてそれらしい味に。最後に、生卵を落とし、混ぜて食べます。上品とはいい難い食べ物だけど、ウスターソースに粉チーズかなんかも混ぜたりして、複雑な味にして食べるとおいしいの。でも、食べ過ぎてしまって、夕方になってもお腹が空かず。面倒なので、遅くなってからピザの宅配を頼んでしまいました。新しくできたデリバリー店で、本格ナポリピザが売り。確かに、これまで食べたピザ宅配よりはおいしかったかな。ちなみに自宅周辺は宅配ピザ屋さんがどっちゃりあって、四、五店のチラシが毎週、入って来ます。
●今日の読了●(敬称略) 「巴御前」 鈴木輝一郎 角川書店 読了(30・国内23) 源義経が不細工で性格の悪い奇人変人だった、という話は他の本でも読んだ記憶があるけど、この作品に出て来る義経も強烈です(^^;;; 歴史上の人物を裏側から見るのが好き、という人におすすめ。著者・鈴木さんは、この本が売れて、小池栄子(NHKの義経で巴をやるらしい)と対談するのが夢だとおっしゃっておられます。皆様、ぜひ、鈴木さんの夢を叶えてあげてくださいまし〜
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2005.2.10 日記さぼっていたのに気づきませんでした。一昨日はなんつってもサッカー。やべー、引き分けか?っ、と泣きそうになったところで大黒くん。かわいい。頭撫でてやりたい。ありがたやありがたや。もっとも、こんなに大騒ぎするような相手じゃないじゃん、という割とさめた感覚で見ていたんですけどね。政治的なことやもろもろのことは、サッカー見てる間は考えたくないし。それだけに、FIFAランキング90位台のとこと引き分けてるようじゃ、ドイツなんか行かれないよぉぉぉぉ、という焦りでじたばたしていました。わたしがテレビの前でじたばたしても、何ひとつ状況が変わるわけじゃありませんけど。まあ、国際試合にあんまり出ていなかったのでランキングは低いけど、見た目の印象では、FIFAなら50位くらいのチームという感じでしょうか、北朝鮮。試合だけ純粋に見れば、中盤は向こうのペースでしたが、俊輔が入ってからは、俊輔にボールを楽にキープさせてしまっているところからしても、海外組が絶好調なら問題にならない相手という気はします。しかし試合はわかんないですからねぇ。アウエイ戦で海外組がどの程度出られるか不明だし、海外組の場合、合流してからきちんと合わせることができるかが最大の問題だし。アウエイでは、引き分けも仕方ないかも。その意味でも、イランがバーレーンと引き分けてくれたのは本当に御の字。バーレーンさまさまです。
昨日も仕事でした。って、仕事は毎日じゃん。日記にいちいち「仕事しました」と書く、ってのがそもそも、作家的怠慢のあらわれか(笑)
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2005.2.8 仕事してました。
●今日の晩ご飯● とんかつ、野菜炒め、それに、息子だけは、ビーフシチューをたっぷりかけたスパゲティも。大人は、ランチにそれを食べてしまいました。翌日のビーフシチューは官能的なまでに美味。
●今日の読了● 「死人主催晩餐会」ジェリリン・ファーマー ハヤカワ文庫 読了(29・翻訳7)
本来、コージーミステリが大好きです。でも「コージー」の定義は実に曖昧で、ユーモア・ミステリーと呼ばれたり、ドメスティック・ミステリーと分類されたり。まあ、残酷な場面や残虐な殺しの描写などがなくて、全体に軽めの文体で、楽しくさくさく読めて、読後感が悪くないミステリは、「コージー」と呼んでいいように思うんですね。その意味では、殊能さんの「キマイラの新しい城」なんかも、広義でコージー本格とでも呼べそう。昨年はその大好きなコージー(わたしは、ソフト・ミステリなんて呼ぶのが好きですが)がほとんど読めなかったので、今年の翻訳物読書は、もっぱら、コージー・ミステリの読破を目指します。この作品もコージーですが、それにしては、邦題の「死人主催晩餐会」ってのは、なんか、ホラー作品みたいですね(^^;;; 表紙のイラストはかわいいので、ホラーだと思う人は少ないかも知れないけど、ネット通販などで、表紙の絵を見ないで題名だけで考えたら、コージーを読みたい時に選択する題ではないような気が……。でも原題はなんと「SYMPATHY FOR THE DEVIL」(笑) もっとやばいか。ストーンズが好きなら、この手のユーモアは嬉しいんだけど。
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2005.2.7 不調の波の中でおぼれる前に、最後の晩餐をしよう(料理でもして気合いを入れるか)というわけで、夕方から、四日前に仕込んでおいた牛肉を使ってビーフシチューを作りました。安いオージーのバラ肉を、香味野菜と赤ワインに漬け込んでおいたもの。一キロほどの塊で2000円しません(^^) 肉だけ取り出してにんにくと炒めて、そこにつけ汁ごと野菜を戻してトマトを足して、ことこと三時間。あくをすくうのが面倒ですが、仕事をしながらのんびりと煮ました。マリネしてあった肉なので三時間でもけっこうやわらかくなります。これを濾して、肉と汁だけ鍋に戻し、デミグラスソースやトマトの水煮などを入れてさらに二時間。その間に、茹でた人参、ブロッコリー、炒めたマイタケ、油でさっと揚げたレンコンとじゃがいもなどを、煮崩れないように時間を見計らいながら足していき、塩・こしょうして、最後はバターを入れて仕上げ。この、「最後にバター」は、今、読書中の「キッチン・コンフィデンシャル」という型破りなシェフのノンフィクションに出ていた、「プロの味の秘けつ」です。確かに、バターをちょっと使うと、ぐーんと風味がよくなりました。健康のため、オイルはオリーヴとグレープシーズだけ使っているんですが、バターも少量ならいいよね。
というわけで、すんごくおいしかった〜。でも、明日はもっとおいしくなっているとみんな知っているので、家族そろって、おかわりを我慢しているのが笑えます。今日はご飯で食べましたが、パスタとも合うのよね〜
●今日の晩ご飯● だからビーフシチュー。うま〜。皆様に御馳走したいです。
●今日の読了●(敬称略) 「ネフィリム 吸血鬼幻想譚」 小林泰三 角川書店 読了(28・国内22)
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2005.2.6 昨日も絶不調のまま時間だけが過ぎました。でもちょっとは仕事したよ。あまり寝られず、今日も明け方から起きて仕事。午後は東京へ。仕事場に寄ってから実家といういつものコース。でも実家から戻る時、息子が、「海ほたるに行きたい」と言い出し、高速をたどってアクアラインを走って来ました。海底トンネルって、他のトンネルと一緒なのね。当たり前か。
「海ほたる」では、ぬいぐるみの「海ほたるくん」を買いました。ついでにゲームセンターでUFOキャッチャーしたら、今日はツイていて、リラックマの寝袋バージョンと、「チップ&ディール」の鼻の赤いほう(ディール?)のばかでかいやつ(頭の直径が20センチ以上)をゲット。ディールから狙ったのは、手にきのこを持っていたバージョンだったからで、チップ(?黒い鼻の子)の方がとりやすそうな位置にあったんです。そっちはりんごを持ってました。で、ついでにチップもとろうと思ったんだけど、ふと気づくと、わたしの後ろに、期待に目を輝かせた女の子が待っていて、「こんなニブそうなおばはんでもたった200円でゲットしよった。こいつは楽勝や!」と心の中で思っていそうな顔をしていたので、ひとり占めもおとなげないし、ゆずってあげました。(しかし、意地悪く遠くからそっと観察してしまった……1000円つっこんでもとり損なってたなぁ・笑)。リラックマの方は、バルーンラッピングが無料と書いてあったので、やって貰いました。うれし。柄刀さんの小説でバルーンラッピングが出て来て、どんなものなのか一度見てみたい、と思っていたの。
自宅に戻って、息子の「ぬいぬい村」にめでたく二匹とも仲間入り。だけど相棒がいないとやっぱりさびしそうですね。今度どこかで、同じ大きさのチップを見つけたら、絶対にゲットじゃ。リラックマは、風船に入ったまんま、天井からぶら下がっています。「なんだか首つり死体みたいやなぁ」と誰ともなく……
●昨日と今日の晩ご飯● 元気がなくて料理できないので、二日とも外食。
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2005.2.4 笑い事でなく不調です。なんか、あそこが悪い、ここが悪い、というんじゃなくて、全体にあぶらが切れて動きません、みたいな。こりゃ、まじに婦人科に行かないとなんないかな〜。さあ、と気合いを入れて動きはじめても、一時間もたたない内に気力がなくなってベッドに転がってしまいます。
今日は雑誌の締めきりでしたが、パソコンの画面を前にして地蔵になって暮らしました。とほほほ〜 担当様、ごめんなさい。週明けには絶対……
●今日の晩ご飯● パパが生ビールを飲みたそうだったので居酒屋さんへ。わたしは最近、ノンアルコールの生活です。少しでも飲むと頭痛がひどいの。このまま、お酒も飲めなくなっちゃうのかなぁ。別にたくさん飲みたいとは思わないけど、お酒を「おいしい」と思うあの感じがなくなるとさびしい。
●今日の読了● 「クッキングママの事件簿」ダイアン・デヴィッドソン 集英社文庫 読了(27・翻訳6)
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2005.2.3 節分。昨年までは、自宅から徒歩三分で吉田神社の節分祭に行くのが我が家の習慣で、節分の夜はご飯も作らず、ずらーっと並んだ屋台でいろんなものを買い食いするのが楽しみでした。保育園の頃から毎年欠かさず通っていた節分祭。400店鋪を超える屋台が並んでいるのは壮観で、買い食いも、あてもんや射的、スマートボール、輪投げも、楽しかった。今年はもうその楽しみがないので、ちょっとさびしそうな息子でした。でも、小さい頃から「とても楽しい夜」だと心にすりこまれているせいか、もう中学生になるのに、何日も前から豆を買って待っていたみたい。学校から戻るなり、「掃除が大変だから玄関しかまいたらあかんで」と親に釘をさされつつ、玄関に新聞紙を敷き詰めて、ひとりで豆をドアにぶつけて楽しそう。それはいいんだけど、第一声で見事に間違えて「ふくは〜そと」と叫んでいたのにはびっくり、慌てて息子をとめて「まちごうてるで!」と言いましたが、うーん、福の神に聞かれてしまったかしら…… お願い、行かないで、福の神。
鼻炎がひどく頭痛もひどく、さんざんな一日。鬼は外、でお願いしたい……しみじみ。
●今日の晩ご飯● 巻寿司(マグロのヅケ+水菜)。イワシの地中海風(イワシ、ピーマン、トマト、ハタケシメジ)。
今年の恵方は西南西。わたしが小説「幸せの方角」で恵方の巻寿司のことを書いた頃は、東京ではほとんど知られていない風習だったのに、海苔業界のキャンペーンのおかげで、ここ数年ですっかり国民的行事に昇格しましたね。京都で暮らしはじめた二十年前、この巻寿司の風習を知って、とても面白く思ったのが懐かしい。息子は甘い玉子焼きとかかんぴょうとか、煮たシイタケなんかは嫌いなので、太巻きは食べません。で、我が家の恵方巻は、いつも、ネギトロだとかイクラなど、息子の好きなものを巻いた巻寿司です。今夜も、マグロの赤身をヅケにして、茹でた水菜と一緒に巻きました。一本丸ごと、一気に食べるのはちょっともったいないお味(^^)。一本ずつは丸かぶりにして、残りは綺麗に切りそろえて食べました。イワシも、塩焼きだと息子はいまいちみたいなので、洋風に。魚屋さんで三枚におろしてもらった大振りの真鰯を、塩・コショウ、小麦粉をはたいてオリーヴオイルとニンニクでこんがり焼き、生トマトとピーマン、きのこを炒めたソースをかけました。これは大好評で、息子に大ウケ。ま、伝統食も、時代に合わせてアレンジしてもいいですよね。
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2005.2.2 森昌子さんが貧血か何かで倒れて入院、というニュースを見ていて、彼女も更年期障害を気にして薬を飲んでいた、とあり、思わず年齢表記を見てしまいました(^^;;; あああ、やっぱり同世代。そんな記憶があったのよねー。あの人が「それはせんせい〜」とか歌っていた頃、あたしも中学生だったもんな。女なら誰でも通る道、くよくよしても始まりませんが、溜め息が出てしまいます。
仕事していました。他に書くようなこともなし。
●今日の晩ご飯● シーフードのマカロニグラタン(イカ、エビ、ホタテの冷凍ミックスと、ハタケシメジたっぷり)。野菜の千切りをどっさり入れたコンソメスープ(人参、白菜、白ネギ、水菜)。フランスパン。
●今日の読了●(敬称略) 「遠いうた」 徳川元子 文春文庫 読了(26・国内21)
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2005.2.1 今日から二月。もう今年も残すところ、あと十一ヶ月となりました。もたもたしてると、どんどん歳をとります。もたもたしていなくてもとりますが。
昨日は推理作家協会の新年会。仕事の打ち合わせがあったので、出席しました。新年会が始まる前に秋田書店と祥伝社とで「ゆび」漫画化の打ち合わせでした。漫画のことは何もわからないので、すべて版元さんにお任せです(^^;;; 祥伝社文庫「ゆび」が、少年チャンピオンで連載される予定ですが、登場人物などは少年漫画向けにかなり変わるようです。どんな作品になるのか、わたしもとても楽しみ(^^)
新年会は盛況でしたが、わたしは例によって担当さんたちにとっつかまり、遅れている書き下ろしをやいのやいのと責められたり(本当はみんな、優しくやんわりと、しかしがっちりと催促するのでありました……)、ビンゴはまったく開かずに惨敗したり、とにかくお昼食べてないのでお腹すいたし、なんか食べたい〜、とお寿司だけ口に詰め込んだりと慌ただしく過ごし、気づいたら、次の打ち合わせの時間に。仕事場にタクシーでかけつけてタクシーに待っててもらって着替えてから、お茶の水にとんで行って、打ち合わせに参加しました。その後は、業界一の歌姫・宮部みゆきさんを囲むカラオケに参加。でも実質的には、順調交際中が発覚した某社某氏(宮部さん担当)を囲んでいじりまくる、というはっぴー(?)な会。あれよあれよというまに時間が過ぎて、仕事場に戻った時はすでに午前二時半でございました(^^;;; それから仕事場にある資料本を読み、メモを作成していたら夜明け。午前五時半、沈没。
明けて今日は二月。寝不足で半分死体になっているのを無理にお風呂に入れて生き返らせ、仕事場の掃除のお手伝いに来てくれた友人とランチ。いつものフレンチです。相変わらず、ものすごいお得感に感激。オードヴルは真鯛のマリネ+たっぷりの葉野菜のサラダ風、メインに鶏肉のロースト+クリームソース+ベイクドポテト、フランスパン、それにデザートはピスタチオとホワイトチョコレートのテリーヌ風、最後はコーヒー、で、これで1500円ですよ!デザートがなければ1300円、コーヒーもつけなければ、たった1000円です。東京のど真ん中でよ。しかもオードヴルもメインもデザートも、五〜六品の中からチョイスできるんです。信じられない〜(^^) お店の名前は、でも、ないしょ。だって小さい小さいお店なので、今以上人気が出たら、行列ができてしまう……今でも、ランチはすぐ満席になります。
午後はずっと仕事場の片付けを夕方までして、友人とわかれて帰りました。
今日は寒かった〜。大雪の地方も多かったようですね。今夜はあったかくして、もう寝ます。
●今日の晩ご飯● 帰宅が遅かったので、近所の洋食屋さんでハンバーグ。
●今日のしあわせ●(←いきなり新企画) 今、わたしはこの手に、馬子の新本(田中啓文さま著・正式題は、UMAハンター馬子1完全版)を握りしめている……わくわくわくわくわくわくわく……
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