柴田よしきの日記です。2004年10/1-10/31分です。それより前の分はこちら
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2004.10.31 イラクで人質になってしまった日本人、遺体発見のニュース。前の二件の人質事件とは、犯行をおかしたグループが違っていて、今度のグループは殺害を躊躇わないと報道されていたので……でもやはり、どんよりします。周囲が引き留めたのになぜ、ひとりで……そういうのが「若さ」なのかなぁ。いずれにしても、男の子を持つ母親の身としては、なんとも。
ただひとつ言えることは、もうイラクに「非戦闘地域」なんてない、ということですよね。だったら自衛隊がいること自体、法律違反ですよ。人質うんぬんとは別の問題として、撤退すべきだと思う。
難産で苦しんでいた連載の最終回、書き終えて午後、送付。疲れきって昼寝。結局、あまり枚数オーバーはできないし、伏線にしておいた部分がすべて解決できていません。物語としては区切りがついたけれど。本にする時に、加筆するか、もう一回分、書き下ろすことになると思います。目覚めてあたまのギアを入れ替えて、長篇の書き下ろしと、別口の中編にとりかかっています。
息子はまだ咳がひどいけど、食欲はあって元気。こうなると、明日、学校に行かせるかどうか悩むところ。本人は大丈夫だけれど、咳をあんなにしていると、他の子にうつしてしまうだろうし…… 運動会も漢字検定も終わったので、ま、一日くらい休ませてもいいか。
●今日の晩ご飯● じゃがいもとベーコンとチーズのオムレツ、キハダマグロの刺身、野菜スープ(人参、キャベツ、たまねぎ、小松菜)、自家製ナメタケ、牛すじのどて焼き(市販品)、白飯
●今日の読了●(敬称略) 「嘘でもいいから殺人事件」島田荘司 集英社文庫 読了(115・国内90)
●今日の映像● 「ドッペルゲンガー」(映画) ケーブルより録画 面白かったのか面白くなかったのか、途中からわけわかめになってしまった…… 嫌いではありませんけど、こういう映画。
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2004.10.30 息子の咳がひどくなり、病院へ。土曜日も診察しているところがなかなか見つからなかった。地域版の電話帳には載っているのに、電話すると休診と言われたり。引っ越したばかりで地域のことに無知だといろいろ苦労しますね。それで思い出したけど、息子がまだ生後数カ月の時、京都市内の、まったく土地勘のない町に引っ越しして、やっぱり小児科を探して苦労した記憶が。あれから12年以上経ったんだなぁ。ベビーカー、というか、水平にして使っていたので乳母車ですが、それを押して、徒歩で30分近くかかる小児科まで、焦りつつ歩いたんだった…… 行ってみたら駐車場があったので、二度目からは車で行くようになりましたが。あの小児科の先生はお元気かしら。数年前から息子も、近くにある普通の病院に行くようになっちゃって、小児科には行かなくなったけど、なんだかんだと随分通ったなぁ。保育園に預けた最初の年なんかは、次から次へといろんな病気をもらって来るので、小児科と保育園とを交互に通っていたみたいなもんだったし。
同じ風邪をひいているみたいなんだけど、まだ咳は出ていません。連載最終回の原稿と取っ組みあって一日が終わりました。あうう。
ランチに、昨日焼いたロールパンにウィンナソーセージを挟んで、ミニ・ホットドッグを作って食べました。自分で焼いたパンに自分で感動しております(笑) 市販のロールパンだと、ふわふわし過ぎていて、ソーセージなんか挟むと、食べる時、ちょっと噛んだだけでぺしゃんと潰れてしまう。あれがバランス悪くていまいちだなー、と思っていたの。国産粉に天然酵母の組み合わせだと、理想的な弾力が出ますね。
●今日の晩ご飯● 豚しゃぶ (豚ロース薄切り、マイタケ、ブナシメジ、白菜、豆腐、クレソン、うどん) 大根おろしとぽん酢に、今日は柚子こしょうも。
●今日の映像● 「ER -それぞれの愛-」ケーブルより、「ヤング・フランケンシュタイン」(映画) DVD
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2004.10.29 風邪ひいています。頭が重たい……
漢字検定から帰った息子は、ただいま、も言わずに部屋に入って寝てしまいました(笑) でも起きたら、さばさばした顔してた。ま、勉強しなければ出来ないのは当たり前なんで、それもいい経験。
ずーっと仕事していたのに、どうしても着地が気に入らず、半泣きです。考えて考えて、よし、これで行こう、と決めてとりかかっているのに…… はあ。産みの苦しみ。
気分転換に、午後、ロールパンを焼きました。国産粉と白神こだま酵母の組み合わせでオーヴン使用。このパターンだと、もうかなり自信がついて来ました(^^) 今日も、できあがりは上々。弾力があってやわらかで、いい香りのロールパンが12個。しあわせ(^^) ただ、そろそろ気温が低くなって来ていて、ホームベーカリーを使っても、設定された時間では一次発酵が足りない。オーヴンの発酵機能が活躍しています。
とある事情から、今年は、国内の本格ミステリをいっぱい読まないとならないことに。それ自体はとっても楽しいことなんですが、とにかく通読しなくては、と、次から次へと読んでいるうち、めまいが(^^;;;;; 論理的な小説ばかり読んでいると、たまにははちゃめちゃなのが読みたくなりますね。広大な宇宙空間を漂流中の田中啓文さま、早く馬子の続きを……うまこ〜 あ、いやその、うまこのシリーズが非論理的小説であるという意味では決してありません……
●今日の晩ご飯● サーロインステーキ(昨日、オープンセールで特売だった宮崎牛のサーロイン。安かったんです)。つけあわせに粉ふきじゃがいも、シイタケと小松菜の炒めもの。人参のサラダ。ガーリックライス。
●今日の映像● 「スリーピー・ホロウ」(映画) ケーブルより録画 原作は読みました。が、こんな映画になるとは…… わたしは好きだなぁ、これ。ジョニー・ディップの「妙な」魅力も、こういう映画の方がよく出ている気が。パイレーツ・オブ・カリビアンとかはかっこ良過ぎ。
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2004.10.28 奇跡の救出とイラク人質が交互に流れるテレビ。いろいろ思うことはあるけど、ただ、助かった子の映像を見ていると、理由もわからず泣いてしまう……感動とかそういうわかり易い心の動きではなくて、いろんなものが混ざった感情のたかまり。運命とか、神とか、そういったものの存在に触れてしまった時の、ひやっとする感触、と言えばいいのかな……
自宅近くの駅の、私鉄系大手スーパーがリニューアルオープン。昼食におそばを食べに出て、夫婦で覗いてみました。大掛かりな改装工事を何ヶ月もしたあげく、というのではないので、ただ売場の様子が変わったというのに近いんですが、大きな書店がひとつ入ったのと、食料品売場が広くなったのが目玉。書店の方は、楽しめました。まったくの新規開店なので、文庫や単行本の品揃えが、版元が選んだおすすめ本で埋まっているんです。特に創元推理文庫とハヤカワ文庫の棚!定番、古典系の、ミステリやSFがずらーっ。ダンボールをひっくり返せばみんなうちにある本なんだけど、なんだか買い直したくなってしまう。ああいった古典・傑作を、これから初めて読むことのできる人がうらやましい。でも一ヶ月もしたら、売れなかった本は返品されて、他の書店と変わらない品揃えになっちゃうんだろーなー。わたしの本も、単行本のとこに数冊並んでいてくれました。うれし。でも新刊はたった一冊しか入ってなくて、それも、棚ざし。しくしく。どうせすぐに店員さんがもとに戻してしまうだろうけど、ほんの一時でもわたしにチャンスを!というわけで、さっと、その一冊を別の人の平積みの上に重ねてこそこそと去りました……(すごく売れてる人の上にしました。ゆるして) どうせなら、誰か手にとるまで、売場に粘って念を送ってみたらよかったかな。って、アヤシイおばさんになっちゃいますね、そしたら。。。
食料品や雑貨の売場は、前より品揃えが厚くなってて嬉しい。国産無農薬の小麦粉(準強力粉もあったのでパンが焼ける!)とかもあるし、何より嬉しかったのは、石鹸ベースの製品だけのコーナーができていたこと。これまでも置いてはあったんですが、今度の品揃えは東急ハンズセレクトの次くらいに豊富です。昔は、石鹸ベースのシャンプーとかボディソープって、香りも悪いし使いにくかったけど、今はほんとに楽しい製品がいっぱい出ていますね。
雌の猫の方が、慢性鼻炎がひどくなり、一昨日医者に連れて行き、それ以来薬を飲んでいます。でも獣医さんに「目も綺麗だし毛艶はいいし、歯もしっかりしてるし、まだまだ大丈夫」と太鼓判押してもらって、ちょっとホッ。なんと言っても18歳ですからねー、ちょっと体調が悪そうでもドキドキしちゃう。ただ、歯石がたまっていて、そのせいで口臭がしているので、一度、歯石をとるのに半日入院しないとならない。動物は歯が抜けたらおしまいなので、歯石はとっておかないとね。
●今日の晩ご飯● カレイの煮魚(なぜか今日は失敗。冷凍のカレイを使ったんですが、なかなか火が通らず、生煮えになってしまった……)。しゅうまい。ヒラタケとシイタケと鮭の炊き込みご飯(発芽玄米ベース)。ヒラタケと大根菜のお味噌汁。枝豆の塩茹で。
●今日の読了●(敬称略) 「百器徒然袋 -風」 京極夏彦 講談社ノベルス 読了(114・国内89) 今回も爆裂しました至上最強最馬鹿探偵・榎木津礼二郎! 笑いっぱなし〜 ああ面白かった。個人的には、息子がお世話になっていた、あの懐かしい、檀王保育園のある檀王さんが出て来たのが、とっても嬉しかったり。
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2004.10.27 今日も忙しかった〜。午前中にばたばたと家事してから、配偶者に車で新潮社に送ってもらいました。途中、コンビニでおにぎり買って車中でランチ。高速道路も都内の道も、平日の割にはスムースに流れていたので、予定より30分早く到着。配偶者はそのまま仕事場へ。新潮の単行本担当Gさんと、新潮社の社員食堂でアイスコーヒー飲みつつ雑談して時間を潰し、「カレーを食べに来た」という小説新潮編集長E氏にもちょこっとご挨拶して、午後二時から、新潮社の会議室で、週刊女性のインタビューを受けました。インタビュアーのライターさんが、とても元気溌溂として、会話も歯切れのいい気持ちのいい女性で、すごく楽しいインタビューだったけど、写真がね〜(^^;;;; もとがブスなので仕方ないんですが、実は、今日は体調がすこーし悪くて(風邪気味)おまけに美容院に行く暇がなかったので、髪がぼさぼさだったのです(涙) 週刊女性でわたしを見ることがあれば、「風邪ひいて瀕死状態なのね」と、さらっと流してね(哀願)。ま、顔で小説を書くわけではないので、諦めて、でもインタビューには一所懸命答えさせていただきましたので、記事の方は楽しんでいただけると思います。新刊の「ワーキングガール・ウォーズ」は、出足も好調とかで、パブリシティも多く、版元さんが熱を入れてくださっているのも伝わります。本当に、作家としては有り難いことです。
インタビューの後、文庫担当のM氏と、文庫解説の相談と、映像化についての打ち合わせを少し。「貴船菊の白」は、もう何年も前から映像化のオファーだけはたくさんいただいているのですが、なかなか具体的にならずにいて、それがここに来て、これまでのお話よりは実現性の高そうな状況になっています。二時間ドラマなので、かなり流動的ではありますが、うまくいけば、映像化が実現しそうです。同時に、同じ短編集から他の枠でも映像化希望が来ているということで、実現すれば楽しいですよね。映像化、特にテレビの場合、オファーはたくさん来るものの、実現までに途方もなくいろいろあるようで、お話をいただいても、まあのんびりと構えているしかないんですが(^^;;;
予定より一時間早く新潮社での仕事が終了。仕事場まで徒歩で15分足らずなので、仕事場に行って本でも読もうかな、とも思ったけど、最近、都内の町歩きをほとんどしていなくて、イメージのストックが底をついて来ているので、どうせ時間が余ったのだから、と、次の打ち合わせ会食までの数時間、ぶらぶら歩きにつかうことに。週に四、五回は車で通る青山通りにタクシーで出て、一丁目から表参道方向に向かって、ゆっくりと歩いて行きました。気になった店を覗いたり、看板をチェックしたり、路地に入りこんでみたり。デジカメを持っていなかったので、使いたいイメージの場所については、情景や特徴をメモしつつ。ああ、でも、商店のウィンドウを覗いたのは大失敗(涙) やっぱり買っちゃったよぉ……バッグとお風呂グッズ。来月のお小遣いが消えました。しくしくしくしく。それでも時間が余ったので、ふと目についたネイルサロンに飛び込みで。マンションの二階の一室で開かれている小さなサロン。なんと、お出迎えしてくれたのが、チワワ(毛の長いやつ、アイフルのクーちゃんと同じの)くん。すっごくおとなしい子で、帰るまでの一時間以上、わん、とも鳴かず。ネイルケアと、マニキュアをして貰いました。ネイルアーチストはまだ30歳になったかならないかくらいの若い女性で、でも会話が楽しくて、そして仕事がとても丁寧。かなり有名なサロンでも、すっごく雑で乱暴なアーチストに当たることもあるので、隠れ家みたいな小さなサロンで気持ちよくやってもらえると得した気分。しかも、30歳くらいで、青山の一等地に自分のサロンを持っている、というのはなかなかすごいことなので、ついつい、取材モードに(笑) 貯金の話とか、不動産屋さんに店を探してもらった話とか、実は友達と共同経営なんです、なんて話まで、たった4000円で、こんなにいろいろ取材させて貰っていいの?ってくらい、濃密な時間でした(^^) そこを出て、それでも時間が余ったので、ケンフラに寄ってコーラ飲みつつ30分読書。その後、待ち合わせ場所のイタリアンレストランへ。
お店の名前は「Felicita」。ちょっと気後れするくらい高級感のある店で、とてもふらっとは入れない感じ。でも店員さんはフレンドリーで、実は、第一印象よりはカジュアルな雰囲気のお店でした。それでも、青山にあれだけの大きな店があるってのはなかなかすごい。今日の打ち合わせ会食は、小学館さんと。担当S氏とその上司M氏、どちらも話上手で、楽しい会食でした。コースの皿数も多くて、メインまでたどりつく頃にはお腹きつきつ。仕事の話も、第一回としては、作品の方向性がかなりはっきりと決まったので、有意義な時間を過ごせたという実感。小学館さんとは、ずーっと昔、デビユー間もない頃に雑誌でお仕事をさせていただいたのですが、その後、お仕事をする機会がなく、数年前にM氏とご挨拶だけさせていただいてからまた時間が空いてしまって、今度ようやく、具体的に動き出した、という感じ。本になるまではいろいろ大変だと思うけれど、いいおつきあいが続くことを願っています。
……だけど、固辞したのにタクシーチケットをいただいてしまったのがすごーく心苦しい(笑) 次回からは、ちゃんと電車で帰りますね>S&Mさん ご厚意のおかげで、11時前に帰宅できました。
戻ってみると、息子とパパが漢字練習をしています。息子、半べそ、パパ、半怒り。ふう。金曜日に漢字検定があるんだった。別に、自分のペースで受けて、落ちたらまた受ければいいので、半べそにならなくてもいい話なんだけど、実は、勉強が嫌いなくせに負けず嫌いの息子は、落ちるとものすごーーーーーく落ち込むんです(うう)。それがわかっているので、できれば受からせてあげたいんだけど……ま、自分が勉強しなくて落ちるのはいい経験なので、ね。
●今日の晩ご飯● イタリアンのフルコースでお腹いっぱい。
●今日の読了●(敬称略) 「暗黒館の殺人 上」 綾辻行人 講談社ノベルス 読了(113・国内88)
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2004.10.26 自他ともに認めるきのこフリークなので、スギヒラタケ騒動は関心を持って報道を追っているのですが、はっきりしたことは、かなり研究が進まないとわからないかもですね。メールでも、いろいろ質問をいただきました。が、わたしにわかる範囲では、スギヒラタケがこれまで毒きのこ、もしくは、体質によっては中毒するきのこ、とされたことは、一度もなかったんじゃないかと思います。全国的に、杉林にならよく見られるきのこで、食用きのこの中でも、安全でおいしい、と人気の高いきのこでした。実際、我が家でも、これまでの15年間(野生きのこを食べるようになってそのくらい)で、数え切れないくらいスギヒラタケを食べて来ましたが、体調がおかしくなったことは一度もありません。
確かに、スギヒラタケには、血が固まりやすくなる成分は入っています。が、よほど大量に食べなければ体調に影響するようなものではなく、他の食べ物にも含まれている程度の量です。今回は、腎臓機能が弱っていた人(腎炎、腎盂炎)が、急性脳症になった、という事実があって、一方、その中のかなりの数の人がスギヒラタケを食べていた、という事実があった。で、因果関係があるのでは?と騒がれ出したわけですが、もし、これまでもそうした因果関係がずーっとあったとすれば、あれだけたくさん食べられていたきのこだけに、もっと前に騒動が起こっていたと思うんですね。なので、考えられる可能性としては、スギヒラタケは無関係である、という可能性ともうひとつ、原因は不明ながら、スギヒラタケが突然、毒性(あるいは血がかたまりやすくなる成分が異様に増加した)を帯びた、という可能性。実はきのこって、割と簡単に毒化してしまうものでして、例えば、生える環境がちょこっと違っただけで、毒きのこになったり無毒になったりします。これまでの報道からわかる範囲では、この、突然変異的な毒化じゃないかなー、という気がしています。いずれにしても、うーん、もし目の前にスギヒラタケがあったとしたら……あたしはやっぱり、食べるな(^^;;;;
●今日の晩ご飯● 肉じゃが(昨日のすき焼きの残りに、じゃがいも、人参、肉を入れて)、牛ひき肉入りオムレツ、松茸ご飯(昨日のお残り、ってか、お残し・笑)、野菜のお吸い物(白菜、チンゲン菜、マイタケ、白ネギ、エノキダケ)
●今日の読了●(敬称略) 「豹頭の仮面 グイン・サーガ1」栗本 薫 ハヤカワ文庫 再読(112・国内87) 何巻まで読んだか忘れてしまったけど、ダンボールから掘出したので久々に1から再読。
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2004.10.25 朝から松茸ご飯とお吸い物の香りですごかった。丹波産松茸は、やはり絶品です。
せっかくなので、温かいまま食べられるように、昔、配偶者が地質調査の仕事に出ていた頃に使っていた、保温お弁当ジャーを持ち出しました。使用するのは七、八年ぶりかな。お汁とご飯に熱いのを入れれば、おかず入れまであったまるタイプ。おかず入れも二つついた巨大なものです。
このジャーを見ると思い出すのが、1995年一月の、あの朝。阪神淡路大震災の瞬間、わたしは配偶者とその同僚のためのお弁当を作っていて、たまたま揚げ物をしていたので、「どん!」というものすごい音と縦に落ちるような揺れに驚きながら火を消し、二階に寝ていた息子が心配で、見て来てぇっ、と叫んでいました。京都は震度五。でも揺れがおさまってテレビをつけても、情報が少なくて……それからあまりにもいろんなことがあって……友達がひとり、亡くなりました。それを知った時の気持ちは、今思い返しても、辛い。
今朝、そのジャーに松茸ご飯とお吸い物を詰めて、息子は元気に学校に出かけました。同じ時間、新潟には、救援物資を待ち望む人たちもいる。今、足下にある幸せは、一瞬で崩れていくかも知れない、そんなものなんですね。ささやかでも、募金とか何か、自分にできることをさせていただこうと思います。
風邪をひいてしまったみたい。微熱が続いていて、とにかく風邪のひき始めは寝るしかない、と、ベッドに。でも連載も締めきりだし、と、パソコンの前に。それを繰り返しています。
●今日の晩ご飯● 最後に残した二本の松茸を楽しむため、すき焼き。
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2004.10.24 新潟在住の友人作家さんのところは、大きな被害はなかったようです。ネットへの復帰も、早くて、ホッとしました。でも被災地では大きな被害が……
今朝は、早くから宅配便が。京都の老舗八百屋さんに頼んであった、丹波産松茸が到着。すごくいい香り〜 毎年、一年に一度の贅沢で、自分の誕生日に丹波産松茸を買っていたんですが、関東に引っ越して、妥協して他の産地の松茸にしよっか、とも思ったものの、やはり丹波産のあの絶品の香りが懐かしくて…… 今年は丹波産松茸は発生が遅れていたとかで、例年より、10日遅く届きました。自分ちで食べるので、つぼみではなくて、傘が開いたものを、とリクエストしておいたところ、いい具合に傘が開いた松茸がカゴにぎっしり。うれし。ほんとは今日、食べてしまった方がよかったんですが、せっかくなので、実家におすそわけしに車で向かいました。我が家は明日の朝、たっぷりとご飯に炊きこんで、お弁当にぎっしり詰める予定。
首都高ががらがらに空いていたので、行きはなんと30分で到着。電車の半分の時間です。帰りも、40分足らずでした。
出かけたついでに、ユニクロその他の安い服屋さんに寄って、息子の冬物服を買込み。とにかく、どんどこどんどこ成長してくれちゃうので、あっという間に服が小さくなっちゃう。ううう。ズボンが特に問題。半年で、もうくるぶしが出てつんつるてん。もうあと少しで、わたしの身長を追いこします。足のサイズはすでに追いこしていて、息子のおふるの靴下はわたしのもの……
●今日の晩ご飯● せっかくのマツタケで何か作りたかったけど、今年は節約してあまり量を買わなかったので、明日の松茸ご飯にたっぷり使うため、本日は我慢の子。お昼も遅かったので、夜は簡単に、スパゲティミートソースでおしまい。
●今日の読了●(敬称略) 「虹果て村の秘密」有栖川有栖 講談社ミステリーランド 読了(110・国内86)、 「マルタン君物語」マルセル・エーメ 講談社文庫 読了(111・翻訳25) (リンクはちくま文庫版1990年刊行に貼ってあります。講談社文庫版1976年刊行は絶版。訳者は同じ)
●今日買ったもの● 息子の洋服類。小さくなったものは親戚に送ることにしたので捨ててません。CD三枚(奥田民生と笹川美和とUTADA)
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2004.10.23 新潟地震。親しい作家さんが新潟在住なので、とても心配です。むやみに安否確認するのはかえって迷惑になる、ということで、おろおろしながら、テレビをつけています。阪神淡路大震災で夫の実家が半壊し、地震の翌日、救援物資を背負って西宮に向かったあの日のことは、今でも鮮明に脳裏に甦ります。こんなこと、ここに書いても何の役にもたちませんが、とにかく、少しでも被害が少なくてすみますように。
篠田さんが早めに起きられたので、ふたり交代でお風呂に入り、さっぱりして、少しお喋りしてからマンションを出ました。近くのフレンチレストランでランチ。週末ランチメニューで、いつもは1000円のところ、デザートとコーヒーが付いて、1570円になってました。生ガキまでチョイスに入っていて、もう感激。満腹して幸せ。新宿まで地下鉄を篠田さんとご一緒して、そこでお別れ。とっても楽しかった〜 篠田さん、また泊まりに来てくださいね〜
自宅に戻って午後三時。夕方まで仕事。夕飯がてら、電車でショッピングモールに行き、回転寿司食べて戻りました(……どこに行っても回転寿司。とほほ〜)。食べている最中に地震!家に戻ってテレビをつけて、びっくりしてしまいました……
●今日の読了●(敬称略) 「真夜中のアリス」田中雅美 集英社コバルト文庫 読了(109・国内85)
●今日の映像● 「ER 人の画策を神は笑う」ケーブルより
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2004.10.22 忙しい一日。外出の予定のある日は、ほんと、めまぐるしいです。息子を送りだしてからぎりぎり仕事して、昼前に出発。車で東京へ。途中、ファミレスで配偶者とランチ。渋滞にはまって動けなくなったので、横にあったファミレスに避難したんですが。でも食べ終わっても状況は改善されてませんでした。ただ、都内に入ると比較的スムーズに流れていたので、午後三時前には仕事場に到着。たまった雑用、事務仕事を片付けて、配偶者は四時半に自宅に戻り、わたしはシャワーをあびて化粧して、出かけました。エドモンドホテルにて、鮎川哲也賞の授賞式とパーティ。タクシーで向かったんだけど、都内が渋滞していると思っていたのでかなり早めに出たところ、なぜかすかすかで、あっという間に到着してしまい、あれー、30分もどうやって時間潰すかな、と思っていたところで、偶然、京都新聞で連載中に担当をしてくださったNさんと遭遇!びっくりしました。だって京都新聞の記者さんと都内のホテルでばったりなんて……でも事情を聞いたらまあ必然というか(^^)、鮎川賞の受賞者のおひとりが京都在住で、そのひとの取材でいらしたのだそうです。ちょうどよかった、いろいろお話したいこともあって、と、そのまま喫茶室で打ち合わせというか雑談プラスアルファになりました。6時から授賞式とパーティ。鮎川賞は、友達の作家さんがたくさん来ているので、顔見知りと挨拶するだけでも時間が足りない〜。恒例、本日、おしゃべりできた作家さん一覧。ただし、わたしの記憶力はほんとにお粗末ですので、抜け、漏れがあるかと思います。ごめんなさいごめんなさい。順不同、思い出せた順。敬称略。野間美由紀・篠田真由美・愛川晶・新保博久・北森鴻・倉阪鬼一郎・太田忠司・高殿円・折原一・霞流一・鯨統一郎・我孫子武丸・三津田信三・佳多山大地・西上心太・倉知淳・加納朋子・二階堂黎人・近藤史恵・芦辺拓(なぜか髪の毛をさわって一言交わしただけで以降生き別れ・笑)・大森望・小森健太朗……なんかまだたくさんいたような気がするんですが、ううう、出て来ない〜ごめんなさい。何しろ昨夜は、眼鏡ではなくソフトコンタクトを入れていたので、視力が0.6くらいしか出ていませんでした(強いのを入れると手元が見にくくなるので、コンタクトの度は弱くしています)。なので、ちょっと離れると人の顔がわからん(^^;;;; 「あっ、○○さんだ」と気づいた時にはすれ違ってすでに離れている、みたいな感じ。その上、年々、鮎川哲也賞は人の数が増えて、あまり広くない会場はもう限界的にいっぱいなんです。一度すれ違ってしまうと、遠くから確認しても近づいて話しをすることが難しいありさま。もしかして、合図してくださったのにわたしが気づかずに失礼してしまった方もいらしたかと思います。ご容赦くださいまし〜 パーティ会場で、しばたが眼鏡をかけていなかったら、そばに来てあたまをどついてくれないと気づかない可能性大ですので(笑) 他に、受賞者のお二人にもご挨拶させていただきました。神津慶次朗氏はなんと受賞決定時19歳!鮎川賞の最年少受賞者です。背の高い、今風のお兄さんで、なんか、まだ実感できてないみたいな感じが初々しい。なにしろ、わたしより息子の方にはるかに歳が近い、というのはちょっとショックでもありますが(笑)、いいなあ、若くしてデビューして、これから小説を書く時間はものすごくたくさんあるし、なんだってできる年齢ですよね。のびのびと、スケールの大きな作家さんになってくださいまし。もうひとりの受賞者・岸田るり子さんは、京都の方で、わたしよりほんのちょっとだけ(サバよみ)年下の、まあほぼ同年代というか、広くいえばおんなじくらいってことにしとける、そういうところ(^^;;; 大人になって社会人として足場が固まってからのデビューということで、神津さんとは対照的ですね。場慣れしたスピーチといい、落ち着いて物おじしない喋り方といい、すでにある種の貫禄が感じられました。このすごく毛色の違ったお二人が、同時受賞というのは、鮎川賞にとって、すごく刺激的でいい材料なんじゃないかな。受賞作はこれから拝読させていただきますが、受賞第一作をどちらが先に、そしてどんなふうに上梓されるかにも、興味があります。
会場があまりにも混んでいて、閉会少し前に外に出てホッとしました。なんとなくの流れで、友達総勢八名で飯田橋のこじゃれた居酒屋へ。イタリアンと和食の合体したお店ですが、そこに入ったきっかけは、店の前に、猫だんご状態になっていた母子三匹猫ちゃんたち(たぶん、お店が餌をあげている通いの半野良ちゃんたち)の、あまりのかわいらしさにひかれたから。まさに看板猫。でも、おつまみはおいしかったし、お酒の種類も豊富で、それに安くて、なかなかいいお店でした。途中で読売新聞のIさんが参加して、九名に。そのまま三次会のカラオケへと流れてしまいました(^^;;; 神楽坂入り口のお店で、お開きは午前一時半。タクシーで、篠田真由美さんと仕事場のマンションへ、篠田さんにお泊まりして貰えて、嬉し〜(^^) 三時過ぎまでお喋りしちゃった。
●今日の読了●(敬称略) 「白夜行」東野圭吾 集英社文庫 読了(108・国内84) 特に理由はなく、読みかけたままで中断してしまった本、というのが年に何冊かはあるけれど、これもその一冊。昨年、途中まで読んで、ちょっとした偶然から(部屋の片付けをした、とかなんとか)本棚に戻ってしまってそれっきりでした。二年越しに読了。
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2004.10.21 台風はものすごい被害をもたらしたようで、被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。わたしの住んでいるこのあたりは、直撃コースに入っていたにもかかわらず、結局、ほとんど影響なかったみたい。もっともわたしんちのマンションは、なぜか、風の影響を受けない立地にあるんですよね。だから夏は暑くてエアコンなしで生きられないんですが、台風が来ても、ベランダの植木鉢を下におろす程度でOKです。昨夜も、少し離れたところの街路樹が横にしなるほど風に揺れているのに、ベランダに出てそれを見物していてまったく平気でした。洗濯物も干したまんま(^^;;;
今日は木曜日でお弁当が不要なので(木曜日は授業が午前中でおわってしまう)、配偶者に甘えて朝寝坊させて貰いました。ちょっと体調が下降気味、というか、ブルーデイズに入って、腹痛がひどい…… しかも眠いし。あの最中ってほんと、眠たいですよねー。女性にしかわからないことですが。
起きたのは九時過ぎ、あとは1日、仕事でした。夕方も少し寝ました。新刊がすでに店頭に並んでいるようで、お読みいただいた方からのメールが届きはじめました。嬉しい(^^)
引っ越しで使わなくなってしまったプロバイダ、数社、一気に契約解除手続きを済ませてしまいました。従いまして、過去にわたしのメールアドレスとして使われていた、「ニフティ」「ソネット」「ハイウエイ」「DTIセカンド」のメールアドレスはすべて、使用不能になります。すでにニフティは手続き完了していますが、他も、来月末までには契約が消滅することになっています。今後は、公開アドレスとしているshibatay.comのメールアドレスにメールしていただくようお願いいたします。
●今日の晩ご飯● サーロインステーキ、つけあわせに人参のグラッセ+フライドポテト+ブロッコリーの塩茹で。蓮根と鶏ささ身と里芋とハタケシメジの煮物。ガーリックライス。タマネギのお味噌汁。
●今日の読了●(敬称略) 「無法地帯」大倉崇裕 双葉社 読了(107・国内83) 半年以上前に、ネットの某所で篠田真由美さんから「むちゃおもしろい!」と推薦され購入、配偶者が読んで「ほんまおもろかった」とコメント、さて読むか、と思ったところで引っ越し騒動のあげく、どのダンボールに入れたかわからなくなって紛失(涙)。そろそろ諦めて買い替えるか、と思っていた矢先に発見して、ようやく読了しました。いやはや、面白かった〜。でもこれ、読者を選ぶ小説ですね(笑) こういう世界に興味も関心もない、むしろ反感をおぼえるような人たちもいっぱいいるだろうから…… 要するに、おたく小説ですが、これまでのおたく小説とは切り口が違う、天衣無縫の爆裂おたく小説です(笑) 暴力シーンが苦手な方はパスした方が無難かな。ところでわたしは、プラモを見ると箱を開けて作りたくてたまらなくなる性質。きっと、ザリガニラーを手に入れても、作りたいという欲求に屈すると思います。悪魔です(笑)
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2004.10.20 台風の進路を睨みながら一日が終わりました。少しコースが北にそれて、直撃するかどうかは微妙らしい……ってか、昼の予想では今頃直撃だったのに、今、雨も風もぱたっとやんでいます。このままそれてくれるのかな?
午前四時過ぎまで仕事していたので、寝たら起きられないと思い、そのまま読書しつつ徹夜して、六時からお弁当を作って、わーい、今日のはなかなか美しくできたぞー、とひとり満悦しつつ、そろそろ息子を起こすかな、と思っていた七時過ぎに、学校連絡網で休校のお知らせ。せーっかくお弁当、作ったのにぃ〜 息子は「やったー」と喜んでおりました。ま、いっか、と家族三人そろって朝寝。徹夜明けだったのでうっかり爆睡してしまい、起きたらお昼前でした(^^;;; 食卓で、三人そろってお弁当を広げるのって、なんか妙に楽しかったりして。でもテレビをつけると台風の被害はかなり甚大。夜に来るみたいだね、今のうちにいろいろしておくか、と、家事だのなんだの、とっとこ済ませてしまいました。でも結局、そんなにものすごい風とか雨にもならず、現在、午前零時半。まだ予断はゆるさないようですが…… ま、このあと直撃されて停電したりしても、寝るだけなのでいいけどね。それにしても、今年は台風の当たり年になってしまいましたねー。週末ごとに雨ばかりだったので、きのこ遊びもろくにできなかった。。。まだ衣替えをしていないんですが、この台風が去ったら長袖かな。わたしはかなり寒くなるまで、半袖に裸足、サンダルで生きているタイプです。でもそろそろ、裸足にサンダルで電車に乗ると、注目されるかな(^^;;;;;
●今日の晩ご飯● 昨夜、プロジェクトXで冷凍コロッケの話をやっていて、それを見ているうちに食べたくなったイモコロッケ。運動会でもらったじゃがいももたくさんあるので、久しぶりに作りました。買ってくれば一個70-80円のものだけど、家で作ると、じゃがいもを丸ごとふかしたり潰したり、ひき肉を炒めたり、冷まして丸めて衣もつけて、最後は揚げないとならなくて、けっこう大変。でも、家で作ると、素朴な味です(^^)
じゃがいものコロッケ、お麩の卵とじ、山芋のすりおろし、キャベツと人参のお味噌汁、発芽玄米ご飯
●今日の読了●(敬称略) 「ベートスンの鐘楼」愛川 晶 カッパノベルス 読了(105・国内81)、「犯罪見本市」都筑道夫 集英社文庫 読了(106・国内82)
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2004.10.19 一泊で信州。関東に引っ越していちばんよかったことは、信州が近くなったことです(^^) 18日、お天気は引き続きの好天で、とても気持ちのいい1日。まずは清里に向かいました。昼食はやっぱりおそば。「そば処さと」で。野生きのこのおろしあえ、というメニューがあって、興奮しつつ注文。茹でたきのこなのでわかりにくいのもありましたが、数種類の野生きのこを確認。お腹をくちくして清泉寮まで行きましたが、おめあては「やまね博物館」。高原の小さな小さな博物館で、やまねの生態にびっくりしつつ、絵葉書やぬいぐるみ、トートバックまで買って満足。昔、冬に山歩きをしていて、道に落ちていたやまねを拾ったことがあるんです(^^;;; ころっと丸くなっていて、最初は毛玉のでっかいのだと思い、「あ、タヌキの毛玉!」と喜んで拾ったら、なんか「……生きてる?」。やまねだと気づいて、慌てて、近くの自然博物館に持って行って、保護して貰いました。全然起きないで寝てたけど、すっごくかわいくて、本当は持ち帰りたかったんですけどね、やまねは飼ってはいけない動物なんですよねー。とても小さくて軽いかった。
三時前に清里を出て、蓼科に向かいました。ナビに従って山の中を気持ちよくドライヴしていたんですが、途中でいきなり、牧場をつっきるどろどろべこべこの地道に。こ、これって正しい道なんだろうか、と、ものすごーく不安になりながら、お尻の痛いのを我慢してはねつつ行くと、やがてまともな道に出て、富士見高原から原村を抜け、蓼科にたどり着きました。泊まりは車山高原。八ヶ岳から南アルプス、富士山までくっきりと見える素晴らしい夕暮れで、「秋の信州ほど素晴らしいところは世界にも他にないかも」なんて思ってしまうくらい、素敵でした。ホテルの周囲を暗くなるまで散歩。きのこは発見できなかったけど満足。夜は露天のジャグジーにフレンチのフルコース。天国でした。
一夜明けて今日は一転、雨。でも昨日1日、いい思いをしたので、そんなに悔しくもなく、まあどこか美術館でも行こうか、と。結局、「蓼科漢方センター」という小さな施設と、アミューズメント水族館という、「世界でいちばん高いところにある水族館」に。だけど、高いところに水族館を作ることに何か意味あるのかしらん(^^;;; 淡水魚中心の水族館は珍しいので、なかなか面白ろかったです。遅いランチはまたもやお蕎麦。「しもさか」。無農薬国産粉に石臼びき、もちろん手打ち、でもものすごく高いお蕎麦でしたが、おいしかった…… 三時過ぎに南諏訪インターから中央自動車道にあがり帰路につきました。帰宅は五時半過ぎ。
ほんとに信州はいいです。もう真剣に、老後は信州に移住を考えています。。。
●今日の晩ご飯● 買い物せずに帰宅したので、冷凍庫のありあわせのもので。塩鮭を焼いて、お弁当用に作ってあった豚肉に餃子の具をはさんだものを焼いて、生なめこでお味噌汁を作って、ごぼうがあったので牛肉ときんぴらごぼうにして、運動会でもらったジャガイモで、ポテトのチーズ焼きも作りました。それに黒豆の煮物。ご飯は、お友達の作家さんから送っていただいた、新潟産コシヒカリの新米!
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2004.10.17 運動会でした。神様にオーダーして作ってもらったみたいな、絶好の運動会日和。雲ひとつない真っ青な空に、爽やかにからっと乾いた風。ちょっとその風が強くて、グラウンドの土が舞っていましたが、本当に気持ちのいい1日でした。朝の九時半から午後三時まで、たっぷりと時間をとった昔ながらの運動会って感じ。生徒の数はとても少ないので、出番が多いのも親としては嬉しいところです。小学生の時は、学校側の都合で、平日や土曜日の午前中だけで終わってしまう運動会だったので(小規模校だったので仕方ないんですが)、子供とお弁当を広げる愉しみも久しぶりでした。保育園の時は園庭が狭かったので、お弁当は教室で食べていたし。息子は、低学年の頃までとても足がはやくて、短距離走が得意だったのですが、中学年になって急に走るのが嫌いになり、運動会でもわざとゆっくり走ったり、走るとすぐ苦しいと歩いてしまったり。だから息子はクラスでいちばん足の遅い子になってしまっていました。それにはいろいろと心理的要因があったようですが、いずれにしても、いつも運動会のたびに馬鹿にされていた息子。ほんとは足が速いのに……と、親としてはちょっぴり寂しかった。。。それが、今日、本当に四年ぶりかなぁ。思いっきりのびのびと走って、短距離走もリレーもぶっちぎり。もちろん、順位なんて問題ではないんですが、とにかく、本人が「僕は足が速いんや」と自信を取り戻し、まるで飛ぶように走り抜けて行ったのが、本当に嬉しかった…… 他の競技も、のびやかに実に楽しそうにやってました。今、通っている中学が、本当に息子には合っているんだなあ、としみじみ。子供は、心とからだが短い距離で繋がっている、という表現があります。何か嫌なことがあるとほんとにお腹が痛くなったり。息子が急に走らなくなってしまったのも、心が走ることを拒否していたんだろうなあ。
お弁当もたくさん食べて、参加賞にじゃがいもをいっぱい貰って(笑)、幸せな気分で帰宅しました。
夜、今日1日とっても頑張ったご褒美に、Nゲージの部品を買ってあげることになって、電車に乗ってユザワヤへ。Nゲージは部品もけっこう高い。ジオラマの家や人は、わたしが作ってあげることにしました。実は、ドールハウスに凝ったこともあって、ちまちました工作が大好きなんです(^^) ジオラマの建物も、できあいのものではつまらないので、廃物利用で作ろうと思います。
さて、明日は一泊で蓼科です。
●今日の晩ご飯● ユザワヤを出たら八時近かったので、近くにあった「はなまるうどん」で済ませてしまいました。
●今日の映像● 「病院坂の首縊りの家」(市川崑監督・石坂浩二) ケーブルより録画で。こり作品には、横溝先生が出演していらっしゃいます。懐かしさで胸がきゅんとなりました。先生、天国で、オリックス・バファローズを応援するのかな。桜田淳子さん、宗教絡みで結婚引退。ほんとにもったいない。この人は、女優さんとしての資質がとても豊かだった人だと今でも思ってます。
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2004.10.16 午前中に東京の仕事場へ。郵便物の整理と雑用を済ませ、昼過ぎに帰宅。明日が運動会なので、今日は学校に出ていた息子も帰宅していたので、三人そろってランチに出かけ、息子のリクエストで立ち食いそばになりました(涙)。明日のお弁当の材料を買って戻り、後は1時間ほど昼寝して仕事。さて、今夜は早寝せんと。これからER見て寝ます。運動会、明日は晴れるといいな〜
●今日の晩ご飯● 冷凍庫が一杯になっちゃったので、冷凍ストックしてあったものを食べることに。父と子のメインはトンカツ。お弁当用に冷凍してあったトンカツを揚げて。わたしのメインはクリームシチュー。前に作ったお残りの冷凍を解凍して温め。ご飯も、残り物の冷凍を解凍。他に、スパゲティの残りの冷凍してあったものを解凍して、炒め直し。お味噌汁も、冷凍あさりで作りました。野菜炒めだけは、人参・キャベツ・ピーマン・ソーセージで普通に。
●今日の読了●(敬称略) 「喜劇悲奇劇」 泡坂妻夫 ハルキ文庫 再読(104・国内80) 前に読んだのは、確か、角川文庫版。
●今日の映像● 「ER -試練の時-」ケーブルより録画にて、これから見ます。
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2004.10.15 新刊のプロモートでインタビュー二つ。その前に、新刊を担当した新潮社のGさんとランチでした。で、朝からばたばた。息子を送り出してから仕事を少し、美容院の開店時間を待って飛び込み、写真撮影にそなえてシャンプーとブローして貰ったの。なんとうちにはドライヤーがないんです(^^; 髪の毛にドライヤーをあてるのが大嫌いで、自分では絶対にしないから。なのでいつも、ドライヤーを使わなくてもいいような髪型にして貰ってます。昨日、染めとカットはしてあったので、ブローはすぐに終了。
Gさんとの待ち合わせは、またまたニコタマでした。玉川高島屋のレストラン街があまりにもすごくて、なんか、いろいろ入ってみたーい、と。今日は、鎌倉山でローストビーフのランチ。やわらかくてとてもおいしいローストビーフでした。まあランチで3500円から、というのは、決してお安くはないですが、夜はもっと高いんだろうし、とにかくローストビーフが食べたい〜、という時にはいいと思います。新刊の打ち上げはまた日をあらためてね、ということで、今日のランチはわたし持ち。三時過ぎに、まずは雑誌hanako のインタビュー。最近は、できるだけ写真は無しでとお願いしているんですが(引っ越しして、近所の人とか学校関係に仕事のことを説明してないし……)、文芸誌と違って女性誌の取材では、写真は断れないようですね。別に悪いことしてるわけじゃないからいいんだけど(^^;;;、「作家です」って言うのって、妙に気を遣うとこがあるんですよね。もっと売れてて知名度が高ければ別なんだろうけど……要するに、本好きの間では知ってる名前でも、世間的にはほとんどの作家が「無名」状態というのが日本の現状なので、職業を「作家」と言ってしまうと、次に来る質問は「どんなもの書いてらっしゃるんですか?」になっちゃって……めんどくさい(^^;;; でも今のところ、他に収入源を持っていない専業作家なんで、他に説明のしようもないし。ということで、神奈川県民になってからは、近所にもどこにも仕事のことは「自営です」としか言わなくなっちゃいました。まあそんなんで、写真は載せないでくださいとお願いすることが多くなっています。しかし女性誌にはそれは通用しない、と、諦めて、今日は撮影。hanakoの方は、新刊のことはオマケで、「あなたのお気に入りのホテルは」というインタビューだったので、写真は、玉川高島屋の外の風が来ないとこで、簡単にパシャパシャ。インタビューはアフタヌーン・カフェに移動して。ライターの女性がとてもはきはきとして気持ちのいい方で、楽しいお喋りになりました。元気溌溂な女性ライターさんたちと話すのは大好き(^^)
二つ目のインタビューは「25ans」。高島屋の裏手の、モロッコ料理のお店「ル・マグレブ」をお借りした、本格的なインタビューでした。写真もいっぱい撮られて、作り笑いでほっぺがひきつった。こちらは新刊中心の話題で、わたしも少し緊張気味。「言いたいこと」は作品に込めたつもりなので、言葉で補足しても仕方ないんですが、「25ans」で目に止めてくれた方がひとりでも、書店で新刊を手にとってくれるように祈りつつ。最後に、文庫担当Mさんも顔を出してくれたので、ささっと文庫の打ち合わせも済ませてしまいました。
久しぶりのインタビュー取材で、ちょっと疲れちゃった。新刊は「ワーキングガール・ウォーズ」、新潮社から、ソフトカバーの単行本で定価1470円です。発売は、10/20頃の予定。よろしくお願いいたします。
●今日の晩ご飯● お昼にお肉を食べた上にぐったり疲れたので、さっとありあわせで作って、あたしは簡単にお茶漬けかなんか食べたい気分だったんですが、なぜか父と子は外食する気まんまん。しかもリクエストは「牛角」……なんか、近所の牛角が、セールで生ビール半額なんだって。ううう。いちおうついて行ったけど、あたしはお肉はパスして、チゲスープとご飯で済ませました(笑)
●今日の映像● 「着信アリ」(映画) レンタルDVD
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2004.10.14 誕生日でした。なんだか幸せな一日。まずは日付けが変わってすぐ、ジーコからプレゼントをいただいたし(笑) いやただ一方的にそう思って喜んでただけですが、それにしてもよかったよかった〜 信じてましたけどね、でも勝ってよかった。。。
ひと眠りして起きたら、朝からメーリングリストにはお祝メッセージの嵐。別にメールもたくさんいただきました。何より嬉しいのは、その大部分が、読者の皆様からだったことです。正直なとこ、この歳になると誕生日も複雑な気分ではありますが、読者から「おめでとう」と言っていただけると、ああ、生きてて良かった、と実感できます。辛いことがあっても、しんどくても、生きてそして書いて、また来年も、読者から「おめでとう」と言ってもらえる作家でい続けられるよう、頑張らないとね。
編集者さんからもプレゼントが届きました。まとめてこの場で御礼を。嬉しいです、やっぱり(^^) でも、気にかけていただいている恩返しに、しっかり仕事しないとね。
息子とパパからは、花束とハンカチセットをいただきました。いいんだよ、金額じゃないんだよ(笑) 「花はぼくが選んだんやで」と、すこーし恥ずかしそうに言う息子。うう、いつまでこんなに素直でいてくれるのやら…… 男の子だからなぁ、もうそろそろ、おかんのことなんかウザイ、とかって言い出すだろーし。大人になったら男の子は母親の誕生日なんて忘れてるし(笑) いいさ、元気でいてくれれば。「ぼくの誕生日にはあれとこれと……」おまえってやつはよぉ(笑)
髪の毛を切って白髪を染めて来ました。もう染めないと、生え際は真っ白です。もっと白くなったら、染めるのをやめて、銀髪ってのもかっこいいかな。でもまだらになっちゃうんですよねー。義母は見事な銀髪なのでとってもうらやましい。
●今日の晩ご飯● 予約したフレンチレストランで。小さなケーキをプレゼントしてくれました。他にお客がいなくて貸しきり状態だった(^^;;; 配偶者が「ダチョウ」の料理を注文。味見させて貰ったけど、割とおいしい。でも鳥の肉というよりは獣の肉の風味で、筋肉がしっかりしていて弾力がすごいです。クセはほとんどなくて、料理の仕方でいろいろできそう。ローカロリーな上に栄養豊富なんだそうな。
●今日の映像● 「ゼブーラマン」(映画) レンタルDVD レンタル屋さんで配偶者が手にとった時、うわー、見るからにB級っぽい、とひるんだのですが(笑)、これがけっこう楽しめました。子供と一緒でも笑って見られます。主演の哀川翔さん、コワモテのイメージをかなぐり捨てた、ほとんどヤケなのかそれともこれが地?とびっくりの、冴えない中年男ぶりがお見事。でも作品をひきしめていたのは、なぜか出て来るだけで画面が不思議な緊張感を持つ俳優・渡辺篤郎&大杉漣さんの怪演(?)。それと、あれは寄せて上げているのかしら、とびっくりの、鈴木京香さんの胸の谷間……
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2004.10.13 四十代前半最後の一日。明日からは四捨五入されると……ああああああああああああああ…… 嘆いたって仕方ないっすね。歳だけは、万人が平等にとるもんなんだしさ。でも。自分でもなんか信じられない。自分が二十歳くらいの時、四十代というのはもう人生終盤というか、そこまでいったら終わりだよね、なんて感じだったのに。今、自分がその真っ最中にいれば、なんてことはない、二十歳の頃とどこが違うの?という、憮然とした思いがある。昨日の自分と今日の自分、それがただ連続していただけなのに。
ただ、嬉しいこともありますよ。ここまで来ると、人生もただ長い果てしない坂道ではなくて、そろそろ、ゴールも見えて来るし、振り返ればそこには、遥かに広がる「来た道、歩いて過ぎた景色」があります。若いだけの自分には、決して見ることのできなかった風景が。ここらで深呼吸して、そうした下界の光景を懐かしく思い返すのもいいのかも。ゴールまで、もう折り返しは過ぎた(よなあ、たぶん)んだしね。
午後から仕事場へ。その前に、ブレーキランプが切れていたのでガソリンスタンドで交換して貰おうとしたら、カバーがどうやってもはずれません、と言われてしまいました。仕方なく、フォルクスワーゲンの正規代理店に寄って交換して貰ったけど、どうも、うちのパサートの年式だけ、ランプのカバーの仕様が変わっているらしい。そんな細かいとこ、差別化しないでみんなと同じにせいっちゅーに。高速道路が空いていて、都内も割とスムーズに流れていました。郵便物を回収し雑用を済ませて戻りました。
●今日の晩ご飯● スパゲティ・ボンゴレ(ビヤンコで大葉風味で)。豚肉のサラダ(黄ピーマン、緑ピーマン、プチトマト、チコリレタス、マッシュルームをドレッシングであえた上に、しゃぶしゃぶ用の豚肉を日本酒入りのお湯で湯通ししてポン酢に少し漬けたものをのせて)。
●今日の読了●(敬称略) 「スキップ」北村 薫 新潮文庫 文庫にて再読 (103・国内79) 誕生日の前日に再読すると、またいろいろと考えてしまうのでした……
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2004.10.12 連休明けのお弁当作り、パパの好みと簡単調理を優先したら、息子がおかずを残して来ました……しくしく。市販の揚げ物を入れたら気に入らなかったもよう。どうも、舌が超えてしまってまずいなぁ、息子。このままでは、よっぽど料理上手なひとと結婚するか、宝くじに当たって美食に明け暮れられるようになるかしないと(^^;;;; あ、自分で料理して食べればいいんだ。そうだそうだ。料理をおぼえさせよう。
ずーっと仕事。長篇をいっぱい書いたのに、どうも気に入らずほとんど捨てました。こんな日もあるさ。うう(涙)
気分転換に、夕方からパン焼き。おかずに合わせて、本当にシンプルなソフトフランスを。酵母は白神こだま酵母、粉は北海道産ホクシンブレンド。砂糖も最低限、あとは塩だけ、油脂はなし。こねるのはHBで、二次発酵から成形は手で、焼成はオーヴン。ふっくらとおいしく焼けて満足(^^) 夕飯で食べるために、ほんの少しだけパンを焼くって、とっても贅沢な気分です。
●今日の晩ご飯● 秋のシチュー(ヒラタケ、マイタケ、人参、ベーコン、ソーセージ、りんご、枝豆、白いんげん豆、金時豆、コーン、さやいんげん)。ソーセージのスモーキーな香りと、りんごの酸味が楽しいクリームシチューに。
エビフライ(いつものごとく、山盛り。ほんとにうちの父と子はエビフライが大好物で……。うちでは塩とレモンで食べます。あたしは二匹だけ)
焼き立て自家製ソフトフランスパン。シチューにぴったんこ。美味。
●今日の映像● 「八つ墓村」(トヨエツ金田一・市川崑監督) ケーブルより録画 トヨエツに関しては、もうなんでもゆるす。「八つ墓村」は五、六バージョン観たけれど、結局、みやこさんの魅力ですべて決まるような気が。その意味では、浅野ゆう子ではちょっと、妖艶さというかボリュームというか、不思議さに欠けるかな……
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2004.10.11 台風で被害に遭われた皆様、お見舞い申し上げます。
パ・リーグは西武になっちゃった。。。ダイエーと予想していたんですけどね。わからないものです。西武×中日。今年の日本シリーズはまったく客観的に見られそう(笑)
はっきりしないお天気でした。この三連休、観光地はさんざんでしたね。今日はそれでも、なんとか濡れないでいられそうなので、どこも混んだだろうけど。お昼に、駅の立ち食いそば屋さんに配偶者と出かけて、本屋さんで辞書を買って戻る途中、六十代くらい?のおばさまに呼び止められました。「ちょっと、○○に乗るにはどっち行くの?」○○電車は、その駅には乗り入れていないのです。でも名前が少しだけ似た××電車なら乗り入れています。「ここでは○○には乗れないですよ。××なら通ってます」「アタシは●●●駅に行きたいのよっ!」どうしてあたしが怒られないとならんのだ(--; ●●●駅なんて、どこにあるのかあたしが知ってたまるかい。しかしとにかく、おばさんから解放されたい一心で「××電車ならば、この下を奥まで行って」と教えたところ、ありがとうのあの字もなく去って行かれました……。道をたずねる時には、「すみませんが」と「ありがとう」くらい、言いましょう(涙) 近頃の若者は、なんて言葉はよく聞きますが、わたしの体験から言えば、若い人に道を訊かれてこんな不作法な真似をされたことってないんですよね。多少、敬語の使い方がおかしかったりはしても、若い人たちは、人様にものを頼む礼儀くらい知っています。でも年上のおばさんには、同じようなことを何度かされたことが。うーん。年下の女、というものに対しては、敬語をつかうのが「もったいない」とでも思うのだろうか。
仕事と読書とうたた寝の一日。からだは休まりました。
●今日の晩ご飯● マーボー豆腐(豚と鶏のひき肉、ブナシメジ、ヤマブシタケ、ブラウンマッシュルーム、ねぎ、しょうが、にんにく、豆板醤、味噌、醤油、酒、ラー油、ごま油、唐辛子、はちみつ、そして豆腐と、彩りにブロッコリー)。おかひじきとチャーシューの醤油炒め。白飯。
●今日の読了●(敬称略) 「大鬼神 -平成陰陽師国防指令-」倉阪鬼一郎 祥伝社ノン・ノベル 読了(102・国内78)
●今日の映像● 「女王蜂」(映画) ケーブルより録画で。市川崑監督、石坂浩二・金田一の「女王蜂」は、作品の中で使われた口紅をカネボウがタイアップで売り出し、「唇にミステリー」のキャッチフレーズで一世を風靡した。その口紅、周囲に色つきのリップグロス、中心の部分に濃い色の口紅、という構造になっていて、外側だけグロスとしても使えるし、平らな面を唇に塗ると、グロスと口紅が混ざって透明感のある色が楽しめる、というものでした。ああ懐かしい…… なんでこんなに詳しく憶えているかと言えば、その口紅が大ヒットしている最中にわたしは大学生になり、毎日、化粧して学校に行ける身分になったわけですね。カネボウVS資生堂のキャンペーン合戦は年々熾烈になり、その翌年の春、資生堂の口紅は「メロウ・カラー」。南沙織の最後のシングル「春の予感」と共にテレビ画面にどどどっと流れたCM。アイル・ビ・メロウ〜 のあの歌は、今でもわたし、たまにカラオケで歌います(笑) どっちの口紅も買っちゃったし。27年の時が過ぎ、中井貴恵さんは、画面の中でとても初々しい……そして、ああ、沖雅也。永遠に忘れない、心のアイドルざんす。 原作としても、横溝作品の中で「女王蜂」がいちばん好きです。
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2004.10.10 昔だと今日が体育の日。関係ないけど、うちの両親の結婚記念日。一年の内で、全国平均でもっとも晴れることの多い日、だったはずなんだけど…… 台風は去ったのに、秋雨前線のせいかしら、朝から小雨。今日は、メーリングリストに参加している読者さんちが所有する里山に、きのこ探しに入らせていただく約束だったのに。。。でも、小雨決行(笑) 自宅から20キロほどの神奈川県某所、読者さんとその旦那様と午後一時に待ち合わせ。渋滞しているかな、と、早めに家を出たのですが、すかすかに空いていて、予定より一時間も前に着いてしまい、ゆっくりとデニーズでブランチ、書店で雑誌やら本やらも買ってから行きました。こちらは息子も連れて三人で。ご夫妻の車に乗せていただき、山間の温泉地を抜けて里山に。一時間半ほど遊ばせてもらい、ムラサキシメジに出会えました(^^) ムラサキシメジは、割とよくあるきのこ、ということになっているけれど、なぜかうちとこ夫婦には縁が薄く、これまでの15年以上に及ぶきのこ歴の中で、まともに生えているものは一度も見たことがなかったの。おすそわけでいただいたのを除けば、息子が保育園の時、芋掘り遠足に出かけて採って来たのを食べたきり。だからすごーく嬉しかった(^^) 本来は、とても美しい紫ピンク色のきのこです。形もしっかりときのこらしいし。でも雨にあたっていたので、かなり退色して、青ねず色になってました。それでも、幼菌もあったし、ころころと掌で楽しいきのこ。味の方は、そのまま料理するとかなり土臭いというかホコリ臭い独特の匂いがあるので、一度茹でこぼして匂いをおさえてから料理します。このきのこを「美味」という人と、「まずい」という人に分かれるのは、料理法のせいですね。うっかり、そのままきのこ汁なんかに入れてしまうと、全体が土臭くなってしまって台無しに。一度茹でこぼしてからなら、肉質もしっかりして歯ごたえもいいので、たいていの料理に合います。読者さんご夫妻にもお分けしようとしたのですが、やっぱり野生のきのこをいきなり貰ってもね〜(^^;;;;; わたしが食べても無事だとわかってから、料理したものを送ります、ということにいたしました(笑) 他に、一見するとダイダイイグチの幼菌に見えるきのこにも遭遇。でも地面から掘出してみると、どうもダイダイイグチとは違っています。うーん、と首をひねりつつ、持ち帰ることに。
里山を降りて、近くのキャンプ場にも案内していただきました。そちらではきのこには遭遇できなかったけれど、時期さえよければ、必ずきのこが生えそうな気配のある山だったので、また次回が楽しみ(^^) でもね、「熊出没注意!」の看板があった〜。大勢でわいわいでかければまず大丈夫だけど、ひとりでほっつき歩いていたらやばそう。
四時前にご夫妻とお別れして帰路に。里山というのは持ち主がいるので、この時期、勝手に入るわけにはいかず、貴重な体験でした。帰りにトイザラスに寄ったけれど、もうすぐ任天堂から新しいゲームボーイが出るので、お小遣いを無駄につかえない息子は指をくわえて我慢の子。雨の中、親の道楽につきあってくれたご褒美に、チョロQだけ買ってあげました。
六時前に帰宅、少し仕事。
持ち帰ったきのこは、家で調べて驚いたことに、イグチではなく、真っ白で密なヒダが!でも、オレンジ色の粉にまみれたきのこなんて他にある……?謎のきのこじゃ。
●今日の晩ご飯● フランス料理。コースで、父と子はメインが小羊、あたしは地鶏。自宅から歩いていけるところに、とてもおいしくて安いフレンチレストランを発見しました。わーい(^^) ほんとは、外から見て、洋食屋さんだと思って入った(^^;;; んですが、げ、フレンチレストランじゃん、と、慌てて出ようかと思った時、貼ってあるメニューが目に。うーん、割と安い……。自宅の周囲には、まともなものを食べさせてくれるまともなレストランがひとつもなくて、一軒くらい、ちょっといいお店、を知っておきたいと思っていたところだったので、えいやっ、と入ってしまいました。ジーンズにだぼシャツだったのでちょっとはずかしかったんですが、中に入ってみると、子連れのお客さんも何組かいるし、みんなカジュアル。値段も安めで、そんなに肩ひじ張らなくてもよさそうでホッ。何より嬉しかったのは、お味が、本当に素晴らしかったこと。小羊のローストなんて、東京のド真ん中で勝負しても充分にやっていける味です。もう断然、ひいきにしちゃう。もうじき誕生日なんだけど、誕生日ディナーを予約して帰りました。
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2004.10.09 台風は伊豆半島に上陸してから南にずれて千葉に再上陸。神奈川は直撃を免れました。今日はもう、朝から台風一色で、ベランダの植木鉢を避難させたりなんやかや。で、台風が来る前に買い物も済ませてしまい、テレビで進路をじーーーーっと見つめているうちに眠くなりました(^^;;; なんか、ここのとこの睡眠不足がまた一気にからだに来たって感じで、昼過ぎからベッドに入って夕方までこんこんこん。いやー、よく寝た。起きたら、すでに台風は千葉を抜けて茨城・福島へ。気圧が下がると眠くなるこの体質、いいのか悪かのか(^^;;; まあたまには睡眠不足を解消しないとね、もう年だもん、疲労がたまるとろくなことはありません。
●今日の晩ご飯● キッチンがIHなので、停電になると料理ができなくなります。台風の時はいつ停電になるかわからないし、と、昼のうちに買い物に出て、「今夜は非常食で行こう」と、なんか不思議な決定をくだした配偶者。本当は、新発売のレトルトカレーが食べてみたかっただけみたい……。と言うわけで、レトルトカレーを使ったカレースパゲティがメイン。それに、ピーマン・マッシュルーム・トマト・チーズを入れたオムレツがおかず。オムレツは首尾よくできておいしかったんだけど、肝心の新発売のレトルトカレーが、なんか奇妙な味でした。家族三人、首を傾げてしまった。。。けっこう辛くて水を何杯も飲んでしまったのに、それでいて、異様な甘さが口に残るんです。息子も「あまくてまずい」と半分残してしまった。。。営業妨害になるといけないので商品名は書けないけど、あれはあんまりおすすめできないなぁ。辛いカレーにも甘味は必要ですが、あんなに不自然な甘さは気持ち悪い。タイカレーのように、ココナツミルクの甘さと極辛トウガラシとが、重層的なおいしさをかもし出している、というのならいいんだけど、「欧風カレー」なので、甘いのと辛いのが、口の中で喧嘩しちゃってる。個人的見解では、欧風カレー、つまりイギリス風のカレーは、カレーシチューなんだから、辛さはほとんど必要ないんじゃないかな、と思うんですよね。辛くなくても、スパイスの香りと、スープストックの旨味で充分、おいしいもの。かと言って、果物とか糖分を入れて甘くする必要もない。スープの旨味に香りが溶けている感じ、がいいように思います。昔の、清里・清泉寮のカレーはそんな感じでおいしかった。今はどうか、もう二十年も行ってないのでわかりませんが。
●今日の読了●(敬称略) 「ドアの向こう側」二階堂黎人 双葉社 読了(101・国内77)
●今日の映像● 「ER -土曜日の満月の夜-」ケーブルより
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2004.10.08 やたらと車の渋滞に捕まり、イライラしっぱなしでした。三連休の前なので仕方ないのかなあ。東京の実家まで、なんと二時間半もかかったし。今日は、実家の両親の分もお弁当を作って行ったのに(じじばば向けに、煮物中心の健康弁当)、到着が遅くなって、昼食に間に合わず。夕飯に食べてくれるって(^^;;; わたしたち夫婦は、実家でお弁当を食べ、所用を済ませてから仕事場へ。不思議なことに、都心はさほどの渋滞もなかったけれど、飯田橋の交差点だけは、いつもと同じに大渋滞。郵便物を回収し、四時半にやっと帰路に。東名に乗るまでがまたまた渋滞で、それでも帰りの東名は流れていたので、六時前に帰宅。学校から帰ってから昼寝していたらしい息子は、もうお腹ぺこぺこ、回転寿司が食べたい〜、と言うので、そのまま車をしまわずに食事に行きました。雨は午後から強くなり、その頃には傘をさしてもびしょ濡れになるくらい。今度の台風は、とんでもなく大きいらしいですね。明日、関東直撃の予報。大きな被害が出ませんように……
●今日の晩ご飯● 無添くら寿司(また回転寿司だぁ〜・泣)
●今日の読了●(敬称略) 「覆面作家は二人いる」北村 薫 角川文庫 読了(100・国内76) 収録されている作品三編は、既読。
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2004.10.07 小さなベランダに出ると風にのって金木犀の香りが。ああ、金木犀が香ると秋も本番。きのこも本番。また台風が来ているみたいだけど、週末は晴れるといいなあ。
昨日は忙しかった。午前中から車で買い物に出かけ、戻ったのは午後二時。それから仕事を少しして支度して、夕方からお出かけ。徳間書店と打ち合わせ会食です。新橋の「花蝶」。あの違いがわかる宮本亜門さんプロデュースの、和洋折衷レストラン。もともとは料亭だったところをリニューアルして、シャンパン・バーなどを併設したレストランになったそうな。「どんなとこかなー」という担当Nさんの好奇心で選ばれたお店です。電話して確認するともより駅は東銀座だということで、自宅もより駅から東銀座まで、いろいろルートを調べた結果、ほとんど乗ったことのない都営浅草線を使うルートを選択。見知らぬ駅での乗り換えが続くので、ちょっと冒険気分でどきどきしました。でも約束の時間より15分も前に駅に着いたのに、そこから「徒歩三分」と言われた距離で迷子に(涙) 結局五分遅れて、問題小説担当のM氏が迎えに出ていてくれてなんとか到着。かなり高級そうな雰囲気にちょっとびびったけど、思ったよりもカジュアルなメニュー構成でしたね。お味はもちろん一流、でした。いい経験になったけど、ただ、あの手の和洋折衷メニューというのはあまりにも流行り過ぎていて、とてもとてもお洒落なひと皿なのに、さほどの新鮮な驚きはないんですよね。東京というレストラン激戦地帯で目立つには、もっと個性は必要かなぁ。でも、楽しい会食でした。仕事の話も当然しましたが、徳間書店とは久しぶりだったので、業界話に花が咲いた感じ。食事のあと、水天宮のロイヤルパークホテルに移動して、スカイラウンジでカクテル。さらにお喋りを続けて、お開きは零時半。途中、地震があってけっこう揺れたのでびっくり。帰りはK女史におくっていただいて、仕事場のマンションへ。そのまま仕事場に一泊。
今日は洗濯して掃除して、宅配便とバイク便を待ってから出発。昼過ぎになっていたので、仕事場の近くのフレンチレストランで、ひとりでランチをとりました。女ひとりでも臆せず入れるような、フランスの田舎町によくあるビストロ風の小じんまりしたお店で、ランチはなんと1000円。それで、オードブル一品とメイン一品が選べます。なので、仕事場にいて「ちょっとゆとりのあるランチにしたいな」という時は、いつもそのお店。超絶美味、というわけではないけれど、素朴で飾らない味と調理法で、南仏をうろちょろしていた時のことを懐かしく思い出すような、そんな味。今日は、生ハムのサラダと鶏のポトフーに。満足して、地下鉄を乗り継ぎ、二時間かけてゆっくりと自宅に戻りました。時間だけ考えれば早いルートもあるんだけど、混んでいるのが嫌で、時間にゆとりがある時は、遠回りする乗り換えルートを使っています。自宅に戻って午後三時半。六時まで仕事して、冷蔵庫におかずの材料がなかったので、買い物に行こうかと考えたけど、息子がお腹空いてしんぼうたまらんと言うので外食。外食が続くと、家でお茶漬けが食べたくなるなー。
新陳代謝が悪くなっているのか、からだがむくんでいます。できるだけお水を飲むようにしてるんだけど……
●今日の晩ご飯● 「レッド・ロブスター」へ。でもロブスターは高い割に満足度が低い食材なので、ツメのところだけ頼み、あとはステーキとかそんなの。わたしは昼にちょっぴり贅沢したので、あまりお腹が空いておらず、エビのグラタンとアボガド。
●今日の映像● 「24 (4) 」うーん、四回目、つまり、午前四時になったけど(^^;;; 面白くない、というのではないんですが、なんか、とっちらかったドラマだなぁ。詰め込み過ぎ、というか。小説でもドラマでも、緩急というのはあった方が疲れないで楽しめるわけで、この調子であと20時間分も続くのかと思うと、げっそりして来た……
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2004.10.05 あんまり眠たいので早めに日記つけています。もうパソコンから離れて寝てしまうかも。まだ八時半ですが(^^;;;
朝から冷たい雨。一気に秋が深まった感じ。今日は無事に目が覚めました。昼に打ち合わせ会食があるので、お弁当は二人分。わたしが食べない日のメニューは、肉っけが多くてハイカロリーになります(笑) しかも、わたしがあんまり得意じゃない豚肉。父と子は豚肉も大好物。
正午から渋谷のセルリアンタワー、中華料理の「陳」で、光文社と打ち合わせ。光文社ではいろんな仕事をしているんですが、今日は小説宝石とノベルス・単行本担当、それに小宝の新編集長。先週から引き続き連日の打ち合わせラッシュ。食事はたいそうおいしゅうございました(^^) でも、仕事の打ち合わせもしっかりしたので、タダ飯に浮かれている気分はゼロ(涙) この御時世、お仕事がいただけるというだけで本当に有り難いことですが、新しい企画に入る前はやっぱり緊張しますね。食事のあともカフェに移動して、三時半過ぎまでみっちりと話し合いました。渋谷に出て帰路に。自宅もより駅に着いたらものすごい土砂降りになっていて、足から服からぐっちょり濡れて帰宅。以降、いつものように仕事。
ところで、「陳」は有名レストランですが、わたしはテレビの料理番組で見た、ここの坦々麺に憧れていました。今日、ランチの最後にいただけてとっても満足。ただ、思っていたよりゴマの風味が濃厚で、こってりと迫力のある坦々麺なので、さっぱりと辛いのが好きな人にはどうかな?
●今日の晩ご飯● 夕方からすごく寒くなり、あったかいおそばが食べたくなって家族でおそば屋さんに。ところがなんと臨時休業(涙)。仕方なく、駅の居酒屋さんでお魚を食べました。家でうどん茹でたらよかった……
●今日の読了●(敬称略) 「サムソンの犯罪」鮎川哲也 創元推理文庫 読了(99・国内75) でも、徳間文庫版を読了しているかも?読んだ憶えのある作品ばかりなんですが、徳間文庫版がうちの図書リストにはないので、アンソロジーとか雑誌で読んだのかも知れません。
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2004.10.04 今朝は夫婦揃って大失敗をやらかしてしまいました。なんと、ひさびさに、思いっきり寝坊してしまったのですっ。目覚ましは配偶者の枕元にいつも置いてあるんです。わたしはふだん、目覚ましが鳴る音よりも、炊飯器がプシューっという音で目がさめるので。炊飯器がプシューっと音をたてるのが午前五時四十分くらい、だからわたしは六時までには必ず起きてました。配偶者の目覚まし時計は六時半に鳴ります。ところが。今朝は、夢の中で、なんかアニメの声優がわいわい騒いでいるんですよ。あれぇ、なんで声優さんがいるんだろ、と夢うつつに思いながらだんだん目覚めて、「あ、これってテレビアニメだっ」と気づき、起きてリビングを見るとやっぱり!猫さんSがソファの上に座って(寝て)アニメを見ているではありませんかっ(本猫たちは見ていたつもりはないかも知れない)!どうやら、雄のぴー太が、リモコンを前足で踏んづけてしまったもよう。「こらっ、こんなに早く起こしてっ!だめやん、もっと寝ていたかったのに、今何時だと思ってるの……」と時計を見ると!がぁぁぁぁぁぁぁん!すでに時計は八時をまわるところっ。そんなばかな、とテレビ画面を見ると、デジタル表示は無惨にも……「きゃぁぁぁぁっ、遅刻よぉぉぉっ」と悲鳴をあげ、それから戦争になりました(^^;;;; 結局、息子はパパが車で学校までおくったので遅刻をまぬがれ、お弁当は、後から届けてセーフ。はああ、朝っぱらから焦った焦った。しかし、もし猫がリモコンをいたずらしなかったら、いったい何時まで寝ていたんだろうと思うとおそろしい……家族そろって(笑) なんて役にたつ猫なんだ(いつもは、なんて役にたたない猫なんだ、というのがわたしの口癖)。ってより、ほんまにうちの猫さん、ねこまた、なんやないやろか。人語を解するのみならず、飼い主が寝過ごしたと見るやリモコンでテレビを……そう言えばうちの猫さんSはパソコンも起動できるしなぁ。なんか……怪談?いや、美談。
しかし見事な寝坊だったなー。炊飯器のプシューどころか、目覚ましが鳴っても起きなかったという……配偶者は無意識に目覚ましを止めてしまったもよう。昨夜、仕事ばっかりしていて興奮が抜けず、このままでは寝つけないと思ったのでデパスを一錠飲んだんですよね。それが悪かったみたい。ふえー。反省反省。
雑誌の締めきりがあったので、休憩なしで仕事しまくりでした。夕方、息子が友達を連れて来てふたたび焦る。だって今日はまだおトイレの掃除してなくって……(^^;;;; 息子の友達が部屋にいる間に必死でトイレ掃除。でも使わないで帰って行かれました……。さらに、息子がケータイをどっかに落っことして来て大騒ぎに。結局、自宅もより駅の落とし物にあって助かった〜 「もし出て来なかったら、新しいケータイを買うお金はあんたに月賦で払ってもらうっちゃ」と言うと、息子、しょぼん。配偶者が駅でケータイを取り戻して帰って来ると、「嬉しいなあ。おとーさんに何か贈り物せなあかんなぁ」だって。贈り物はしなくていいから、勉強してくれ。
●今日の晩ご飯● 野菜とマイタケとひき肉入りアラビアータソースのスパゲティ。空心菜と白ネギとベーコンとソーセージの塩炒め。
●今日の映像● 「ミス・マープル -牧師館の殺人-」ケーブルより録画
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2004.10.03 その2 結局、明け方まで仕事していました。四時間ほど寝て、起きたらもう9時過ぎ。土曜日は10時前に、野菜の宅配が来るので、朝寝ができず。起きたついでに少し仕事して、家族が起きてから、近所に朝・昼兼用でおそばを食べに。かなり雨が激しかったので、電車で出かけるつもりだったのを諦め、息子はお留守番になりました。車で東京へ。首都高が空いてたので一気に新宿まで。でも、マイシティの地下駐車場に入るのに、ちょっと車線を間違えてしまい、ぐるっといちばん混んでるとこを一周。20分以上ロスしました。それでも2時半過ぎに、マイシティ六階の山下書店に到着。まずは、いつもお世話になっている書店員のFさんにご挨拶。それから、野間美由紀さんのサイン会の列に夫婦で並びました。新刊の漫画が三冊サイン本の対象になっていたけれど、うらやましいなー、と思ったのは、秋田書店と白泉社の合同サイン会になっていたこと。わたしの本も、単行本と文庫が同じ月に2冊出る、とか、同じキャラクターのシリーズが2社以上にばらけている、なんてことはよくあって、担当さんからは、合同でサイン会とかキャンペーンができるといいんですけどねー、なんて言われるんですが、現実には、各社いろいろと思惑があって、そうしたことはなかなか実現しません。漫画の世界ではよくあることなのかな?しかも今回は、三冊本を買うと、原画の複製をプレゼントしてくれるという特典付き。野間さんは、三冊の本と原画の一枚一枚に丁寧にサインをされていて、しかも、さささっ、と、絵まで入れていらっしゃいました。あれならファンも大喜びですよね。本職とは言え、絵が描けないわたしから見ると、さささっと見事な絵を数秒で描いてしまう野間さんの手は、魔法の手。ご主人様と息子さんにも久しぶりに御会いしました。息子さん、前に会った時は小学生だったけど、いつのまにかぐーんと背が伸びて、すごくお兄ちゃんになっていてびっくり。子供の成長って、ほんとに早い。
サインをしていただいた本を大事に袋にしまい、さらに店内をぶらついて数冊の本を買ってから、マイシティを出て、仕事場へ。郵便物を回収して帰路に。途中で買い物して、帰宅は六時半過ぎ。あとはひたすら仕事してました。
●今日の晩ご飯● 牛肉の叩き、水餃子のマッシュルームスープ、変わり野菜炒め(ター菜、ロメインレタス、まいたけ、プチトマトを、塩・こしょうとごま油で炒めます。トマトの酸味があるので、さっぱりしておいしい)、八穀ご飯(レトルト)
●今日の読了●(敬称略) 「ら抜き言葉殺人事件」島田荘司 カッパノベルス 読了(98・国内74)
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2004.10.03 日付けが変わって午前二時なので10/3の日記になってますが、実際には、まだ寝てないだけです。
仕事していて、ちょっと飽きたので、丹沢湖の資料の整理をしていて気づきました。今日、車で通ったところって、あの1999年に起こった、キャンプしていた人たちが増水した川に流されて13人(だったかな)も亡くなった悲劇が起こった中州のすぐ近くだったんですね。びっくり。当時は関西在住だったので、川の名前を聞いても地理的にまったくピンと来なくて、神奈川県のどこか、としか認識していませんでした。神奈川にはデイ・キャンプのできる河原がすごくたくさんあるので、まさかあそことは……。
実は、今回の取材は、湖の周囲の狭い道から車ごと転落して死んだ、という小説中の状況に適しそうな場所を、地図で探して、まったく予備知識なしに「このへん」と決めて行ったもの。もちろん、あわよくばきのこを、という下心もあったので(^^;;; 近くに散策できそうな森のあるところ、という条件もつけて探したわけですが、それにしても、ほんとに、地図を開いてパッと決めたところでした。
なんだか……複雑な心境です。玄倉川、という川の名前も、今日、西丹沢県民の森までたどり着く間に知ったくらいで…… あの時はいろいろな意見が噴出していたけれど、いずれにしても、亡くなった方々のご冥福を祈りたい気持ちに嘘はないし、その場所を無造作に作品に登場させるというのも、こうやって知ってしまった以上は、ちょっと躊躇いがあります。もっとも、そんなこと言ってたら、日本全国至るところに「現実に悲劇があった場所」というのは存在していて、そうした場所をいちいち避けて小説の舞台を選ぶというのは、無意味なことだというのはわかっているんだけど。
まあ、もう少し考えてみます。
ということで、ここまでは、昨日の日記のおまけ、でした。
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2004.10.02 とうとう新記録達成ですね、イチロー。中日も優勝したし。でも広島ファンの息子は、「なんで勝ったのに目の前で胴上げされなあかんねん。ヤクルトのせいや」と怒ってました(^^;;;; そう言われてもなあ。神宮での胴上げを阻止しただけで力尽きたんよ。堪忍したって。
ミーハーの面目をかけてイチローの新記録達成の瞬間をテレビで見たろ、と思っていたのに、あまりにもお天気が良くて我慢できなくなり、出かけてしまいました。取材を兼ねてだけど、あわよくばきのこも見つかったらいいなぁ、なんてね。
本日の目的地は丹沢湖と西丹沢県民の森。自宅からだと、渋滞さえなければ、一時間半くらいで着いてしまいます。でもさすがに天気のいい行楽シーズンの土曜日、東名も246もそこそこ渋滞。丹沢湖の周囲を車でくるっとまわり、ビジターセンターに着いたのがちょうど正午頃。県民の森まで自動車で行かれることをセンターの人に確認して、林道をそろそろと進んだんですが、先日の台風のせいで、山石が雨に流されたものがどっちゃりと道にたまっていて、ものすごく難儀しました。こういう時は車高の高いオフロードカーがうらやましい。何度も、石を車下にかみそうになりヒヤヒヤしながら、ようやく西丹沢県民の森へ。日本の森林浴100選に選ばれた森、だと聞いていたんだけど、うーん、そうか。日本では「森林浴」と言うと、杉やヒノキの林でするもんなんですよね、考えたら。でも我々は、山歩き、と言えば落葉広葉樹林か雑木林なのよねー。イメージの差ですね。残念なことにほぼ杉ばっかりで、杉林に生えるきのこと言えば、スギエダタケとかスギヒラタケ、ナガエノスギタケなんてところですが、いずれも秋半ば以降に多いきのこなので、この季節ではまだ早い。割と急斜面の杉林を抜けた先は、広葉樹の尾根伝いの道になっていたけど、息子を連れているので、熊が出る可能性が高い広葉樹の山深いところには、軽装で入る気にならず、ま、森林浴すればいっか、と、家族で深呼吸しておしまいにしました(笑) 気持ちよかったけどねー。
東名の渋滞にひっかからないよう早く帰ろう、ということで、二時前には森を出ました。ところが!やっちゃったー。配偶者もとびきり慎重に運転していたんですが、落石を避け切れず、車体の下に「ガツン!」。停めてもぐってみると、なんか水滴がぽたぽたと……。万が一、ラジエーターに穴が開いてたら、自宅まで帰るのが難しいかも知れない、ということで、丹沢湖から246に出るまでの間に見つけたガソリンスタンドで、点検してもらうことに。ところがそのガススタには整備士がいなくて、代わりに、すぐ近くにある関連経営の自動車修理工場を紹介してくれました。飛び込みでしかも旅行者がいきなり車を乗り付けたのに、修理工場の人たちは本当に親切で、ジュースまで御馳走になっちゃって。結局、穴は開いていなくて、ぽたぽたしていた水は、車の下のいろんなところにたまっていた雨水が少しずつ落ちていただけ、と判明。たった千円しか受け取ってくれず、ジュース三本もいただいて、恐縮しっぱなし。本当にありがとうございました>某自動車工場の皆様。
246に戻った時点でもう三時前。このままだと東名の渋滞にかかるかも知れないし、途中でご飯も食べたいし、と、帰りはそのまま246で戻りました。四時過ぎに、厚木に入ったところでファミレスでパスタを。自宅近くで大渋滞にまきこまれ、帰宅は午後六時。
テレビはイチロー一色。ほんとにすごい人だ。一日、出かけてしまったので、帰宅後はひたすら仕事しています。
●今日の晩ご飯● 昼ご飯が四時だったので、夕飯は基本的になし。でも小腹が空いたので、十時頃、息子と、カップスープを飲みました。
●今日の映像● 「ER タイトル忘れ」ケーブルより 元気だった妊婦さんがお産で死んでしまう話。十年近く前に、大学の同級生が同じようにお産で亡くなったのを思い出して、身につまされました。
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2004.10.01 10月になりました。一年でいちばん好きな季節。自分が生まれた月でもあるし、きのこがいっぱい出る季節でもあるし、エアコンがいらなくなる季節でもある。最高ですね。
昨夜は仕事していたら寝そびれて、徹夜ついでに、夜明け前から、お弁当のおかずに肉じゃがを煮ながらイチローを見てました。つくづくミーハーなわたし。ううっ、でも気をもたせますねぇ。いよいよ王手。明日の午前中に放映される試合で、少なくとも、タイ記録は出そう。でも明日は、取材兼ねて出かける予定なのよねー。野球も見たいし、ああ。
午後になって微熱が出てしまいました。慢性疲労のせいなので、ビタミン剤と朝鮮人参を飲んで寝ていると治るんですが。歳のせいも、もちろん、あるし。
今日、息子の服を点検していて、ああ、痩せた(しまった)なあ、と、ホッとしました。小学校五年の秋くらいからぶくぶく太ってしまって、一時はどうなることかと思ったけど、中学になって電車通勤しているのと、お弁当に、毎日、豆か芋をたっぷり入れて繊維をとらせているのとが、効果を生んだみたい。背も伸びて来たし、顔やお尻はすっきりして来たし、なんとか、パパ似の体型に戻せそうです。白米を食べる割り合いを少なくしたのも効いたかな。幸い息子は、発芽玄米も玄米も、五穀米も、芋も豆も好きなので、ほんと助かります。ついでにわたしも痩せれば良さそうなもんなんですが、成長期の子と違って代謝が悪いので、芋と豆だけでは無理みたい……運動しないとなー。やっと山歩きができる季節になったので、歩く量は増えました。そのせいか、膝の痛みは消えて嬉しい。
●今日の晩ご飯● 微熱で炊事ができず。息子のリクエストで回転寿司。
●今日の読了●(敬称略) 「ウォーターボーイズ」矢口史靖 角川文庫 読了(96・国内72) 「垂里冴子のお見合いと推理」 山口雅也 講談社文庫 読了(97・国内73)
●今日の映像● 「八つ墓村」(テレビシリーズ・稲垣吾郎ちゃんの金田一) 録画したものを、これを書きながら見ています。眠たいので、途中までかな。
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