■2002年10月28日
Vina Santa Rita Winemaker Mrs. Cecilia Torres S
セシリア・トーレスさんと

笑顔の素敵な彼女は、サッポロビールが輸入する、チリワインサンタ・リタ社の、女性ながらにしてのワインメーカーである。
この笑顔で、千人いる従業員の中で、葡萄栽培からワイン造りまでの統率を取っているのである。
彼女に、「どれでも好きなワインを言いなさい、それに私がサインをしてプレゼントするわ!」↓がこのワインの飲み比べの始まり。

Santa Rita Casa Real 1998
       上代5,000円  4,350円
98年、エルニーニョの年とは思えない、凝縮味、緻密さを感じ、細やかなタンニン、チャーミングな酸味、豊かな黒い果物の果実香。豊かさを感じながら素朴といったら変かもしれないが、妙にお仕着せの無い素直な味わい。二日後の味わいには伸びやかさも感じる。
Errazuriz Don Maximiano 1997 5,800円
 飲み頃を迎え出す、97年という年頃もよかったのだろう、チリ独特のユーカリやミントの香りは熟成の中に隠され、ブーケに誘われ黒い果実味が凝縮し、重量級のタンニンで、存在感をアピールする。
それぞれの御注文はこちらへ
Concha y Toro Don Melchoe 1996
       5,200円(最後の一本だった)
熟成感は感じられるが、その存在感の上にはこれはチリのプレミアムと言わんばかりのミント&ユーカリ香がドカとあぐらをかいている。その香りには、好き嫌いが分かれる所。これまた重量級。
どれも、同ブランドの最高峰のライン、創始者の名前や、象徴的建物の名前からつけられたワインが三本。このワイン達に優劣を付けるのは、難しい。気合の入ったお肉を塩胡椒で頂きたくなる、カーサ・レアル。素直なミルキーなチーズで食べたくなるのが、ドン・マキシミアーノ。悪くは無いが、私の好みから外れ、許して欲しいドン・メルチョー。
それぞれは年代も違い、熟成感も感じる所から、改めて、チリのワインもテーブル的でなくとも、楽しめるようになって来たと思わせる三本でした。


ご質問等は大西力(riki@ceres.dti.ne.jp)まで