カリフォルニアで脚光をあびるシラー |
長い文章だね。カリフォルニアワインファンなら読んで!! |
古いカリフォルニアワインの格言に 「偉大な葡萄は必ずトップに躍り出てくる」というのがあります。
この言葉に当てはまるのが、ジンファンデル。 無名の穂木から、カリフォルニアの代表ワインの一つになりました。 メルローはカベルネ・ソーヴィニオンの陰から飛び出し、 スーパーでのメルローの売上はカベルネを追い越しています。 |
ジンファンデルの次になれるかシラー君 |
そして今、シラーがスポットライトを浴びています。 シラーはコート・デュ・ローヌの赤ワインとして知られていますが、 カリフォルニアの気候もシラー栽培に適しているのです。 | やっぱり、今の
希望多き品種だ! |
1980年代中頃、ローヌ系品種はカリフォルニアの気候にピッタリであるとの信念から、
有志がローヌレンジャーというグループを組織して話題になったのですが、 大きな流れにはなりませんでした。
それが今ではシラーの栽培面積が急増しています。 1988年には56haしか栽培されていなかったのが、 1998年にはその栽培面積が2,914haになっています。 このうちの2,104ha はまだ葡萄の木が若いために収穫されていないのを見ても、 810haから収穫されてくるようになりました。 (分かりやすくグラフにして見ました。) |
面積をグラフにして見たよ、
まだまだ少ないけど・・・ 将来が楽しみ |
シラーの栽培面積が増えた理由の一つにフィロキセラがあげられます。
この虫の被害に遭った葡萄畑は葡萄木の植え替えをしなければならず、
どの品種が適しているのか再考した結果、シラーに切替えた畑が増えたわけです。
シラーブームはフィロキセラのお陰? メルローとシャルドネは、すでに市場に多く出回っていることから、 セミ・エキゾチックなワインに関心がもたれたいうことも、あるかもしれません。 |
改めて、テロワールを思い直せば、当然の結果だね。 |
シラーブームの中で、シャトーヌフ・ド・パプのシャトー・ド・ボーカステルが
アメリカのインポーターとのジョイントでパソ・ロブレスにタブラス・クリークを設立し、
13種類のローヌ系品種を丘陵地帯に植えたのが1993年。
これらローヌ系品種のクローンはシャトー・ド・ボーカステルのものです。
この苗木を他のワイナリーでも使いたいと言う希望が多く、 一年に4万本の苗木を育てて出荷していると言うことです。 |
シラーの樹はこうした、素性のハッキリした、枝木が使用されるんだね。 |
カリフォルニアワインのシラーとシャトー・ヌフ・ド・パプとは相似しているとはいえません。
シャトー・ヌフ・ド・パプのワインではグルナッシュとムールヴェードルとシラーが ブレンドされており、シラーはワインの骨組みをしっかりさせ、 味わいに深みを加えるための脇役となっているからです。 シラーの作付け面積が増えたといっても、
メルローの栽培面積は16,592haと言われてますから
(分かりやすくグラフにして見ました。)、シラーの栽培面積はすずめの涙ほどにしかなりません。
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ほらほら、いかに
トレンディーか分かるでしょ。 |
シラーは料理とも合わせやすいワインです。 ソノマ・ヴァレーにあるグレン・エレンという小さな街にThe Gril & The Figというレストランがありますが、 ここのオーナーは熱狂的なシラーファンで「シラーは料理にフレンドリーなワイン」ということで、 75以上のカリフォルニアのローヌ系品種のワインだけをワインリストに載せているほどです。 | 料理の相性についてもピッタ、リン! |
毎年ローヌ・レンジャーでは試飲会を開いていますが、参加者が急激に増えています。
「口当たりが滑らかです。フルーティーでスパイシー、それに瑞々しいのが魅力」 とシラーファンは言います。 |
だから、今の内に押さえといて。 |
CALIFORNIA WINEVIEW (カリフォルニアワインインスティテュート発行)より引用
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リキのコメント↑ |