本日のワインリスト (参加人数:11名) |
↓徳氏セレクトワイン |
↓斉藤セレクトワイン |
1R:フランスの白ワイン対決 |
(い)ブルゴーニュ”ジャン・ド・ラ・ヴィーニュ”[2001]ドメーヌ・コルディエ(ブルゴーニュ) ¥2,604 |
8票 |
(ろ)フルール・ドリヴェット ブラン NV(南フランス) ¥682 |
3票 |
1R:1,500円までの白ワイン対決(この季節に相応しいのは?) |
(い)↑ |
2票 |
(ろ)↑ |
9票 |
(い)合計 |
10票 |
(ろ)合計 |
12票 |
「フランスの白ワイン」?ワイン大国フランスの白なんて、おおよそ世界の白ワインの味わいのタイプを生産できる国です。それでも未だに「フランスのワイン」とお求めに来られる方もいらっしゃるのは事実です。
その幅の広いテーマの中で、「季節感に相応しいのは?」という設問を加えて見た。
これは、セレクターの二人には知らされていなかった。
しかし、暗黙の中で、その辺りは考慮に入れてのセレクトをしてくると踏んだのです。
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(い)
透明感のあるミネラルさに、マンゴーなトロピカルさと、僅かなカシューナッツな香りが、心地よく入り混じり、クエン酸系の酸味が味わいをまとめてくれる。コクを明快で分かり易く感じる、相当なワインである事が分かる。
(ろ)
花、フレッシュにしてフルーティにまとめられた、スムースな飲みやすいスタイル。お気軽さが陽気さとリンクして、楽しさを出す。少々の時間の経過で、果実味がうるさく感じてくる。
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季節感ではこの酸味がつける輪郭の素敵さからも、相当な差で「い」のワインが勝つのではないだろうか。そんな予想をつけた。勿論、この季節だって、どちらが好きかだって「い」しか考えられないと思っていた。
結果として
分からない物です。というより当然の結果がでたのかも知れません。
「好き?」との通常の問いには、当然の結果がでたが、「季節感」では、フレッシュ&フルーティーが勝つ。この価格差で。
これは大方の正しい結果がでているように思う。
お客様のニーズが見ないとき、ただ単に「季節感=冷しておいしい白」の場合は、総じて、フレッシュ&フルーティな方が喜ばれるのかも知れません。
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2R:ローヌの赤ワイン対決 |
(に)コート・デュ・ローヌ ”レ・フォロ” [1998]ジャン・リュック・コロンボ(北ローヌ)¥2,100
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4票 |
(は)サンジョセフ [2000] E.ギガル(北ローヌ) ¥1,974 |
7票 |
2R:ローヌの赤ワイン対決(ローヌらしいのは?) |
(は)↑ |
10票 |
(に)↑ |
1票 |
(は)合計 |
14票 |
(に)合計 |
8票 |
「ローヌらしい?」とは一体どんなイメージになるのだろうか?観戦される皆様には、「滋味」を感じていただけた方をローヌと思ってください。なんて抽象的な説明をしてみた。お客様の中には、約半分がローヌのイメージが沸き、残り半分はローヌと言われても「分からない」という構成です。
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(は)
スミレの花の香りがほのかに、松脂、カシス、タバコの葉に僅かな黒胡椒。スムースな飲み口でいて、均衡を保ったボディ感には適度な距離感を感じた。
(に)
飲み頃存在を予感させるポテンシャル。その飲み頃は、始まりかけている。凝縮感には緻密さを感じて、濃厚さを感じるが、輪郭で飲み飽きさせないスタイル。この予算で?高そうなワインです。
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ギガルのネゴシアン物と、コロンボのドメーヌ物との対決となった。
しかし、やはりここでも季節感は大きな影響を結果の中に落とす。私はコロンボのワインが酒質としても、ローヌらしさでも、美味しさでも勝っていると思いました。しかし、私の口には「は」の方が心地よいのです。やはり暑さが影響したのでしょうか。
結果として
「ローヌらしさ」に○を付けたのは一人。この満場一致に近い結果は、ローヌにはある程度、滋味から来るコクをイメージされる方が多いことを実感いたしました。
それにしても、コロンボのコクは、この季節にも邪魔な物になりかねない危険性を孕んでいたのか。
それより見落としてはならないのがギガル。サンジョセフは本来もっと黒胡麻な印象を見せることが多いのに、素直で味わいを持たせながらもスムースに仕上げる。
コロンボのレ・フォロはレベルが高すぎる。この価格は、数年前に特売をして、その時ままの価格でのセレクトだったとの事。
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3R:ボルドーの赤ワイン対決 |
(ほ)シャトー・ボーモン [2002](オー・メドック) ¥1,400 |
4票 |
(へ)レ・フィエフ・ド・ラグランジェ [2002](サンジュリアン) ¥2,782 |
7票 |
ボルドー地方、そして赤ワインとなれば、大方にスタイルは絞り込める、ジロンド河を挟んで左側、メドック地区を除いては、カベルネ・ソーヴィニョンが主体になる事は無い。そこを見込んで、どの辺りを出してくるのかも、興味深いところだ。コストパフォーマンスから考えれば、メドックは避けて、その他の地区の質の良いメルロー種がセレクトされてくるのかと考えた。
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(ほ)
コーヒー、カカオ、少しの下草、そして果実味にはカシス。僅かにミディアムなボディー感で、それがソフトさを感じさせてくれる。
(へ)
奥行きのある味わいは、口に含んでから、その先にある開きかけの香りの予感を探し求め入ってしまいそうな誘惑を感じる。タンニンに粗さが少々残り若さを感じるも、それを気にさせない、インテリジェンスな果実味が、見事に覆い隠す。
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どちらもスタイルは良く似ている。こりゃあの広いボルドー地区から、二人ともメドックを選んできたね。そう思わせる。
ええ?メドックでこのパフォーマンスを価格から選べるのでしょうか?
結果として
これを順当と言わなくて、なんて表現するのでしょうか。
「当たり前田のクラッカー」
つまらない結果といえばそれまでかも知れないが、メドック2002年は、年代的に高い評価を採ってはいませんが、結構早くからでも楽しませてくれるワインだと言うのを、妙に実感した。個人的に好きなヴィンテージとなるかも知れません。
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投票数合計 |
バー・ドッポス
徳 敦広氏
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28 |
Vin du 268
斉藤龍一郎
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27 |
二勝一敗で斉藤の勝ち |
徳君へ
この度は、急な参戦依頼に応えて頂き、ありがとうございました。
あなたのセレクトはとても興味がありました。
個人的には1Rは二問ともとく君でした。
2Rは、今では買えないワインなので、ルール的難しさを残しましたね。でも、取り扱うワインが限られてくる、徳君の立場なら、仕方ないですよね。それにしても、おいしいワインでしたね。
3Rのセレクト理由はなんだか嬉しかったです。
それより合計点では勝っていましたね。お見事です。
斉藤君へ
先週までで、5勝となったので、少し気持ちがリラックスしたのか、微妙なラインでのセレクトはお見事でしたね。1ラウンドのドリベットがあんなに美味しかったなんて、再認識いたしました。2ラウンドのギガルの素直な造りも、「灯台元暗し的」発想に感じました感じました。
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