カリフォルニ情報
○アメリカのワイン法
○画像入り葡萄品種
○その他、CWに関連
な有効情報は、見に来てネ。

高物の見物から急遽、対戦へと。昔の血が騒ぐか
Vin du 268 店長 大西リキ
VS
ここで負けたら勝ち越しがなくなる、瀬戸際での対決、
Vin du 268 ワインアドバイザー 斉藤龍一郎
 お客様の好みを如何に察するか、その上で選ぶワインは?。そんなワインセレクターがお客様の投票で、セレクション対決をしてはや五戦目。Vin du 268としては、代表に斉藤を選び、ワインのセレクション対決を行っています。

 10人の方のご協力を得て、10週で10番勝負と行きたかったのですが、どうしても10人目の方のスケジュールが会わず、2週開いてしまう事になるので、急遽私がその穴埋めに参戦。

 本日のレポートは、対戦者でもありそれをレポートするので、主観的な部分が出ましたら、お許し願いたい。

 (採点箇所増設)
 ただ単にお好みにだけ○を付けてもらうのではなく、最低限「テーマに即しているか」その件について、近しいコメントを増設いたしました。
ワイン対決とは、、、その方法
基本はお客様の立場で、「美味しいワインを選ぶのはどっち?」のセレクション対決で、その評価はお客様がするという、至極簡単なお遊びです。
ルール ワインセレクター(選者)二人が、どちらが美味しいワインを提供するか。
ワイン予算 三種類(それぞれテーマを決めて)、トータル6000円以内、ワインへの振り分けは自由。
対決方法 ワインをアルミフォイルでラベルが見えない様に巻き、どちらが誰のワインか判らないようにして、各テーマ毎に2つのワインをお客様に飲み比べて頂きます。
審判 参加されたお客様の投票により決着します。各テーマごとに好きな方に○をいれる。
3テーマ中2つのテーマのワインで多数を取った方の勝ち。
同点の場合は安いワインの勝ちとする。
附番: ワインの識別は数字、英字の場合、順列がついてしまうといけないので、「い・ろ・は・に・ほ」とワインを識別する。
 本日のワインリスト (参加人数:13名)
↓リキセレクトワイン ↓斉藤セレクトワイン
1R:1,500円までの白ワイン対決
(い)キンタ・ド・コーレイヨ ホワイト [2001]キンタ・ドス・ロケス(ポルトガル) ¥966 6票 (ろ)ブラハム シュナン・ブラン [2003](南アフリカ) ¥1,386 7票
1R:1,500円までの白ワイン対決(どちらが高そうなワイン?)
(い)↑ 6票 (ろ)↑ 7票
(い)合計 12票 (ろ)合計 14票
 予算はワインを購入する上で、一番大切な部分です。その部分を露骨にフォーカスして、飲み比べをしてもらう事にしました。
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(い)
 涼やかでドライ、柑橘系もライムよりで、ケミカルな香りがアクセントになった、キリリとした辛口。
(ろ)
 果実味を丸く感じさせ、洋ナシ、白い花、ハチミツなどのアロマを楽しませてくれる辛口。

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 モロ価格勝負の場合は、まずお客様のお好みを想像します。ワイン会です、参加されている方はそれなりに、ワインに親しんでいらっしゃいます。少しでも高級感を感じていただくワインにせねばなりません。
 私は、他のワインとの総額に苦しい物があり、予算を1500円としながらも、それを大きく下回るワインしか選べない。それならばと、透明感のある酸味の物でと、ポルトガルはダン地区のワインとしました。

 対する斉藤は、困った時のブラハム。このワインをこの対決で出してきて今まで勝ち続けてきたという縁起も担いでのことか、またこのシュナン・ブラン種の完成度の高さを提案してきた。

 結果として
 どちらの問いも同票になったのは、間違いではないのです。下のマトリックスでご覧になると、お分かりになると思うのですが、高級感とお好みとが一致しない方が4名。
 価格差からすればとても僅少さで2票差で、ブラハム「ろ」のワインの勝ちとなる。
 もう1℃でいいので、ワイン温度が冷たければよかったのに〜
2R:冷やして美味しい赤ワイン対決
(は)レンマノ・プレミアム シラーズ・カベルネ 2L(オーストラリア) ¥1,596 ※750ml換算¥599 1票 (に)クライミング シラーズ [2002] / キュムラス・ワインズ(オーストラリア) ¥2,572 12票
2R:冷やして美味しい赤ワイン対決(冷して飲むに相応しいのは?)
(は)↑ 3票 (に)↑ 10票
(は)合計 4票 (に)合計 22票
 冷しておいしい赤は、第3戦美濃氏との対決時に、取り上げられたテーマです。しかしそのテーマは本当にこれからは、販売面においても重要な側面なので、もう一度検証して見たく思いました。

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(は)
 僅かなスモーク、アズキ。プラムながら少々生臭いチェリー。あれ?いつもの味と違う。なぜなんだ。
(に)
 「アズキなスパイシーさ、口に含んだ瞬間から、オーストラリアのシラーズである事を、ワインが物語る。ビターチョコ、スパイシーさは、少し温度が上がると、格段の美味しさが光る。

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 美濃氏との対決時に、私も気がついた。果実味が豊かであれば、少々温度が低かろうが楽しめる。その路線で私も行く事にした。しかし3Rにこだわりがあって、どうしても、この箱ワインしか予算がない(^^;遊び心も含んで、選びました。

 斉藤は冷した時にでも、強調されないキメ細やかなタンニンを持つものとして選んでみたが、その思いとは少々離れていた。

 結果として
 爆笑の対決となった。観客の皆様は、まさか、このようなワインがこのテーブルに出てくるなんて想像は出来なかったのでしょう。これとて、パーフェクトで負けたわけではない。
 私の個人的な意見では、冷して楽しむには少し、高価なワイン過ぎる気がしてならないのは考えがもう古いのかな?だから冷して相応しいと考えられ、投票した3名の方には、分かって頂けた気がした。
 また、箱ワインの残念な所は、サービスの都合上、別の瓶に移さねばならなかった。事実上デキャントしている事になる。それがこのレンマノには苦しかった。

 もう少し、突き詰めねばならないテーマです。
 意外性を衝いたセレクトは時に盛り上がります。

3R:カベルネ・ソーヴィニョン対決
(へ)ガリアム  カベルネ・ソーヴィニョン [1999](カルフォルニア) ¥4,179 11票 (ほ)ピーター・レーマン カベルネ・ソーヴィニョン [2002](オーストラリア) ¥1,942 2票
 カベルネ・ソーヴィニョンは、色々皆さんの意見を頂き、品種名を表示したセレクトの重要性を感じた。だから先週と同じテーマながら再度、行うことにしてみた。

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(ほ)
 明るい果実味には完熟プラム、完熟カシス、そしてバニラにアクセントのようにミントな香りが追いかける。そんな豊かな果実味に、細やかなタンニンには印象高し。

(へ)
 土ごぼう、鉛筆の芯、干したての布団、森林系の張り詰めた香り。果物、醸造に関するアロマから、そろそろ熟成過程上のブーケが見え始める。

 カベルネと決まった時には、絶対にこのワインを出したかった。個人的に飲んでみたかった、というのもある。ガリアム。ナパの中でも、サブ・リージョンでスプリング・マウンテンを表示できるワインです。このサブ・リージョンは私の大好きな地区でして、皆さんにどれだけ指示いただけるか、楽しみだった。

 予算的配分の中で、コストパフォーマンスを思えば、オーストラリア主張するのは、私の主張、その中でも素直にカベルネ・ソーヴィニョンを表現しているピーター・レーマンを選んでみた。

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 結果として
 これとて、パーフェクトにはならなかった。ピーター・レーマンの味わいが「うん、やはり私の味わい」と結果以前で、ワイン名を眺め納得されている方も。ワインの美味しさを比較というより、好みの差が大きな分かれ目となった。それからすれば熟成の香りが入ってきたガリアムは、その複雑さから、少々飲み手を選ぶように思えてならないのだが、この得票の多さには、少々喜びが隠せませんでした。
投票数合計
Vin du 268
大西 リキ
27
Vin du 268
斉藤龍一郎
38
二勝一敗で斉藤の勝ち
 斉藤君へ

 久しぶりといっていいぐらいに、やっと勝てましたね。それはそれでよかったのですが、とても私は悔しいです。
 あと正確には一戦を残すのみですね。只今5勝4敗ですね。もう一戦、頑張ってみてください。

 個人的後悔

 今回は、ワナを仕掛けるように、トンでもないワインを2Rに仕込みました。これをボトルに移し変えないで、そのままのあのタンニンの少ない完熟チェリーをもっと楽しんでいただけたら。白では、あの僅差、もう少し低い温度で、あのクリアーな酸味を楽しんで頂けたら、、、と、サービス面で後悔を残した、久しぶりの対決でした。
Vin du 268 大西リキ
総集計参考データ
NK MY HI NF MT MM MY AK RY YM HT RT KB
1R ロケス 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 6
ブラハム 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 7
1R:Q
高そう?
ロケス 0 0 0 1 0 1 0 0 0 1 1 1 1 6 12
ブラハム 1 1 1 0 1 0 1 1 1 0 0 0 0 7 14
2R レンマノ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
キュムラス 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 12
2R:Q
適冷
レンマノ 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 1 3 4
キュムラス 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 0 0 10 22
3R ピーター 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 2
ガリアム 1 1 1 1 1 1 0 1 0 1 1 1 1 11
勝投票数 5 5 5 4 4 4 4 4 3 3 3 2 1
週刊ワイン会参加方法
神鉄田尾寺駅から歩いて3分
カフェ・ジャマイカ
にて開催される
毎週金曜日のワイン会です。
参加方法:金曜日夜8時30分までに、
カフェ・ジャマイカに集合するだけ
カフェ・ジャマイカのアクセス
●神戸電鉄 田尾寺駅下車、南へ3分。
●お車では、中国自動車道 西宮北インター神戸方面 下車。一つ目の「西宮インター」交差点右折すぐです。約1分。
●駐車場は店の北側20M先の右側に20台は止めれます。
●神戸市北区有野中町3丁目14-25 プチ立花 1F
  TEL&FAX 078-982-7754 日曜定休(時々月曜日)