カリフォルニ情報
○アメリカのワイン法
○画像入り葡萄品種
○その他、CWに関連
な有効情報は、見に来てネ。

ビールメーカーのワイン専門家
サッポロビール ワインアドバイザー 前田倫江氏
VS
5割まで後がない、どうしましょう、、、
Vin du 268 ワインアドバイザー 斉藤龍一郎
 お客様の好みを如何に察するか、その上で選ぶワインは?。
そんなワインセレクターがお客様の投票で、セレクション対決をしてはや8戦目。
Vin du 268としては、代表に斉藤を選び、ワインのセレクション対決を行っています。
対決者:前田倫江氏
 サッポロビールという巨大企業の中にあるワイン専門の部署にて2年と少し。
 前田さんは対戦者として初めての女性です。
 大手だから、どうしても、、、と思う中、彼女もワインが好きな、ワインバカの一人です。そんな姿勢が、自然とそのセレクトの中に、現れるのではないかと、密かな期待を抱く。
 迎え討つ斉藤は、セレクトに疲れが見えはじめたのか、4戦目までの勢いは何処に行ったのか、その先が見えないままに、今夜の八戦目。

 勝率5割を目前にして、足踏み状態が続く。
 今夜の勝利は、どちらに微笑むのか?

 私一人だけが○をつけるという、トンでもないラウンドもあったのです(^^;
 今回のテーマは、私が出題させて頂きました。
ワイン対決とは、、、その方法
基本はお客様の立場で、「美味しいワインを選ぶのはどっち?」のセレクション対決で、その評価はお客様がするという、至極簡単なお遊びです。
ルール ワインセレクター(選者)二人が、どちらが美味しいワインを提供するか。
ワイン予算 三種類(それぞれテーマを決めて)、トータル6000円以内、ワインへの振り分けは自由。
対決方法 ワインをアルミフォイルでラベルが見えない様に巻き、どちらが誰のワインか判らないようにして、各テーマ毎に2つのワインをお客様に飲み比べて頂きます。
審判 参加されたお客様の投票により決着します。各テーマごとに好きな方に○をいれる。
3テーマ中2つのテーマのワインで多数を取った方の勝ち。
同点の場合は安いワインの勝ちとする。
附番: ワインの識別は数字、英字の場合、順列がついてしまうといけないので、「い・ろ・は・に・ほ」とワインを識別する。
 本日のワインリスト (参加人数:8名)
↓前田氏セレクトワイン ↓斉藤セレクトワイン
1R:「暑いんです 白ワイン下さい」対決
(ろ)ドメーヌ・サンミッシェル [2003] ヨハニスベルグ・リースリング(ワシントン州) ¥1,650 7票 (い)ブルゴーニュ シャルドネ  [2001]”シャトー・ダンティニ” / デュデ・ノーダン(ブルゴーニュ) ¥1,522 1票
 (テーマの訳)
 本来、ご来店のお客様において一番多いリククエストなのです。
 本来のセレクターとしての意味が問われるところになるのです。
 甘口か辛口か、そしてはじめてそこから酒質が問われることになるのです。
 この季節、本当のセレクターのセンスが問われる事になります。

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(い)
 柑橘系の白い皮の苦味が心地よく、爽やかな飲み心地。キレを感じる余韻には潔さもあって、印象高し。ロワール中央部のソーヴィニョン・ブランか?
(ろ)
 ほのかな甘さには、洋梨な果実味があってフレッシュさを心地よく感じさせる。こちらもロワール中央、シュナン・ブランなヴーヴレーか?

 口の中の渇きによる、ネバネバ感をフレッシュに洗い流してくれたので私は「い」とした。
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 結果として
 なんと!
 辛口を選んだのは私だけ?
 「暑いと感じた一日の終わりには“疲れ”というものが付いてくる」と、旅館の女性ワイン担当が呟く。彼女もプロだ、本当のお客様の立場に立てば、本当に、甘口を選ぶのは懸命かもしれない。
 その結果、私一人だけが辛口に。これって、結構傷つくものですね(ToT)
 ま、身内として、パーフェクト負けは避けられたと言う事にしておきましょう。
2R:「さっぱりした赤ワイン下さい」対決
(は)ピノ・ノワール VdP ラブレ・ロワ [2003](南フランス) ¥1,080 4票 (に)ブルゴーニュ・ルージュ ピノ・ノワール [2001] アンリ・ド・ヴィラモン(ブルゴーニュ) ¥1,869 4票
(テーマの訳)
 あまり味の濃厚な食事がどうしても敬遠しがちになる季節。ワンだけが濃厚なのも、不思議です。ワインでは「あっさり」というのは、どうも低く見られがちだが、この季節の飲み心地を思えば、その「あっさり」さも、美味しさの一つの要因になるのではないかと、考えたのです。
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 双方少し冷して出されました。

(は)
 素直にして充実感がある。酸味もしっかりしているが、果実味が前面に出ててきて、イチゴなキュートさに、良い印象が集まるだろう。
(に)
 なめし皮、タバコなど典型のブルゴーニュスタイルのピノ・ノワールはブーケに近い香りも見せ、複雑さが「は」より感じる。

 少し冷されていても、その複雑さを感じさせ、少しグラスの中で温度が上がると、きっと果実味ももっと鮮明に見せてくれと感じた。タイトスカート押し込められた豊かなヒップにセクシーさを感じるように、わたしは「に」としました。
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 結果として
 同点
 この場合、ルールによって、安いほうのワインの勝ちとなるので、ラブレ・ロワの勝ちとなるのです。
 この場合は、アンリ・ド・ヴィラモンがその実力を出し切れなかったというのが、本音の所でしょう。というのもセレクトのテーマが、「あっさり」なのですから、複雑さを見せるのは、この場合は難解さを示すだけになるのでしょうか。
 ラブレ・ロアのクセの無い、伸びやかな味わいもこの場合は、見逃してはならないだろう。懸念の猛暑の03年だったのに良く出来たワインです。
 
3R:「美味しいカベルネ教えてください」対決
(へ)プレジール・ド・メール [2001] カベルネ・ソーヴィニョン(南アフリカ) ¥3,550 3票 (ほ)スノークォルミー ローズバット・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニョン [2001](ワシントン州) ¥2,499 5票
(テーマの訳)
 「カベルネ」と名指しで来られるお客様の期待することは、カベルネ・ソーヴィニョンで仕込まれたワインではない。カベルネ・ソーヴィニョンと表記されたワインなのです。ですから自然と品種名表示ワイン=ヴァラエタルワインとなって、ヨーロッパのごく一部の地域名を表示したワインのスタイルを、お求めではない。
 とすれば、果実味が前面にでた、フルボディな飲み応えを感じるワインのセレクトになるはずです。

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(ほ)
 バニラ、土ごぼう、カシス、そして余韻が長い。バランスもかなりの高さの所で。タンニンの舌ざわりも心地よく、かなり完成度の高いカベルネです。チリのレセルバ以上のクラスのものか?

(へ)
 ユーカリに青海苔。タンニンに粗さを感じる。存在感が何故か大きくて、スケールの大きさを感じるが、まだチグハグしている。

 明快な「へ」に投票した。
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 結果として
 その将来性を見た方より、現時点の美味しさを見せたワインの方に軍配があがった。前田氏が「チーズが出されているので、チーズとあわせた方はきっと、プレジールを選んでくれた。」そんな分析を見せてくれた。そんな見方もあったのですね。
投票数合計
サッポロビール
 ワインアドバンザー 前田倫江氏
14
Vin du 268
斉藤龍一郎
10
二勝一敗で前田氏の勝ち
 前田ちゃんへ
 遠いところに帰らねばならないのに、遅くまでありがとう。到着の電話を頂いたのは、もう日も変わって、25時ごろでしたね。「アメリカを外して選びたい」と制約をつけたのは、却って正解だったのかも知れませんね。しかし、一番予算を割いた所での負けは、つらかったのでしょうね。1Rのセレクトは、感じ方の違いのセレクトだからしかた無いにしても、ピノ・ノワールで拾ったのはラッキーでしたね。
 夏でも、確かに、あの赤ワインなら、楽しめるでしょうね。


 斉藤君
 1Rを落としたのが、何よりの敗因ですね。
 それでも、私はあの場合、辛口のでも、よかったのではと思っています。ただ、いつもの場でも、空気の読み違いが有ったのかも知れませんね。

 来週のスケジュールが空いてしまいましたね。
 私が対戦者となってみます。
 これで、勝率5割は確実になるかな?
 
Vin du 268 大西リキ

総集計参考データ
試飲者 ワイン名 MM TZ NF KB YM KD RK HT 合計
1R ブル シャル × × × × × × × 1
ミシェ リース × 7
2R PNラブレ × × × × 4
PNブルゴ × × × × 4
3R スノークォルミ × × × 5
プレ・ジール・ × × × × × 3
勝投票数 3 3 2 2 2 1 1 2
週刊ワイン会参加方法
神鉄田尾寺駅から歩いて3分
カフェ・ジャマイカ
にて開催される
毎週金曜日のワイン会です。
参加方法:金曜日夜8時30分までに、
カフェ・ジャマイカに集合するだけ
カフェ・ジャマイカのアクセス
●神戸電鉄 田尾寺駅下車、南へ3分。
●お車では、中国自動車道 西宮北インター神戸方面 下車。一つ目の「西宮インター」交差点右折すぐです。約1分。
●駐車場は店の北側20M先の右側に20台は止めれます。
●神戸市北区有野中町3丁目14-25 プチ立花 1F
  TEL&FAX 078-982-7754 日曜定休(時々月曜日)