第19回日本アルペンラリー 〜Leg 1〜
5月19日〜20日に行われたラリーを観に行きました。
このラリーは、25年ぶりのアルペンラリー大会であると同時に、
何と我が国初の国際格式の大会となりました。
このため、国内の大会では見ることの出来ないグループA車
(WRC出場車)も走ることになりました(たった1台でしたが)。

このページはLeg 1(第1日目)のSpecial Stage 2・3・5・6の模様です。
このSS(草津SSと通称)は群馬県草津町より六合村へ至る林道小雨線にて、
下り4.81km/上り4.82kmのステージで行われました。
午前中のSS2・3は下りで、路面もドライだったのですが、
「林道小雨線」の名前のせいか、午後のSS5・6(上り)は生憎のウェット。
コースアウト車も出る有様になってしまいました。

このSSでの最高タイムはSS3の新井選手で、3'54"9。
何とアベレージスピードは73.7km/hです!
この狭い林道をアベ70km/h超で走るとは!!
後日同じ道路を自分でハンドルを握って走りましたが、
フツーに走ったら絶対40km/h以上は出せません(^^;)
クローズドにして対向車が来ない条件で、Imprezaに乗っても
ストレートの最高で70km/hってところかなぁ、感触としては。

それに、4.81kmという距離。大したことなさそうに聞こえますが、
林道をこれだけの距離、しかも全開で走行するんです。
結構、精神的にもキビシイものがあると思います。
全線走ってみたら、40km/hしか出していないにもかかわらず
かなり疲れました。


新井選手
動画はこちら(546KB)
ゼッケンNo.1−新井選手のWRカーインプレッサです。
2001シーズンのWRCでは、新型になったばかりのスバルは 不振に喘いでいるようですが、今大会では唯一のWRカーとして 気を吐いています。

写真のSS3では、見事にドリフトでヘアピンを駆け抜け ギャラリーを湧かせました。

さすがに国際舞台で活躍する車とドライバーだけに速い速い!
田口選手 ゼッケンNo.2−田口選手のランサーエボリューション。
今回、悲運のドライバーとなってしまいました。

写真のSS5にて、既にウェットになっていた路面で アウト側へコースアウト。そのまま右後輪を排水溝に 落としてしまい、脱出不能となってしまったのです。

WRCなどではこのような時はギャラリーが手助けするのですが、 今回は日本で国際ラリーを根付かせるためには何としても無事故で という主催者の意向もあり、ギャラリーは一切コース立入禁止。 車両はSS6が終了するまで放置されました。

この間、車を排除して他車が全開で走れるようにしたいギャラリーと、 主催者のオフィシャルの間で一悶着、あわや喧嘩沙汰の一触即発の 雰囲気にもなりました。

主催者側の意向もわかりますが、このあわや喧嘩のときには 競技車両のスタートを止めていた訳で、この時間(ほんの数分) を利用して車両を排除する柔軟な対応が欲しかったところです。 このような杓子定規な競技運営では、日本が国際舞台に立つには まだまだ時間がかかりそうで、課題と云えるでしょう。

本当に可哀想なのはギャラリーでもオフィシャルでもなく、 不本意にリタイヤとされてしまったドライバーの田口選手と コ・ドライバーのリンガー選手(英国)です。

追伸。上記についてはギャラリー・マーシャルともども、 盛んに論議されているところです。例えばこちらの掲示板を ご覧頂ければ、その状況が理解できると思います。 今後、我が国で国際格式のラリーを開催していくにあたっては、 この問題を感情的には考えず、最も良い方法で対処されていくことを 切に希望します。

円滑な競技運営を、そしてギャラリーにも正しい知識とモラルを。
これは、我が国でモータースポーツを単なる興業としてではなく、 文化として育てていくために必要なことなのです。

このページでは、1ギャラリーとしての意見を、主催者側の意向とは関係なく 書きましたが、とりあえず原文ママで載せています。ご了承下さい。
スピン ウェット路面のうえにコースアウト車両が放置された 午後のSSは、かなり慎重なマシンコントロールを要求されました。
中には、スピンする車も...
ハチロク
こちらで特集しています!!
ゼッケンNo.15−嶋田選手のカローラです。
カローラ?と聞いて、ラリーに傾倒している方ならば ちょっと前にWRCで活躍していたカストロールカラー のモデルを思い起こすでしょうね。

私もそう思っていました。
ところが、走ってきたのはコイツです。
何イ?ハチロクだとー?
しかも、お決まりのドリフトをキレイに決めてくれてます。
走ってきた車の意外性と、そのパフォーマンスでギャラリー は拍手喝采でした!!
現代 ゼッケンNo.8−パク選手(韓国)です。
一見アメ車っぽいこの車は、日本では見ることのない HYUNDAIの車です。私もここで初めてお目にかかりました。

隣の国の車なのに、我が国では殆ど韓国車は走っていません。 こういう車が見られるのも国際格式だからこそで、 今後、このようなイベントが定着してもらいたいものです。
ヴィヴィオの後ろ姿 ゼッケンNo.26−船木選手のヴィヴィオです。
今大会で、新井選手・田口選手の次に人気があったのは、 このヴィヴィオではないでしょうか。

軽ながらパワフルに走行する姿、ギャラリーに手を振ったり、 移動セクションでホーンを鳴らして挨拶したりの ファンサービスの数々。この車が走って来る度に大いに観客が 湧きました。
ヴィヴィオの勇姿 上の写真はSS3、この写真はSS5です。
下りではランサーにも負けない俊足を見せてくれましたが、 さすがに上りはきついようでした。
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