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Project EF8- 自作のすすめ

簡易トーアライメントゲージ Ver2
車をいじり始め、足回りに手を出すと、気になってくるのがアライメント。
4輪アライメントテスター完備!というショップが増えて久しいですが、まだまだ高価。 しかも、計るだけの価格。そして調整するための価格が必要。
その調整も、カタログデータに基づいたものでしかなく、競技で特性を変えるためにわざと変えるには なかなか意志が伝わらず、思うようにできない。

  そこで、昔ながらのレース屋さんがサーキットでもできる方法として、英国DUNLOP製のアライメントゲージを使用しており、 精度がよく、もちろん、値段も\120000とよい値段。(^^;
これが単純な構造なのでいっちょ創って観るか!!って思ったわけ。



1)これは、なんぞや?

車には4つの車輪(タイヤ)が付いています。
この4つが車本体(車体)の4角にありますが、その方向がばらばらだと、まっすぐに進まないどころか、右と左の曲がり方が 違うなど、FUNなドライブをするには不都合です。。。という以前に危険です!!
せめて左右の向きだけでも、簡単に合わせられたら?という願望により創りました。

 

2)どんなもの?

具体的には、左右のホイルに平行になるように、棒を当てます。
(タイヤでないのは、空気圧などでたわむからです。)
片方の棒には鏡を、片方にはレーザーポインタを使い、反射を利用して直角を出します。
鏡の入射角と反射角が同じであれば、直角が産まれるという、鏡合わせの原理です。
直角をだすために、ホイールと棒のできる角度がででますので、これがトー角になります。
通常、トーは、長さ(mm)ですが、これはタイヤの直径であらわしたもので、おなじ1mmでも、 タイヤ径が変れば角度は変わってしまうのです。
このため、角度であらわしておけば、タイヤを変えても同じで行けるってわけ。
それに、ちょっとプロっぽいでしょ。(^^;

3)プロトタイプ1号

英国DUNLOP社製のものは、光学式で望遠鏡のように鏡の反射を見て行うものでした。
これだと、暗い場所では証明なしでは使えませんでした。
自分達が練習するのは、大半が夜だったこともあり、なんとか夜でも使えないかと思案。
そこで当時ホームセンタでも安売りしていた、レーザーポインタを使ってやれば夜でも使える、
・・・・と思ってからが長かった。。(汗)

重要なコアの部分はレーザーポインタを使用することで早くから決まっていた。というかこれが先にありきですな。
問題は、ホイルからどうやって正確に棒を平行に置けるか?ってこと。

4輪アライメントテスタなどは、逆ネジボルトを使って、クランプをホイルに引っ掛けるものになっているが、 これは自作するには荷が重い。

スナップオンのものがWRCラリーで使われていたが、これはハブセンターに強力磁石でくっつけるもの。
簡単ではあるが、磁石の取り扱いは、結構デリケートで、持ち運びや保管時に回りに影響をあてないようにするのが問題。

いろいろ考えてみるものの、結局は英国DUNLOP製に似たものになってしまう。
それじゃぁおもしろくない!!って思っていたら、、、、、あっという間に時が流れ、6年が過ぎた。(爆汗)

  これまでは、レース屋さんで借りれたので、手持ちでなくても良かったが、練習を重ねるにつれて、現地でも変えたい! 借りると壊す危険がある。。高価。
・・・ということで、似ててもいいからとりあえず創っちゃえ!!!
と創ったのが、このプロト1号機。


(詳細は、画像をクリック!)

いかに、簡易に、加工を少なく、材料を安く、コンパクトに作るか?に主体を置いた。
流石に精度は、本物と遜色無いが、ワンサイズ小さ目なのか、強度が足りない。
使い方を間違えると、誤差が出てしまった。。(涙)
あと、地面とは角アングルの面で接しているため、平らな場所出なければだめ。舗装路面って、結構凸凹しているのね。

4)プロトタイプ2号

そこで、1号機の問題点を解消したのが、プロト2号機。
ワンサイズ大き目の角パイプを使い、安定度を求めてL字型に。もちろん、折りたためるようにしました。
地面を面で受けると不安定になるので、足をつけた。角度も変えられるようにネジで可変可能。
ホイルに当たる面は、150mmのロングボルトを使用し、取り付けを簡略化。支柱も2本とし、長穴とすることでホイルサイズに対応。
設計的には、13インチから、17インチまでとした。(これは単に僕の回りにある車のサイズです)

(詳細は、画像をクリック!)

コアの部分は1号機から流用。鏡も大きめなものにし、合わせやすくしました。
強度的にもしっかりあり、使いやすい。加工をもう少し綺麗にすれば、売り物になる??(その気はないが。。)

5)今後。。。

1号機も2号機も、フロントのみ、リアのみの2輪だけであり、4輪を見るには、これに加えて糸張りをする必要があります。
これもレーザーをつかって、4輪同じに計測できたらって思ってます。


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