映画の感想、スクリーン以外で鑑賞 2011年 2011/12/11 更新




採点基準
  ★★★★ :人類の宝(最高)
  ★★★☆ :絶対必見
  ★★★ :観るべき映画
  ★★☆ :観ても良い
  ★★ :中間
  ★☆ :観なくてもいい
  ★ :観る価値はほとんどない
  ☆ :作者もろともこの世から消えてなくなれ(最低)
  なし :あえて採点せず

ストーリーは、基本的にすべて書いています。当然、ネタバレの可能性あり。

文章などの内容には、時々変更や追加が入ることがあります。

タイトル・邦題 (原題) 採点 スタッフ/キャスト 製作年/国/カラー/縦横比 視聴日 メディア 作品の分類 更新日
包帯クラブ ★★ 【監督】堤幸彦【原作】天童荒太 2007 日(東映) 2011/12/11(日) HDDレコーダー(TBS) ドラマ系 2011/12/11
 自分自身も心に傷や不安を抱えた若者たちが、世の中の傷ついた心の持ち主のリクエストを受けて、関連する場所に包帯を巻いた画像をアップする「包帯クラブ」というサイトを立ち上げた。
 単なる自己満足か?少しでも他人の役に立とうとする想いは何もしないより正しいか?といった想定される懸念は主に登場人物の自問自答という形でストーリーの中に含まれているので、最低限のことはクリアしている。
 でも、減点法では良しとしても、加点法で見ると「挫折と再生」みたいな外枠だけははっきりしているけど、その分中身が伴ってない印象を受ける。
 そもそも正解のないテーマだから、膨らませるのも難しいという理由かもしれないけど。
 つまりは、「愛」とか「宗教」とか更に「芸能」とかも含めて、それら自体はしょせんは中身を追究すると実態が曖昧な存在だけど、だからといってそれを無下には否定できないものだということなのかも。
江戸城大乱 ★☆ 【監督】舛田利夫 1991 日(東映) 2011/12/10(土) HDDレコーダー(BSフジ) ドラマ系 2011/12/10
 徳川四代将軍の跡取り争いが題材。
 他のなんかの映画で観たようなやりとりや映像や芝居。
金瓶梅
金瓶梅2
★☆ 【監督】チン・マンケイ 2008 香港 2011/12/10(土) HDDレコーダー(WOWOW) ドラマ系、お笑い系 2011/12/10
 まあ一言で言えば、良くも悪くも「TVドラマ」。
 エロも下ネタも解り易くて、見た目も万人受けしそうな綺麗さをめざし、有名原作の知名度も借りて、世界中で広く観てもらおうというのが一番の狙いか?
 だから、すぐに見慣れて興味が無くなってしまう。
マーキュリー・ライジング (原題:Mercury Rising) ★☆ 【監督】ハロルド・ベッカー【原作】ライン・ダグラス・ピアソン「Simple Simon」 1998 米 2011/12/04(日) HDDレコーダー(WOWOWシネマ) ドラマ系 2011/12/04
 アメリカの諜報員の情報を管理するシステム「マーキュリー」の暗号を9歳の自閉症の少年が解いたことから、システムを推進したアレック・ボールドウィン大佐が機密保持と保身のために少年を抹殺しようとし、FBI捜査官のブルース・ウィリスが少年を守るべく彼を連れて逃走する。
 ウィリスの設定として、立てこもり犯の少年が射殺されたことから救えなかった過去を悔やみ続けることが強調されていて、それはドラマとして厚みを増そうとの意図からだろうが、上手くいっていない。
 ただし、指名手配から逃げつつ事件の真相を追及するタイプのサスペンスとしては単純に面白い。
 逃亡の道連れが自閉症児で、コミュニケーションをとるのに手こずり、離すと勝手にどこかに行ってしまうという設定も効いている。
 あと、ウィリスはやはりこの手のうらぶれた一匹狼の刑事はハマり役で、彼以外の人が演じていたら見劣りするかな?と思った。
山桜 ★☆ 【監督】篠原哲雄【原作】藤沢修平 2008 日 2011/05/07(土) HDDレコーダー(WOWOW) ドラマ系 2011/05/07
ストーリー 感想
 江戸後期の地方の藩。
 武家の娘の野江(田中麗奈)は最初の夫に先立たれ、今の夫の家で冷たく扱われていたが、手塚弥一郎(東山紀之)とお互いに密かに想い合っていた。
 私服を肥やす目的で、飢饉で疲弊する農民たちを働かせる新田開墾を企んでいた諏訪(村井国夫)を手塚が城内で斬り、目付に出頭して牢に入れられた。
 野江は手塚を気遣ったことで夫に離縁されて実家に戻り、手塚の家で一人住んでいる彼の母(富司純子)を訪ね、手塚が野江を想い続けていたことを聞かされた。
 手塚の行動のおかげで農民が救われ、江戸屋敷から戻る殿から寛大な裁きが下されそうな予感がした。
 田中麗奈&篠原哲雄&桜の組み合わせといえは『はつ恋』があったけど、結果はかなり違う。
 恋愛モノで予定調和のストーリーはイカンよ。
 恋の障壁が大きくないと、エモーションが足りない。
忍者武芸帖 百地三太夫 ★☆ 【監督】鈴木則文【アクション監督】千葉真一 1980 日(東映) 2011/04/25(月) HDDレコーダー(WOWOW) 感覚系、ドラマ系 2011/04/25
ストーリー 感想
 伊賀忍者の百地一族が、信長の手先の甲賀の不知火将監(千葉真一)一派の襲撃でほぼ全滅。
 頭首の三太夫の息子の鷹丸は、母から隠し金山の在りかが書かれた短刀を託されて、他の子供たちと共に村を脱出しが、彼らは散り散りになった。
 大陸の格闘技を習得して戻ってきた成長した鷹丸(真田広之)は、分担することで「石川五右衛門」という1人の義賊を作り出した5人の男と、服部半蔵(夏木勲)に拾われたおつう(蜷川有紀)ら幼なじみと再開した。
 朝鮮出兵の軍資金のための金山の在りと五右衛門を狙う秀吉(小池朝雄)が鷹丸と五右衛門を襲い、鷹丸と五右衛門のうちの3人が将監と半蔵に捕らえられた。
 半蔵は短刀を調べたが、地図の半分しかなかった。
 鷹丸は自力で脱出し、五右衛門の釜ゆでの刑場に現れ、仲間たちと共に助けようとするが、多くの者が命を失った。
 傷心の鷹丸たちのところに伊が忍者の戸沢白雲斎(丹波哲郎)が現れ、木曽山中で修行の日々が続いた。
 そして白雲斎から、地図の残り半分が書かれたもう一つの短刀を授けられるが、おつうが2本の短刀を盗み出し、彼女を殺そうとする白雲斎とかばう鷹丸の間で争いになり、白雲斎は最後の教えを残して死んだ。
 病床に伏した秀吉は、将監に家康を討つことを頼み、おつうは鷹丸らに、将監の待ち伏せポイントを教えて彼を討つことを申し出た。
 鷹丸たちが奇襲をかけるも、多勢に無勢で仲間が殺されていいくところに、服部半蔵一味が現れて、逃げる将監を鷹丸が追って一騎打ちのうちに殺す。
 半蔵は鷹丸に短剣を渡すように迫り、おつうが愛する鷹丸を守って半蔵と戦おうとするのを見て、鷹丸は短剣を海に捨て、お通と共に何処へと去って行った。
 鈴木則文監督作品というよりは、千葉真一アクション監督による、ジャパンアクションクラブのスタント披露映画の趣。
 林の中での空中ブランコ的なアクションのような、体の張りっぷりは凄いんだけど、映画としての見た目の凄さや展開の面白さというモノには欠け、迫力はなし。
 せめて則文監督らしい面白さがあれば良かったんだけど、なぜか爽やかな映画に仕上がってしまっている。
真田幸村の謀略 ★☆ 【監督&脚本】中島貞夫【脚本】笠原和夫、松本功、田中陽造 1979 日(東映) 2011/04/18(月) HDDレコーダー(WOWOW) 感覚系、ドラマ系 2011/04/25
ストーリー 感想
 1610年、巨大隕石が上空を通過した名古屋城で、霧隠才蔵(寺田農)が家康(萬屋錦之介)の寝こみを襲って殺したが、それは影武者だった。
 関ヶ原で敗れて紀州に逃れていた真田昌幸(片岡千恵蔵)が、家康の間者が猫の爪に仕込んだ毒で殺され、息子の幸村(松方弘樹)は妻の綾(萩尾みどり)も自ら命を絶ったにもかかわらず、家康側についた兄の昌幸(梅宮辰夫)とも袂を分かち、家康の命を取る決意を固めた。
 幸村は、家康暗殺団を結成するため、「草の者」の有力者の戸沢白雲斎(浜村純)に遣いを出すが、白雲斎は服部半蔵(曽根晴美)によって殺され、弟子の猿飛佐助(あおい輝彦)が焼け残った家から見つけた名簿の一部により、真田十勇士が結成された。
 大坂城への攻撃準備で大砲の試射をしている場所に家康が現れたと知った彼らは、近くの石油の井戸から石油を陣地に流して、火を放って家康もろとも火薬を爆発させようとしたが、家康は脱出し、幸村は左目を負傷した。
 家康暗殺を口実に、家康は大軍を率いて大坂城を攻め、幸村は真田丸で迎え撃った。
 しかし、淀(高峰三枝子)が和議を望んで大坂城の堀が埋められ、大坂城は落城した。
 幸村の首が家康の元に届けられたが、昌幸は別人の首に対して幸村に間違いないと嘘をついた。
 家康の大坂城からの帰路で、幸村に扮した十勇士たちが家康を襲って次々と討ち死にし、1人逃げた家康は幸村に首をはねられたが、幸村も撃ち殺された。
 1人生き残った佐助は、隕石と化して宇宙へと飛んで行った。
 豊臣方を構成する「草の者」というのが、しのび、キリシタン、朝鮮人などの、武士が支配する世界で抑圧させている人々で、幸村も含めて豊臣のために戦っているわけではないという設定が興味深い。
 あと、佐助は念力を使ったり過去の出来事を見たり、三好清海入道(秋野暢子)はテレパシーを使う超能力者、根津陣八(岡本富士太)がマリファナを吸っているといった設定も。
 まぁでも、そんな設定はほとんど活きてなくて、全体的には不発だなぁ。
 大坂での合戦シーンが、大坂ではなくどこかの原野っぽいのも残念。
櫻の園 -さくらのその- 【監督】中原俊【原作】吉田秋生【出演】福田沙紀、寺島咲、大島優子、はねゆり、武井咲、米倉涼子、菊川怜、上戸彩、柳下大、京野ことみ、大杉漣、富司純子、他 2008 日(松竹) 2011/01/07(金) HDDレコーダー(WOWOW) ドラマ系 2011/01/07
ストーリー 感想
 東京の学校でバイオリストを目指していた福田沙紀は、その道に疑問を感じて、地元に帰って姉(京野ことみ)が通っていた規則づくめの女子高に編入した。
 福田は、立ち入り禁止の旧校舎に忍び込んで、チェーホフの「櫻の園」の台本を持ち帰った。
 その学校は毎年演劇部が櫻の園を上演していたのだが、11年前に部員に妊娠騒ぎが起きて、演劇部は廃部になり、櫻の園の上演も禁止された。
 福田は、仲良くなった数人となんとなく櫻の園のライブハウスでの上演を目指すことになり、密かにメンバーを集めた。
 しかし、そのことが学校に見つかり、富司純子先生らに呼び出された福田は上演禁止に反発するが、メンバー全員の進学を認めないことをちらつかせた学校に逆らえなかった。
 それでも、メンバーたち、そしてかつて演劇部員だった担任の菊川玲は櫻の園への想いを強くして、再び練習を始めた。
 そして、職員会議で菊川が説得した結果、実は元演劇部顧問だった富司先生が折れて、創立記念式典の1つとして櫻の園を上演することになった。
 誰が悪いかと言えば、こんな中身のない話にお金を出すと判断した人。
 1990年版の『櫻の園』の高評価と、福田沙紀あたりの人気があれば、いい加減な話でもお客を呼べて利益が出るとでも思ったのだろうか?
 結局コケて、責任者たちはどうせ今は職を追われたか痛いほど反省してるだろうから、今さら追加コメントをする意味もないだろう。

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