映画の感想 2000年 2002/12/02 更新




採点基準

  ★★★★ :人類の宝
  ★★★☆ :絶対必見
  ★★★ :観るべき映画
  ★★☆ :観ても良い
  ★★ :中間レベル
  ★☆ :観なくてもいい
  ★ :観る価値はほとんどない
  ☆ :作者もろともこの世から消えてなくなれ
  なし :採点不能


文章などの内容には、時々変更や追加が入ることがあります。


映画祭/未公開作品 2000/11/04

旧作 2001/01/03


2000年公開作品 (84作品) 2002/12/02

タイトル 採点 コメント 更新日
十五才 学校IV ★★★☆ 映画を観ている人に、ある思いを伝えるということに対してとても気を使って作られた映画。その語り口は決してうるさ過ぎることはなく、笑いや涙を絶妙のバランス感覚で盛り込んでいて、じっくりと胸に迫ってくる。不登校の主人公はとても良い子で、会う人みんな善人ばかりというのはウソっぽいと言ったところで、そこを変えてもこの映画の目的からはずれるだけ。
それにしても、カラオケバーのシーンにはやられた。あの丹波哲郎のように奥行きを感じさせる人間像は、若手の監督の映画ではなかなか見られない。
2001/01/15
キャラバン ★★ 若者と老人の間で意見の対立があって、若者が科学的な考え方をするとき、それに対抗する老人の力といえば、「長年の経験」という老人ならではのものでなければだめでしょう。ところが、この映画ではそうした人間の持つ力の素晴らしさはさっぱり感じられず、占いに従うという伝統をかたくなに守るだけだったり、「俺の言うことはとにかく正しいんだから、黙って言うことをきけ!」と言い張るだけ。これじゃ、たとえそれが結果的に良かったとしても、単に結果オーライに思えてしまう。いくら最後に、実はこういう訳だったんだと言ってもねぇ・・・。
エキゾチシズムで観ないようにしようと思っていたのが間違いで、単に観光映画か冒険映画と思って観た方が良かったかも。景色はきれいだった。でも、映画って高地の酸素が薄いことの息苦しさをを表現するのがむずかしい。
2001/01/15
バトル・ロワイアル ★★★☆ 大人は子供を見捨て、子供は大人を「臭い」などと言って拒否し、同級生たちの間にもいろいろあって、決して強い結び付きがあるわけでもない。意思の疎通をはかろうという努力すら失われている表面的な人間関係の中で、人々がお互いに傷つけ合ったり他人を陥れることだけが行われているような状況が既に殺伐としたバトルロイヤル状態で、決して殺し合いが始まって初めて殺伐となるない。そんな中で、大人も含めた様々な登場人物が、死に際になって自分の本当に伝えたい思いを血の通った言葉で伝えようとし、受ける側もそのメッセージを真剣に受けとめようとする姿がなんとも美しく、強く心を打たれた。映画の中の数々の壮絶な死は。そのために必要だったのだろう。ラストには、友情や信頼っていいもんだと自然に思わせる流れになっているのも見事。映画が始まって間もなく、「この国はすっかりダメになってしまいました!」の教師キタノの台詞に始まって、これほど観客を挑発する映画は、80年代の日本映画にさんぜんと輝く『コミック雑誌なんかいらない!』のラスト以来で、長らく待ち望んだものがついに来た!といったところ。現役の学生から団塊 の世代まで、観る者の心をグサリと突き刺す映画。 2000/12/25
ペパーミント・キャンディー ★★★   2000/12/16
チャーリーズ・エンジェル ★★★ 主演の3人が出ずっぱりで、彼女たちにいろいろな見せ場を用意していて、悪役のキャラクターも不快感を感じさせず、楽しい雰囲気の中でひたすら主役たちを見せる映画・・・つまりこれってバカ映画じゃなくて、日本では軽薄さが嫌われてか、すっかり作られることのなくなったアイドル映画。それに、数々の日本の音楽が流れるだけでなく、ルーシー・リューが男たち相手にムチを振るうあたりに見られるように、ナチュラルさとは正反対のコントのような演出は「ショムニ」あたりの日本のテレビドラマや日本のCMを思わせる。アクションシーンも、ただカットが短いだけではなくてジャッキー・チェンの映画の編集に似ているし、観ていてアメリカ映画のような気がしない。でも、これだけ日本テイストにあふれた映画が突然ハリウッドから現われると、面白いからといって素直に喜べない。それとも、これは日本風というわけではなく、映画の深みなどは二の次で解りやすい映画にしないと世界的にヒットしないほど人類の思考力が低下しているのか? 2000/12/17
マルコヴィッチの穴 ★★☆   2000/12/15
タイタス ★★ 舞台のことは詳しくないのであくまで想像なのだが、この映画って基本的にシェークスピアの舞台をぼぼ忠実に映画化したものではないだろうか? その上で、映画化するうえで施された味付けが、凝ったカメラワークと時代考証無視の衣装と美術なのだろうが、これ正直言ってそんなにすごいとは思わなかった。特に後者は、プロローグとエピローグで現代とローマ時代とを結び付けるという点では効果が感じられたものの、それ以外の部分では単に見た目が風変わりといった程度で、そうすることが効果的であったとは思えない。一言でこの映画の雰囲気を言い表せば「ケン・ラッセルもどき」といった感じで、ビックリするほど斬新でかつ見た目も楽しかった本家に比べればかなり見劣りしてしまう。単なる舞台っぽい映画と割りきれば面白いかもしれないが、映画としての面白さを楽しむことはできなかった。シェークスピア原作の映画といえば、やっぱり黒澤明作品が極めつけかなぁ。 2000/12/13
スペース・カウボーイ ★★☆ 「突然宇宙に行けるって話になって、昔の仲間も誘ったらみんな二つ返事で乗ってきやがった! どいつもこいつも昔とちっとも変わってないなんて、全くうれしいじゃないか! まあ、ちょっと目が弱ったりもしてるけど、そんなことはどうってことないぜ。それにしても、若い奴はいつだって口ばっかり達者で、あんな奴ら当てになんかしてられるか。俺のライバルになれるのは、やっぱりアイツだけよ! なに?ジイサンたち頑張ったじゃないかって? おだてるのはよしてくれ!俺たちゃ老けこんだなんて思っちゃいないぜ! まだまだ現役バリバリよ! 若造の出る幕はまだないぜ!」以上、イーストウッド監督の気持を勝手に代弁。彼の引退はまだ先のようだ。 2000/12/17
カル ★★ 真犯人や殺人の動機が明確に描かれてなく、事件の真相が曖昧なままなのが問題といわれている映画だが、犯人はもちろんあの人以外には考えられず、動機もなんとなく想像できる。別に映画は何から何までキッチリと明かされなければならないとは思わないので、この程度のあいまいさは問題ない。ただ、結局この映画が観客を惹きつけるのは謎解きということのみ(もっと恋愛がらみの展開にしても良かったのでは?)。その謎解き中心の展開も起伏に欠けていて、それだけではとても映画を引っ張りきれなく、観ていてユルいと感じられる映画だった。 2000/12/13
オーロラの彼方へ ★★ いかにもアメリカ人好みの、良くも悪くもハリウッド製エンターテイメント作品としか言いようがない映画。良く言えばサービス満点、悪く言えばあつかましいお話し。観た人がどっちを強く感じるかによって、その人にとっての良し悪しが決まる。 2000/12/13
独立少年合唱団 ★★☆ 1970年代の初めを舞台に、理想に燃える少年たちと、理想など達成できないと悟り切ったようなことを言う大人。いい映画なんだけど、この映画はあの時代のもので、私の生きた時代には結び付けにくいとどうしても感じられたのは、この少年たちの少し下の私の世代は、もはや挫折すら経験してないからだろうか? この映画の中でたびたび出てくる死に対するイメージに絡めて、少年でなくなるということの喪失感にもっと重点を置いた方が、私にとっては良かったと思う。 2000/12/13
漂流街 THE HAZARD CITY ★★☆ この三池作品も、例によってその場のノリ重視の即興風演出で、それぞれのシーン、特にアクションシーンを気持ちよく見せるための映画といった感じ。一本筋の通った展開とか、キャラクターを描き込むといったことは、はなから考えていないようだ。ただ、ウケるためには何でもするような確信的な悪乗りシーンがある一方、クライマックスの1対1の対決シーンではケレン味は横スライディングぐらいに抑えておいて、某ハリウッド製アクション映画のように、カッコつけすぎてアクションをお笑いにしてしまうようなことをしないところなど、使い分けはきちんとできていると感じた。彼が面白いシーンを撮れるのよくはわかったけど、私の観た三池作品の中には、まだ「まいった!」と言いたくなるほどのものはなかったので、今後はそういうのを作ってほしい。吉川晃司は、『すかんぴんウォーク』で海の彼方からバタフライで日本のスクリーンに現れた男だけあって、さすがに良かったです。もっと映画に出てほしい。 2000/12/13
ブレア・ウィッチ・プロジェクト ★★★ 暗闇の怖さ、道に迷って帰り道のわからなくなる怖さ、行き詰まった者たちが仲間割れして他のメンバーの存在に悩まされるいやな気持、そういった誰の身にも覚えのある怖さを、徹底したドキュメンタリータッチでうまく表現している。観客がその場にいるような気分になることを狙って、ここでは一人称カメラの手法を用いている。普通その手法を長時間にわたって用いると不自然さが気になるものだが、ここでは登場人物を常にカメラをまわす設定にすることでこの問題をクリアしていて、全編にわたって1人称カメラで違和感なく通すという、映画史上初(?)の快挙を成し遂げている。3人は行方不明になったという結末が映画の最初で明かされるにもかかわらず、それでもラストは怖かった。ストーリーは単純極まりないが、充実度は並の映画をはるかにしのいでいる。 2000/11/29
雨あがる ★★☆ この映画を観ると、役者の動きをしっかりと作り上げたうえで、撮影は引きでカットを長くすることが、アクションの緊迫感が上がることがよくわかる。最近多い、カットを短くしてカメラを振り回せば迫力が出ると思っているのとはわけが違う。映像的にとてもしっかりと作られているが、富や名声にとらわれない生き方が良いというテーマを表現するのに、このストーリーは機能してなく、結局台詞でしか表現できてない。 2000/11/25
どら平太 ★★☆ 四騎の会の4人の共同脚本となっているが、登場人物の行動がしっかりと練られていて、黒澤色が強いと思われる。この約30年前の脚本が、『椿三十郎』などの往年の黒澤作品を思わせる緻密さで、最後まで楽しめた。演出は、市川監督らしい小技を効かせた映像だが、この映画に求められるのは大技の演出ではなかったろうか。 2000/11/26
サウスパーク <無修正映画版> ★★ 良識を振りかざしてとんでもないことをしようとしている人や差別意識を持っているような、胡散臭い人々をさんざんコケにしている映画なのだが、社会への警鐘を目的としているわけではなくて、作者にとって気に入らない連中を、単に笑い飛ばしている映画なのかなと思った。それはそれで確かに面白いのだが、物足りなさも感じた。
少数の問題人物たちがいるからといって、この映画のようにすぐに戦争のような大ごとになるわけではなく、普通の人々が彼らに簡単に乗せられて、大きな流れになって初めて大問題になるのであって、その間の部分はこの映画ではほとんど描かれていない。行き着く先の最悪の結果が、悪魔が地上に降り立つというのもなんだかなぁ・・・。もし、世の中のそうした危ない動きを本当に憂えているのなら、映画を観ているような普通の人たちの痛いところを突くような、心をグサリと刺すようなものが無ければならないはずなのに、そうしたものは感じられなかった。
観ている途中で、ヒネリがなくて毒の薄い『我輩はカモである』のような映画だなぁと思い、戦争コメディとしては1933年製作のあの映画には及ばなかったものの、この映画の作者は今後が楽しみな人たちではある。
2000/12/17
東京ゴミ女 ★★ 主人公の女性が片思いの男のゴミをあさるのは、手段なのか目的なのか? 他に2人登場するストーカーと彼女とのやりとりは、もっと面白くできたような気がする。 2000/11/06
金髪の草原 ★★★ いわゆる純愛ものなのですが、気持ちが60年前の自分に戻った80歳の老人という日暮里さんの設定が、ここに登場する現代の日本人たちの中にあってひときわピュアで、なりすがそんな彼に惹かれていくという純愛ストーリーを無理なく見せてくれます。伊勢谷友介は、『ワンダフルライフ』での軽やかな演技がとても良かったのですが、今回の日暮里役は堂々の初主演でした。そして、その奇妙なキャラクラーを受けとめる相手役のなりすは、これはもう池脇千鶴しかいないでしょう。 2000/11/01
NAGISA なぎさ ★★☆ 様々なエピソードが、子供ならではの多感さに溢れている。男の子を好きという気持を自覚しないまま、キスに対する憧れの気持でキスしてしまうシーンが特に良い。 2000/11/06
シャフト 刑事ものが持つはずの様々な面白さを何一つ感じさせてくれず、かといって単なるアクション映画としてもダメ。なにも、刑事ものは『フレンチコネクション』のようでなければならないとは言わないけれど、正義漢が強いはずのシャフトが、犯人が保釈されて嫌気がさしたたからといってさっさと刑事を辞めたり、辞めて何ができるのかと思っていたら、同僚たちがしっかり手助けするので、辞める前の命令無視の刑事とたいして変わりなく、小物ばかりの悪者達を次々と気前良く撃ち殺したりと、話がチグハグし過ぎだし甘過ぎる。サミュエル・L・ジャクソンの衣裳だけに妙に力が入っている、見てくれだけの映画。 2000/11/20
★★☆ 2000/10/25
U-571 ★★★ アクションシーンは申し分なく、勢いで押しまくるべきところは、下手に小細工に走ることなどせず、多少荒めに見せてくれるところなど、監督のジョナサン・モストウは、低予算の前作『ブレーキ・ダウン』に続いてのこの大作でも、確かな演出力を見せてくれます。副官の成長のエピソードの描き方で、台詞に頼りぎみなのと、やたらと伏線が張ってあって作り過ぎと感じたことだけが、ちょっとだけ気になりました。 2000/10/25
ざわざわ下北沢 ★★☆ これまでの市川作品の中でよく見られた、街の中の人々を望遠レンズで切り取るように描いていた印象的なシーンを、もうちょっと踏み込んで全編に拡げたような映画。だから、ストーリーもそれらしいものしかないし、誰が誰だかわからなくなるほど、多くの人々が次々に登場する。でも、実際の街は決してドラマチックではなく、強烈な個性によって形作られているわけではないので、人々を風景のように描いている、この遠目の距離感が気に入っています。 2000/10/13
ワンダー・ボーイズ ★★ 主人公に次々と災難が襲う映画で、似たようなものはすぐにいくつか思いつく。そういう映画は、災難とそれに関してさまざまな伏線を張るなどして、主人公をとことん追いつめることで笑いにもっていったものがほとんどだが、この映画では、例えばトビー・マグワイヤが俳優の自殺を暗記していたりとか、ロバート・ダウニー・JRの彼女とか、あまり生かされていない設定が多く、面白味が薄い。それは、面白くしようとして失敗したからなのか、最初からそういう面白さは狙っていなかっただけなのかは解らないのだが。あと、小説家の創作の苦悩など、縁遠い世界のお話にはやっぱり入り込めなかった。 2000/10/14
五条霊戦記//GOJOE ★★ 映像テクニックは抜群だが、何故か盛り上がらない。五条大橋の牛若丸と弁慶の対決を、2000年版『爆裂都市』風に描く、という前提が最初にありきで、その枠組の中で窮屈になっているような映画。サイバーアクションの枠組みも突き破っていない。 2000/10/10
インビジブル ★★★ 科学の暴走の歯止めとなるようなものは全く登場せず、科学技術を使いこなせるような器ではない人類のダメぶりを徹底的に描いているが、その怖さがゾッとするところまではいっておらず、終盤のアクションが面白過ぎて、テーマが薄まっているのが難点。 2000/12/17
ディル・セ 心から ★★★ 絢爛たる見事なミュージカル・シーンだけでなく、それ以外のシーンも凝っていて、なおかつしっかり作られている。テロリズムを越える愛、というメッセージの描き方のストレートさも、マニ・ラトナム監督作品ならでは。 2000/09/18
太陽の誘い ★★ 風景は美しく撮られているが、ラブ・ストーリーとしては普通。 2000/09/18
淀川長治物語・神戸篇/サイナラ ★★☆ 淀川長治物語といっても、大林監督は淀川少年が体験した出来事を普通に描くようなことはせず、映画という熱病にうなされた淀川少年の目がであろう、妄想の入り交じった世界を、リアリズムを無視して観客の心に直接はたらきかけようとする大林監督ならではの手法で見せてくれる。そんな風景を見ていた淀川少年が口にする、「映画のような人生が送れたら。」「映画のように人生を感じることができたなら。」は。映画ファンなら身に覚えのあることであろう。でもこの映画は、映画に触れることの素晴らしさも描く一方、そうした映画ファンの楽しい時間とは無関係に現実の時間は確実に進んでいくということも忘れてはいない。映画のような世界と現実の世界とが混ざり合っている映画だが、現実的なシーンはどうしても面白味がないので、非現実的なシーンがもうちょっと多かった方がバランス的に良かったと思う。 2000/12/17
マヌケ先生 ★★★ 大林監督の少年時代のエピソードを元にしたこの映画は、まさに彼の映画の特長である「感受性に訴える」ことについての映画である。子供に対しては、いろんなことをとにかく「感じる」こと、しかも「何を」感じたかではなく「どう」感じたかが重要だということ。そして大人に対しては、子供の持つ豊かな感受性を尊重し、まっすぐな気持で子供たちと向き合わなければならないことを描いている。谷啓が、彼らしい軽妙なキャラクターを発揮して素晴らしく。彼が歌う「マヌケ行進曲」が流れるシーンをはじめ、全体的に楽しさに溢れていて、説教臭さも感じずに観ることができた。 2000/12/17
リプリー ★★☆ 計画的に犯罪をこなしていく『太陽がいっぱい』のアラン・ドロン演じるトムに対し、精神的な弱さを持ったマット・デイモンのトムのほうが今日的には受け入れやすいと思った。ただ、上流階級への憧れと、その世界に踏み込むために自分の過去を消そうとする彼の姿は、前半では前作以上にはっきりと描かれていたのに、後半はになるとそれがどこかへいってしまったのは、いくら後半の彼の行動がいきあたりばったりで、犯罪を隠すのに必死だったとはいえ、後半でももっと描かれたほうが良かったのではないか。 2000/10/16
ルナ・パパ ★★☆ 思ってもみないことが次々と起こるのですが、どんなにとんでもない状況でも生きていく主人公の女の子の姿が印象的です。彼女が、くるくるくるくるくるくる回って踊るところなど、映像的にも見どころいっぱいです。 2000/10/16
クレイジー・イングリッシュ ★★ 中国各地で英語を教える李先生は、パッと見て面白い人なのだが、それだけに頼っている。独自の英語教育方が、果たしてどの程度成果があるのか等、もっと突っ込んで欲しかった。 2000/10/16
ひまわり ★★ いい意味か悪い意味かは置いといて、とにかく全編うそ臭い映画。釣り船の沈没で麻生久美子が行方不明になったまま彼女の葬式が開かれ、彼女の小学校の同級生たちや、現在の知り合いたちが集まって、彼女の過去や現在を語りだす。過去の話はそれぞれ言うことが食い違ってどれが真実かわからず、彼女は本当に死んだのか生きているのか、彼女が釣り船なんかに乗ったのは自殺するつもりだったのか事故だったのか、そして、小学校の頃彼女に行為を感じつついじめていた袴田吉彦の前に現われた麻生久美子やひまわりの花は幽霊だったのか幻覚だったのか本物だったのか、はっきりしないことだらけである。こんな曖昧な映画を入れ込んで観て、各登場人物がどういう人かということを決め付けて見てしまうと、どう見るかによって映画の感じ方が大きく変わってくるだろうが、あまりにも曖昧な映画なので、それよりはあまり入れ込まず、ファンタジーとしてミステリアスなストーリーに浸って観た方が正しいと思う。が、それにしては行定監督が助監督を務めた『Love Letter』も同様のタイプの映画だと思うが、あれに比べると観る者をドップリはまらせる度合いが弱い。つまり、『Love Letter』の岩井監督ほどには『ひまわり』はファンタジーとしての観る者を気持ちよくだましてみせる嘘のつき方がうまくない。最大の問題点は、麻生久美子のことを回想する人が多くて、その回想の繰り返しなので、同じパターンの連続は時間も長くなるし、ダレるので虚構の世界から現実世界に気持ちが戻るすきを与え、現実世界に気持ちが戻ると作りっぽさが嫌なものに見えてしまうという具合に、ほんのちょっとした緩みから、ファンタジーには致命的なパターンに陥ってしまう。でも、曖昧なストーリーの面白さは感じられ、映像もとてもファンタジックで、嫌いではない映画。 2002/12/02
死者の学園祭 ★★☆ 前作『はつ恋』でもそうだったように、篠原哲雄監督の演出はとても的確で、微妙な心理描写に冴えを見せるなど、本当に丁寧な仕事ぶり。初の(?)サスペンス演出も、ピアノを使ったトリックを絵解きで見せるところにはゾクゾクした。ストーリーの問題による様々な弱さはあるものの、彼の演出力をまざまざと見せつける出来。 2000/12/17
仮面学園 ★☆ 併映の『死者の学園祭』の微妙さとは全くの正反対で、こちらは直接的でわかりやすい映画なのだが、こちらのスタイルのほうが観客の反応が悪かったのは、リアリティ無視の演出が彼らの許容範囲外で、なおかつ引き付けるものが無かったからだろうか。色々な工夫が小細工にしか見えないほど中途半端で、いっそのことヘンな映画に思われるほど徹底的にムチャクチャやっても良かったのではないだろうか。監督が『ご存じ!ふんどし頭巾』の小松隆志監督なので、仮面の意味するものを象徴的に描いた映画かと思っていたら、途中から謎解き映画に変わったので、アレアレ?となったのが一番の問題。 2000/12/17
M:I−2 ★★ 2000/08/12
人狼 ★☆ 実際の昭和30年代を元に別の架空の昭和30年代の世界を作ったり、ストーリーを赤ずきんの話をベースにすることに対する異常なこだわりは一体何なのか? それよりも、何故こんなにも感情移入できない映画になっているんだろう? 登場人物の心の動きを感じられたのは、冒頭の下水道のところだけ。それ以外には、映画の中の世界を観客に実感させるような働きかけなど全くないまま、客席から遠く離れたスクリーンの向こう側に独自の世界を巧妙に作ったとして、そんなものに何の意味があのか? 映画全体が将棋の対局で、登場人物が決められた動きしかできない駒のような、観ていて窮屈な感じの映画。 2000/08/16
暗戦・デッドエンド ★★☆ 出ている人たちの顔が際立っていたのがとても良かったです。これはつまり、映画全体の雰囲気が良かったということだと思うのですが。 2000/10/16
あの子を探して ★★★☆ 街に出稼ぎに行った少年を、代用教員の少女が連れ戻そうとする動機が、最初はあくまでお金のためだったのだが、それが行方不明の少年を探し続けるうちに、見つけること自体が目的に変わってしまう。その変化の理由ははっきりとは描かれていないのだが、少年を探すための行動をじっくりと描くことによって、心情的に納得てきるものになっている。そう感じさせるこの映画の描き方のまっすぐさは、本当に素晴らしい。映画の最初の方では、お金が無いが故に心にゆとりがなくなってしまっていたり、お金が無いとどうしても出来ないことに絶望感を感じたりするのだが、それを解決するのはさまざまな出会った人たちのちょっとした思いやりの心。中国が抱えるいくつかの問題を端々に感じさせつつも、あくまでも善意の素晴らしさがメインの映画で、観ていて気持のいい映画だった。 2000/10/16
TATARI 2000/07/22
ドグマ ★★☆ 意外に真面目な映画だと思ったのは、宗教より理想というのには同感だから。でも、他の映画の悪口を言っていたことは、この映画の冗談ぽい面が強調され、本筋が『磯野家の秘密』のような聖書の揚げ足取り程度のものにしか思われないおそれがあるので、なかったほうが良いと思う 2000/10/16
MONDAY ★★☆ もはやサブ監督作品は安全牌といった感じで、今回もたっぷりと笑わせてもらった。その中で一番不満な点は「うますぎるなぁ」と思うほど作為的に感じてしまうところで、時間の流れを前後させるところは、そんなに良いと思わなかった。代わりに、出演者たちが全員あることをしたところのはじけた感じが良かったので、今後吹っ切れたものが作られるのを期待する。 2000/10/16
ザ・ハリケーン ★★☆ 2000/07/13
マン・オン・ザ・ムーン ★★★ 2000/07/10
サイダーハウス・ルール ★★☆ 良かったのだが、ラーチの行動や言葉を孤児院で見聞きしていたホーマーが、後に自分の体験からラーチのことを理解する、というふうに、同じことを形を変えて2度描くといった構成のため、内容の割に時間をかけ過ぎていて、相対的に内容に少しもの足りなさを感じた。孤児院の子供たちのひとりひとりのエピソードがありそうでなかったのもちょっと残念。 2000/10/16
グラディエーター ★★★ 2000/07/04
ミッション・トゥ・マーズ ★★ 宇宙船に穴があくところなど、『ミッション:インポッシブル』のターミナル・ルームのシーンで見せたように、さまざまな危機を重層的に描くことで、スクリーンの中にサスペンス空間を作り出してみせるデ・パルマの技が炸裂。こんなことを真剣にやってみせる人、もしくはこんなことが可能な人は、私の知る限りデ・パルマしかいない。この良さが理解されにくいことであるというのがデ・パルマの可哀相なところなのだが、理解されなくても見る人の心拍数は絶対に上がっていたと思う。宇宙船の表面に必死でしがみつこうとする手袋のアップなんか特にすごい。ただし、後半に見るべきものがほとんどなかったことと、これまでの作品で心に重荷を背負った主人公を描いてきたデ・パルマにしては、ゲイリー・シニーズの奥さんの死が生かされていないことが大きな不満。 2000/10/16
クロスファイア ★★★ 犯罪に対する憎しみ、復讐、裁き、予防と称するものまで、形を変えていろいろな登場人物たちによって描かれていることと、更に主人公の心がそれらの間で揺れることもからめて、なにより娯楽映画として十分に惹きつけられる映画になっている。 2000/10/16
喜劇王 ★★ 2000/07/04
インサイダー ★★☆ 2000/06/23
マネートレーダー 銀行崩壊 ★☆ 2000/07/04
グリーンマイル ★★ 2000/06/15
アイアン・ジャイアント ★★★☆ 2000/05/28
ロゼッタ ★★☆ 2000/05/23
イグジステンズ ★★ 2000/05/23
アメリカン・ビューティー ★★☆ 2000/05/18
スペシャリスト・自覚なき殺戮者 ★★☆ 2000/07/04
BULLET BALLET バレット・バレエ ★★☆ 皮膚を通して突き刺すような痛みを感じられる、塚本監督ならではの映画 2000/05/16
遠い空の向こうに ★★★ 父と息子がそれそれ自分の生き方を持って接し合うドラマ。 2000/05/07
はつ恋 ★★★☆ 台詞の言い方や仕草などの感情表現が実に細やか。 2000/05/07
スリー・キングス ★★★ 変わったカメラワークやミスマッチの音楽や小道具の使い方で、国が起こした戦争をコケにしているところが面白い 2000/05/01
アナザヘヴン ★☆ テーマが台詞のみで語られていて、イメージがテーマと全く繋がりがないのが致命的。展開や設定が破綻してるし、演出も力量不足。 2000/04/26
スリーピー・ホロウ ★★ ジョニー・デップの捜査官のキャラクター設定が良くわからなかったりと、ティム・バートン相変わらず詰めが甘い 2000/04/21
発狂する唇 ★☆ B級映画のありとあらゆる楽しさを映画の流れ無視で詰め込んでいるが、バカバカしさが足りないのは実はマジだから? 2000/04/21
カリスマ ★★★ 難しいが、独特のリズムはこの映画でも発揮され最高 2000/04/21
ストレイト・ストーリー ★★☆ 死を意識した老人が新たな人生を歩み出し、人々との触れ合いの中で長く生きていることの素晴らしさを見せてくれる 2000/04/21
シュリ ★★★ 走るシーンがとにかくかっこいいことだけでこの映画はきまり。あざとさ一歩手前のカメラワークがいい。 2000/04/09
海の上のピアニスト ★★ トルナトーレ監督は気持の良い大嘘をつけるかにかかっているが、今作品の嘘はイマイチだった 2000/04/07
オーディション ★★☆ しだいに怖くなっていくところや、事件の背景を夢として見せるところはいいが、夢のシーンが少し余計 2000/03/28
ザ・ビーチ ★☆ チャチな理想郷の若者の幼稚さを描く映画としては、テーマをうまく表現できていない 2000/04/26
楽園 何か伝えたいことがあるんだろうけど、表現できてないし、何も伝わってこない 2000/03/27
スペーストラベラーズ 演出最低。登場人物バカばかり。ストーリーはパクリの寄せ集め。30年に1本の最低最悪映画。 2000/03/25
マグノリア ★★★☆ 複数のエピソードを絡めながら展開する抜群の語り口に脱帽。他者を思いやる気持が欠けたコミュニケーションの不在ぶりが恐ろしい。 2000/03/25
ラスベガスをやっつけろ ★☆ 残念ながら接点が持てず理解不能。何か隔たりがなくなれば気に入るようになるかもしれない 2000/03/22
地上より何処かで 分裂症の母親を健気に見守るよくできた娘の苦悩。でも、ハリウッドならではの都合のいいエンディング。そんな映画です。 2000/03/13
うずまき ★★★☆ 初期の大林作品を思わせる、独特の世界を作り上げることに成功。様々な技巧も抑制が効いていて、いやみがない。 2000/03/14
富江  replay 男が富江に惹かれたり彼女を殺したくなるといった設定に実感を感じさせてくれない。よって恐怖感も薄い。 2000/03/22
ISOLA 多重人格少女 ★★ ストーリーがつながらなかったりするが、演出の力で引き付け続ける。雨のシーンが多いのが印象的。 2000/03/22
リング0 バースデー ★★ 全体のストーリーはバラバラだが、演出の力で引き付け続ける。 2000/03/22
ガラスの脳 ★☆ 長い眠りからキスで目覚めることと、5日限りの人生という設定だけではツラい。ラストの後藤理沙の笑顔ぐらいしかジーンとする描写がないのも。 2000/02/24
ラブ・オブ・ザ・ゲーム ★☆ なんか、ただひたすら普通の映画。仕事と恋の間で悩む話なんて・・・。 2000/02/17
ジャンヌ・ダルク 最初からジャンヌを描こうという気がなくて、戦闘シーンを撮るのが目的だったのかも。動機が無邪気でも、『フィフス・エレメント』のような可愛いげも何もない。 2000/02/16
ゴージャス ★★☆ スー・チーが可愛い! だから、成龍が彼女に惹かれる動機が不純とか、アクションは不要なんじゃないかとかには目をつぶりましょう。 2000/02/14



映画祭/未公開作品 (5作品) 2000/11/04

タイトル 採点 コメント 更新日
路地へ 2000/11/04
0cm4 ★☆ 2000/11/04
札幌オリンピック 海外版 ★★☆ 2000/11/04
12夜 ★★ 2000/11/04
自由にならないもの -プーチとわたし物語- ★★☆ 2000/11/04



旧作 (40作品) 2001/01/03

タイトル 採点 コメント 更新日
清作の妻 ('65 日) ★★★   2001/01/03
暖流 ('57 日) ★★★   2001/01/03
くちづけ ('57 日) ★★★   2001/01/03
妻は告白する ('61 日) ★★★☆   2001/03/13
愛のコリーダ2000 ('76 仏) ★★★★ 主演2人の表情にただただ圧倒される。究極のラブシーンが最初から最後まで続いているようで、それだけで間違いなく永遠不滅の映画。文字どおり死にたくなるほど素晴らしい。 2000/12/17
刺青 ('66 日) ★★★ 愛する女の言うがままに人殺しを重ねる気の弱い男の姿は、同じ増村監督作品の『痴人の愛』にも通じるのだろうか? それにしても、世界の名カメラマン宮川一夫による、日本家屋の窓やふすまの四角い枠を使って奥行き感を出している映像が、うっとりするくらい素晴らしい。 2000/12/13
赤い天使 ('66 日) ★★★☆ 若尾文子演じる従軍看護婦のまわりで、戦場の悲惨な出来事が次々起こり、映画の中で苦しむ人々同様、観ている私の方まで気持が麻痺して、生きる気力がなくなる気がしたほどだった。そして、敵が迫り絶体絶命となったとき、冷えきった心に火を付けるように体を重ねる彼女と軍医。ここはすごかった。 2001/03/13
青空娘 ('57 日) ★★★ 60年代のドロドロとした増村作品に対して、初期のこの作品はあっけらかんとして、ものすごいテンポの早さで手際よく映画が進むのには、今観てもビックリさせられる。 2000/12/13
梟の城 ('99 日) ★★   2000/11/24
ブラッドシンプル/ザ・スリラー (旧版:'83、再編集:'99 米) ★★★☆ 洗面台の下の配管が、こんなにも絵になってしまうなんて・・・。このカットや、暗い部屋の中で、ドアのすき間から隣りの部屋の明かりが漏れているカットなど、日常の中でありふれたものが、ちょっとしたで奇妙なものに感じてしまう。「身近だけど意外」なものは、すごく観る者を引き込む。そうした微妙な描写で観客の気持を引き付け続ける映画だが、それが最高に生かされるのは、まさに人を殺そうとする時や殺してしまった後は、尋常な精神状態でいられない程のおおごとだということを、ひしひしと感じさせてくれること。この映画は、ストーリーやショットがこれ以上ないというほど懲りまくっているが、それ以上に心理描写がものすごい。まさにこれぞ映画といえる、映画ファン必見の文句なしの傑作。 2000/12/01
馬 ('41 日) ★★★☆ 人間と動物の触れ合いを描いた映画の中では、これは世界映画史上最高傑作ではないだろうか。高峰秀子演じる少女の馬を飼いたいという思いに、貧しいながらも飼うことに決めた農家の家族が、最初は乗り気でなかった者までやがて一緒になって馬を気遣うようになる。素直に感動できる映画。戦時中に『風とともに去りぬ』『ファンタジア』を作っていたアメリカに日本が負けるのは当然、みたいな言いぐさがあるが、日本だってそれらに勝とも劣らない傑作を作っていたのである。 2000/11/26
なつかしき笛や太鼓 ('67 日) ★★★ 弱小スポーツチームが勝利することで、彼らをバカにしていた人々を見返し、自分に誇りを持つようになる、といったよくあるパターンの映画の元祖(?)。しかし、この映画では、勝敗や金銭などの実利にこだわるあまり、心がすさんでいく高度成長時代の問題を、浦辺粂子と子供とのやりとりに表している。 2000/11/18
香華 ('64 日) ★★★☆ わがままな母親と、彼女に手を焼く良くできた娘の、正反対の2人の物語のようであるが、1人の男のことを想い続けているということでは、2人とも一緒。血のつながりなどの社会的な形式よりも、人と人との間の想いこそが大事という、木下監督らしい映画。ワンカット・ワンシーンの1対1の長芝居を多用して、じっくりと見せてくれる。 2000/11/18
新釋四谷怪談 前後編 ★★☆   2000/11/04
風花 ★★★   2000/10/08
惜春鳥 ★★★ 少年時代の友情は大人になれば壊れてしまうものなのか?いや、そんなことはないという木下の思いが伝わってくる。 2000/10/23
お嬢さん乾杯 ★★★☆ 育ちの違う男女の間の気持のすれ違いが、大量のしかもコテコテのギャグを交えて描かれる、本当に楽しい映画。原節子のズッコケシーンもある。 2000/11/26
破れ太鼓 ★★★☆ 頭の固い頑固親父の元から家族が次々と離れていく話だが、決して不快になることはなく、なんといっても阪妻最高! 2000/09/18
楢山節考(監督:木下恵介) ★★★★   2000/08/27
カルメン純情す ★★★   2000/08/20
ああ爆弾 ★★★ 2000/07/22
近頃なぜかチャールストン ★★★ 2000/07/22
黒部の太陽 ★★ 2000/07/17
沖縄決戦 ★☆ 2000/07/17
月給泥棒 ★★☆ 2000/07/17
血と砂 ★★★☆ 2000/07/04
どぶ鼠作戦 ★★☆ 2000/07/04
にっぽん三銃士・博多帯しめ一本どっこの巻 ★★ 2000/07/04
にっぽん三銃士 ★★ 2000/07/04
座頭市と用心棒 ★★ 2000/07/04
地獄の饗宴 ★★★ 2000/07/04
東海道四谷怪談 (監督:中川信夫) ★★★ 2000/07/04
ブルークリスマス 2000/05/23
破戒 ('62、市川崑) ★★☆ 2000/05/16
笛吹川 ★★★ 『二十四の瞳』と同様、子供を戦に奪われる女性の話。母親が三人の子供を引き戻そうとするところがすごい 2000/04/21
戦争のはらわた ★★★★ すべての人を死へと追いやる戦場の非情さと、そこで自分自身の敵と戦い続ける主人公を描いた最高の戦争映画 2000/03/22
殺しの烙印 ★★★ 全く古さを感じないクールな映像。それに、数々のアイテアが盛り込まれた、殺しの手口やキャラクターが、観ていて楽しい。 2000/02/14
人間の條件 完結篇 第五部死の脱出、第六部曠野の彷徨 ★★☆ 一、二部のエネルギッシュなヒーロー像からかなり後退したが、精根尽き果てたということなのだろうか? 2000/02/14
人間の條件 第三部望郷篇、第四部戦雲篇 ★★★ 兵舎の場面はどうしても『真空地帯』と比べてしまう。戦闘シーンはなかなか迫力がある。 2000/02/14
人間の條件 第一部純愛篇、第二部激怒篇 ★★★☆ 人道主義の仮面を被った卑怯者になるか、人間らしい行動をするかの選択が重くのしかかる。ものすごくドラマチック。 2000/02/14

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