近年の夏の暑さはものすごい。温暖化が進むと地球はどうなってしまうのか、心配である。
 こう暑いと、「皮を脱いで、肉を脱いで、骨だけになって涼みたい」という気分になる。
 それでも、家にいればそれなりに対応できる。エアコンもあるし、皮や肉を脱ぐことはできないが服を脱ぐことぐらいはできる。しかし、外出中ではそれもできない。服を着ていると滝のような汗が出る。それがたまらない。
 以前に、オーケストラの指揮者で、猛烈な汗っかきの人がいた。彼が一回の演奏会で出す汗の量ははんぱじゃなかった。でもタキシードみたいなのを着ているから体の外に出るわけではなくて、それが体を伝って流れ下って、最終的には靴にたまるので、まるで水たまりに立って指揮しているようだと彼が言っているのを聞いたことがある。
 こう暑くては、大学の先生のなかにも、水たまりに立って講義している人がいるかもしれない。そういう人は、さぞ体力の消耗が激しいだろう。熱中症にならなければよいがと思う。
 でも、私はなるべく汗をかかないように、冷静に、無気力に授業をしているから、大丈夫。え、誰も心配してないって?

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