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2002.04.20(土) 晃志、階段から仰向けに転落!

亮佑が土曜学校に行っている間、晃志が「パパ、あそぼう」といいながら地下に降りてきた。とはいうものの、どこかに出かけるだけの時間もないし、遊戯王をするにはパパはルールを知らなすぎる。ということで、いつものようにベッドに押さえ込んで、わき腹をくすぐって、そそくさと階段を上って逃げた。

階段を上がりきると、腰高のドアがある。先に上りきったパパはそれを背中で押さえて晃志が出てこれないようにした。ドアのすき間から手をいれ押しのけようとする晃志。しかし、しばらくして何の抵抗も感じなくなったので振り返ると、晃志が仰向けになって、音もなく階段を頭から滑り落ちていた!!!

すでに踊り場付近に達していたが、本当に滑るように落ちていっていた。うちの階段は踊り場で90度左に曲がって降りるようになっているが、ほんとうの踊り場ではなく3段の斜め階段になっている。住宅内の階段には必ず踊り場をつくり、転落事故における大ケガを避けられるようにするのは常識なんだが、わが家の階段はそうではない。

踊り場で止まるかと思ったが、踊り場の2段目で後頭部を強打し、ゴツンという大きな音がした。それでようやくブレーキになったのだろうか、そのあと2〜3段滑ったところでようやく止まった。

それまでほとんど瞬時。あっけにとられて見ているしかなかった。どうして気づいた瞬間に救いにいけなかったのだろう。と思ったが、慌てて駆け降りても追いつける状態ではなかった。

「晃志! 大丈夫か!」といいながら駆け降りた。滑りが止まったとたんに晃志は泣き出した。仰向けに滑り落ちる恐怖感と殴打の痛みが晃志を襲った。さぞかし怖かったろうと思うと、すぐに抱き上げた。「大丈夫か? 打ったのは頭だけか? ほかにぶつけたところはないか?」といいながら階段をゆっくり上っていった。

後頭部以外にも右耳の裏のあたりが痛いという。

ちょうどママがピアノの部屋から出てきた。晃志が階段から落ちた。真っ逆さまになって。と冷静に説明するパパだったので、ママはそんなに事の重大性に即座に気づかなかったようだった。

ひょっとしたら、また救急車をよばなくっちゃ、と思った。

頭に、べんをぬる。(べんというのは、鹿児島は串木野(パパ方のおばあちゃんの実家)の塗り薬、常磐白紅のこと。とうがらしエキスを主成分とする液体で、まあアンメルツみたいなもの。メントールより刺激性が低いけど効果は抜群。)

しばらくして、いたくなくなったというが、心配。

ママがもう一度確かめると、耳のうしろがすじ状に赤くはれていた。階段の角で打ったのだろう。

もういちどべんをヌル。

泣きやんで普段と同じようにしているが、どう見てもしんどそうだった。頭を強打しているので様子をみたほうがいい。亮佑を迎えにいく時間になったが、晃志がしんどうそうに見えたので、布団を出して寝るようにいった。ママが添い寝した。

亮佑を連れて帰ってくると、晃志は寝ていた。脳震盪的な状態だ。

ママがどうして落ちたのかを聞き出した。階段手すりのすぐ横の障子窓の窓台にかかっている洗濯物の上から手をかけて窓を乗り越えようとしたら、手がすべって真っ逆さま、だったらしい。

いつも亮佑が同じ格好をしていたのを見ていたので、それをまねしたようだ。もちろん、亮佑も窓を乗り越えることはできないので、乗り越えようとする格好をするだけなのだが、晃志はできると思ったらしい。

まあ、大けがじゃなくてホッとした。

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2002.04.29(月) ユニバーサル・スタジオ・ジャパン2

USJに行った。昨年の4/30に行ってから2回目だ。連休中にどこか連れていくことを考えて、やっぱりUSJになった。昨年は初回ということもあって、いろいろ乗り残したアトラクションがあるから、もう一度いくことにした。

実は、亮佑は体操の先生に、「連休中、ずっと(鉄棒の)練習しとくこと。(できるまで)USJ、行ったらあかんぞ!」 と言われていた。終わりの挨拶を終えて戻ってくる亮佑に、「亮ちゃん! USJに行かれへんようなったやん!」と声を掛けると、それが聞こえた体操の先生が大笑いをしていた。だからというわけではないが、USJにいくとしても連休中のいつ行くのかは重要な問題だ。

昨年はじめていったとき、前売り券は全て売り切れ状態だったが、当日券は列ばずに買うことができた。バックトゥーザフューチャーやETなどの人気アトラクションでは1時間ほど列んだが、遊園地内の混雑度はそれほどでもなかった。連休中にこれくらいの混雑度で先行きは大丈夫かと心配したほどだ。しかし連休後半は入場制限が出たほど混雑したと報道された。

それを思い出して分析するに、連休中の翌日が休みでない日は、遠方からの客が少ないので人出が少ないのかもしれない。おまけに昨年の4/30の早朝は時雨れ模様。昼前には晴れたが、早朝に雨模様だと出鼻をくじかれる。

今年の週間天気予報をみると、4/29はくもりのちあめ、5/1が雨模様だが、後半の5/3とか5/4あたりも同じような曇りの天気。お天気的には条件が変わりがないとすると、やはり今年も翌日が休みでない4/29がねらい目かもしれない。ということで、まったく準備をしていなかったが、急遽4/29に行くことにした(結局鉄棒の練習をする前に行くことになった)。

あさ6時に起きて7時に出発。JR大阪駅に着くと、去年は売り切れていた前売り券を買った。ママによるとJRの販売員は、余裕で入場できます、と答えたという。つまりJRでの前売り券にそれだけ余りがあるということだろう。家を出たときはどんよりと曇っていたが、環状線に乗る頃には日差しが出始めて、ひょっとして帽子をかぶってこなかったのを後悔することになるかも、と心配した。

2度目のUSJへの経路は慣れたモノ。1度目ほどの緊張も感動もなく、USJ駅に着くなり、いきなり二人ともウンチ。ところがJRのトイレは紙がない。鼻風邪を引いている二人のために3つも用意していた携帯用ティッシュだったが、亮佑がひとつ便器のなかに落としてしまったので、使い切ってしまった。おかげで人の流れに遅れることになったが、去年のような焦りがない。人影がなくなったJR駅から、ゆっくりとゲートに向かう。

昨年の経験から、最初にジョーズの予約をした。さいわい10時50分から11時50分の間の予約ができた。午後の分しか予約できないと思っていたので、午前中に予約できてうれしい。そのままジュラシックパークに向かう。その間、着ぐるみのスヌーピーと握手したいとか、場内案内地図の表紙のキャラクターを指差しながら「これいいもん?」と聞いてくる晃志に、お並びするまでお話しするのを待って、といいきかせながら先を急いだ。一刻も早くジュラシックパークにたどり着かないと、待ち時間が長かったら予約してたジョーズさえダメになるからだ。

ジュラシックパークは待ち時間30分くらいだった。しかし入り口で身長を計っている間に、急に晃志が怖がり出した。手を引いても、泣きながら後ずさりする。映画のイメージが強烈に焼き付いているので、恐竜が出てくるというのが怖いのだ。なかに入ると恐竜の足跡がついているのを見つけて、さらに怖がった。あやしたり、なだめすかしたり、半ば怒ったりしているうちに、行列はどんどんを進んでいく。待ち時間があっても行列がどんどん進むと、あまり退屈しないものだ。あっという間に乗船口についた。

みんなカッパをかぶっているが、なかには慌ててカッパを買いに走る人もいた。そこは心得たもので、ちゃんとカッパを持ってきている。午前中は水しぶきがかかりそうなアトラクションを集中的に回るとカッパを来たままで良いはず。

ジュラシックパークライドは5人掛けのシートだったので、家族4人というと、ひとつ後のボードに回され、一番前の列に座ることになった(ラッキー!)。ところが、シートに座っても晃志が泣きやまないので、おねさんがやってきて、「動き出すと途中で止められませんが、大丈夫ですか?」と尋ねる。降りるのなら今ですよ、と言わんばかりだが、そういわれても晃志だけ残すこともできないので、笑いながら「大丈夫です」と応えた。

ボートが動き出しても、出てくる恐竜は、ディズニーランドのジャングル探検と同じ程度。かわいいやん、などと晃志に向かって諭していると、だんだん安心した晃志は、もうすでに泣きやんでいる。しかし事態は急変。予定していたコースを外れ、なにやら施設が破壊されたところへ進みはじめた。すぐにもとのコースへ戻します、とアナウンスがあるものの何やら怪しい雰囲気。建物のなかに入っていったボードは、急な坂道を上り始めた。うおっ、晃志、大変だ、どうしよう。

そこは逃げ出した恐竜たちがすでに進入していた建物。油断していたら恐竜に襲われてしまう。坂を上りきったところは暗く不気味な雰囲気。案の定、ちいさな恐竜がしゃしゃり出て来て水をかけられてしまった。と思うのもつかの間。前方から肉食の恐竜が現れ、大きな口を開けた! すわっ、食べられる! と思いきや、一気に急流を滑り落ちて、水しぶきをかぶる羽目に。パパはしぶきを避けようとしてカッパの帽子を深くかぶって下を向きながら、晃志を抱き支えた。亮佑は大声で叫んでいた。

しぶきが引いて降り場が見えてきたら、泣いているのかと思っていた晃志が「めっちゃ、たのしかった」と言い出した。乗ってみて初めて分かったが、ジュラシックパークライドは、ただの水上ジェットコースターだった。それ以外のおもしろさはほとんど何もない。落差が結構あるが、建物の暗闇から外の出口に向かって滑り落ちるので、その恐怖感はほとんどない。演出的には恐竜に食べられたというところだろうが、いまいち。全体に恐竜の出番が少なくて、ジュラシックパークらしくない。これならファミリーランドの「世界はひとつ(?)」(=大人形館ファンタジーワールド)のジャングルのほうがおもしろいかも。

しかし、ちいさな恐竜に水をかけられたのはうかつだった。くやしい。それから、あとで写真をみて思ったが、カッパの帽子はかぶるべきでなく、頭は濡れても、落差を十分楽しんだ方がおもしろいだろう。亮佑はカッパの帽子をかぶってなかったが、写真にしっかり派手な叫び顔が写っていて、とってもいい。

ジュラシックパークのあと、晃志と亮佑は恐竜のマネをして大はしゃぎ。

次は、ウォーターランドを見に行くつもりだったが、入り口まで行ってショー形式だったことに気づいた。すでに開園時間をわずかにすぎていた。次回公演は、ジョーズの予約時間と重なるので、その次の回で見ることにして、スヌーピーのウォータースライダーとジェットコースターに行った。

ところが、ウォータースライダーを晃志が嫌がった。乗るのが怖いといいだす。昨年は怖いもの知らずで、乗るまではなんともなかったのに、乗っている最中に泣き出したりしたものだ(バックトゥーザフューチャー)。今回は乗る前に恐怖を感じるようになっている。想像力が豊かになっているのだろう。しかし実際に乗ってみると、パパが思いっきり盛り上げさせるのも手伝って、大はしゃぎ。

続いてジェットコースター。暗い建物のなかで30分待ちの行列をつくっている間、晃志がまた怖がりだした。ジェットコースターのコースの間を縫って行列させているので、ジェットコースターのレールの高さと滑る速さを目の当たりにするからだろう。建物のなかに構築されたコースなので、屋外にあるより高く感じるのかもしれない。ぐずる晃志をなだめたり、脅したりしながら、またパパと一緒にのった。

ファミリーランドでの幼児用ジェットコースターをクリアしている晃志だが、スヌーピーのジェットコースターは、やっぱり怖かったみたいだ。こんどは乗り物を下りてからも、楽しかったとは言わなかった。「こうちゃん、おままごとしたいねん」といいながらチャーリーブラウンたちの遊具のほうに向かっていった。自宅に帰ってからもこれが一番怖かったと言っている。

スヌーピーのスタジオは、コンセプトが曖昧で中途半端。こどもに映画撮影のおもしろさを楽しませようとしているのだろうが、こどもには何のことか分からない。それに暗い屋内に設置されたジェットコースターは、幼児には怖すぎるし、身長制限もあるし、小学生以上じゃないと楽しめない。かといって他の遊具はまるっきり幼児向き。むしろ徹底的に幼児用アトラクションに徹したほうた良かっただろう。エキスポランドのアンパンマン広場くらいレベルダウンしてもいいのではないか。もっともゲーセン的遊具はいらないけど、もっと屋上遊園地的アトラクションがあってもいいのではないかと思う。

スヌーピースタジオを出る頃にはお腹が空いた。JAWSの予約時間まであと20分以上あるので、パパがカレーパンかプレッツェル食べへん? とみんなを誘ったが、ママは乗り気でない。執拗に誘うパパにママは、パパがカレーパン食べたいねんね、と言い当ててくれたので、よし行こう!と言って、ジュラシックパークからの道すがらにあった屋台のパン屋を目指した。亮佑も「棒みたいなパンを食べたい」と言うので、その屋台の前に来ると、実はそれがカレーパンだった。大人なの辛さのカレーパンをほおばりながら、辛い辛いといいつつ、子供たちも結構たべた。食べ終わるとジョーズに行った。

予約していると10分くらいの待ち時間で乗れますと言っていたが、予約用入口から入ると、行列の行き止まりはすぐに乗船口だった。慌ててカッパを着込む。晃志がまた怖がって泣きだした。なだめるヒマもなくすぐに乗船した。

ジョーズの世界に浸り込むには、待ち時間が短すぎた。多少の待ち時間はないと、その世界に入り込めない。乗船したら添乗員が解説を始めるが、何を言っているのか子供たちは聞き取れなかったと思う。安全な海水浴場の遊覧船で回遊中に、やっつけたハズの大鮫が戻って来たという設定。見通しの悪い曲がり角の手前で異常を知らせる無線が入り、角を曲がると先に出港したはずの遊覧船が沈没しかけていた。

添乗員と一緒になって、子供たちの恐怖をあおった。背びれが左右に見える度に、わぁジョーズだぁ!と叫ぶ。が、添乗員の演技が熱心な割に現実感に欠けて、なかなか盛り上がらない。ボンネットバス時代のバスの車掌のお姉さんのような声音で、抑揚なく大声で、ずっと喋り続けるので、恐怖感が湧かないのだ。間の取り方が悪いのかも。もっと落語を聞いてください。でも下船するとすぐに次の乗客が待ちかまえているのをみると、この演技、結構大変! そう思うとよく頑張っている。

圧巻は左舷方向に見える施設の爆発と海上で燃える炎。パパは右舷側にいたが、左舷側だともっと炎の熱が伝わってきて熱かったはず。最後にジョーズが襲いかかるのも左舷側。水しぶきを浴びるのも左舷側。右舷側ではみどころがない。これは戦略だろうか。右舷側に乗った人がもう一度左舷側に乗りたくなるように。といっても右舷側か左舷側かは、列んだ行列の順番次第。そういう意味では、左右どちらがわにも見所がほしい。

遊覧船の添乗員が最後の演技として「今日ここであったことは、誰にもいわないでください」と言っていたのを亮佑は覚えていた。自宅に帰ってから「ジョーズを見たといったらあかんでっていってたやん」と言う。亮佑にはジョーズのアトラクションの秘密を他の人に喋ったらあかんで、と言う意味にとれたらしい。

ジョーズを終えると、混雑回避のために早めの昼食にすることにした。この時間にお昼にするなら、さっきはカレーパンを食べなければよかったと後悔した。ジョーズの前のレストランはシーフード。でもジュラシックパークの恐竜博物館に行きたかった。その入口にあるメニューを物色していると、「なかに写真付きのメニューがあります」と案内された。親切にありがとうと思って入ってみると、中にいた別の誘導員に注文の行列用通路に通される。はめられた!、と思いつつメニューをみると、ジュラシックパークを思わせるメニューがあまりないし、食指が動くようなものもない。しかもチキンが主体。もっとお肉系があってもいいのに。引き返そう、と思った。

どうする? とママに振ると、せっかくやからここでいいんちゃう、というのでほとんど選択肢のないメニューから子供用のジュラシックランチボックスと大人用メニューを選ぶ。以前テレビでみた内装はここではなかったのだろうか。映画の中のレストランと混同しているのかもしれない。映画の博物館のように恐竜の骨格の模型が中央に飾ってあるが、どうも雰囲気が違う。映画のなかのレストランと博物館を一緒にしたような内装にしてほしかった。

食事は、冷凍物を温め直したような味。ガストのほうがマシ。パパはタイ風カレーを選んだが、ココナッツミルクを入れただけでタイ風という称している感じで安っぽい味。子供用ランチボックスなんて、焼きおにぎりとチキンナゲット。これならマクドのハッピーセットのほうがいい。USJの呼び物のジュラシックパーク内にあり、大がかりな建物のレストランの癖して、この程度の内容だったとは、まったく期待はずれだった。

こんなのなら、さっきカレーパン食べたばっかりだし、外の屋台でホットドックとか食べた方が良かったかも。もっとも金銭的にはそれほど安価になるわけではないだけど(カレーパンもホットドックも350円)。

食事を終えて、ウォーターワールドの公演開始時刻までちょっと暇つぶしと思って、ジュラシックパークのおみやげ屋に入ったのがいけなかった。亮佑は最近鉱物に凝っているのだが、おみやげ屋のなかで化石や鉱石を売っているのを見つけた。なぜか水晶にとても興味をもっているのが、そのほかにもピカピカに磨かれた鉱石をみて、とてもほしがった。鉱石に興味があるなら、これからいろいろ勉強もすることだろうし、いいことだと思って買ってあげることにした。

亮佑だけに欲しいモノを与えるわけにはいかないので、晃志は何が欲しいというと、恐竜の帽子という。おもしろい帽子だったが2300円もしたので、もっと他にないかとというと、恐竜の靴下という。子供サイズがなかったので、ほかにないか、と聞いているうちにだんだんウォーターワールドの時間が近づく。ここはあきらめようとすると、どこからか、恐竜のキーホルダーを見つけてきて、「パパ、みて、これ凄いで!」といって恐竜の口を無理矢理あけて光らせる。お店のお姉さんがやってきて「背中を押すのよ」と教えくれる。晃志は「声もすんで」といいつつ何とか鳴かせようとしているが、鳴かない。お姉さんは鳴き声の出し方は分からなかったみたい。

どこにあったん? と聞くと走っていって教えてくれた。そこには確かに鳴く恐竜のキーホルダーもあった。結局それを買う。支払いが終わると、いそげウォーターワールドが始まるぞ! と急いでジュラシックパークを後にすると、おしっこ! と晃志。あわてトイレを探す。この回を見逃すとあと予定が大幅に狂うぞ! とせかして、走って、やっとたどり着いたウォーターワールド。なんとか間に合った。ゲートをくぐると、なんと入って直ぐのところにトイレがあった。

客席に向かう通路に場内の音が漏れ聞こえる。すでに始まっているのだろうか、と思いきや、前座のコントだった。ほとんど終わりかけだったが、それが結構受けていたのが分かる。前座を見逃したのは残念だ。ウォーターワールドの演技が始まると、すごいすごい! これは大感動。水しぶきと爆発と炎が入り交じって、スタントアクションもすごくて、ほんとこれって一日に何度もやるの? なんて思ってしまう。それでも、もっと大阪的ノリで演出があってもよいかな、とは思った。

このショーで、USJの真髄に触れたように思った。乗り物系のアトラクションではなく、俳優たちが繰り広げるショーこそUSJの得意分野なんだと感じた。ママもウォーターワールドに大感動で、ウルトラマンショーや仮面ライダーショーなんて、これに比べると子供だましのようで見る気がしない。これ気に入った、もう一回みよう、としきりに言っていた。

ショーのスケジュールをみながら、次のアトラクションは西部劇のスタントショー。案内役の日本人、アメリカ製のジョーク的。案内役以外は全て外人なのが本場の西部劇なのかも。全体の進行をお笑いベースで進めるので、スタントの迫力を目の当たりにしながら、感動は半減しているかも。でもよく考えると本当にすごいスタントの連続。ジャッキー・チェンの映画を思い浮かべる。格闘シーンはほんとうに殴っているように見えるのがとてもおもしろい。火薬を多用した爆発シーンなどびっくりどっきり。

USJでは、火薬をつかうのが本当に多い。バックドラフトもそうだが、炎を完全に管理下において、安全に火薬を使っているところがUSJたるところなのかも。それにしても、おへそを出して演技していたお姉さん。カウボーイの格好しておへそを出していただけなのにセクシーでした。

西部劇を出ると直ぐ横がアニマル・ショー。時間的には、ちょうどスタントショーを見て出てきた客がすぐに入れるように設定されている。案内役のにいちゃんが、演技なのか地なのか不明。不愛想なお宅的青年だが、スタントショーにもっとヨシモト的笑いが欲しいと思っていたら、アニマルショーはまさにそれ。ゼンジー北京のノリを彷彿とさせる。よく調教された動物たちに拍手喝采。

アニマルショーを出るとすでに2時半。パレードの席取りをしようとコースを確認して表通りまででると、すでにロープが張られ、席取りの人たちがロープ際から3列くらいは座り込んでいる。いろいろ場所をさがすより手近なところで場所を確保。座り込んで待っていると、晃志がぐったりとなって寝てしまった。そのまま荷物を枕に地面に寝かしつけた。

パレードを待つ間は、大道芸人等によるアトラクションが繰り広げられた。アメリカングラフィティを思わせる路上ダンス、ヨーヨーの名人、バトン投げなど。待ち時間を飽きさせない。4/27から始まったパレードにしては、誘導係が慣れていた。混雑を上手にさばいていたし、ロープからはみ出す足をちゃんと中に入れさせるし、パレード始まる直前の拍手の練習など、盛り上げ方も上手だった。ただ注意事項を述べるときには、地声だったので聞き取り憎い。聞こえなかったら誰も聞き返しはしないので、結局何を注意していたのか分からなかった。

パレードが始まると晃志を起こした。白バイに先導されてやってきたのは、ウッドペッカー。続いてマンガ系のキャラのフロートやジュラシックパークなどの映画のフロート。総じて、もっと大がかりで迫力があるかと思ったが、映画の登場人物が少なすぎて期待はずれだった。といっても子供たちと一緒に十分に楽しむことができた。ディズニーランドのパレードはディズニーキャラ総出演のオンパレードで次から次へとフロートが続いていたように思うが、それに比すると貧弱。チャップリンやモンローだけでなく、もっとたくさんの歴史上の映画スターがでてきてほしい。

たとえば昨年来たときに街を闊歩していたクラーク・ゲーブル。映画会社が違うとむずかしいかもしれないが、ハリウッド映画スターたちに扮した人がたくさん出てきて欲しい。たとえば子供たちはシュレックがパレードに出るのなら、モンスターズインクのキャラが登場してもよいのではないか、と期待していた(無理な注文なんですがね)。フロートの装飾に凝るよりも、小さなフロートでもよいから登場キャラの多さが重要だと思う。

15時50分からのモンスター・ロックンロールショーは、映画に登場した古典モンスターたちのロックンロールショー。ガイド役はビートル・ジュース。出演はフランケン、ドラキュラ、狼男(アニメ「怪物くん」を思い出す)、とフランケンの恋人。ビートルジュースの映画を見たことがないママが、そのキャラクタのおもしろさにいきなりはまった。アメリカンジョークのビートルジュースを巧く大阪的にアレンジした演出は見事で、演技者もとても上手だった。モンスターたちの演奏も歌も踊りも抜群で、なかなか楽しめた。晃志は相変わらず怖がって客席についても泣きやまなかったが、ビートルジュースの登場によって、その演技にすっかりなごんで、最後にはビートにのって手拍子を打っていた。

亮佑はETに行きたがったが、ロックロールショーから出てきた時点で、100分待ち。さすがにこの時間になってまで100分も待つ元気はない。すぐにでも入れるウッドペッカーを見に行った。2回目のアトラクションは、すべての事情が分かっているので少し退屈気味。客席に通されるとき、先頭付近の客は真ん中あたりに座ろうとするので、奥の席つまりステージ右側の席が空くことを体験して知っているので、今回は最後に入ったにもかかわらず、奥の席に行こうとすると会場係に制された。なんでやねん、向こうしか空いてないやん、と思っていると、案の定、手前側の席は全部詰まってしまって、奥の席しか残らなかった。会場係は自分の判断ミスを認めようともせずに、「奥に行ってください」というので、腹が立って「最初からそういっているやろ」と言ってやった。それでも謝ろうともしない。リピータにとってはこういう要領の悪い会場係が気に障る。むかついた。

アトラクションのほうは、モニターに焼き付きが出ているなど、設備の老朽化が目立ち始めた。コンピュータのモニターでもフル稼働しているとブラウン管の寿命は2〜3年くらいだという。映像の綺麗さが勝負のこの種のアトラクションには致命的かな。とはいうものの、立体映像のアニメーションと実写のコンビネーションは実によくできていて、2回目でも感心させられる。どうやって立体映像化しているのか知りたい。

ウッディの出口のアニメスタジオ的テレビゲームは、完全に幼児・小学校低学年向き。壊れてるのを二三見つけたのは興ざめ。亮佑も晃志も前回ほど夢中にならない。ある程度さわって遊ぶと早々に退散した。

ターミネーターの待ち時間が30分となっていたので、さっそく列んだ。やはり晃志が怖がり出す。今日、晃志が怖がらなかったのは、ウッドペッカーくらいだ。ほかは列ぶたびに恐がって、なかには泣き出したりしたものもあった。

晃志が、ターミネーターは(怖いので)メガネをかけないで見る、と言い出すので、メガネをかけない方が危ないんだよ、と教える。確かに入口には「安全メガネをおかけ下さい」って書いてある。ターミネーターは、行列で待っている間の雰囲気と、客席手前での前座とのギャップに驚く。美貌のお姉さんが案内役だが、まるっきり大阪的・よしもと的なノリがとても良かった。うしろの観客が「前来たときと同じ人や、ずっとやってんのかな」とささやいていたが、あれが台本ではなくアドリブ演技だとしたら良い役者だと思った。ママは、あれは宝塚歌劇の男役の成れの果て的要素だという。

ターミネーターの映画自体はそれなりにおもしろかったが、前座があれだけおもしろいと、本編のアトラクションでそのお姉さんがやっつけられるシーンの中途半端さが物足りなく感じる。もう少しお姉さんを前面に出して、ぎゃーぎゃーわめき立てて、笑いをとるべきかなと思った。

実物と立体映像のコンビネーションなど映画の演出や、映像と連動してシートが揺れるという仕掛けの凄さには驚いたが、立体映像の迫力の割には、画像の質が悪く色の再現性もなかったのが残念。映画の筋や迫力より、立体映像を楽しむだけのモノとして見た方がおおもしろいかもしれない。

上映が終わったあとに通されたおみやげ屋で、晃志がピストルを見つけた。しかし、おしっこ!というので、まずはトイレに連れて行くと、その途中「あのてっぽうかってね」としきりにうったえるので、列ぶたびに恐怖におののいていた晃志を不憫におもって、買ってあげることにした。トイレからおみやげ屋に逆戻りして、どれがいいか物色していると、晃志は光る小刀を見つけた。ピストルより気に入った。実は晃志は今、忍風戦隊ハリケンジャーに凝っているので、刀のほうがいいのだ。亮佑はピストルを選んだが、光る小刀にも未練があった。

やれやれ、つかれはてて腹が減った。すでに6時。なかで食事するより、外のほうがおいしいかも、と言って帰ることにする。ゲートを出てすぐのハードロックカフェにも行きたかったが、USJ内と変わり映えのしないメニューだったので、ユニバーサルウォークで食事のできる店をさがした。結局インド料理店に入る。以前、千と千尋を観に行ったとき、パパがインド料理食べたいと言ったのにオムレツ屋に入ったのをママが覚えていてくれて、今回はインド料理にしてくれた。でもお昼もカレーだったんだけどね。場内係のお姉さんが好感もてた。

食事を終えると、7時半を回っていた。あとすこしで最後のショーがはじまる。が、今日はもう疲れたので帰ることにした。

池田につくともう9時。あさ7時にでたので14時間遊んだことになる。ほんとうに疲れ果てた。

しかし、亮佑には絵日記の宿題が待っていた。昨日のうちにすませておきなさいというママの言いつけに反して、亮佑はUSJのことを書きたい、といって今晩までお預けにしていた。亮佑はジュラシックパークライドの急降下が怖かったけど楽しかった、といって恐竜の絵と一緒にそのことを書いた。満足げな亮佑。

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