ikuji nikki2000年6月


000602 亮佑のアトピー再発と自転車の練習

幼稚園での出張動物園。最近、亮佑の肌の具合が悪く、両足の膝の裏が赤くただれて治らないので、ママに皮膚科に連れて行ってもらった。医者は一目見て汗のせいだという。そういえば、夏は一日4回入浴(水浴び)させないといけないのだ。汗がアトピーをひどくするから。大事をとって幼稚園はお休みさせた。
しかし、それ以前に亮佑は最近疲れ気味だと幼稚園から報告があった。晃志が生まれたときもそうだが、物わかりのよい亮佑は、ストレスを貯めてしまう傾向がある。ママのピアノ教室が忙しくなって子供の相手をする時間がなくなってきたと反省。家にいるのに生徒がきているときは、甘えることはおろか、話もできない。それでもママに好かれようとじっと我慢している。耐えているのだ。パパも仕事が忙しすぎて、朝晩もほとんど子供と顔を合わさない。子供との会話がなくなるのが、いちばん危険なのだ。愛情作戦の復活である。


晃志の登園拒否も基本的にはこれでなおるハズ。亮佑が幼稚園を休んだので、晃志は一人(といってもママが連れて行くのだが)で幼稚園に行った。さずがに動物がたくさん来ている幼稚園は、いつもと様子がちがう。まったく嫌がらなかったらしい。


晃志が帰宅してお昼寝が終わると、晃志と亮佑をつれて近くの広場まで自転車の練習に行った。補助輪をはずしてバランスの練習させたが、漕ぐ力が弱くてハンドル操作まで神経がいかない。再度、補助輪をつけて漕ぐ練習に戻った。
途中、晃志も乗りたがるので、漕ぎ方を教えたが、晃志は三輪車をまともに漕いで乗ったことがないので、自転車の漕ぎ方も分からない。簡単に回せる後ろ向きにペダルを踏む。前回りに回転させないと動かないと教えても、後ろにしか回さない。パパが足をペダルに押さえつけて前回りに回転させてやって、こうするんや、と教えても、後ろにしか回さない。亮佑に見本を見せてもらったが、できない。できないのではなく、そうしようとしないのだ。晃志の悪いところだ。教えてもらっても素直にそのとおりにしない。おかげで、みんなから怒りを買う。ママもババも経験がある。今日はパパが切れた。
最後には、なんで前向きに回されへんねん? 亮佑の練習やのに邪魔ばっかりしやがって! と怒鳴って、晃志をほったらかしにして家に向かった。物陰に隠れて様子を見ていると、自転車とともに置き去りにされた晃志のところに亮佑が駆け寄って、亮ちゃんがいるから大丈夫やからな、と晃志に声をかけていた。しっかりお兄ちゃんしている。以前なら、晃志も自転車もほったまま、パパぁと後を追っかけてくるのに。成長したものだ。

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000604 パパの災難と晃志の算数レッスン

朝寝坊していると、晃志と亮佑がベッドに襲いかかってくる。二人を羽交い締めにして抵抗する。休みの日の朝はいつもそうだ。今日はウルトラマンティガ(6:00)とタイムレンジャー(7:30)と仮面ライダー(8:00)の日。それら放映時間は、パパは起きていた。実は徹夜明けだ。仮面ライダーを見ながらみんなで朝食をたべた。しかし、例によってパパは食事のあとに体調が悪くなる。この2〜3週間ずっとそうだが、ここ3〜4日が最悪だ。徹夜明けというのもあるが、それは前日も食後に寝ていたら、ちょっと寝過ぎてしまって、深夜3時ごろに目が覚めたからだ。ビデオ撮りした番組をもう一度見直したらお昼ごろになる。手持ちぶさたになった子供たちは朝寝していたパパへの襲撃が始める。子供たちは容赦なく殴りかかってくるので、時折顔面パンチが入るときもある。鼻なんかを直撃されたときは猛烈に痛い。しかし、そこは父親の威厳?の見せ所、痛いのを我慢して「こらあ、顔は叩いたらあかんやろ!」と叱るだけにしている。

晃志だけ取り押さえられて、亮佑が逃げた。晃志が数を認識できないということを聞いていたので、指を3本立てて、「これはいくつや? 答えられたら放してやる」といっても、「さん」とか「みっつ」とか言わないのだ。先日の自転車漕ぎと同じだ。意固地になって、親のいうことに応じようとしない。

亮佑と晃志の感性の差か?! 亮佑は指を立てて数を教えたが、どの指を立てても何本立てているかはすぐに認識した。亮佑はイメージの記憶やパタン認識が得意なのか? 晃志の場合、最初にママがピアノの指番号で教えたので、親指が1、人差し指が2、という固定観念から逃れられないのだろうか?

でも人差し指だけなら「いち」、人差し指と中指なら「に」という。「こうじくんいくつ?」と聞くと、人差し指と中指と薬指とを立てて、「しゃんしゃい」と言うし、数は10までは完全に数えられるし、20までもなんとか数えきる。しかしそれは、数えているのではなく、暗唱しているだけなのかもしれない。

とにかく、「さん」とか「みっつ」とか言わないので、だんだん腹が立ってきた。でも極力冷静に「分からないときは、指で押さえて順番に数えてごらん」、というと「いち、にい、さん」と数え上げる。「じゃあ、いくつ?」ときくと「さん」という。「そうや! できるやん! こうちゃんうすごい!」と褒めちぎる。これを繰り返しているうちに、「さん」「し」「ご」くらいまで言えるようになった。

すぐに開放してあげるつもりだったのに、30〜40分くらいかかった。

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000609 亮佑のアレルギー反応検査結果
亮佑のアレルギー検査の結果を聞きに行った。以前に検査したのは1歳くらいのころだったかなあ。食物アレルギーはほとんどなくて、米に少しでたくらいだったが気にする程度でもなかったように思う。そのときも、ハウスダストの徹底駆除が大切といって、布団の掃除機かけとかカーテンの洗濯だとか、日常的にこまめな掃除をしなければいけないのが大変だった(ママが)。

今回のテスト結果では、ハウスダストと家ダニに一番反応している。次に花粉。スギ花粉とブタクサ花粉。春と秋の花粉だ。そういえば、春先に亮佑はしきりと目の痛みを訴えていた。引っ越す前にもそういことがあったが、それは新しく買った二段ベッドの塗料の臭いのせいだと思っていた。実際、洋服売り場などのホルマリン系の臭いでも目が痛くなるようだ。でも、今年の春のは、やっぱりスギ花粉だったのだ。

花粉とハウスダストは、汗がそれを溶かして患部にしみこみ、余計に症状を悪化させる。夏場の汗も要注意だ。以前は汗を洗い流すために一日4回も入浴させていた。これは効果があった。また今年の夏もベランダでプールさせるか、水風呂で遊ばせるかしてやらないといけない。

完璧にハウスダストを出さないなんて無理な話だが、部屋がすっきりしていると埃も溜まりにくい。逆にモノが溢れかえって整頓しきれずになっているのは、埃を貯めやすくなる。つまり、いろいろ捨てないといけないわけ。けど、貧乏性なので捨てきれない。

(パパ、この日の夕食後、持病の胃潰瘍の再発? 胃痛がひどくて腹を抱えるようにして寝込む。)

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000609 鉄砲ゲーム
テレビゲームで、銃の形をしたコントローラをテレビ画面に向けて、トリガーを引くと、画面のなかにいるゾンビをやっつけることができるというもの。襲いかかるゾンビをどんどん倒していかなければならない。このゲームがホンダのサービスステーションにおいてあった。12ヶ月点検のとき、このゲームに二人は夢中になり、デモ画面にも関わらず画面に向かって銃を構えてバンバンやっているのだ。
それと同じものがゲームセンターにあることに気づいた晃志。亮佑のレッスンを待つ間、ゲームセンターに連れ行ったら、ショットガンや拳銃やライフルなどいろんな銃が用意されているマシンを渡り歩いては、銃をかまえ、一人悦に浸っている。どうしてもその場を離れようとしないので、いい子にしてたらテッポゲーム買ってあげる、と約束した(本音はパパも遊びたい)。
「今日、買って!」「今日はあかんわ」
「いつ買ってあげるの?」「そやなあ、お金出来たときやなあ」
「いつお金できるの?」「うーん、クリスマスかな」
「....」「それまでいい子にできるか?」
「はやく買って!」

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000610 ヤマハなんかやめてまえ!
この日、亮佑はパパに日頃のレッスンの成果を見せようと、クラビノーバの前に座った。パパに誉めてもらいたいのだ。ロンドン橋を弾いてくれた。しかし思うように弾けなかった。それは聴いていたらすぐわかる。悔しい、といいながら、その場で少し練習したが、すぐに止めて、イスから降り、ピタゴラス(磁石が内蔵されたブロック)で遊び始めた。ママが何度も練習に誘うが、いっこうに練習しようとしない。その様子を見てて、パパが切れた。

「誰でも一生懸命練習せえへんかったら上手になれへんのや! 悔しい言うたら許してもらえる思てるやろが、大人に気に入られようと思って言うてるだけやないか! 練習がイヤやから逃げてるだけやないか。ほんまに悔しかったら練習せい。練習せえへんのやったら、音楽辞めろ。ヤマハなんか辞めてまえ。」

と一気に捲し立てると、あわててピタゴラスを捨て、クラビノーバのイスに座ったかと思うと、大声でわんわん泣き出した。「れんしゅうするう〜! ヤマハやめたくない〜!」と泣きながら鍵盤に手を置くが、感情が高ぶっていて弾けるわけがない。しまいに「涙がでてきてひかれへん〜」とママに抱きついた。

こういうときのママは優しいままに変身する。いつもはママが怒鳴るが、今日はパパが怒鳴ったのでママは優しいママなのだ。「練習したらいいねんやんかあ、なあっ」となだめる。亮佑の傍らに立って、やさしく指導する。亮佑は、ひくひくしながらも、練習する。なんとかできるようになる。が、いますこし。ママが、明日になったらできるようになるよ、と言ってなぐさめる。

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000611 亮佑の練習の成果
お風呂あがりにクラビノーバに向かう亮佑。夜なのでボリュームを絞って小さい音で、昨日と同じところを弾いてみせる。ずーと前からちゃんと演奏できてたかのように、弾けた。ママとパパは、「出来るやン!」「上手やないか」と誉めると、とてもうれしそうな顔をする。ママは「ママの言ったとおりやろ。今日になったら出来るようになるって。」と昨日の言が証明されたことがうれしい。

しかしママは亮佑のズルを見抜いている。クラビノーバはピアノよりタッチが軽いので楽に弾けるのだ。本当はピアノで弾かねばならないのに。亮佑は音楽教室でも、ピアノとエレクトーンとどちらで弾いてもいいと言われるとエレクトーンを選ぶ。その方がうまく聞こえることを知っているのだ。みんなでエレクトーンを弾くとき、練習してきた曲はボリュームを上げ気味にして目立つように弾くが、できない曲は音を消すらしい。ずるがしこい奴! そう、ズルだけど、かしこい。

000611 オビコを見た
この日再放送のあったウルトラマンティガのタイトル。ウルトラQの「鳥を見た」を思い出させるタイトル。話の出来はどうか?
山林の暗闇に棲むオビコの周辺は、開発が進み、暮らしにくくなってきた。開発を阻止しようと、夜泣きそばの屋台を曳いて、客を喰う。人間は自分勝手な開発ばかりして自然を破壊していると言いたのだろうが、ティガは「もう昔の村はないんだ!」と言い切り、巨大化し街を破壊しようとするオビコを、不本意ながらも倒してしまう。結局、ティガはあくまで人間の味方で、そして人間同様自己中心的なのだ。

このオビコ、結構子供たちが怖がる。夜になって、なかなか寝付こうとしない二人に向かって、「オビコが来るぞ!」というとあわてて布団をかぶって寝たふりをする。

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000612 いつもとちがう場所から
亮佑と晃志を幼稚園まで送っていった。いつもの道が工事中だったので、迂回路を通り、いつもとは反対側の園庭側の門の前に車をつけた。園庭からは保育室がすぐ見通せる。晃志にむかって「一人でいけるか?」というと亮佑が「大丈夫、亮ちゃんが連れてってあげる」と言って、晃志の手を引いて連れていった。パパは門のところに立ち止まって様子を見ていた。少し引きずられるような格好でなんとか自分の保育室まで連れてこられた晃志は、そのまま先生に引き渡された。亮佑は無事晃志を送り届けたことで満面に笑みをうかべ、こちらに向かって手を振っている。得意げだった。
晃志の登園拒否、少し解消か。


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