〜ち〜

ちゃくとう(着到)

ちゃくとうどめ(着到止め)

「着到」とは俳優や演奏者、舞台関係者が楽屋に入り、支度にかかることをいう。通常、開幕30分前になると「着到」という鳴物が演奏され、この演奏が終了すると「チョーン・・・チョーン」と柝(→き)を二つ打つのを「着到止め」といい、「化粧にかかれ」という意味。 .
ちゃり 人形浄瑠璃、歌舞伎用語。道化た演技や笑劇的な場面をいう。人をからかう「茶化す」、茶の作法を心得ぬものの滑稽をいう茶化場(ちゃけば)からの転訛とみられる。 .
ちゅうあし(中足) 大道具の標準寸法のひとつ。舞台床面から2尺1寸高いこと。舞台で武家屋敷、商家などの装置を組むときによく用いられる高さ。 .
ちゅうのり(宙乗り) 歌舞伎演出用語。宙づり、フワフワともいう。演技中の俳優が身体を宙に吊って、舞台から花道へ(または客席を斜めに)飛んでいく様を見せる演技。 .
ちょうこうき(調光器) 照明器具の明るさを調節する器具。 .
ちょぼ 歌舞伎用語。チョボともかく。人形浄瑠璃の脚本を歌舞伎が演じるとき(丸本歌舞伎)や、義太夫を取り入れた歌舞伎脚本の場合に、舞台の上手に設けた床、もしくは御簾の中で語られる義太夫、またはそれを語る人をいう。人形浄瑠璃(文楽)と異なり、原則としてせりふの部分は語られないし、節付も違っているので、文楽の義太夫、またはその語り手の太夫とは別のものとして扱われる。語源は、義太夫本にちょぼちょぼと朱点を打って語る部分を記したからともいわれるが、明らかではない。 .
チョンパー 歌舞伎舞踊の照明技法のひとつ。舞台と客席を暗くしておいて、柝(→き)の音の合図で、舞台と客席の照明を一斉に明るくする照明の演出効果のこと。 .