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大会3日目、最終日。最悪!!私と清水は・・・なんと『寝坊』してしまった!!目覚ましにも気がつかないし、電話も鳴った?ドアのノックも?
がーん!!
気球の大会で寝坊したのは初めて。ショック(>_<)
しかもこんなときに限って、迎えに来るのが早いし。でも、ブリーフィングには、遅刻しなかった。昨日のように来賓待ちはないそうです。
今日の朝食は、"大福?"みたいのだったけど、食べなかったので中身は分かんなかった。
まだ星の瞬く中、セッティング。

アメリカ・サンディエゴから来たというED WHITNEYが話し掛けてきた。写真を撮ってくれたりしていたが、寝坊した私は、ショックと頭が起きていないため、英語が耳から入って通り過ぎて行く。でも、おもしろいおじさんだった。今日こそは、飛行船の立ち上げを見るぞ!と意気込んでいたのに、また見られなかった。結局、最後までインフレを見ることがなかった。
"インフレは人より後に!"これは昨日の教訓!『Mitty』は小さいから、すぐに上がることが出来る。
でもうちのクルー達は「まだ?」という感じである。
他のチームより少し遅れてインフレ開始。ブリーフィングで言っていたようにヘア気球は、すぐに離陸。ドイツチーム・スウェーデンチームに続いて、私たちも6時43分Take
off。今日はPu/t:清水が同乗。競技が設定されたので、今日はトレーニング無し。カメラマンに徹してもらった。

毎日同じコースで飽きてきた。

地上からは歓声と犬の鳴き声。やっぱり町の中には降りたくないね。オフィシャルが土手のすぐ向こうに降りた。そこがターゲット。
子供達が群れている。ターゲットから西側にマーカーを投下。今日は10時から『ピナツボ火山ピクニック?』があるので、7時11分ファイナル。
ランチサイトに帰って充填をした。

昼食は、みんな一緒に『マクドナルド』へ行った。店の中は混んでいた。メニューはやっぱり違う。セットメニューでも50ペソ(125円)ぐらい。みんなにおごってもらっちゃった。
10時、ピクニックに行く人たちがホテルの外に集まっていた。私達のクルーもいたので、間違ってきてしまったのかと思ったら、地元クルーの車で行くらしい。私達は、Ghannieのパジェロに乗り込み出発!
クラーク・フィールドのゲートを抜けて、山道に入った。これは4WDじゃないと上がれないね。
小さな集落に到着。ここで休憩。綺麗に晴れ渡った空だが、日差しが強く、体力を消耗しそうだ。

Ghannieが何か持ってきた。ソラマメよりも小さい豆で、乾燥させてある。中に大きな種があってその周りに果肉がついている。食べると乾しプルーンのような味。私は、あんまり好きじゃないが、清水は気に入っていたようだ。
その他にパパイヤ・マンゴー・スイカ。やっぱり本場は美味しいね!周りを歩き回ったり、他のチームと話をしたり、楽しんだ。
特に清水はスウェーデンのBriteの息子さんと話が出来て満足のよう。
彼は凄く背が高く、

パイロットのトレーニング中との事。大会が終わったらチェックなんだって。清水も早くチェック受けられるといいね!(編集者 注 : この後、彼女はパイロットになりました。)このあと、本当なら火口まで行く予定だったが、みんな疲れていることだし、夜は表彰式とパーティーがあるので全員一致でホテルへ帰ることにした。
迎えが来るまで仮眠をとる。さすがに疲れてきた。
起きて外を見ると風が強い。迎えがきたので、ランチサイトへ。今までで一番風が強いかもしれない。
昼食をとらないで寝てしまったので、出店で食事。サンドウィッチ・肉まん・えび団子?etcどれも美味しかった。
のんびりしていたら、ブリーフィングの時間。やっぱり午後はFIN。同じ風だ。
風が強いし、今夜はパーティーがあるからキャンセルになるかと思ったら、ならない。一部のチームは、やる気だ。私達は、昨日上がったところまで行って判断することにした。

到着するとスウェーデン・韓国チームがセッティングし始めている。スウェーデンチームを見に行くとバーナーの高さにビックリした。私が精一杯手を伸ばしてやっと届くぐらい。バーナーフレームに頭がつきそうな彼(Britaの息子さん)は、熱いだろうな・・・。

韓国チームのインフレーターが壊れたとのことだったので貸すことに。
南側からスウェーデン・中村さん・韓国チーム・私達。一番先にセッティングしていたスウェーデンチームだったが、先に飛んだのは、中村さんだった。その次に韓国チームがインフレ開始。風に叩かれて、かなりきつい。無理やり上がっていった。離陸後、上空の風は少し穏やか?のようなので、私たちもやることにした。
ギャラリーもたくさん集まって来た。クルーもやる気満々!

インフレ開始。クイックリリースをつけて一気に上空へと思ったら、"ポロっ"あれ?まぁいいか。17時42分Take off。P2は金沢。ターゲットに向かってひとっとび!
北に流されてしまったが、地上のスタッフがこちらを確認しているようなので投下した。すぐ下に高橋さんの気球が降りたところで、これをクリアーしてランディング。17時47分ファイナル。
さすがに風が強かったので、火山灰をおもいっきり巻上げ、しかも吸ってしまった。金沢と私は上から下まで全身真っ白!5分のフライト。後ろを振り返る暇もなかった。
これでフィリピンのフライトは終わった。
あとはガスを抜かなくてはいけない。生ガスを出すわけにはいかないので、焚きっぱなし。ここは宗像さんに任せた。
スウェーデンのチームはマーカーを投下することなくランディングしていた。夕焼けがとっても綺麗だった。
終わって、荷台に乗り込み、滑走路を走ってブリーフィング会場に戻った。ここで日本に送るためパッキングする。シリンダーに窒素を入れるため、USのバルブがいるらしく、宗像さんがホテル取りにいった。そのあいだ、出来ることをやって、ボーっと待った。
さてこれでガスもO.Kだし、全てパッキングしたぞ。と思ったらリストをホテルに忘れてきて、またホテルに。戻ったら他のチームも少ししかいなかった。
今夜は表彰式andパーティー。せめて服ぐらいは着替えたかったのに、全身灰だらけの状態で『クラーク博物館』に直行した。他のチームもほとんど直行していたようだ。
テーブルについて、さっそくビール!火山灰で喉がカラカラだったので、とっても美味しい!しかも生ビール!しばらくするとEDが、今朝撮ってくれた写真を持ってきてくれた。相変わらず、話しまくりのおじさんだけど、おもしろい。

料理はセルフなので並んで待っていると、スウェーデンの親子登場。ちゃんと着替えて来ている。しかもBritaはミニのワンピース。ホットパンツでフライトしたり、水着も何着も持ってきているし、見習わなければ!無理だろうけど・・・。
だってこの3日間でアザだらけ。両足、水玉模様!かなりグロイ!
並んで待っていて、またまたショック!ピアスがなーい!朝は、清水が気に入っていたサングラスを無くすし、いまさら嘆いてもしょうがないけど・・・ついてないのかなぁ
。席に着いて食事・話を楽しんでいると、表彰式が始まった。私達のチームになぜかEDが混じっていて、一緒に盛り上がっていた。
先ず、参加したチームを国ごとに紹介。そして地元クルーの表彰だ
。合計100点満点のうち、私達の持ち点は、20点。もちろん私達は、毎日、満点を点けていた。どこのチームのクルーも優秀だろうが、自分達のクルーが表彰されることを願った。
3位から発表された。「お願い!」清水と私は言いつづけていた。しかし、呼ばれなかった。残念。表彰されなくたって、私達のクルーは『No.1』だ!
これに続き、パイロットの表彰。3位は、日本チームの中村さん。2位は、隣のテーブルにいた、スウェーデンのBrita。清水と私は「すごーい!かっこいいね!」「さすがインストラクターだね」なんて、はしゃいでいた。いいなぁ〜なんて思いながら、地元クルーとガンガン!ビールを飲んでいた。
いよいよ『チャンピオン』の発表!「誰かなぁ」って言っていたら、
私の名前が呼ばれた?
・・・『???』・・・いつそんなポイント取ったんだぁ?
前に出て、トロフィーを頂いた。するとRoaがスピーチしろと言う。「ガーン!」英語話せないのに(-_-;) 清水と金沢はすぐ一緒に来てくれたけど、こんなときに宗像さんは席から離れない。「出てきてよ〜」・・・オロオロ・・・。とりあえず、日本語で挨拶。まさかチャンピオンになると思っていなかったから、簡単な英語も出てこない。頭の中は"スッカラカン"でも、みんな喜んで「Congratulations!」を連呼してくれた。

リザルトがあったのか良くわかんない大会だったけど、やっぱりチャンピオン・トロフィーは最高!!席に戻ってからは、クルーのみんなと飲みまくって、あまりの嬉しさに、他の表彰を聞いてなかった。表彰されていた方、ごめんなさい。
ダンスが始まったけど、みんなが帰りだしたので、私たちも帰ることにした。「来年、また来てね」というクルーのみんなに「次のチャンピオンは清水だよ」と言っておいた。
春までには、パイロットになれるだろうから、今度は清水でエントリーだね。明日の出発は早い。しかも、眠い・・・。みんなにホテルまで送ってもらい、"さよなら"
やっぱり、辛いね・・・。『また会おうね!』
部屋に着くなり、私と清水は"ドタバタ"抱き合って喜んだ。やっぱり信じられない。こんなに嬉しいことないよ!"ピアスがトロフィーに変わった?"
余韻に浸っていると・・・TELが鳴った。ロビーにEDが来ているという。多分、ポストカードを取りにきたのだと思い、ロビーに向かった。パーティーの時に、私の住所を書いたポストカードをテーブルに置いてどこかへ行ってしまったので、私が持ち帰ったのだ。彼が言うには、トイレに言っている間に、私達が帰ってしまったとか。でもかなり長い間、席をはずしていたけどなぁ〜。
撮った写真を見せてくれた。飛行船に乗せてもらったようだ。好きな写真をあげるといわれたので、彼のお茶目な顔が写っている写真をもらった。話をしていると、Brita親子が帰ってきた。私を見つけて、「おめでとう」と言ってくれた。
少し、みんなで話をして部屋へ戻った。
シャワーを浴びて、灰だらけだった体は、サッパリ!明日、早いので就寝。
2/10 最終日へ…
