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6:30から“シャロン”にてブリーフィング。
低気圧・高気圧の谷間に入っているため午前中のフライトはあっさりキャンセル。
午後とは違いお客がいないから?
エントリー費を払っていなかったので、一度ホテルに帰り、私と麻衣ちゃんは仮眠、岡野さんと宗像さんはアングレームまで換金しに行った。ブランチが10:00からシャロンで取れるので出発。ステラにエントリー費を払って、フランスの仮ライセンスをもらった。
すごくうれしい!
ホテルに帰って、午後のランチサイトの場所を確認しに行くことになった。また迷って遅刻したらステラに怒られるし。アングレームの川沿いなのだが、これがまた分かんない。あちこち探してやっと見つけた。これで午後のフライトには遅刻しないぞ!
午前中にパスカルがアングレームのランチサイトに道が混むから17:30に来いと行っていた。その指示どおり17:00にはランチサイトに到着。ところがブリーフィングは19:00。前日の遅刻を知っていて心配で早く来いといってくれたのかなぁ。
しばらくのんびり。
お客さんも徐々に集まってきた。パスカルも到着。仮ライセンスを見せに行くと、ちょっと様子が変。何かと思えばフランスのインストラクターのチェックを受けないといけないようなのだ。ショック!!結局、パスカルが一緒に同乗して、問題がなければ明日からフリーで飛んでいいことになった。その代わりレディースカップの決まりで男性パイロットが同乗した場合、クラスCになるとあったが仕方ない。フライトはでな
いし、トラブル続きで精神的に辛い。このまま
フライトできなかったらどうしよう・・・。
19:00ブリーフィングが観客いっぱいのなかで始まった。タスクは『#1:HWZ』。ゴールは2つ。そのうちひとつは“キツネ”というヘンテコリンな競技。
風があるため風待ち。ここの土地は、午後風が強いけど、日没近くに止むようだ。
その間ミニチュアバルーンの準備をしているのに気づいて見に行ってみた。
バーナーはリモコン式ダブルバーナー、リップはない。すごくかわいい。インフレーターで風を入れるとすぐに膨らむ。バーナーに引火するのにも風が強いため種火が消えてしまう。結構粘ったけど、キャンセル。
その間セッティングをしていたらパスカルとナタリーの娘さんが登場!お人形さんみたい。ナタリーに似ている。かわいい!!
そうこうしているうちに再ブリーフィングが始まった。少し風が弱くなり、グリーンフラッグがあがった。他のチームと一緒にインフレすると機体が小さいのですぐに立ち上がってしまう。私の担当のランチマスターがGOサインを出したので
20:45離陸。
ここのランチマスターはすごい。信用できる。日本も見習ってほしいな。
上昇してすぐにアングレームの中心地が眺められ、上空から見ると城下町であったことが良く分かる。すばらしい眺めだ。やっとフランスでフライトできた。パスカルはフランス語のみの指示しかしないので、自分で飛んで!との事。上空ではフランス語・日本語それとちょっとの英語。
楽しい!
カメラを持っていったのでちょっとだけパスカルにバーナーを見てもらいアングレームの町を撮った。その後はパスカルが撮ってくれた。ターゲットがようやく見えた、地図は分からないので無視。ちょっと降下が早かったため東に流された。
投げても測ってもらえないので、キャンセル。上空からはパスカルの家のある町が見えるらしく、教えてくれた。麦の刈ったあとにランディング。チェイスカーが見えたので、リップを引きファイナル。パスカルは「Good Pilot」と誉めてくれた。
21:45ファイナル。
フィリップが上空を通過し、ランディング。遠くの方から「Ku・mi・ko〜!」と叫びながら寄って来た。「Good flight?」聞かれたので「GOOD!」と返すと「良かったね」とばかりに笑い返してくれた。パスカルには「リップの引きは大丈夫だった?」と聞いているような仕草をした。パスカルは「問題ないよ」みたいに答えていた。多分、ダイレクトだから心配だったのだろう。
「晴れてフランスのライセンス取得!バンザ〜イ!!」
・・・ところが、宗像さんと麻衣ちゃんのプジョーがいない。逸れたのだ。ナタリーが心配そうにしていたので、無線あるからといったらホッとしていた。しかーし、無線で誘導しても地図が分からないので、上空を通過してゆく気球を目印に場所を教えた。
30分程して到着。辺りはもう暗くなっていた。ナタリーが車からワインを持ってきてくれて、見に来ていたパスカルの友達も一緒に今日のフライトを祝ってくれた。地元のポートワイン。飲んでビックリ。美味しい。強いけど。
飛べるのか心配で辛かったのが一気に喜びに変わった。フライト後はデフリーフィングシートを自分で記入し、ステラに渡して、終わり!
ガスの充填をするため、昨日夕食を取ったブロンザックに行った。
こっちの充填は凄い。
でかいトレーラーから何本かのホースが出ていて、バルブがある。シリンダーにもう片方のホースを繋ぎ、ガス屋さん(?)にバルブを開けてもらうのだ。ここからがもっと凄い。重量を測っていないのだ。どうやって満タンだって分かるのかなぁと思ったら、簡単?
溢れるまで入れる。
「シュー」とガスが溢れて、「おっと!」みたいな感じで閉めるのだ。おかげで周りはガス臭い。気温が上がったり、日が照ったらガスが漏れると思うんですが・・・。こんなにいいかげんなのにカメラのフラッシュなどは厳禁。でもちょっと離れたところでタバコを吸っていたりする。(危険だよ〜)
その後、夕食。パスカルがビールをご馳走するというので宗像さんと私はバーの方へ行った。飲んでいると他のチームが近くにやってきた。無差別に話しかけてくる。
ビールを飲んで英語を話せるわけがない。
パスカルと私は「分かんないね」と顔を見合わせた。名刺とアプリコットのカードは好評で、自作気球なんだというと感心していた。ただ、いろいろ質問されても分かんないと宗像さんにふっていたので、宗像さんは大変そうだった。「ごめんなさい」
でも、おかげで私の名前は覚えてもらえたみたい。しかも「Kumiko」は発音しやすいようで、両親に感謝です。
やっと食事にありついたと思ったら
24:00
になろうとしていた。さすがに疲れる。