項目 | 記号 | 単位 | 意味 | |
最大定格 | ドレイン-ソース間電圧 | VDSS | V | 負荷に対する耐圧 |
ゲート-ソース間電圧 | VGSS | V | ゲート印可電圧の限界 | |
ドレイン電流(連続) | ID | A | 継続的に流せる電流 | |
ドレイン電流(パルス) | IDP | A | 瞬間的に流せる電流 | |
ドレイン逆電流 | IDRP | A | 内蔵ダイオードの許容電流 | |
チャネル温度 | Tch | degreeC | 動作温度 | |
特性 | ドレイン-ソース間 ON抵抗 | RDS(ON) | Ω | 通電時の素子抵抗 |
入力容量 | Ciss | pF | ゲートキャパシタ | |
ゲート入力電荷量 | Qg | nC | ゲート電荷 | |
ターンオン時間 | ton | ns | ターンオン遅れ時間 | |
ターンオフ時間 | toff | ns | ターンオフ遅れ時間 | |
ゲートしきい値電圧 | Vth | V | OFF を維持する最大電圧 | |
内蔵ダイオード順方向電圧 | VDSF | V | ||
内蔵ダイオード逆回復時間 | trr | ns | ||
パッケージ特性 | パッケージ種類 | 封入パッケージ | ||
熱抵抗 | θ | K/W |
ここに記載されている項目は、それぞれの条件下で絶対に越えてはいけません。to top
特に、設計計算の段階でオーバーしている場合は、仮にそれで壊れなくても、それは"たまたま"壊れないだけなので、絶対にやめましょう。
ドレイン-ソース間にかけることのできる最大電圧(耐圧)です。to top
負荷や駆動方法によって、電源電圧に適当な安全率を乗じたものよりも素子の耐圧が大きくなるようにします。 (参照)
負荷が誘導性の場合、スイッチング時に高電圧を発生する場合があるので注意しましょう。
また、モータをドライブする場合、逆起電圧を考慮する必要もあります。
ゲートに印可できる最大電圧です。to top
一般的に低め (Vdss<100V の場合、+-20V程度が多い)ので、正伝は買いに注意する必要があります。
特に注意書きがない場合、完全放熱時に許容される連続最大電流です。to top
実用上は、ヒートシンクを使わず、素子のみで使う場合はこの定格の 1/5、小さめのヒートシンク(TO-3PにTO-220用を使う場合など)で定格の1/3程度 が目安です。
ごく短い時間で許される最大電流です。to top
この値は、素子内部の熱容量で吸収できる電流量の限界値です。
回路は、いかなる時でもこの定格を越えてはなりません。この限界値を超えた場合、素子が激しい破壊を起こすことがあります。
内蔵された逆並列ダイオードに流すことのできる最大電流です。to top
一般的に、この項目の数値、条件は、スイッチング時の特性と同等の値を示します。
素子の耐熱性を表します。to top
計算上/使用中にこの温度を気に留めなくてはいけないほど温度が上昇する場合は、根本的に設計がまずいはずです。
その素子の特性が記述されています。to top
大抵の計算はここの値を元に計算します。
ドレイン電流に対する ON 時の抵抗です。to top
素子によっては、ゲート電圧別(大抵 4Vと10V)になっています。
ゲートの寄生容量です。to top
ゲートドライバはこの容量を駆動しなければいけません。
ゲートの入力電荷量です。to top
10V 駆動時の電荷量を表示してあるものが多いようです。
FET の場合、単純な容量 + ミラー領域の容量を入力しなければいけません。
ゲートを ON 電圧まで立ち上げてから、ドレインが実際に ON するまでの遅れ時間です。to top
ゲートを OFF 電圧まで立ち下げてから、ドレインが実際に OFF するまでの遅れ時間です。to top
一般的に、ターンオフ時間はターンオン時間よりも長くなります。
ゲートに電圧を加えたとき、ドレイン-ソース間が通電しはじめるしきい値です。to top
一般的にこの電圧が低い素子は低電圧で駆動できますが、ノイズに弱くなります。
多くのパワーFET はドレイン-ソース間に逆並列ダイオードを内蔵してあります。to top
この項目は、そのダイオードの順方向に電流を流したとき、どの程度電圧降下するかを示します。
内蔵逆並列ダイオードの逆回復時間です。to top
素子を封入するパッケージの種類。to top
基本的には大きいパッケージの方が熱的な定格が大きくなります。
また、実装のしやすさもパッケージによってまちまちなので、注意しましょう。
放熱特性に関わります。to top
この値が小さいほど、多量の発熱に耐えられることになります。
FET のデータシートにこの項目が記載されていない場合、パッケージのデータシートに記載がある場合があります。