ヘビとは? ー蛇のガイダンスー ■トカゲから蛇へ ヘビはおそくら地中で暮らしていたトカゲがその環境により良く適応するために体を大胆に進化させ、その姿で再び地上に現れたものだと考えられています。 ■ヘビの実態 ヘビの行動の実態を語る言葉に「ヘビは最初は臆病者、次は空威張り、最後は勇敢な戦士となる」(1958 ホープ)という言葉があります。 多くのヘビはまず人間などの外敵となりうるものとの直接接触を極力避け、隠れる・体色でカモフラージュする・擬態するなどを行い、それでも見つかると逃げるといった「臆病者」的な行動をとります。 その上で彼らが危険と判断する事態が乗りきれないと分かると今度は口を開いたり体を広げて大きく見せたりと「空威張り」的な威嚇行動を行います。そしてそれでも、危険がなくならない場合、彼らは「勇敢な戦士」・・・強靭な肉体と牙を使ったヤケクソとも思われる攻撃や悪臭のする分泌物を出すなどの行動に移ります。 つまり、ヘビは滅多やたらに噛む生き物ではないのです。 また、多くの人のイメージの中にはヘビ=毒蛇というものがあるかと思いますが、人間にとって危険な毒蛇はヘビ全種(約2800種)中の10%足らずで、そのうち人間が死ぬ可能性があるものは50種程度なのです。 |
![]() |
■基本構造 蛇は脊椎動物の中で最もシンプルな形、つまり手足が無く頭から尾までスルスルと凹凸なく細長く伸びた完全な機能追求を極めた生物です。 |