産卵に関して


■以下、繁殖準備から産卵までを流れに沿って書きます。

●2000年9月
来年(2001年度)の繁殖を目指し、繁殖に参加させる個体には餌を多く与える等のトリートメントを施し始めました。
●2000年11月
冬眠を開始
●2001年2月後半
冬眠終了
●2001年3月前半
メスが冬眠明け最初の脱皮を終える前に最初の交尾を試してみました。オスはしきりに舌を出し入れして様子を伺いメスに近づきましたが、メスは逃げ回り、終いには尾を激しく振り断固として拒絶の姿勢をとりました。
●2001年3月後半
メスの最初の脱皮が終わったのでその直後オスと同じケージに入れてみました。以下はそれからの様子です。

 前回同様、オスはしきりに舌を出し入れして様子を伺いメスに近づき、メスは前回とは違い大人しくしていました。そのうちオスはメスの体をジワジワ這い周り体をくねらせ始め、ちょうどオスの頭がメスの頭に届く頃、オスの尾の付け根もメスの尾の付け根を見つけ出し絡まり始めました。

 交接部分の拡大写真
ヘミペニスが挿入されているところです。交尾中はオスもメスも激しく動いたりはせず、とろっとまどろむように1ケ所に留まり、時々ゆっくり這う程度の動きで動いていました。
 交尾を終えて出て来た蛇の
ヘミペニス。普段は体内に格納されていて滅多に見ることはできません。先端部分が膨らみ、ザラザラしている部分が見えます。全体を覆う濁った白い部分は精液と思われます。
 産卵直前のデュランゴのメス
妊娠初期は狂った様な食欲を見せていたが、交尾から1ヶ月を過ぎるころから落ち着きだしこの写真のように腹部が卵をかかえているため大きく膨らんで来ると拒食を始めました。そんな中産卵約1週間前に最後の脱皮を行いました。
 産卵中
卵が出てきているところです。卵はヘビの体に対して非常に大きく卵詰まりの原因もこの様な大きな卵を飼育下の狭い空間で産ませることにあるのではないかと思います。産卵自体は産んでは休みを繰り返し、二日程続きました。
 産卵1日目
親ヘビは産んだ卵を取り囲む様にトグロを巻いています。まだ腹部には数個の卵が残っており、体が不自然にボコボコしています。卵は産卵後数時間でお互いカチカチに引っ付き合ってしまうので撮影後、スグに取出して孵卵施設に入れました。



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