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7. 使用感

さて,セットアップは無事終了し,いよいよWindows 98のデスクトップとご対面。95とさっぱり変わらん。 マイコンピュータのプロパティ表示で,プロセッサが AuthenticAMD AMD-K6 3D となってるのを見てうれしくなる。

素の状態の起動時間だが,文句無しに体感30秒ほどとなる。今までの95が2分以上かかっていたのを考えると,激速化といえる。 この状態でのベンチマーク結果はベンチのページを参照していただきたい。 HDDの高速化が著しく,トータルでも2000程度の向上が見られる。

95のワークドライブはウェスタンディジタル製のドライブで,DMA2モードまでしか対応していない。 95使用時にC,DドライブとしてUltraDMA2転送していたFireballSEは,結果には出ていないがRead4000,Write9000というふざけた値しか出ていなかったのだ。 それがWindows 98にしただけでRead,Writeともに10000まで上昇したのだ。原因は不明。この点が98を導入して最もうれしかった点だろう。

次にPowerToysとTweak UI,Change-moiのセットアップ。PowerToysとTweak UIは,それぞれ98対応にしておく。 Change-moiは95用であるが気にせず使うことにする。ショートカットの矢印を変更したり,ネットワークサーバの設定にしたり,受信トレイやらのアイコンをデスクトップから消去し,ついでにディスクキャッシュを9MBまで確保するように設定する。 今やBドライブとなった95のドライブから,アーカイバ用のDLLをコピーしてきてsystemフォルダに突っ込み,その他の愛用ツールも全てコピーしてくる。

必須ツールのセットアップが済んだところで,アプリケーションのセットアップ。手始めにMicrosoft Office97 SR-1。 Word,Excel,PowerPointをセットアップし,Word98,Outlook98をセットアップする。再起動,いきなり遅くなる。 Officeをセットアップするとレジストリがでかくなるからねぇ。

デュアルブート可能となった95のドライブから95を起動し,Outlookのメールデータをエクスポート,再び98を起動してインポート。 これでメーラは移行できた。後はダイアルアップネットワークを設定して,一応仕事ができる体制に持ちこむことはできた。

さて,95と比較して改善された点。

原因は不明であったが,95上のIE4でWebを見て回ったとき,「ページごとに確認する」設定にしてあっても,ローカルHDD上にあるキャッシュファイルを読んでくれることはほとんど無かった。 98のIE4にしてからは,一度読んだページはほぼキャッシュから読みこんでくれるようになった。

98のネットワークの設定では,ダイアルアップアダプタのタグでIPパケットサイズを変更できるようになっている。 “自動”から“小”にすることで,パケットのロスが減ったと思われる。小さな画像がたくさんあるようなページだと,95のときはほとんどの画像が表示されずにバッテンマークがついていたが,ほとんどの画像が表示されるようになった。 (ワタシは14.4kモデムで接続しているので,よけいに効果が大きかった(ハズ))

起動時間は,HDDの転送レートが向上した点が大きいが,デフラグかけまくってWinAlignしまくったのも多少関係あるのだろうか。

95上のIE4はしょっちゅう落ちた,しかもカーネルごと。そのたびに再起動していたのだが,そんなことも無くなった。 頑丈になったのでしょう。世間一般ではいろいろ文句を言われているようですが,ワタシの所は安定してます。

次はあんまり改善されなかった点。

95使用時,“使えば使うほど頭が悪くなる”IME98に嫌気が差し,ASCIIに付いてきたWXG4β版を使用していた。 (余談。ワタシのIME98は“か”を“_”と変換していた。“〜しようか”を“〜しよう_”と変換するのだ。 これはフラストレーションが溜まるよ)β版の使用期限が2月いっぱいだったので,元のIME98に戻るのもいやで, どうせなら新しい(まだ学習されていない)IME98にしようとWindows 98をセットアップしたのであった。 で,その新規セットアップのIME98,やはりバカであった。さっさとWXG4を買ってきて移行したい。

フォルダ表示が“Webで表示”になっている場合,ダブルクリックしてから表示されるまで,95のWeb統合モードより多少遅い。 あとからセットアップするはずの95+IE4よりも,元から統合されている98のほうが遅いのはどうしてだろう?

ディスプレイプロパティのスクリーンセーバータグにあったディスプレイサスペンドはどこに行ったんですか〜。 「電源を切る」しかありませんよ〜。ACPIマシンじゃないから設定できないんですか〜?ICCによる色の管理ができるようになったのはうれしいけど。

また,ビデオドライバは95と同じものを使用しているのだけど,デフォルトの設定では表示位置が右のほうにずれ,右の一部分が見えなくなってしまった。 設定でずらすようにすればよいのだが,なんとなく気持ちが悪い。


とまあ,多少なりとも問題はあるのだが,たいした問題ではない。結果的に98への移行は正解だったといえるでしょう。 何より起動時間短縮と,転送レートの向上がうれしい。95よりも「落ちにくく」なったのもステキだ。いろいろとやるべきことは多かったが,得た物は大きかった。

NECからも見捨てられたカンジのあるPC-98シリーズ。恐らく最新OSがサポートされるのも,次期主力OSであるWindows 2000で終わりだろう(それさえも怪しいが)。 それまでこのマシンを使い倒していきますか。うん,あと2年は大丈夫だな。

最後にこの導入記が,これから98シリーズにWindows 98をセットアップするときの参考になれば,ワタシはとてもうれしく思います。 それでは,こんどはWindows NT or 2000導入記でお会いしましょう(笑)。

そういやFreeBSDを入れるってのはどうなったんだ?


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