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6. 実際に導入

その前に,現在のドライブ構成。

AドライブにはWindows 95が,BドライブにはMS-DOS6.20がセットアップ済み。C,Dはデータ用。これをWindows 98セットアップ時に,次のような構成に変更する。

FireballにWin98をセットアップして,元の1.5GBのドライブはフォーマット,データ用に使います。DOSはそのまま。 Fireballのほうが速いので,こう使うのが普通。さて,いよいよセットアップ開始。

1. Windows 98 起動ディスクを作る

C,Dドライブにある謎データをすべてAドライブに移動します(この段階でAドライブの空き容量,約300MB)。 95が立ち上っている状態で,おもむろにWin98のCD-ROMを突っ込む。するとセットアップが立ち上り,いろいろと作業をはじめる。

レジストリを構築しなおしたり,95環境のバックアップを取ったりして(必要ないのだが一応)ようやく起動ディスク作成にたどり着く。 あいているフロッピーをドライブに挿入しがっこんがっこん。出来上がったらセットアップをキャンセルする。 バックアップファイルやらログファイルやらがAドライブのルートに作られるが,気にしない。

2. マスター・スレーブを入れ替える

一度電源を落とし,ケースを開ける。HDDのジャンパを差し替え,マスターとスレーブを交換する。

ウェスタンディジタル製のドライブは,ジャンパが順にMaster-Slave-CableSelectと並んでいるが,QuantumのドライブはM-C-S。 取付金具からはずしてみないとわかんないよ。

しっかり確認し,再び電源ON。PC-98が世界に誇る「固定ディスク起動メニュー」で,きちんと入れ替わっているのを確認する。

3. 起動ディスクを書き換える

とりあえず起動ディスクから立ち上げ,CD-ROMドライブが使えないことを確認する。

ディスクを書き換えるために,スレーブとなったドライブから95を立ち上げ,起動ディスクの中身を確認,ドキュメントやCONFIG.SYS,AUTOEXEC.BAT等をよく調べておく。 CONFIGの書き方が普通のDOSとは違い,いろいろとメニューが付いているのにびびるが,まあ気にしない。

ハードディスクからCD-ROMのドライバを起動ディスクにコピーし,CONFIG.SYSのそれっぽいところにDEVICEなんちゃらと書きこむ。 AUTOEXECのほうはそのままでもよさそうだ。

どうでもよいがこの起動ディスク,ブート中にラムディスクドライバを読み込む。いろいろなツールが圧縮状態でFDに格納され,ラムディスクに展開されている。1枚に収めるための苦肉の策か。

再び起動ディスクから起動し,CD-ROMドライブが認識されていることを確認する。

4. Fireballのフォーマット&システム転送

起動ディスクから立ち上げた状態でFDISK。A,BドライブとなったFireballの領域をすべて開放し,1パーティションとして確保しなおす。 さらに,領域をアクティブ,ブート可にする。ここでパーティションを認識させるために再起動。

起動メニューで変更されていることを確認。起動ディスクからシステムを起動し,次はフォーマット。 FORMAT B: /S でシステムを転送する。

フォーマットが済んだら,今度はFiraballから起動してみる。一瞬Windowsの起動画面が見えるが,すぐにブラックアウト,DOSプロンプトが表示される。システム転送は成功。

Windows 98 のセットアップは,「Windows 98が起動されるドライブ」から立ち上げなければいけない。 よってFireballからCD-ROMドライブが見えなくてはならない。Fireball上にはドライバがないので,起動ディスクからコピーしてくる。 同時にHIMEM.SYS,MSCDEX.EXEも持ってくる。

CONFIG.SYS,AUTOEXEC.BATが存在していないので,自分で書く必要がある。エディタを立ち上げてもよいが,面倒なのでプロンプト上から書き上げる。 A>COPY CON CONFIG.SYSでHIMEMやらCD-ROMドライバやらを読み込むようにし,同じようにAUTOEXECも作る。

再度Fireballから起動して,ドライバが正常に読み込まれることを確認して準備OK。

5. セットアップ開始

Fireballから起動して,プロンプトが出たところで A>E:\win98n\setup として(E:がCD-ROMドライブ,98nなのはPC-98シリーズだから),セットアップを立ち上げる。

DOSの画面だが,Winからセットアップを立ち上げた画面を似せようとしているところがカワイイ。シリアルナンバー等を入力し,セットアップ先のフォルダを選択する。

このとき,デフォルトのセットアップ先がB:\windowsとなっているところに注意(B:は元からあるWindows 95のドライブ)。 アップグレードパッケージなので,95に上書きしようとしているのだと思われる。A:\windowsと入力しなおしてセットアップを進める。

あとはインストールするアクセサリ等を選び(余計なものはばしばし消すっ!),ファイルのコピー開始。 ぼけら〜っと説明でも読んでいる。コピーが終了して,再起動。いろいろと裏で設定しているようで,見ていて面白くない。 何度かの再起動の後,98のデスクトップとご対面。

当然ビデオボードのドライバも組んでいないのでVGAモード。PnPはわりかし優秀で,ワタシが設定する必要があるのは,ビデオボード,UIDE-98,WaveStar。 IRQのコンフリクトが起こっていないのはすばらしい。

6. その他ごちゃごちゃ

最初にUIDE-98のドライバをセットアップ,余裕で終了。ビデオボードのドライバをセットアップするが,多少手間取り(オンボードのTGUI9680のドライバとしてGA-RUSHを読み込んでしまった)時間がかかるがきちんと表示される。 95と同じドライバを使用し,同じ画面モードにしているのだが,表示される領域がずれる(ディスプレイからはみ出る)ということになっている。これはどうしようもない。

それらが済んだところで終了メニューを出し,MS-DOSモードで再起動を選択する。DOSプロンプトが出たところで,K6-2用のキャッシュドライバをセットアップする。 このドライバは,98の起動画面(ロゴのヤツ)が表示されなくなるという副作用があるが,PC98の起動画面は16色で美しくないので,見えなくても別に問題なし。

WaveStar用のドライバをデバマネから読み込み,ハードウェアの設定はすべて終了。


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