4月21日にトイレで大出血,山○肛門科で「内痔核です。入院して手術しなきゃ治りません」といわれ,21の若さで『痔の人』になってしまったワタシ。 普通ならナイショにしておくところだが,何を思ったかワタシは未知なる世界でその事実&恥ずかしい検査を大公開! 一躍(一部で)有名人になったのでありました。
そのまま入院しても良かったのだが入院期間は2週間。2週間学校休むとエライことになるので夏休みまで粘ることを決意。夏休みまで約2ヶ月! その間苦痛と出血に耐える日々が続く。「たに,何ヘンな座り方しているんだ?(某K合)」「ああ,谷くんが草の上で死んでいる!(某DNA2)」
1学期のテストを終えついに迎えた夏休み。さまざまな事情を考慮して,○本肛門科ではなく北海道旭川のタ○ダ病院に入院することが決定。 2ヶ月間の夏休みのほぼ半分が入院で費やされることになる…
迎えた7月13日,こうしてワタシはタケダ病院の1室でしばらく過ごすことになったのでありました。手術は翌日14日。
入院するにあたって最初看護婦さんに院内を一通り案内される。タ○ダ病院は大正浪漫の時代から3代続く肛門専門の病院。さすがに大正の建物ではないが,さすがに古い。 至るところに絵画が飾ってあるのもなかなか趣があってよろしいのだが飾り過ぎです。トイレはもちろんシャワートイレ,でも古い。
このときは気づかなかったがこの病院,お風呂がない。病院の隣にある銭湯に行くとのことだがその銭湯,入ってびっくり昭和42年状態。病院より古いよこの銭湯… 当然病院内にも遊ぶような楽しい施設もなく,すでにヒマヒマ決定状態。
まず血液検査,3本ほど血を抜かれる。抜かれた直後貧血を起こししばらく動けなくなってしまう。あとで判明したが,このときワタシの血中の鉄分は男性平均の最低値以下, 女性平均の最低値並しかなかった。『鉄欠乏性貧血』というやつである。
身長体重と測定し,巨大ノギスで胸の厚さを測る(「うわ,細…」と測った看護婦さん),恐らくレントゲン撮影のためだと。その後検査室に移動し心電図とレントゲン撮影。 尿検査も一応します。午前中はこれで終了。
午後一の検査は問診。過去の病気やら何やらいろいろと聞かれる。血圧も測定されます。耳に傷をつけて血が固まる時間の測定とか, 麻酔の検査とかいって注射,というか皮膚に注射針でちくちく傷をつけられる。痛くはないよ。
頭の手術だったら髪の毛剃られるし,盲腸だったらそこらへん一帯(笑)。じゃあオシリの手術は?…当然剃られます,腰部&肛門周辺を。テーモーだよテーモー。 ビデオとかでやってるやつと一緒じゃん(おいおい)。
同じ日に手術を受けるにーさんが,カーテンを隔てて隣のベッドで先に剃られています。かなり長いあいだ「うひゃひゃひゃひゃ」と笑い声とも悲鳴ともつかない声が聞こえてきます。 「はい,じゃあ仰向けになってくださいね〜」と看護婦さんの声。なにぃ!そこまでして剃らなきゃいけないのか?!「うひゃひゃひゃ」……どうやら終わったらしい。 次はいよいよワタシの番。
今回剃ってくれるのはもうオバサンクラスの看護婦さん。若いおねーさんじゃなくてちょっとほっと(残念?)する。だが剃られることにはかわりはない。 「それじゃあ横向きになってね」ベッドに横向きに寝てぱんつを半おろし,で足を曲げるのが肛門科診察の基本状態,みんな練習しておこう(笑)。最初に麻酔を打つ腰の下のほうをじょりじょり。 何も塗らずにただカミソリでじょりじょりだからくすぐったいです。腰の部分はこれで終了。次,そのままの体勢でオシリの方にカミソリは向かいます。「はい,お尻のほう行きますよ〜」 じょりじょり…「うひゃ〜」く,くすぐったい… いろいろお尻を引っ張ったりされながら剃られていきます。「うひゃひゃひゃ」<こうとしか言えない
当然横向きのままじゃ全部剃ることはできない,いくら引っ張ってもね。「それじゃ次,仰向けになって足を抱えてくださいね」。想像してみてください,ベッドの上で仰向けになって, 足をおなかの上で抱えている姿を。しかもそのときぱんつは半おろし状態(泣)。「ハイ行きますよ〜」じょりじょり… 「うひゃ〜」<さっきより激しく。完全に「オープン」状態だから, もぉじょりじょり全部いきます,肛門周辺をそれこそシワを伸ばして(笑)。動くと大事なオシリがえらいことになるし,かといってめちゃめちゃくすぐったい。「うひゃひゃ」 こら,横のベッドで笑うな(笑)。こっちは必死なんだぞ。カミソリの刃が肛門にあたったりあたらなかったり,すっかり剃られています。
「ここ,何ですか?」とビテイ骨をつんつんされる,剃りながら聞かないでくださいよ。くすぐったいっすよ。ビテイ骨ってみんなあるんじゃないのか?「お兄さん,やせてるから」 はぁ,目立ってるんですか…ヲレのビテイ骨。そのビテイ骨周辺も念入りにじょりじょり。「ハイ,終わりましたよ」はぁ,やっと開放される… オシリがスースーします。 「若い看護婦さんじゃなくて良かったねー」あんたが言うな(笑)。
これで今日の検査・処置は終了。夜に下剤を飲むんだってさ。
「い〜た〜い〜」とガマンできなくなって肛門科を訪れて「すぐ切ってください」といわれた場合を除いて,手術前には出すもの全部出しておかなくてはいけない,らしい。 そりゃそうだろうね… ということで夜7時から下剤を飲んで翌日に備える。
ワタシは下剤というものに対して,コー○ックのようなピンクの小粒を2,3錠飲むものだと思っていたのだが,看護婦さんがよいしょと持ってきてくれた「下剤」を見て泣きたくなった。 …無色透明な液体2リットルがデンと目の前に置かれる,はた目にはミネラルウォーター。「コレを飲むんですか?」「はい」「2時間で?」「そうですよ」水2時間で2リットル, 飲めないものではないが… 「冷やしてありますからね,ぬるくなると飲みづらいですよ。じゃ,がんばって飲んでくださいね」
とりあえずコップに1杯注いでみる。 におい,ナシ。粘度,普通の水。じゃ味,一口口に含む… 「ま〜ず〜い〜」まるっきり塩水,塩化ナトリウム,塩水そのもの。 飲めますか?塩水を2リットル,2時間で。
コップに1杯づつ何とか飲む。だんだんつらくなってくる。隣で30分くらいで2リットル撃破しているけど,何でこんなん飲めるのじゃ?後味が悪いので,ばーじにあすりむでごまかす。 その作戦も500ccくらい飲んだところで力尽きた。
胃にはまだ入るのだろうけど,胃が受け付けない。口に含むとかなり吐き気を催す。具合が悪くなってベッドの上でぐだーっとなって残り時間を過ごす。「あれ,まだそんなに残ってるの?」 「飲めないんですぅ」体質的にこの下剤とはあわないらしい,ヲレは。
規定の2時間が過ぎて午後9時。看護婦さんがやってきて「ずいぶん残っちゃいましたね…」「こんなの飲めないよぉ」「んー,どうしましょう?」。飲めなきゃやっぱりアレするの? 「じゃあ別の下剤飲んで,座薬入れます」と渡してくれたものはピンクの小粒が2錠。コー○ックですかコレは?これなら5錠でも6錠でもなんぼでも飲んでやるぞ。 錠剤を飲み干し,座薬を入れてもらう。液体のと同じ効果があるらしく,期待に違わずその効果を数分後に発揮してくれた(笑)。液体じゃなくて座薬のもあるんですか, 便利な世の中になったねぇ。ん?じゃなぜヲレは山○肛門科で300ccくらい注入させられたんだ?
今日の検査,処置はこれで全部終了。隣のにーちゃんは下剤が効いているらしくちょくちょくトイレに行っているようだが,ワタシには何も起こらず。大丈夫かヲレ? ということで疲れたので寝てしまう。明日はいよいよ手術だよ。
普通に起床。入院している人は朝6時に検温,7:30に朝食。手術日といっても食事制限があるわけではなく普通に朝食をとります。
午前9時ごろ,処置室に呼ばれる。「谷さん浣腸しますね〜」はぁ,やっぱり?(溜息)ベッドの上で横になって準備が終わるのを待っているときに,おなかが変調をきたす。 「あ,ちょっとトイレ行ってきます…」ごはん食べたせいで,胃と腸が活発化したらしい。昨晩飲んだ下剤がようやく効いたようだ(苦笑)。・・・かなりの時間をトイレで費やし, なんとなく出すもの全部出したような気になる。「全部出たような感じでしたか?」「はぁ,なんとなく<けっこうげっそり」「じゃ,浣腸しますね」ううう。
適温に暖められたソレを,かなりの時間(山○肛門科のほうが量は多かったが,それより時間をかけてやられたような気がした)をかけてヤラレる。 「(ううう)ま,まだですか…」「もう少しですからがんばってくださいね」「うーうー」この適度に熱い(たぶん体温くらい)液体が, ヲレの直腸から大腸を蹂躙する〜 未来永劫続くかと思われた液体注入の儀式は,ワタシがまだ耐えることができるうちに終わった。ちなみにやってくれたのは同じ歳くらいのおねーさんであった。
セオリーとしてはここで数分待たねばいけないのだが,今は非常事態緊急事態えらいこっちゃなのである。トイレにダッシュするがやはり下剤で全部終わっていたらしく, ほとんど入れられたままの液体が跡に残ったのであった… あとさっきよりもっとゲッソリしたオトコが約1名。
大腸まですっきりしたあとは内視鏡検査。本当にすっきりしてるかどうか確かめます。これで残ってたりしたらまたやられます。ベッドの上で「肛門科の基本姿勢」。 せんせーは何やら直径1.5cmくらいのロープ状の黒いブツを手に持っています。…ひょっとしてそれが入っちゃったりするんですかぁ?長いっすよそれめちゃめちゃ…
「はい入ります」ずぷっ「ぅうぅ」これは今までで一番強力。ウネウネ動いて入れたり出したり,そのたびに「ぅぅぅ」。「大丈夫ですか〜?お腹いたくないですか〜? 気分悪くないですか〜?」枕元で看護婦さんが聞いてくるのだけど「ぅぅまだ大丈夫です…」ホントは大丈夫じゃありませんかなり(苦)。このときの感じを表すと “あーお腹痛い,すっげートイレ行きたい,トイレに行けば収まる,ていうかトイレ行かせろ,トイレはどこじゃ〜!”イヤマジでこんな感じ,それがずっと続くんだよ。 思わず「トイレ行きたいっす」と言おうとしたが,もう出すものは出してあるので無意味,思いとどまる。
「右に90度回して〜(せんせー)」「8cm進めて」「次,左に回して〜」液体に引き続き,カメラに蹂躙されるワタシの直腸&大腸。突っ込まれてまわされるたびに「うぅぅ… うが…」 お腹の中で動くカメラがキモチ悪い。そばのモニターでカメラの映像を見ることができるのだけど,ワタシの大腸はピンク色でとってもキレイでした(笑)。「気分悪くなったら言ってくださいね」 気分悪いです,かなり。気分悪いと言うかキモチ悪いっす。まだ突っ込まれるんですかぁ…?たぶんもう40cmくらい突っ込まれてるんですけど…
「はい,じゃ抜きますよ」うぉう,抜くのも気持ち悪いっす〜。抜くときも当然入れるときと同じ手順,「まわして〜」「ぅぅぅ」。…やっと全部抜けた… もぉヲレのコーモンガバガバ(笑)。まだ腸の中になんかあるような感じがする…キモチ悪い…
隣のにーさんは,すーっと入っていって「まわして〜」とかはなかったそうだ。手術後の先生の説明によると,ワタシの直腸&大腸は普通の人よりも細くて,くねっているらしい。 だからあんなにカメラをこね回さないと入っていかないのね…
服を着替えます。ハダカになってその上にエプロン状の服をはおる。後ろでとめるだけなので,スースーします。ワタシより身長が大きいと下半身も危なくなりますこの服(笑)。 その上に普通の病人服みたいなのを着ます。これは前でとめるやつね。(「なんか,これ,みえちゃうね(隣のにーさん)」「(笑)(オレ)」)そのあと手術後1日を過ごす部屋へ移動します。
そこで点滴開始。明日までずっと点滴です(「腕細くて血管見つけづらいよ」「がんばって探してください」)。血圧も測定します。反対の腕にも注射,麻酔を効きやすく薬とか血圧を上げて安定させる薬とかを。 さらに抗生物質を3種類皮膚に注入し(ツベルクリン反応を思いねぇ),数分後反応を調べます。すべて問題ナシ。でも腕はすでに注射の跡でボコボコ,すっかり病人モード。
そんなことをしているうちにいよいよ手術のお時間。看護婦さんに付き添われて歩いて手術室へ向かいます。ベッドのまま運ばれるの,少し期待してたんだけどなぁ…
そうして歩いて入った手術室,まぁずいぶんすっきりしたお部屋だこと。せんせーと看護婦さんが3人。で,流れているBGMはウタダヒカル,たぶん若い人はこういう曲なんだろう。 いや,CDがかかるのならespかけてもらえば良かった(笑)。手術台に仰向けに寝て(「おー無影灯」)右手にPAXパワーグローブ(笑)そっくりの血圧測定器,左手には点滴と人差し指に心電図用のプローブ。 左胸にもプローブが取り付けられます。カラダ中ケーブル男。
ベッドの横でせんせーが麻酔の用意。ワタシはベッド上で横向けにさせられて,背中一面に何か塗られて貼られて。たぶん消毒してるんでしょう,ひやひや〜。 そのままひざが胸につくくらい抱えてエビのような姿勢をとる,これが麻酔の姿勢。「じっとしててくださいね」と看護婦さんに抱きかかえられる。「麻酔いきます」 ぷすっ,それだけ。腰の下あたりに脊髄注射。もともと感覚が鈍いとこらしいので痛くも何ともないです。「え,今刺さってる?(おれ)」「刺さってます」いつ抜かれたかもわかんないや。
よっこいしょとうつ伏せ状態にさせられる。すでに半ケツ状態。このときベッドがハの字状になり楽にうつ伏せができるようになる。1分ごとに血圧とかが報告されてカッコイイ。 普通の人なら5分くらいで麻酔は効くそうなのだが,どうやらワタシは麻酔があんまり効かない体質のようです。ぴしぴし(ともものあたりを叩く)「感じる?」「まだ感じます」 …「おー,なんかひざのあたりがあっつくなってきました」でも効きが悪いらしい。それでも手術は始まります。
麻酔の効きが悪いと言いつつ5分くらいで手術開始。でもうつ伏せで寝ているので何をされているかさっぱり分かりません。麻酔も一応効いているようなので「あ,なんかしてる」 というくらい。とりあえず「なんか突っ込まれて広げられて,引っ張り出されて結ばれて切られて」と分かる程度。でもたまにちくちくと痛い。
枕もとにいる看護婦さんが「痛くない?」と聞いてくる,「そんなに痛くないです」。上半身は普通に動くので,いろいろ遊ぶ(笑)。手をバタバタさせてみたり,首を回して手術シーンを見ようとしたり。 「頭動かすんじゃない」って言われるけど,だってヒマなんだも〜ん。おおぅ,なんか後ろでバキバキやっているぞ。じゅーじゅーと冷たく感じるのはなんでしょう? あとこの足の裏に感じるやーらかい感触はひょっとしたらアレですか?(謎)
「あうっ,痛いですう(おれ)」「左半分の麻酔の効きが足りない(せんせー)」そんな左のほう切りながら言わないでくださいよ(涙)。「こうすれば」とオシリの左のほうをつかんでゆさゆさと揺さぶる。 血行が良くなったのか(どうかは知らんが)麻酔が効き始めた様子。「もう一個のほう行くぞ」やっぱりちくちく痛い,と先程と同様の手順で切除は終わる。 「奥のほうにもう1個あるんだけど,これ引っ張り出すの大変だし,影響ないようだから残しておく(せんせー)」影響ないってホントですかぁ?
「終わりのころになって麻酔効いてきたな(せんせー)」もう10分早く効いてくれよヲレの体(苦)。ちくちくと闘っているうちに手術は終わり,所要時間30分少々。 知らないうちにT字帯(フンドシみたいなやつ)がとりつけられ,同じに痛み止めの座薬が突っ込まれた,らしい。そしてプローブやら血圧やらが取り外される。 看護婦さん二人がかりで移動用のベッドによっこいしょと移されて,そのベッドでごろごろと病室まで輸送。ああ,これこそ病人,手術したって感じがするね,シアワセ。
ごろごろと病室へ運ばれてきて,再び看護婦さん二人がかりで「投げるように」ベッドに移し返される。ワタシと入れ違いで手術する隣のにーさんに「よゆーよゆー」と言ってあげる。 しばらくベッド上でぐだーっとしている。…オシリが痛い… 40分くらいでにーさんも帰ってきた(にーさんは重いので3人がかりで投げられてた)。その後せんせーがやってきて手術についての説明。 ワタシの場合は大きかった(=痛かった)痔核2つは切除して,その奥にあるもう1つは残しておいたとのこと。「直腸と大腸が細くくねっていて,その分血管が普通の人よりも集中しているので, 大腸が過敏になって便秘を起こしやすい体質」そうそう,過敏性大腸というのは昔から言われていました。便秘は気にしたことないけど。恐らく今年の冬から悪化したということは, 卒研だーとか慣れない豊橋でレポートだーとか精神的にヤバかったからだろう。胃も痛かったしね。
「でぇ,なぜこの若さで痔になったか,それが一番の問題」そうですか,そうだよねぇ,やっぱり問題だよねぇ。でもさぁ,ヲレ普通に生活してるじゃん(笑)。 生活改善の余地なんてほとんどないしょ(ありまくりです)。…結局怒られてしまったという事ね…
術後は1時間ごとに血圧測定。3時間は飲食不可,翌日まで禁煙。隣のにーさんはフルタイムの痛み止めの注射(首からぶら下げておくタイプ)を打ってもらっている。 「ボクは?」と聞くと「谷さんは血圧が低いので,この注射できないんですぅ」はぁ,そうなのですか。点滴を一時抗生物質に切りかえる。
麻酔で少し感覚が変になっているので,下半身が寒い。ついでに「変に効いている」らしく,かなり長い時間麻酔の効果が残る。麻酔が効いていても切れても, 肛門周辺に異物感と鈍い痛みが続く。ちょうど単2乾電池を常に突っ込まれていて,ジンジン痛むような,そんな感じがずっと。「う〜う〜」とベッドで寝てるしかない。 にーさんはなんも痛くないといっているけど… イイなぁ…
結局この痛みは夜中まで続く。晩ご飯は普通に食べることができる,でも出てきたのは給食用のホットケーキとオレンジジュース。ぐったりしてるのでこれだけで十分。 その後少し眠る。
夜9時くらいに目が覚めた。点滴しているせいもあってオシッコのタイミングも近い。手術後はトイレへ行くのにも看護婦さんが付き添うことになっている。 血圧測るときに頼んでついていってもらうけど,行っても「出ない」。3分くらい粘っても出ない。ヘンなところに麻酔が残っているのかしらん?「出ないんですぅ」と言ってベッドに戻る。 その後数回チャレンジしてみるけど結果は変わらず。
夜9時以降は,オシッコしたいのと痛みで眠ることはできず。ヲレが「う〜う〜」と痛みに耐えているとき,横でにーさんはすやすや寝ていた。イイなぁ,痛くない人は…
深夜2時。ようやくオシッコすることができた。これで出なかったときは「どーにょー」の儀式に突入するところであった。それを聞いて意地で出したという話もあったが…(さすがに前に突っ込まれるのは,ねぇ(苦笑))。 オシッコの後は痛みと格闘。夜中じゅう血圧測ったりトイレについていってくれたり痛み止めの薬をくれたN田さん,アナタはワタシの天使です(笑)。
いつのまにか寝てたらしい,起きたら朝だった。んー大丈夫,ワタシは生きてます,二人ともけっこうゲッソリしてるけど。朝ごはんは普通の食事,オシッコも正常に戻りました(いえい)。 点滴も抜かれて,先生の朝の診察も3秒で終わる(「ん,大丈夫」)。手抜きやないか?それ。そのあと抗生物質の点滴(すぐ終わる)と痛み止めの座薬。
相変わらず傷口周りが痛い。もう自由に動き回ってもいいけど,歩みはスローモー,座るときはそろ〜っと。痛みは徐々に収まってきたけど,2,3日かかった。
とりあえず「帰ってきた〜」はこれで終わり。普通の人があんまり体験できない,体験してもあんまりおおっぴらに話されることはない【痔】というネタで, 堂々と書いてみたわけですがいかがだったでしょう? ワタシとしては爆笑or想像しながら読んでいただけると大変ウレシイ(笑)のですが,今回は前回より慣れたせいかちょぴっと弱かったかなとも思ったりしたわけで。 退院後10日くらい経つわけですが,いまだに落ちた体力は回復してはおりません。せっかくの夏休みなのにね。何はともあれワタシの体験がいつかみなさんの役に立つかもしれないことを願って(笑)終わりにしましょう。
入院中に知った「痔」について。
わりと元気そうなにーちゃんが運ばれてきて即手術,入院,ということがけっこうありました。重い荷物を運んだりしている職業の方が多かったような。またそういう人たちは,「痔ろう」という病気のことが多いです。
「なんか知らんけどたまにケツ痛くなって,そのときはガマンできたんだけど今日いきなりすっごい腫れて病院に飛んで来た。 そしたら即手術だって(笑)」痔ろうの人,このパターンが多いみたいです。日ごろから「なんかたまにお尻腫れて痛いな〜」と思っている方, 速攻病院へ行きましょう。後からエライことになりますよ。
ワタシがなったやつ。「内痔核」と「外痔核」に分かれます。内痔核は(外痔核も?)トイレするときに痛いです。ひどくなると常に痛くなります。 早く見つかったなら薬で治るそうだけど。判断基準としては「なんか知らんけど最近お尻拭いたら血がついてさ〜」。 そのままほおって置くとこうなります(笑)。血がついたら即病院へ行きましょう。
特に便秘。これが直接かかわってくるそうで。ようするに日々健康な生活を送り,3食きちんと食べるということ。イヤというほど思い知らされました(笑)。
今だ正確には解明されていないらしいけど,どうやら親・兄弟に痔の人がいるとなる可能性があるらしいです。
そんなことで痔にはみなさん気をつけましょうね〜(笑)。