あるじの部屋

心に染み入る冬の蝉

〜第5号(98.8.17)〜


筆者:蝉と 宮島のゴマちゃん♪

 

太平洋戦争が終結して53度目の終戦記念日が来ました。

 

テレビ欄を見ていても徐々に戦争についての番組は少なくなっているようです。
戦争への関心の無さか、視聴率を取れないからなのか解りませんが、我々の戦争に対する意識・記憶が少なくなっているのは事実のようです。

終戦の時20歳だった人が、今は73歳ですから、それも当然かもしれません。
数十年後には、実際に戦争を経験した人、その経験を語れる人は誰もいなくなってしまうのでしょう。

「人が最もおこなっては行けない事=殺人」を、国家の号令のもと手段を選ばず、かつ大量に行う。一般常識では考えられない行為を、人間は今まで何度も繰り返して来ました。
広島・長崎への原爆投下、南京大虐殺、アウシュビッツ、クルド人毒ガス大虐殺など、多くの殺人を犯してきました。

これはオウムという宗教団体のハルマゲドンという名のもとに、多くの殺人が行われてきた事と変わりがないのではないでしょうか。普段の常識では考えられない人殺しを、普通の人が平気で行うようになる。まるで催眠術です。すべてが、あの世に持っていけない土地や金の為に。

いまだに国家予算の10%、20%を軍事目的として使っている国があります。飢えた子供にそのお金を使えば、幸せの笑顔が見られるはずなのに−−

 

そのお金は子供の涙のために使われるのです。


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