横浜マリノス/獅子ヶ谷日記

今シーズン最後になるかもしれない、マリノスユニフォーム姿の選手を獅子ヶ谷に見に行ってきました。

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1998.11.28「 最後のトリコロールユニフォーム? 」 

 11/28獅子ヶ谷で練習試合があるということで行ってきました。今年も契約更改という時期に来ています。11月中に各選手にチームから契約の意志があるか、来期の年網はいくらかといった通知が出されます。その結果によっては、来期は、トリコロールのユニフォーム姿を見ることが出来ない選手もいると思います。そんな選手が出ないことを祈りながら、来年は猛威ない選手も何人かいるんだろうな〜と思いながら、獅子ヶ谷へ足を向けました。

 見学所に着いたのは、13時30分過ぎでした。練習試合ということ、土曜ということもあって見学席はいっぱいで座るところはまったくなかったです、最前列の柵の所も人が張り付いている状況でした。最終的には300人近くの見学者がいたでしょうか?私は友人と連絡を取り、見学席の右端に移動しました。選手達はピッチに出てきてボールを蹴っていました。グランドの右側にマリノスの選手達、左側に青山学院大の選手達がいました。能活はサンゴイコーチからボールを出して貰いキャッチング練習に汗を流していました。ますます濃くなるお髭、それに地肌が見えてるツンツン頭。新聞のインタビューとかで迫力を出すためと話していたそうですが、いつまで伸ばすんでしょうか?フィールドの選手達も試合に出る選手らしき人は、ボールを蹴っていました。練習試合という事で、ユニフォーム姿で試合を行ってくれるかどうか、解らなかったんですが、上は練習着で、下のストッキングは、赤い試合用のを履いていたので、ユニフォーム姿での試合だと解りました。選手の写真を撮りたいと思っていたので、うれしかったです。

 試合開始時間の14時近くに場所を移動しました。右端だと能活は近くで見れますが、試合全体を見たり写真を撮ったりするのはちょっと難しかったからです。場所を探して少し移動すると、サポータの友人に会います。友人も遅く来たらしく席がないようでしたが、一番上で木に寄り添って立って試合を見ることにしました。

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 選手達がベンチ前でトリコロールにユニフォーム姿に着替えていきます。青学の選手は白いユニフォーム姿です。審判団もJから呼んできて貰ったらしく、黒い審判用の姿で現れます。選手達が出てきます。練習試合のために当然メンバー紹介などは有りません。誰がいるか一人一人確認していきます。GK能活、DFゴイコ、井原、小村、神田、MF、上野、寺川、遠藤、バルディ、カリオ、FW安永。フォーメーションはヤスの1トップでした。青学は関東2部リーグという事もあって良く解りませんでした(苦笑)

 マリノスは前半は右から左へ攻めます。試合開始からボールをキープして攻め込むマリノス。左サイドを何度も突破してゴールに迫ります。神田のオーバーラップや遠藤がサイドに流れたり、上野が上がってきたりして左からのセンタリングが何度も上がります。前半3分、安永のヘッドはGK正面。しかし前半5分右CKからバルディの蹴ったボールはゴール前青学DFが競って後ろにボールがこぼれます。そこにいた井原が右足で蹴り込み先制点を上げます。今期初ゴール!といっても練習試合だから関係ないですね。井原キャプテンには天皇杯で1ゴールみせて貰いたいです。先制したことで更に畳みかけます。左からのセンタリングが上がったところをバルディのヘッドは、GK正面。同じ様な展開からヤスの右足はゴール左へ。1トップの戦術はああまりやっていないと思いますが、城と岡山が怪我でリハビリ中のために仕方有りませんね。ヤスが左右に流れてボールを受けてバルディやカリオが空いてるスペースに入っていく展開が続きますが、最後の所でフィニッシュが悪くてゴールに結びつきません。たまの青学の攻撃も、寺川や上野、小村の所で確実に潰してシュートまでもっていかせない展開で能活はバックパスを時々処理しているだけの状態でボールがあまり触れませんでした。この展開が悪かったのか、後半28分、バックパスを足で処理しようとした能活に青学9番が猛然と飛び込みます。少し慌てた能活。ボールを蹴ろうとして空振ってしまいます。そこをかっさらわれて失点してしまいます。見学所から”真面目にやれ〜”という声がかかりますが、GKには難しい展開でした。ボールに触ってリズムを取るGKはボールに触れない時間が長いとどうしてもボール扱いが丁寧になりすぎてしまいますから…まあ練習試合で起こったことですから、公式戦ではやらないでしょう。その後もマリノスが攻め込む展開は変わりませんが、右サイドはゴイコが前に出てこなくてカリオにボールが出ますが、シュートにいけずに真ん中に戻す展開も多くて、結構厚く守ってる青学のDFを崩せずに1対1のまま前半が終了します。前半目立ったのは遠藤でしょうか?ドリブルにパスに左サイドを流れる動きは良かったです。前日キックオフマリノスにゲストで出たときに宣言した。自分のゴールで天皇杯決勝に行きたいという言葉覚えているからね〜。

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 前半が終了して、ピッチには何人かの選手の姿が見えます。貴重な練習試合ですから、結構メンバーが変わるのかな〜と思ってみていると、サリナスや井原は下へ降りていってしまいます。GKも吉原君が準備しています。少しの休憩後、後半の開始です。選手が何人かユニフォーム姿で出てきます。後半のメンバーは、GK、吉原、DF、誠史、小村、ペトコ、カリオ、MF、寺川、深澤、平間、文丈、FW、サリナス、木島。フォーメーションは、2トップにダイヤモンド型の中盤になりました。カリオは、右MFから右SBに変わりました。

 誠史の久しぶりに22番のユニフォーム姿を見れてうれしかったんですが、後半はエンドが変わって左から右に攻めるマリノス。左サイドバックの誠史は見学所から一番離れたところにポジションを取っています。写真を撮りたいからこっちに来てという思いもむなしく、左サイドを動き回っていました。

 後半試合開始されて、早々に右サイドをドリブルで切れ込む深澤がサイドからセンタリング、中央に走り込んだ平間が右足で合わせて2点目を上げます。後半開始1分くらいのことでした。試合展開は、サリナスがサイドに流れての大きい動きから木島がスピードを生かした突破を繰り返す形で、何度もシュートシーンが有りますが、なかなか得点が生まれません。3点目が生まれたのが、誠史の左足からでした。後半12分、誠史が左サイドから逆サイドへ大きな展開から、右サイドに待っていた平間がシュートミスか、パスなのかゴール前へ送って、フリーになっていたサリナスが蹴り込みゴールが生まれます。誠史のサイドを変えるボールは良かったです。

 その後も攻め込みますが、青学も盛り返してきます。前半と同じ様なGKのミスで危ないシーンがありましたが、今度はペトコがゴール前でクリアして事なきを得ます。マリノスは徐々に動きが落ちてきてなかなかシュートチャンスが生まれません。ちょっと気になったのが、平間の動きでした、後半出てきて精力的に動いていましたが時間とともに足が止まってきました。中盤の真ん中をやってるんだから、もっと他の選手のサポートに行かないと、周りの選手はボールを持っても辛いと思います。結果的に個人の突破が増えてきて。木島が個人のスピードを生かしての突破からのセンタリングやサリナスのボールキープなども有りましたが、後半の終わりはあまり得点の臭いがしませんでした。誠史は周りに遠慮しているのか、あまり上がってこずにディフェンスを重視しているような動きで個人的には物足りなかったです。試合はそのままタイムアップ。3対1で勝利しましたが、フォーメーションの問題も含めて、ちょっと時間がかかりそうです。

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 見学に来ている人達に感じたことですが、見学席にいつもいるとは思えない人達がいて、試合中に城がトレーナとグランドの周りを走っていると、試合している選手そっちのけで城コールをしていたり、旗を手に持って掲げていたりしました。試合している選手に失礼だし、見学席は静かに見るという不文律が有るのを解っていないようでした。試合後も、道路に広がっている所を警備員に注意されて泣き出した女の子がいるという事で警備員に詰め寄っていましたが、事務所の前の道路でその子が怪我した場合は、責任は警備員並びにクラブにかかってくるのを理解していないんでしょうか?ファンサービスがないために出入り口にファンが群がるのも問題の一端は有るとは思いますが、常識と節度を持って選手に対して接していきたいと改めて感じました。

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 試合後は、フィールドの選手はみんな下に降りていって、GKだけは、能活、吉原、小澤の3人でコーチ交えてクールダウンを行って引き上げていきました。私も下に降りていきましたが、門の所は人だかりが出来ていて、道路まで人があふれていました。契約更改があって選手達は帰りが遅くなるのが解っていたから、友人に挨拶して獅子ヶ谷を後にしました。今日見た選手の中にも来年は見ることが出来ない選手もいるかも知れません。撮した写真とともに心の中に選手の姿を焼き付けておきたいと思いました。

〜fin〜