横浜マリノス/獅子ヶ谷日記

時たま、ぷらっと獅子ヶ谷行ってきます。果たして来年も獅子ヶ谷見学は出来るんでしょうか??

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1998.11.13「 シャドウガラスに隠された井原キャプテンの苦悩 」

11/13獅子ヶ谷グランド行ってきました。残りリーグ戦も1試合となり、選手達には厳しい契約更改の時期です。そんな中、獅子ヶ谷に向かいました。

近くに車を止めて見学所へ、時間は遅れたので10時から30分を過ぎた頃でした。選手達はグランドで練習を始めていました。アップのフィジカル練習が終わった時間のようで、GKは左のほうでボールを使っての練習をしていました。

まずに目についたのは、能活の頭!思いっきりの短髪になっていて風貌が変わってしまって、無精ひげと合わせて”好青年”には見えなくなっていました。短い髪を見ると、まるで高校生の頃に戻ったような気がしてしまいました。何か心境の変化でも有ったんでしょうか? 

FWに怪我人が出ていると聞いていたので、岡山や安永の姿を確認しましたが、やっぱりいなかったです。選手達はアップが終わると、片方のエンドの3ヶ所くらいに集まって中盤のパス回しからの攻撃の形を練習していました。 

右からのセンタリングから、ニアサイドとファーサイドに詰めてのシュート。同じ形で左からのセンタリングからのシュートと何本も練習していました。いつ見ても思うのは、こういった練習での1本1本での集中力が試合での力になっていくと思うので、選手達には大事に1本1本を決めてもらいたいと思います。 

それが終わると、明日の試合の登録メンバーらしき人が別れてクールダウンに入ります。小村、井原、上野、遠藤、文丈、神田、路木、木島、直樹。俊輔とバルディは黄色い人壁を出してきて監督とFKの練習を始めました。城はその横をうろうろしていましたが、バルディが蹴った合間を縫ってシュート練習をしていました。端から見るとFK練習の邪魔をしているようにしか見えませんでした。グランドが1面しかない悲劇ですね。

この12人にGKの能活と榎本を入れて14人、あとはサブチームから二人選ぶんでしょう。サブチームは、GKの練習に付き合っていました。サイドからのセンタリングをキャッチして、前に落としたボールのシュートを防ぐという練習を左右から行って、ゴール前に右、左、中と別れた選手が順にシュートを打っていき、それを防ぐという練習です。目に付いたのは、左足のボンバー誠史と当たったときは凄い(苦笑)ペトコのシュートでした。

カリオの右足シュートもいい当りをしていました。能活、エノ、吉原と交代で何度も行います。トップチームは、クールダウンが終わるとピッチから引き上げていきます。小村と路木は端に残ってボールを使って練習を続けていきます。俊輔とバルディのFK練習が終わって、城も引き上げていきます。能活も明日の試合のために引き上げていきます。サブ選手もクールダウンを行って引き上げます。残った選手は若手のみで、榎本、木島、俊輔、深澤、平間がピッチに座って談笑していました。

その横でペトコが黙々とシュート練習をしているのが印象的でした。遠いユーゴスラビアからやってきて昨年加入当初は出場してゴールも決めていましたが、出場が徐々に減って今シーズンは1試合のみの出場になっています。来期の保証も有りませんが、今出来ることを黙々と行ってる姿は他の若手選手にも見習って欲しいです。

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ほとんどの選手が引き上げて、私も駐車場出口へ向かいます。城をはじめ数人はもう帰っていった模様でした。私は今回のお目当ては”井原選手代表4番ユニ”にサインを貰うということが目的だったためにじっと残ります。数人の選手が止まらずに通り過ぎていきます。止まったのは、木島選手、ペトコビッチ選手、榎本選手、アントニオ監督でした。

井原さんが来ないな〜と思っていると、Jリーグ事務局の関係者と思われる方が中から出てきました。多分合併の件や移籍の件での話しでもしに忌たんでしょう。ますます井原さんの帰りが遅くなるな〜と思っていると。たんぽぽの出前のバイクが入っていきます。もう帰ろうかな〜と思っていた頃に、能活が上下アシックスのトレーニングウェア姿で出てきました。

GT−Rのところまで来て、スタッフの方となにやら話し込んでいます。髭が伸びてるな〜というのを実感します。結構長い時間話込んでから車のシートに滑る込みました。ここ数日、以前に比べるとファンに対してサインとかを良くやってくれると聞いていたので、どうかな〜と思うと、警備の人がサインしてくれるから一列に並んで〜と言ってくれて、門のところにダダダーっと人が集まります。お目当てではないけど、サインを貰いたいと思って列に並びます。GT−Rを門の中の左端に止めて、ファンに一人一人サインや握手などに応じてくれます。自分の番が回ってきてTシャツにサインを貰い写真を1枚だけとりました。髭が結構濃いのを改めて実感しました。並んでいたファンに対応した後、パープルのGT−Rは静かに門を通って帰って行きました。

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能活が帰った事で若干、門の前で待ってる人は減りました。でもまだ俊輔とかが中にいたので、それを待ってるんでしょうか?14時を過ぎてもう帰ろうかな〜と本当に思っていた頃に井原さんが出てきました。しかしシルバーのポルシェには誰も近づきません。周りの子は誰が乗ってるか解らないといった感じでした。ガラスもシャドウスクリーンで中の表情も見ることが出来なかったです。警備員から井原さんだよと教えられた女の子が追いかけますが、そのまま走り去っていきました。

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あーあって感じでした。ポルシェはどう見ても新品ですから、ファンの子がよって傷とか付けられたくなかったんでしょう。またの機会にしようと。まだ数人の選手が残っていましたが、車の置いてあるところまで戻りました。途中で練習グラウンドを除くと女の子4人組に写真のシャッターを押してと頼まれシャッターを押して、少し話をすると茨城からわざわざ獅子ヶ谷まで来たとの事。県民の日で学校が休みという事で獅子ヶ谷まで来て、能活のサインが貰えて大喜びだったようでした。こういった遠くから来てくれるようなファンを選手は大事にして欲しいと思いました。井原さんのサインは貰えませんでしたが、最後に話した女の子達のうれしそうな笑顔を見て、少しだけ心が晴れた獅子ヶ谷での見学でした。

〜fin〜